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149. 決着
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厄災本体との決戦の最中、自らを囮にした宿命の子は絶体絶命のピンチに更なる力を発揮する。 しかして、その力はどのような物なのか…果たしてこの世界は長きに渡る因縁を断ち切る事が出来るのだろうか。
「あれは一体!?」
無残にも切り裂かれた厄災は一体だけでは無い、傍にいた個体も巻き添えを喰らってしまったかのようにその半身を削られている。
これは一体どういう攻撃なのだろうか、どうすればあのように切り刻む事が出来るのか…。
「理音殿、あちらも気になりますがこちらも直ぐなのです」
「そうね……羽音、信じているわよ」
こちらにの行く手を阻む個体も多少は存在するとして、雑魚ばかりで大した脅威にはならない。 しかし、羽音が対峙しているのはこれまで私たちを苦しめて来た個体ばかりなのだが、まるで相手にならず紙切れのように刻まれているのだ。
「あれは…」
『凄まじいな』
私もかつて…いや、今でも尚戦いの神と呼ばれるに相応しい戦いぶりをしているとの自負がある。 だが、あれは何だというのか、手を、足を…四肢を振るえば相対する者が細切れとなって行く。
あの戦い振りは、正に狂戦士と呼ぶに相応しいのでは無いだろうか…戦術も戦略も無く、自らの命が尽きるまで闘争を続けると言う、狂気の戦士。
「そう呼ぶ以外なさそうね」
『あの戦い方…大丈夫なのか?』
…大丈夫である筈が無い、全身の何処からも高出力の光の刃を形成して切り裂く事が出来るようだが、あの力の使い方は出鱈目だ。
直に力が尽きるだろう、稼働時間など知れている…だからこそ早く決着を付けねばならない。
「!厄災の口が」
「来るか!」
最早どのような生物の頭部を象っているかは不明だが、不釣り合いに大きく開いた口からは高出力のエネルギーが蓄積され、今正に放出されんとしているのが見て取れる。
『もう少し近づきたかったが止む負えん…超粒子加速砲発射用意!!』
「舟の先端が!」
「皆さん、衝撃を避ける為に後方に退避します!」
舟の先端が展開し、巨大な砲が出現すると直ぐさまこちらもエネルギーの装填が開始される。 互いに十分なエネルギーを蓄えた後、それらは同タイミングで放たれ互いにぶつかり合い、凄まじい衝撃波が発生し周囲を飲み込んで行く…。
「くっ!」
「何て威力なの!」
「ここに居ても吹き飛ばされそうだ」
高エネルギー同士のぶつかり合いはどれ程続いただろうか…眩い光で辺りを伺う事が出来なかったが、やがて光は収まるので本体がどうなったかを確認する。
「やったのです!」
「かなりのダメージを負っているな」
僅かに舟の出力が強かったのだろうか、四肢は崩れ表体はボロボロで厄災を生み出す事は不可能のように見えるとして、コアの光は健在だ。
時間が経てば直に元に戻るだろうがこのチャンス、決して逃しはしない。
「今こそ決着の時!」
「ええ!」
「私は頭部を打ちます」
「では私とキアで後方に向かうわ」
「私とヒナは前方だな」
それぞれコアを破壊する為に向かうのだが、今回表体を動き回る事が無かったのは、特定の姿を形成していたからなのかもしれない。
いずれにしても、もう終わりだ…皆が所定の位置に入ると攻撃に入る。
「最期の時よ、覚悟なさい!!」
「炎よ、忌まわしき存在を焼き尽くせ!!」
「これで終いだ、とびっきの雷撃を喰らわせてやる!!」
「我が因縁よ…消え去れ!!」
放たれた攻撃を受け、コアは立ちどころに破壊されただれる様にして掻き消えて行く。 これで四つは破壊出来たので、残りは頭部にあるコアだけとなる。
「世良!」
「後は頼んだ!」
『これで終わりか?』
「ええ、でも恐らく簡単にはいかない…」
『外殻か』
「そうね、でも…やるしか無い! はあっ!!」
「なっ!」
「あれは一体…」
「大翼が黄金に輝いている」
全身が金色に染まり、黄金のオーラをまとっている様は神々しさすら感じさせるが、これが彼女の本気の本気という事なのだろう。
「羽音の想いが翼なら…私の想い! この一撃にかける!!」
「何と!」
「凄い力だ…」
大翼の両手の中には凝縮され、高密度になったエネルギー体が存在しているのだが、あれを放ってコアを破壊しようというのだろう。
しかし、あの攻撃で無ければ破壊出来ない事は無い筈だ。 そう思った時、厄災のコアにとある変化があるのだが。
「!コアが…」
「殻に覆われて行く?」
表体が波を打ちながらコアを覆い、硬化しているように見て取れるとして、あの堅そうな殻を突破しなければなら無い事を理解していたからこそ、彼女は大技を放とうとしているのだ。
だが、果たして殻を打ち破りコアを破壊する事が可能なのか…。
「この一撃で外殻を破壊し、そしてコアを極光の剣で討つ」
『やれるのか…』
「やるのよ! これで最後……混沌の一撃!!」
打ち出されたエネルギー体は、一直線に殻へと向かいやがて激しい爆発が起こる。 またも衝撃波に襲われるのだが、かろうじて状況は確認出来るとして殻を破壊するには今一歩及ばないようだ。
「世良!」
「あと少し!」
「無理、なのか…」
「ぐう、っ」
『なんて硬さだ』
「…まだよ、私は諦めない! アスレア、どうか私に力を! はあぁーー!!」
大翼が放ったエネルギー体に更なる力を注ぎ込むと、徐々に殻に亀裂が入りついには粉々に吹き飛ばす。
「やったか!」
「殻を破ったのです!」
殻の破壊と共に表体も崩壊し、頭骨がむき出しになって行くのだが、にわかに頭部が震え出したかと思うと信じ難い行動に出る。
『!頭部が』
「なっ、分離した!?」
力を使い果たし疲労困憊ではあったものの、更に気力を振り絞り極光の剣を持ち出したその時、むき出しになった頭骨は本体から分離して飛び立ってゆく。
その様は逃げているようにも見えるのだが、飛翔するその先にある存在が何かを知れば、目的は自ずと判明する。
「羽音! 本体の頭部が向かっているわ!」
『ダメだ、通信が出来ない』
通信不能の理由は、暴走によるものかもしれない…声掛けを諦めて皆で頭部を追いかけるのだが、凄まじい加速で追いつく事は困難だ。
最早自身で気付くより他は無いのだが、果たしてそれが可能なのか。
「…滅スル、滅スル」
「厄災ヲ…ハカイスル」
「アレ、ハ……」
「羽音、どうか気付いて!!」
『ム、様子が…』
厄災を切り刻む最中、飛来する頭部に気付いたように見えると思ったのもつかの間、周囲の個体を光によって薙ぎ払うとおもむろに回転し始める。
「あれは!」
「何をしようと」
光をまとった回転は徐々に速くなり、ついには高速でスピンしながら頭部へと接近して行く。
「まさか、あれで体当たりを!」
…勝負は一瞬だった、光の螺旋を描きながらコアを貫通すると、その余波で頭骨も粉砕してしまう。 コアを貫いた後、駆け付けようとした翼の戦士を通り過ぎると、回転は緩やかになりまとっていた光も消えて、力を使い果たしたであろう想いの翼が力なく緩やかに降下して行くのが確認出来る。
「やった…のか?」
「羽音!」
我々を通り過ぎた事により、足の遅かった護りの翼が一番近くなるので向かっているのだが、厄災を倒せたことよりも、想いの翼の安否が気になってしまう。
「終わった、のね」
『そうだな…ようやく』
舟の甲板で膝をつき、厄災の本体がその体を溶かしながらうねっているのを眺める。 舟も戦いでボロボロだが、自動修復でどうにかなる範疇だろう。
遂に終わった、この世界の長きに渡る異形との戦いにようやく終止符が打たれた。
ーー筈だったーー
「何、何だか様子がヘンよ」
「いつまで経っても消滅しないのです」
「‼おい、見ろあれを」
厄災が波打つ周囲の地面に亀裂が入って行く、これは地震などでは無い、これは…。
「まさか、転移している!!」
「バカな、コアは全て破壊した筈だ!」
だが事実、本体はヒビの中に飲み込まれて行くのだから転移を開始しているのだが、それ即ち厄災を逃してしまうという事になるのだ。
「くっ、逃さん!」
「炎よ!」
雷と炎は表体を傷つけるが、それでも尚転移は続きその殆どが見えなくなってしまった。 このまま転移を止められなければ、この戦いは無駄になってしまう。
「……ワタシ、ハ。 ナニヲ…何ヲ、私ハ」
おぼろけだった視界が徐々に戻って行く。 いや見えていた筈だった、意識もあったように思うが何だか頭の中にもやが掛かったように朧気だ。
「そうだ! 厄災!!」
意識が朦朧としたまま戦っていた、そして最後には本体の頭部と思わしき物体が飛んできたので、コアもろとも破壊したのだ。
次第に意識ははっきりとして行くのだが、体が酷く怠い上に戦鳥も力を使い果たしてしまい、高度も維持出来ずに緩やかに降下してしまう。
その最中に厄災の本体が黒くうねりながら地面に吸い込まれていくのが見えるとして、蒼と紅の翼が攻撃を仕掛けているのも確認出来る。
「どうして? いや…まさかあれは転移!」
『ん……何故だ、何故厄災が転移を?』
恐らくは全てのコアを破壊したであろう本体が、消滅する事無く逃げて行く…何とかしたいがもう体が動かない。 指を食わて見ている事しか出来ない歯がゆさと、何故転移しているのかという疑問が頭を支配している中、消えゆく波の中にとある物が視界に入る。
「あれは…新な個体? いや、何かが違うような…もしかして人?」
何故か人なのかもしれないと思った次の瞬間、それがキラリと光るのだが…。
「不味い、光の矢! ダメだ動けない…」
死…避けきれない、もうダメだと思いこのまま直撃を受けるのを覚悟した時、光に飲み込まれたのは私では無く翠の翼だった。
「ヒナさぁぁん!!」
「あれは一体!?」
無残にも切り裂かれた厄災は一体だけでは無い、傍にいた個体も巻き添えを喰らってしまったかのようにその半身を削られている。
これは一体どういう攻撃なのだろうか、どうすればあのように切り刻む事が出来るのか…。
「理音殿、あちらも気になりますがこちらも直ぐなのです」
「そうね……羽音、信じているわよ」
こちらにの行く手を阻む個体も多少は存在するとして、雑魚ばかりで大した脅威にはならない。 しかし、羽音が対峙しているのはこれまで私たちを苦しめて来た個体ばかりなのだが、まるで相手にならず紙切れのように刻まれているのだ。
「あれは…」
『凄まじいな』
私もかつて…いや、今でも尚戦いの神と呼ばれるに相応しい戦いぶりをしているとの自負がある。 だが、あれは何だというのか、手を、足を…四肢を振るえば相対する者が細切れとなって行く。
あの戦い振りは、正に狂戦士と呼ぶに相応しいのでは無いだろうか…戦術も戦略も無く、自らの命が尽きるまで闘争を続けると言う、狂気の戦士。
「そう呼ぶ以外なさそうね」
『あの戦い方…大丈夫なのか?』
…大丈夫である筈が無い、全身の何処からも高出力の光の刃を形成して切り裂く事が出来るようだが、あの力の使い方は出鱈目だ。
直に力が尽きるだろう、稼働時間など知れている…だからこそ早く決着を付けねばならない。
「!厄災の口が」
「来るか!」
最早どのような生物の頭部を象っているかは不明だが、不釣り合いに大きく開いた口からは高出力のエネルギーが蓄積され、今正に放出されんとしているのが見て取れる。
『もう少し近づきたかったが止む負えん…超粒子加速砲発射用意!!』
「舟の先端が!」
「皆さん、衝撃を避ける為に後方に退避します!」
舟の先端が展開し、巨大な砲が出現すると直ぐさまこちらもエネルギーの装填が開始される。 互いに十分なエネルギーを蓄えた後、それらは同タイミングで放たれ互いにぶつかり合い、凄まじい衝撃波が発生し周囲を飲み込んで行く…。
「くっ!」
「何て威力なの!」
「ここに居ても吹き飛ばされそうだ」
高エネルギー同士のぶつかり合いはどれ程続いただろうか…眩い光で辺りを伺う事が出来なかったが、やがて光は収まるので本体がどうなったかを確認する。
「やったのです!」
「かなりのダメージを負っているな」
僅かに舟の出力が強かったのだろうか、四肢は崩れ表体はボロボロで厄災を生み出す事は不可能のように見えるとして、コアの光は健在だ。
時間が経てば直に元に戻るだろうがこのチャンス、決して逃しはしない。
「今こそ決着の時!」
「ええ!」
「私は頭部を打ちます」
「では私とキアで後方に向かうわ」
「私とヒナは前方だな」
それぞれコアを破壊する為に向かうのだが、今回表体を動き回る事が無かったのは、特定の姿を形成していたからなのかもしれない。
いずれにしても、もう終わりだ…皆が所定の位置に入ると攻撃に入る。
「最期の時よ、覚悟なさい!!」
「炎よ、忌まわしき存在を焼き尽くせ!!」
「これで終いだ、とびっきの雷撃を喰らわせてやる!!」
「我が因縁よ…消え去れ!!」
放たれた攻撃を受け、コアは立ちどころに破壊されただれる様にして掻き消えて行く。 これで四つは破壊出来たので、残りは頭部にあるコアだけとなる。
「世良!」
「後は頼んだ!」
『これで終わりか?』
「ええ、でも恐らく簡単にはいかない…」
『外殻か』
「そうね、でも…やるしか無い! はあっ!!」
「なっ!」
「あれは一体…」
「大翼が黄金に輝いている」
全身が金色に染まり、黄金のオーラをまとっている様は神々しさすら感じさせるが、これが彼女の本気の本気という事なのだろう。
「羽音の想いが翼なら…私の想い! この一撃にかける!!」
「何と!」
「凄い力だ…」
大翼の両手の中には凝縮され、高密度になったエネルギー体が存在しているのだが、あれを放ってコアを破壊しようというのだろう。
しかし、あの攻撃で無ければ破壊出来ない事は無い筈だ。 そう思った時、厄災のコアにとある変化があるのだが。
「!コアが…」
「殻に覆われて行く?」
表体が波を打ちながらコアを覆い、硬化しているように見て取れるとして、あの堅そうな殻を突破しなければなら無い事を理解していたからこそ、彼女は大技を放とうとしているのだ。
だが、果たして殻を打ち破りコアを破壊する事が可能なのか…。
「この一撃で外殻を破壊し、そしてコアを極光の剣で討つ」
『やれるのか…』
「やるのよ! これで最後……混沌の一撃!!」
打ち出されたエネルギー体は、一直線に殻へと向かいやがて激しい爆発が起こる。 またも衝撃波に襲われるのだが、かろうじて状況は確認出来るとして殻を破壊するには今一歩及ばないようだ。
「世良!」
「あと少し!」
「無理、なのか…」
「ぐう、っ」
『なんて硬さだ』
「…まだよ、私は諦めない! アスレア、どうか私に力を! はあぁーー!!」
大翼が放ったエネルギー体に更なる力を注ぎ込むと、徐々に殻に亀裂が入りついには粉々に吹き飛ばす。
「やったか!」
「殻を破ったのです!」
殻の破壊と共に表体も崩壊し、頭骨がむき出しになって行くのだが、にわかに頭部が震え出したかと思うと信じ難い行動に出る。
『!頭部が』
「なっ、分離した!?」
力を使い果たし疲労困憊ではあったものの、更に気力を振り絞り極光の剣を持ち出したその時、むき出しになった頭骨は本体から分離して飛び立ってゆく。
その様は逃げているようにも見えるのだが、飛翔するその先にある存在が何かを知れば、目的は自ずと判明する。
「羽音! 本体の頭部が向かっているわ!」
『ダメだ、通信が出来ない』
通信不能の理由は、暴走によるものかもしれない…声掛けを諦めて皆で頭部を追いかけるのだが、凄まじい加速で追いつく事は困難だ。
最早自身で気付くより他は無いのだが、果たしてそれが可能なのか。
「…滅スル、滅スル」
「厄災ヲ…ハカイスル」
「アレ、ハ……」
「羽音、どうか気付いて!!」
『ム、様子が…』
厄災を切り刻む最中、飛来する頭部に気付いたように見えると思ったのもつかの間、周囲の個体を光によって薙ぎ払うとおもむろに回転し始める。
「あれは!」
「何をしようと」
光をまとった回転は徐々に速くなり、ついには高速でスピンしながら頭部へと接近して行く。
「まさか、あれで体当たりを!」
…勝負は一瞬だった、光の螺旋を描きながらコアを貫通すると、その余波で頭骨も粉砕してしまう。 コアを貫いた後、駆け付けようとした翼の戦士を通り過ぎると、回転は緩やかになりまとっていた光も消えて、力を使い果たしたであろう想いの翼が力なく緩やかに降下して行くのが確認出来る。
「やった…のか?」
「羽音!」
我々を通り過ぎた事により、足の遅かった護りの翼が一番近くなるので向かっているのだが、厄災を倒せたことよりも、想いの翼の安否が気になってしまう。
「終わった、のね」
『そうだな…ようやく』
舟の甲板で膝をつき、厄災の本体がその体を溶かしながらうねっているのを眺める。 舟も戦いでボロボロだが、自動修復でどうにかなる範疇だろう。
遂に終わった、この世界の長きに渡る異形との戦いにようやく終止符が打たれた。
ーー筈だったーー
「何、何だか様子がヘンよ」
「いつまで経っても消滅しないのです」
「‼おい、見ろあれを」
厄災が波打つ周囲の地面に亀裂が入って行く、これは地震などでは無い、これは…。
「まさか、転移している!!」
「バカな、コアは全て破壊した筈だ!」
だが事実、本体はヒビの中に飲み込まれて行くのだから転移を開始しているのだが、それ即ち厄災を逃してしまうという事になるのだ。
「くっ、逃さん!」
「炎よ!」
雷と炎は表体を傷つけるが、それでも尚転移は続きその殆どが見えなくなってしまった。 このまま転移を止められなければ、この戦いは無駄になってしまう。
「……ワタシ、ハ。 ナニヲ…何ヲ、私ハ」
おぼろけだった視界が徐々に戻って行く。 いや見えていた筈だった、意識もあったように思うが何だか頭の中にもやが掛かったように朧気だ。
「そうだ! 厄災!!」
意識が朦朧としたまま戦っていた、そして最後には本体の頭部と思わしき物体が飛んできたので、コアもろとも破壊したのだ。
次第に意識ははっきりとして行くのだが、体が酷く怠い上に戦鳥も力を使い果たしてしまい、高度も維持出来ずに緩やかに降下してしまう。
その最中に厄災の本体が黒くうねりながら地面に吸い込まれていくのが見えるとして、蒼と紅の翼が攻撃を仕掛けているのも確認出来る。
「どうして? いや…まさかあれは転移!」
『ん……何故だ、何故厄災が転移を?』
恐らくは全てのコアを破壊したであろう本体が、消滅する事無く逃げて行く…何とかしたいがもう体が動かない。 指を食わて見ている事しか出来ない歯がゆさと、何故転移しているのかという疑問が頭を支配している中、消えゆく波の中にとある物が視界に入る。
「あれは…新な個体? いや、何かが違うような…もしかして人?」
何故か人なのかもしれないと思った次の瞬間、それがキラリと光るのだが…。
「不味い、光の矢! ダメだ動けない…」
死…避けきれない、もうダメだと思いこのまま直撃を受けるのを覚悟した時、光に飲み込まれたのは私では無く翠の翼だった。
「ヒナさぁぁん!!」
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