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女子生徒×保健室の先生
ベロニカ
しおりを挟む「な……に、やってんの?」
驚愕の瞳をベッドへ向けて立ち尽くすのは、ここ保健室の主である養護教諭の沼津 郁。
少し中性的な雰囲気を纏った彼は、柔らかな物腰で男女問わず相談しやすいと生徒達に人気があった。
「あ、これは……その」
彼の記憶では貧血気味の女子が寝ていた筈。
現在そのベッド上では馬乗り状態の男子生徒と、その下で必死に逃げようともがく女子生徒との攻防戦が繰り広げられていた。
「……ん、のっっふざけんな!」
「い"っっ!?」
「うーわぁぁ……」
痛そうだ。いや、あれは確実に痛い。
それは男なら誰もが縮みあがるであろう大事な急所である。
男子が郁に気を取られたのを見計らったように、組み敷かれていた女子の膝が見事クリーンヒットしたのだ。
直後飛び上がるように呻きながら転げ落ちた男子は、そのまま保健室から逃げ出していた。
「あっ、待ちなさい!」
「ほっときなさいよ。あんな奴」
「って、璃子ちゃん大丈夫なの?」
開け放たれたままの扉を閉め、慌ててベッドの前へ近寄る。
名前を呼ばれた女子生徒は、彼の不安気な声とは対照的にカラカラと笑うと「大丈夫に決まってんじゃん」そうあっけらかんとして自身の膝をペチンと叩くのだった。
「あああーもう。やめなさい」
「過保護だね、先生」
そう言って微笑んだ彼女は、小野 璃子。
色素の薄い髪と、白い肌の病弱なお姫様。
黙っていれば誰もがそう思うであろう薄幸の印象が強い彼女だが、膝蹴りを見舞う程の行動力を持つ豪胆さが真実である。
「傷になったらどうするんだい。あの男子は知り合いなの?」
「んーん、知らない。次見付けたら、どうしよっか」
「怖いこと言わないで。璃子ちゃん寝てたのに、鍵も掛けずに留守しちゃってごめんね……」
ふるると左右に首を振る彼女に安堵しながら、苦渋の表情で手首を手に取る。
「あちゃー赤くなってる……え、何されたのこれ」
そのまま白い手首にうっすらと赤く浮かんだ、痣を舌先で辿った。
「ふふ……くすぐったいよ。ちょっとね、抑えつけられちゃっただけだよ」
「もう。僕がどれだけ心配したか、解る?生きた心地しないって、こう言うことなんだね……」
そう、彼女の耳元で告げた。
「せんせ……ズルい」
熱い吐息に上擦る璃子の声。
満足そうに艶やかな笑みを向けた郁は自分の名を紡ぐその赤い唇へ、自身の唇を重ねた。
「……は」
「……んっ…やぁー」
「んっ!」
離れた唇が不満だと言うように、ネクタイを掴み引き寄せられる郁。
「んっ…ん」
「ぁ…ん、郁さ、んぅっ」
リードのようにネクタイを引っ張る璃子に、口内を激しく攻め立てられる。
本当にこの娘は……。
郁は絡み合う唾液が口端から溢れ、顎に伝う感覚に身震いした。
「あーあ、はしたないな私の先生は」
「ん……ごめん」
「ふふっ可愛い」
郁の顎を舐めながら、キュッと彼のネクタイを絞める。
「くっ……は」
「やだ、興奮してるの?」
「!」
下半身が熱く感じてはいたが、スラックスの上から目視出来る程の膨らみに郁自身が驚いていた。
「いや、これはっ」
「いーよ、郁さん。……しよ?」
「璃子ちゃんっまた!」
駄目だ―
その一言を出す前に、華奢な筈の彼女にベッドへ引き込まれてしまった。
覆い被さる可愛い彼女。再びその可憐な唇が重なり、口内を蹂躙された。
「ん……は、だめ!駄目だ…って」
力は大人の男である郁が優位なのは当たり前だが、それでも璃子を振り払えない。
惚れた弱みとも言うけれど……。
「郁さんはね、虐められるのが好きなんだよ」
いつか彼女に言われた言葉を思い出しながら、細い腰に腕を滑らせた。
end
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