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123. 今コソ刻印ノ時
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「夕焼けだ…」
与えられた部屋で大人しくしているより他が無かったので、暫く外の景色を眺めていた。 窓の外にはスレアと呼ばれる美しい都が臨めるが、近代的というよりは石創りの建物が碁盤上に建ち並んでいるので古都、と呼ぶのが相応しいだろう。
そして、美しき古都を夕日が真っ赤に染め上げている。
(綺麗…いつまでも見ていられる)
そう思っていると、不意にドアをノックする音がして給仕の女性が入ってくる、食事が来たのだと察してテーブルに付き若い女性に礼を述べると食事の前のお祈りに入ろうとしたのだが、皿の上に乗っている食事を見て思わず固まってしまう。
「これだけ…?」
「はい、刻印の儀に入る前には必ずこれを食すそうですよ」
「……」
食事の内容、いやこれを食事と言って良いのだろうか…チョコバーのような茶色い棒が二本が皿の上にチョコンと乗っているだけ、おかずも何も無いのだがこれは最早おやつの類になるのでは無いだろうか。 しかし、儀式に入る前に食すというのは仕来りと言うヤツになるのだろうとして、私は承諾した覚えなどない。
「申し訳ございません、このような物しかお出しする事が出来ませんで…」
「ああ、いえ…」
蒼い髪の若い女性は本当に申し訳なさそうな顔をしているが、それに加えて何かもの言いたげでもある。 こちらとしても、それが気にはなりつつお腹が減ってきたので、夕食を食べたいと思っているとやがて女性の方から話を切り出してきた。
「…貴女が戦いの鳥と契約すれば、厄災をこの世界から一掃出来ると聞きました」
「知って…いるのですか」
「はい、以前から話が出ているのはそれとなく知っていました。 そしてこのタイミング…貴女が厄災を滅ぼす宿命の子…」
「……」
「お願いです、どうかこの世界を救って下さい」
「わ、私は…」
唐突な言葉に戸惑ってしまうのだが、女性は話を続ける。 自身にはかつて両親がいて兄がおり、兄には妻子もいて親と一緒に暮らしていたが、住んでいた都市が厄災に襲われ皆、命を落としてしまったのだという。
「内戦も問題ではあります…ですが、皆が厄災に怯えて暮らしているのです」
「あ…」
「どうか、どうか家族の無念を晴らして下さい、お願いします」
目に涙を浮かべて深々と頭を下げているのだが、その返答には詰まってしまう…。
「私は…その…」
「失礼するわよ」
唐突にヒナさんが部屋へと入って来ると、給仕の女性は「失礼しました」とだけ述べて早々に部屋を出て行く。 その様子を見て察する所があったのだろう、何も言わずに見送っていたが直ぐにこちらへと目線を移してくる。
「食事はまだのようね」
「これが食事、ですか」
「刻印の儀は体に掛かる負担が大きい…食べ過ぎない方が身のためよ」
「儀式を受けると言った覚えはありませんが…」
「……貴女の曾祖母は、今頃翼の復活の為に祈りを捧げているでしょうね」
「!?」
「そして、再び死地に立つでしょう…二つの世界を守る為に」
「……」
「いつでもいいわよ、明日でも数ヶ月先でも、一年後でも…最も犠牲者は増え続けるでしょうけどねぇ」
「それって、脅迫じゃないですか?」
「好きに受け取って構わないわ…貴女も大切な人を失えば、少しは考えも変わるでしょう」
「!?私は…!!」
「貴女がこの世界で今まで何を見て来たか…思い出してみて」
「私が…見て来たもの」
この世界の都市を初めて訪れた時、思いのほか文明が発達している事に驚いた。 厄災の影響が少ないのでは無いかと思った矢先、都市は襲撃された…私がその場に居たからだ。
広大な森に佇む宿屋において、私が戦鳥の戦士として認められはしない事を思い知り憤りもしたが、刻印を刻む覚悟を問われて答える事が出来なかった。
(そうだ、現に今も…)
正王国の首都を訪れ内戦の経緯を聞き、当初正王国が有利であったにも関わらず、次第に追い詰められ首都の目前まで迫られている事を知った。 ひいばあも世良さんも軍属として戦う事を決め、私も従軍する事を決めたがその考えはやはり歓迎はされなかった。
二国を代表する聖獣から、翼を得る為には学びと経験が必要だと言われ、人々の生活を見聞した。 この世界、この国に生きる人々の息遣いと匂い、そして見た美しい情景…垣間見た戦争の悲惨さと虚しさ、自身の挫折と肉親との和解。
私たちは分かり合えたが分かり合えぬ者もいた…だがそこにはそれぞれの想いがあり、考えがあっての事であり、それでもこの世界を救いたいという意思は同じなのだ。
「私は…」
厄災によって住処を追われ、人ならざる生活を送っている人達を見た。 あの人達だけで無く、これからも増えるであろう難民の苦しみは、厄災が存在する限り終わらない。 それどころか、この世界の苦しみは私の居る世界にも迫りつつある、いや既に犠牲となった人が大勢おり、その数は更に増えるだろう。
「もう…傍観者ではいられない、それに」
この世界を守りたい、いやそういうヒロイズムとは少し違うと思う、人々の命や暮らしを守る、それもそうだが、それも違う…私はこの世界に惹かれている、そうだ…。
「私は…この世界が好きです」
「この世界が好き、か…。 …本当なのね?」
「はい、刻印の儀を……受けます」
(刻印の儀の前の儀式か…)
神事の間にて、王が祭壇に向かって頭を垂れ、何かを頻りにブツブツ呟いているのだが、かろうじて聞き取れる言葉の意味が分からないので、どうやら翻訳は利かないようだ。 王の真後ろに立つのは私なのだが、その姿故に早く終わらないかと思ってしまう。
(流石に白い布一枚だけとか恥ずかしい…それに、裸は冷えるな)
現段階では国王に見られてはいないのだが、更に後ろにはムルタタさんとヒナさんがいるので、その視線が気になりつつも、まあこの二人ならそこまで抵抗は無いなと思う。
「…さあ、刻印の儀の前の祈りは終わった、儀式を受ける者はここへ」
「はい…」
とは言え、この姿で男性の近くへ行くのには多分に抵抗があるのだが、唯一の救いはメガネを外している事でその顔がぼんやりとしか見えない事だろうか…。
「神よ、どうかこの者へ強き翼を与えたまえ…その名は、亡国の王女の血に異界の血を交えながらも、正統なるラウ王家に連なりし者、羽音…」
(それが、私のここでの苗字も含めた名前なんだ)
自身のフルネームについて色々と思う所はあるのだが、王の言葉が終了すると聖獣の声が神事の間に木霊する。
「聖獣の名の元に申し上げる。 この者が翼を授かるのは、この世界の命ある者の総意である…」
(命ある者の総意…なんだかプレッシャーだな)
そんな事を思いつつ視界が悪いながらも、王の肩が大きく動くのが見えたので恐らく祈りとやらは済んだのだろう。 一息ついた王はこちらへ視線を向けているようだが、他に何かあるのだろうか。
「やはり、その方が良いな」
「メガネの事ですか? 外した方が良いとかテンプレの極みですね」
「?」
「なんでもありません! 恥ずかしいので早くしたいです」
「そうね、さあ行きましょう。 刻印の間へ」
「ここが刻印の間の内部…」
「そう、かつて貴女の曾祖母もここで刻印を刻んだ」
「ひいばあ…」
それだけでは無い、この人もノーマもここで儀を執り行った、そして私も…違うのは人の手で行った世良さんとキアで、この二人は契約もここでは行ってはいない。
「それにしても、あれは一体…」
明かりが少なく薄暗いこの部屋の中央には、まるで豆腐のような白く四角い物体が鎮座しているのだが、もしかしたらあそこに横たわって刻印の儀を行うのかもしれない。
「あの白い台にうつ伏せになって横になって頂戴」
「はい(やっぱりそうなんだ…)」
まとっていた布をヒナさんへ手渡し、全裸で台に登りうつ伏せになると、ややひんやりとした感触が伝わてくるとして、そこまで気にはならなかったのだが…。
「え! え! 何これ!?」
完全に横たわった途端に、体が台に沈みこんでしまった。 このままでは窒息してしまうのでは無いかと思ったがそうはならなず、内部は透明なゲル状の液で満たされており、左右を見渡すと部屋の中がぼんやりとだが確認出来た。
だが、それも少しの間で次第に液が固まって行き、呼吸は確保出来ているものの、微動だに出来なくなってしまうのだが、恐らく感触からして背中だけが露出していると思われる。
「う、動けない…」
この儀式は痛みを伴うとひいばあや、世良さんから聞いた事がある、刻印の間で行った際は長い時間は掛からないが、人の手で行えば三~四日は掛かるとして、その痛みをひいばあは出産よりはマシだと言っていた。
(産んだ事無いから分からないけど、ある程度の痛みは覚悟している…)
その為に事前に出すものは出している…汚い話になるが痛みの余り粗相の無いようにと言う事だが、なのであの軽食も頷ける。
そんな事を考えていると、遠くから「キィィィー」と機械音が聞こえて来るのだが、もしかしてこれから始まるのだだろうか…。
「始まるわよ、気をしっかり持って」
遠くからヒナさんの声が聞こえて来るのと同時に、背中の中心におもむろに激痛が走る。
「グッ…が…!!」
激しい痛みはそれでは終わらない…背のあちこちで繰り返されるのだが、今正に刻印が描かれている最中なのだろう。 …激しい痛みではある、だが耐えられない程ではない。
(出産はこれより痛いのか…)
幾度と無くく繰り返される痛みに身を捩りたくなるが、全く動く事は出来ず、やがては徐々に意識が遠のいて行き、私の視界は暗闇に包まれてしまうのだった…。
与えられた部屋で大人しくしているより他が無かったので、暫く外の景色を眺めていた。 窓の外にはスレアと呼ばれる美しい都が臨めるが、近代的というよりは石創りの建物が碁盤上に建ち並んでいるので古都、と呼ぶのが相応しいだろう。
そして、美しき古都を夕日が真っ赤に染め上げている。
(綺麗…いつまでも見ていられる)
そう思っていると、不意にドアをノックする音がして給仕の女性が入ってくる、食事が来たのだと察してテーブルに付き若い女性に礼を述べると食事の前のお祈りに入ろうとしたのだが、皿の上に乗っている食事を見て思わず固まってしまう。
「これだけ…?」
「はい、刻印の儀に入る前には必ずこれを食すそうですよ」
「……」
食事の内容、いやこれを食事と言って良いのだろうか…チョコバーのような茶色い棒が二本が皿の上にチョコンと乗っているだけ、おかずも何も無いのだがこれは最早おやつの類になるのでは無いだろうか。 しかし、儀式に入る前に食すというのは仕来りと言うヤツになるのだろうとして、私は承諾した覚えなどない。
「申し訳ございません、このような物しかお出しする事が出来ませんで…」
「ああ、いえ…」
蒼い髪の若い女性は本当に申し訳なさそうな顔をしているが、それに加えて何かもの言いたげでもある。 こちらとしても、それが気にはなりつつお腹が減ってきたので、夕食を食べたいと思っているとやがて女性の方から話を切り出してきた。
「…貴女が戦いの鳥と契約すれば、厄災をこの世界から一掃出来ると聞きました」
「知って…いるのですか」
「はい、以前から話が出ているのはそれとなく知っていました。 そしてこのタイミング…貴女が厄災を滅ぼす宿命の子…」
「……」
「お願いです、どうかこの世界を救って下さい」
「わ、私は…」
唐突な言葉に戸惑ってしまうのだが、女性は話を続ける。 自身にはかつて両親がいて兄がおり、兄には妻子もいて親と一緒に暮らしていたが、住んでいた都市が厄災に襲われ皆、命を落としてしまったのだという。
「内戦も問題ではあります…ですが、皆が厄災に怯えて暮らしているのです」
「あ…」
「どうか、どうか家族の無念を晴らして下さい、お願いします」
目に涙を浮かべて深々と頭を下げているのだが、その返答には詰まってしまう…。
「私は…その…」
「失礼するわよ」
唐突にヒナさんが部屋へと入って来ると、給仕の女性は「失礼しました」とだけ述べて早々に部屋を出て行く。 その様子を見て察する所があったのだろう、何も言わずに見送っていたが直ぐにこちらへと目線を移してくる。
「食事はまだのようね」
「これが食事、ですか」
「刻印の儀は体に掛かる負担が大きい…食べ過ぎない方が身のためよ」
「儀式を受けると言った覚えはありませんが…」
「……貴女の曾祖母は、今頃翼の復活の為に祈りを捧げているでしょうね」
「!?」
「そして、再び死地に立つでしょう…二つの世界を守る為に」
「……」
「いつでもいいわよ、明日でも数ヶ月先でも、一年後でも…最も犠牲者は増え続けるでしょうけどねぇ」
「それって、脅迫じゃないですか?」
「好きに受け取って構わないわ…貴女も大切な人を失えば、少しは考えも変わるでしょう」
「!?私は…!!」
「貴女がこの世界で今まで何を見て来たか…思い出してみて」
「私が…見て来たもの」
この世界の都市を初めて訪れた時、思いのほか文明が発達している事に驚いた。 厄災の影響が少ないのでは無いかと思った矢先、都市は襲撃された…私がその場に居たからだ。
広大な森に佇む宿屋において、私が戦鳥の戦士として認められはしない事を思い知り憤りもしたが、刻印を刻む覚悟を問われて答える事が出来なかった。
(そうだ、現に今も…)
正王国の首都を訪れ内戦の経緯を聞き、当初正王国が有利であったにも関わらず、次第に追い詰められ首都の目前まで迫られている事を知った。 ひいばあも世良さんも軍属として戦う事を決め、私も従軍する事を決めたがその考えはやはり歓迎はされなかった。
二国を代表する聖獣から、翼を得る為には学びと経験が必要だと言われ、人々の生活を見聞した。 この世界、この国に生きる人々の息遣いと匂い、そして見た美しい情景…垣間見た戦争の悲惨さと虚しさ、自身の挫折と肉親との和解。
私たちは分かり合えたが分かり合えぬ者もいた…だがそこにはそれぞれの想いがあり、考えがあっての事であり、それでもこの世界を救いたいという意思は同じなのだ。
「私は…」
厄災によって住処を追われ、人ならざる生活を送っている人達を見た。 あの人達だけで無く、これからも増えるであろう難民の苦しみは、厄災が存在する限り終わらない。 それどころか、この世界の苦しみは私の居る世界にも迫りつつある、いや既に犠牲となった人が大勢おり、その数は更に増えるだろう。
「もう…傍観者ではいられない、それに」
この世界を守りたい、いやそういうヒロイズムとは少し違うと思う、人々の命や暮らしを守る、それもそうだが、それも違う…私はこの世界に惹かれている、そうだ…。
「私は…この世界が好きです」
「この世界が好き、か…。 …本当なのね?」
「はい、刻印の儀を……受けます」
(刻印の儀の前の儀式か…)
神事の間にて、王が祭壇に向かって頭を垂れ、何かを頻りにブツブツ呟いているのだが、かろうじて聞き取れる言葉の意味が分からないので、どうやら翻訳は利かないようだ。 王の真後ろに立つのは私なのだが、その姿故に早く終わらないかと思ってしまう。
(流石に白い布一枚だけとか恥ずかしい…それに、裸は冷えるな)
現段階では国王に見られてはいないのだが、更に後ろにはムルタタさんとヒナさんがいるので、その視線が気になりつつも、まあこの二人ならそこまで抵抗は無いなと思う。
「…さあ、刻印の儀の前の祈りは終わった、儀式を受ける者はここへ」
「はい…」
とは言え、この姿で男性の近くへ行くのには多分に抵抗があるのだが、唯一の救いはメガネを外している事でその顔がぼんやりとしか見えない事だろうか…。
「神よ、どうかこの者へ強き翼を与えたまえ…その名は、亡国の王女の血に異界の血を交えながらも、正統なるラウ王家に連なりし者、羽音…」
(それが、私のここでの苗字も含めた名前なんだ)
自身のフルネームについて色々と思う所はあるのだが、王の言葉が終了すると聖獣の声が神事の間に木霊する。
「聖獣の名の元に申し上げる。 この者が翼を授かるのは、この世界の命ある者の総意である…」
(命ある者の総意…なんだかプレッシャーだな)
そんな事を思いつつ視界が悪いながらも、王の肩が大きく動くのが見えたので恐らく祈りとやらは済んだのだろう。 一息ついた王はこちらへ視線を向けているようだが、他に何かあるのだろうか。
「やはり、その方が良いな」
「メガネの事ですか? 外した方が良いとかテンプレの極みですね」
「?」
「なんでもありません! 恥ずかしいので早くしたいです」
「そうね、さあ行きましょう。 刻印の間へ」
「ここが刻印の間の内部…」
「そう、かつて貴女の曾祖母もここで刻印を刻んだ」
「ひいばあ…」
それだけでは無い、この人もノーマもここで儀を執り行った、そして私も…違うのは人の手で行った世良さんとキアで、この二人は契約もここでは行ってはいない。
「それにしても、あれは一体…」
明かりが少なく薄暗いこの部屋の中央には、まるで豆腐のような白く四角い物体が鎮座しているのだが、もしかしたらあそこに横たわって刻印の儀を行うのかもしれない。
「あの白い台にうつ伏せになって横になって頂戴」
「はい(やっぱりそうなんだ…)」
まとっていた布をヒナさんへ手渡し、全裸で台に登りうつ伏せになると、ややひんやりとした感触が伝わてくるとして、そこまで気にはならなかったのだが…。
「え! え! 何これ!?」
完全に横たわった途端に、体が台に沈みこんでしまった。 このままでは窒息してしまうのでは無いかと思ったがそうはならなず、内部は透明なゲル状の液で満たされており、左右を見渡すと部屋の中がぼんやりとだが確認出来た。
だが、それも少しの間で次第に液が固まって行き、呼吸は確保出来ているものの、微動だに出来なくなってしまうのだが、恐らく感触からして背中だけが露出していると思われる。
「う、動けない…」
この儀式は痛みを伴うとひいばあや、世良さんから聞いた事がある、刻印の間で行った際は長い時間は掛からないが、人の手で行えば三~四日は掛かるとして、その痛みをひいばあは出産よりはマシだと言っていた。
(産んだ事無いから分からないけど、ある程度の痛みは覚悟している…)
その為に事前に出すものは出している…汚い話になるが痛みの余り粗相の無いようにと言う事だが、なのであの軽食も頷ける。
そんな事を考えていると、遠くから「キィィィー」と機械音が聞こえて来るのだが、もしかしてこれから始まるのだだろうか…。
「始まるわよ、気をしっかり持って」
遠くからヒナさんの声が聞こえて来るのと同時に、背中の中心におもむろに激痛が走る。
「グッ…が…!!」
激しい痛みはそれでは終わらない…背のあちこちで繰り返されるのだが、今正に刻印が描かれている最中なのだろう。 …激しい痛みではある、だが耐えられない程ではない。
(出産はこれより痛いのか…)
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途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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