香しきファンタジー、汝の名はなろうなり

なろうでは人気だったはずなのに…

　小説家になろうで日間ランキング一位になったよ、じゃけん書籍化しましょうね～。

　書籍化したらクソラノベと呼ばれて酷評されたよ、じゃけんコミカライズにしましょうね～…？

　コミカライズになったら漫画家さんが原作を必死に介護していると言われたよ、じゃけんアニメ化しましょうね～…？？

　アニメ化したらコケました、円盤も二期制作の目安になる三千枚どころか三百枚も怪しいよ、じゃけん……。

　
　とまあこれが一般的な、なろう作品の流れになるのですがもちろん成功例もあります。　わずかではありますが…。
　このようになってしまう原因として筆者は新たな仮説を打ち立てたのですが、それはＰＤＣＡサイクル不要論です。
　
　私たちは社会や会社で常に成果を求められています、社会人であれば会社のノルマであり、学生であれば学業の成績がこれに当たるでしょう。
　そして成果には目標が設定されており、目標を達成する為には計画が必要です。　

　この計画は常に同じでは無く、新たな目標を設定した際に練り直す必要があるのですが、人生もまたこれの繰り返しです。
　小説家になろうの読者は、日々の繰り返しに疲れ果ててしまった人々だと仮定すると、ストーリーの中に組み込まれている自らも実際に行っているこの「繰り返し」を疎ましく感じてしまい、それらを排除した作品を要望します。

　すると、書き手も読まれる為にＰＤＣＡをカットした「超ご都合主義展開」作品を投稿します、するとそう言った作品が人気になりテンプレとなって更に周知されて行くのです。
　
　これらの作品はなろう内では人気ですが…一たびその枠を飛び出してしまうと、ＰＤＣＡを問題無くこなしている人や重要視している人の目に触れてしまい「なんじゃこりゃ？」といった評価を受けてしまうのですね…。

　これらを解消しようという動きもありますが、その説明は長くなるので次回にします。

　それではまた、お会いしましょう。