香しきファンタジー、汝の名はなろうなり

レベル。 スキル。 ステータス。

　さて、今回はなろうテンプレ三種の神器、レベル、スキル、ステータスについて話をします。

　まずはレベルについてなのですが、キャラクターの強さを見える化したものだと言えばまあ、一応の説明はつくと思います。
　数あるなろうテンプレ作品の中でも最も見かける機会の多いメジャーな設定なのですが、登場人物の力関係を明確に表す為に使用する分には問題ないと個人的には考えております。
　ただ、キャラの強さはレベルに準じなければならないはずなので、レベルの低いキャラが無条件に格上のキャラを倒すと一気に興ざめしてしまいます。
　因みに似た設定としてランクもありますが、これも扱いとしてはレベルとほぼ同じですね。

　次にスキルについてなのですが、こちらは以前取り上げた時のように武器の縛りにより、戦闘シーンが単調になってしまうと言う問題が発生してしまいます。
　ただ、これらの解決策としては仲間との連携、違うスキルを持つもの同士で協力して戦う等工夫次第では何とかなると思います。

　最後にステータス……。　これがレベルやスキルと違って一番問題があると私は思っております。
　何故なら、キャラの強さを明確にするだけならレベルで十分ではないかと言うのと、事細かに数字の設定を行っているにも関わらず余り活用されていない作品を見かけるからです。
　要は書き手目線で見て、ステータス制を導入する事にメリットを感じず、対効果費用がどれほどのものかと疑問に感じてしまうのです。

　それに、私が見ていてエタったなろう作品の特徴として、皆ことごとくステータス制を採用していました。
　エタる理由は様々ではありますが、苦労して設定したステータスを作品内で活用する事が出来ない上にレベルアップ等で都度上書きする作業がおっくうに感じ、次第に創作意欲が減退してしまったのでは無いかと考えています。
　直接的な理由でなくても、一要因には十分なりえます。
　人間、意味のない作業は苦痛だと感じてしまいますので…。

　ちょっと長くなってしまうので、今回はここまでで続きはまた後程です。