【完結】アイドル俳優は裏の顔を暴かれたい〜愛に飢えた僕をミーハー社長が囲って溺愛するまで〜

大竹あやめ

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番外編 それぞれの傷・遥視点★

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「あ……っ、や、……和博さん……っ」

 和博さんの寝室に、僕の甘ったるい声が響く。

 服を全部脱がされた僕は、和博さんに身体の後ろ側を、文字通り全部舐められている。

 四つん這いになった僕を、和博さんが後ろから抱きすくめ、うなじから足の指まで舐めたあと、僕のお尻に顔をうずめた。汚いから止めてと言ったけれど、和博さんは「ヨウに汚いところはない」と言って聞いてくれない。うう、恥ずかしい。

 確かに、今日はちょっと期待して準備しちゃってたけどさ。やっぱり、恥ずかしいものは恥ずかしい。

 和博さんの舌が、僕の後ろの蕾をつつく。温かく、ぬるりとした感触がそこを這うだけで、僕の後ろは意図せずヒクヒクと動いた。

「ヨウはここもかわいいな。こんなに綺麗なお尻、見たことない……」

 和博さんが感動したように呟いている。前から思っていたけど、和博さん、ちょっと変態? 普段顔色を変えずに仕事をしているから、こういう時はタガが外れてるのかもしれない。

「ヨウ、孔がヒクヒクしてる……えっちなお尻だ」
「もうっ、眺めてないで先に進んでぇ……!」

 和博さんが僕のお尻の肉を広げ、間近で見ている気配がしたので堪らず声を上げる。すると指が入ってきて、僕は悲鳴をあげた。

「ああ……入ってしまったよ」
「ん、んあ、あ、ああ……っ」

 和博さんが僕の中で、指を動かしているのが分かる。前立腺を刺激されて、恍惚とベッドに突っ伏した。ゾクゾクして腰が震える。気持ちいい。

「いい子だヨウ。きちんと指を受け入れられたな」

 和博さんはセックスの時、綺麗、かわいい、いい子、よくできた、って僕を褒めてくれる。僕にトラウマがあるせいもあるけれど、そう言われると余計にゾクゾクして、気持ちよくなるんだ。ああ、僕はちゃんと愛されてるんだなって実感して。

 だから僕もきちんと和博さんに伝えるんだ。

「か、和博さんっ、気持ちいい……っ」

 不思議なことだけど、こうして声に出すと、さらに感じるようになるみたい。ゾクゾクが大きくなって、僕は握った手の甲で口を塞ぐ。

「ヨウ、……ヨウのかわいい声を聞かせてくれ」
「だ、だって……っ、あっ、……んんんんーっ!」

 そう言って、和博さんは僕のお尻にキスをした。ちゅっちゅっとくすぐったい感触がして、それが一瞬で快感に変わり、僕のお尻が揺れる。ヒクヒク腰を動かしながら揺れるお尻を、大事そうに撫でた和博さん。指を増やすぞと宣言した通り、後ろの圧迫感が増して僕は悶える。

「あぁ……っ! 和博さんっ、これ僕出ちゃいそう……っ!」

 前立腺を刺激され続けると、中から押し出されるように射精してしまうことがある。今まさにその感覚がして、僕はシーツを握った。その直後、意識が急激に遠のき、宣言する間もなく達してしまう。

「──っ、はあ……っ!」

 ブルブルと背中を震わせ、断続的な快感に耐えた。後ろもキツく締まったみたいで、和博さんは感動している。……やっぱちょっと変態だ。

「すごいなヨウ」

 よくできた、かわいい、と和博さんはキスをくれる。その優しいキスに、僕はやっぱり意識を半分溶かされ、身体をひっくり返されて繋がったことにもあまり気付かなかった。

 目の前の恋人に僕は手と足でしがみつくと、和博さんは軽く動き出す。僕が足で締め付けているから、あまり大きく動けないってのもあるけど。

「ヨウは、この体勢好きだな」

 僕がやっているこの体勢は、いわゆるだいしゅきホールドと言うやつらしい。和博さんとは密着していたいからそうするのだけど、そのネーミングは合っていると思った。

「うん好き。和博さんとくっついていたいし、気持ちいいし、大好きだし……っ」

 ぬちゅぬちゅと、繋がったところからやらしい音がする。和博さんの息は少し上がっていて、それが色っぽくて、和博さんの唇を僕ので塞いだ。

「ヨウ……っ」
「ん! あ! ……ああっ!」

 パンパンと音がするほど、和博さんは僕を貫いてくる。温かい体温が、下半身の熱が愛しくて、僕は全身で和博さんを包み込んだ。

「ヨウ……ヨウ。かわいい……っ」

 与えられる刺激全てが嬉しい。そう思ったら胸がきゅう、と締め付けられて、切なくなって泣けてきた。

 好き。その感情が高ぶると涙が出るなんて、思ったこともなかった。和博さんが僕を揺さぶりながら、流れた涙を吸い取って、顔中にキスの雨を降らす。愛されている。愛されるって気持ちいい。

 和博さんが笑った。

「ヨウ、後ろがヒクヒクしてる。いきそうなのか?」

 貫かれながらの会話なので、僕は言葉を発することができず、こくこくと頷いた。腰と太ももも震え始め、無意識のところで和博さんをきゅうきゅう締め付けている。

「泣きながらいくなんて、ヨウはなんてかわいいんだ……っ」
「……──ッ!!」

 途端に意識が真っ白になり、僕は息を詰めた。ギュッと拳を握ってブルブル震えていると、和博さんは止まって待っていてくれる。

 この、射精を伴わない中イキってやつも、和博さんとセックスするようになってからできるようになった。これは射精よりも強烈で、しかも何度も達することができるらしいから、苦しいんだけど。

 けど、これを見た和博さんは、また感動してくれるのだ。

「ヨウが私ので気持ちよくなってくれてるなんて、嬉しい」

 かわいい、と言って和博さんはまた動き出す。僕は嬉しくて、また声を上げながら和博さんにしがみついた。

 和博さん好き、もっとして。

 甘ったるい声でそう言いながら、僕はまた意識が白く飛ぶ。

「ああ、もっと愛してあげよう。ヨウが満足するまで……!」

 唇を激しく吸われながら、僕も離したくない、離れたくないと泣きながら訴えた。本音をずっと言えずにいた僕は、こういう時、しかも泣きながらでなきゃ自分の気持ちが言えない。それでも和博さんは言えることはいいことだと、僕をめいっぱい甘やかしてくれる。

 やがて和博さんが僕の中に熱を放つと、熱く湿った和博さんの身体が愛おしくて唇にキスをした。敏感になっているのか、ビクつく和博さんがかわいい。そのままちゅっちゅしていると、またスイッチが入っちゃったのか、和博さんは舌を絡ませた本気のキスを仕掛けてくる。

 唇を離すと、和博さんが額を合わせて尋ねてきた。

「もう一回、いいか……?」

 僕は和博さんの両頬に手を当てて、微笑む。

 もちろん答えは、イエスだ。


《番外編・終わり 後日談へつづく》
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