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第1-4話 願いの祠
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獣たちが暮らす森を、フルムさんと進むに連れ、彼女が毒舌なだけでなく、優れた才能を持っていることを知った。
【魔法】には属性があり4つに分類されている。
【火】【水】【風】【土】
フルムさんはその中の3つを扱えるのだった。
そんな人……初めて見た。
フルムさんが扱える【魔法】は、
僕を助けてくれた時に使用した――属性【火】。
他の二つは【風】と【土】。
……一種類くらい分けて欲しいな。
「三種類も【魔法】が使えるなんて凄いですね」
「どこがよ。私なら全種類扱えてもおかしくなかったわ。きっと、残りの1つ分は、この美貌に奪われたのね」
「……ハハハハ」
フルムさんの理想は高かった。
普通の人は基本的には一つの属性。極稀に二つの属性を持つ人がいる。
王の息子であるフレアですら扱えるのは【水】の一つだけだ。
フルムさんが三つの属性を駆使しながら、森の中を駆け回る。
フルムさんと行動を共にして何時間が経過しただろう。
既に日が登り始めているのか、木々の葉から除く空は赤みを帯び、新たな一日の始まりを告げていた。
「祠って一体、どこにあるのよ」
どれだけ【魔法】の才能があろうと、森を夜通し走り回れば疲労は溜まる。
ましてや、【魔法】が使えない僕の分まで獣と戦わなければならないのだから、尚更《なおさら》だ。
むしろ、口こそ悪い時があるが、僕を責めることをしないだけ、フルムさんの根は優しいと知った。
妹さんは本当にフルムさんの演技で傷付いたのかと疑問に思うくらいだ。
「あ、あそこ……」
これだけ探しても祠など無いのだから、諦めて帰ろうかと、互いに感じ始めていた時のことだった。
木々を掻き分けた先に、円形に広がる土地があった。
地面には黄緑の芝生が生え、円に沿うようにして、彩り豊かな花々が咲き誇っていた。
「これが……祠? もっと神秘的な物かと思っていたけど、予想よりも普通ね」
フルムさんの言う通り、想像よりも祠は寂れていた。人気のない森の中にずっとあったのだから、風化していても不思議ではないか。
大きさは僕と同じくらいで、木で作られていた。
「えっと……。そしたら、願えばいいのかしらね?」
フルムさんは両手を合わせて祈る。
過去に戻れるようにと。
僕も慌ててその隣で膝を付き、同じように自身の願いを祈る。
【魔法】が使えるようになりたい。
もし、更に我儘を言えるのであれば、荒れた畑を戻せるような属性が欲しい。となれば、【水】か【土】の属性だと嬉しいのだけど。
そこまでは望み過ぎか。
僕たちが願いを祠に捧げる。
「これで……いいのかな?」
「良い訳ないでしょう? 私はまだ、ここにいるのよ?」
「そう……ですよね」
フルムさんの願いは過去に行くこと。しかし、僕の隣に居ると言うことは、過去になど行けていない証拠に他ならない。
僕も試しに【魔法】を使えないか試すが、何も起こらない。
「ま、こんなことで望みが叶ったら、苦労はしないわよね。全く、私としたことが、こんな愚かなことに手を染めるだなんて、どうかしてたわ。頭の悪そう子と一緒の行動に出るなんて……」
「……反省しながら、自然と人を責めるの辞めてくださいよ」
「……癖よ」
「……」
フルムさん。
癖と言えば許されると思っている節がある気がする。頭が悪いのも事実ではあるんだけど。
『凄い力を感じて目を覚ましてみれば、意外や意外、その正体は少女だったか』
唐突に――祠の扉が開いた。
光を灯した祠から、舌ったらずな子供特有な中性的な声と共に姿を見せたのは、白い布に包まれた赤ん坊だった。
「あ、赤ちゃんが喋った?」
赤ちゃんだって生後二、三年で話せるようになることは知っている。しかし、目の前にいる赤ん坊は、流暢《りゅうちょう》な言葉で、僕たちに話しかけてきたのだ。
いや、正確にはフルムさんにか。
少女って言ってたし。
『おや、もしかして私の存在に驚いて声が出ないのかな? はは、安心してくれ。なにも君たちに危害を加えようというつもりはないんだ』
「いえ、ただ、私、赤ん坊が嫌いなだけなのよね。ごめんなさいね」
フルムさんは言いながら、「バタン!」と、力強く祠の扉を閉じだ。
「……。きっと、私たち疲れているのよ。帰りましょう」
どうやら、フルムさんは疲労により幻覚を見たと思ったらしい。
そ、そうだよね。
こんな場所に赤ん坊が一人でいる訳がないし、祠の中にいたのに汚れのない純白だった。見間違いじゃなければ、なんか、羽みたいなの生えていたし……。
『帰らないでよ! 願いを叶えたくないのかい?』
再び祠の扉が開いた。
改めて赤ん坊の姿を見る。
やはり、見間違いではなかった――その背から生えた白い翼が彼を包む布に見えたようだ。
「その、あなたは……?」
奇怪な状況ではあるけど、願いが叶うかもしれない。
僕は目の前で光を発する赤ん坊に聞いた。
『私かい? 私は今も尚、世界を守っている偉~い存在だよ』
「全然、偉いようには見えないわよ、あなた」
『はっはっは。君は気が強いね~。私は嫌いではないよ』
「それはどうも。でも、告白は数十年待ってからにして頂戴。まあ、どうせ断るんだけど」
得体の知れない相手にも癖を全開にして話すフルムさん。
もし、この存在が僕たちの願いを叶えてくれる相手だとしたら――機嫌を損ねる訳にはいかない。
「あ、あの! あなたが願いを叶えてくれるんですか!? だとしたら、僕に【魔法】を与えてはくれませんか!?」
前のめりに話に割って入る僕を、赤ちゃんが微笑ましく見守る。
『うん。私は【魔法】を与えることは出来るよ? 君の場合は【魔力】がない訳じゃなくて――【変換器官】がないだけだからね。失ったものを戻すことは簡単さ』
「【魔法】が使える……?」
もし、それが本当だったら、どれだけ嬉しいのだろう。
こんなにも早く、容易く、僕の願いが叶うことになろうとは。これで僕はフレア達に迫害されることなく、野菜を育てることが出来る――。
僕が嬉しさに震えていると、隣に立つフルムさんも自身の願いが叶えられるのか、確認をする。
「なら、私を過去に戻すことも可能よね? 早くしなさい。今すぐしなさい!」
『――うん。可能には可能だよ? ただ、君の場合は少し話が違うんだ』
「どういうことかしら? その小さな頭を捻り潰されたいという意味なら、喜んでやるわよ?」
『よくもまあ、こんな可愛い子供にそんなことが言えるね。なに、そんなに難しいことじゃないよ。願いを聞く代わりに、私の願いも聞いて欲しいんだ。そうすれば、過去にでも何でも行ってくれ』
「――いやよ。なんで、私だけ!!」
フルムさんの言うことは最もだ。
僕の願いは何の見返りもなく叶えて貰えるのに、何故、彼女ばかり条件が提示されるのか。
『それはね。君がとてつもない才能を持っているからさ。本来、私の眼鏡に叶う相手じゃなければ、祠の扉が開くことはない。だから、まあ、簡単に言えば、その少年は【運】が良かったんだよ』
フルムさんと一緒に来たから願いが叶う。
もしも、出会わずに1人で来たら――何も起こらず帰ることになっていたらしい。そんな僕をフルムさんは何も言わずに見つめ、諦めたように言った。
「分かったわよ。取引をしましょう。それで、私は何をすればいいかしら?」
『ふふふ。ちょっと、倒して欲しい相手がいてね。願いの代わりに、君に特別な力を与えるから、それで倒して欲しいんだ』
「……分かったわ」
『君は優しいんだね――痛ッ!!」
話している途中で赤ん坊が顔を顰めた。
どこか痛みに耐えているのだろうか。相当な痛みなのだろう。顔が酷く歪んでいた。
「だ、大丈夫ですか? って、あれ?」
僕は赤ん坊のいる祠に近寄るが、見えない壁のようなものにぶつかった。
近づくなと――拒否しているのか。
『心配ありがとう。でも、時間がないみたいだ。続きは後でにしようか――』
赤ん坊はそう言って翼を広げ、祠から浮かび上がって僕たちに近づいた。
右手で僕の頭を。
左手でフルムさんの頭に触れる。
『さあ、それじゃあ君たちに力を――』
バタン。
浮かんでいた赤ん坊が糸が切れたかのように地面に落ちた。荒い呼吸で胸を上下させている。
「ちょ、なにが……?」
『はは。げ、限界だ。私はこれから押さえることに専念するよ。落ち着いたら連絡するから、私をあの中に戻してはくれないか?』
「わ、分かりました」
僕は赤ん坊を抱えて祠の中に戻す。
そっと扉を閉じると光が消えた。
どれだけ待っても赤ん坊の声が聞こえることはなかった。
【魔法】には属性があり4つに分類されている。
【火】【水】【風】【土】
フルムさんはその中の3つを扱えるのだった。
そんな人……初めて見た。
フルムさんが扱える【魔法】は、
僕を助けてくれた時に使用した――属性【火】。
他の二つは【風】と【土】。
……一種類くらい分けて欲しいな。
「三種類も【魔法】が使えるなんて凄いですね」
「どこがよ。私なら全種類扱えてもおかしくなかったわ。きっと、残りの1つ分は、この美貌に奪われたのね」
「……ハハハハ」
フルムさんの理想は高かった。
普通の人は基本的には一つの属性。極稀に二つの属性を持つ人がいる。
王の息子であるフレアですら扱えるのは【水】の一つだけだ。
フルムさんが三つの属性を駆使しながら、森の中を駆け回る。
フルムさんと行動を共にして何時間が経過しただろう。
既に日が登り始めているのか、木々の葉から除く空は赤みを帯び、新たな一日の始まりを告げていた。
「祠って一体、どこにあるのよ」
どれだけ【魔法】の才能があろうと、森を夜通し走り回れば疲労は溜まる。
ましてや、【魔法】が使えない僕の分まで獣と戦わなければならないのだから、尚更《なおさら》だ。
むしろ、口こそ悪い時があるが、僕を責めることをしないだけ、フルムさんの根は優しいと知った。
妹さんは本当にフルムさんの演技で傷付いたのかと疑問に思うくらいだ。
「あ、あそこ……」
これだけ探しても祠など無いのだから、諦めて帰ろうかと、互いに感じ始めていた時のことだった。
木々を掻き分けた先に、円形に広がる土地があった。
地面には黄緑の芝生が生え、円に沿うようにして、彩り豊かな花々が咲き誇っていた。
「これが……祠? もっと神秘的な物かと思っていたけど、予想よりも普通ね」
フルムさんの言う通り、想像よりも祠は寂れていた。人気のない森の中にずっとあったのだから、風化していても不思議ではないか。
大きさは僕と同じくらいで、木で作られていた。
「えっと……。そしたら、願えばいいのかしらね?」
フルムさんは両手を合わせて祈る。
過去に戻れるようにと。
僕も慌ててその隣で膝を付き、同じように自身の願いを祈る。
【魔法】が使えるようになりたい。
もし、更に我儘を言えるのであれば、荒れた畑を戻せるような属性が欲しい。となれば、【水】か【土】の属性だと嬉しいのだけど。
そこまでは望み過ぎか。
僕たちが願いを祠に捧げる。
「これで……いいのかな?」
「良い訳ないでしょう? 私はまだ、ここにいるのよ?」
「そう……ですよね」
フルムさんの願いは過去に行くこと。しかし、僕の隣に居ると言うことは、過去になど行けていない証拠に他ならない。
僕も試しに【魔法】を使えないか試すが、何も起こらない。
「ま、こんなことで望みが叶ったら、苦労はしないわよね。全く、私としたことが、こんな愚かなことに手を染めるだなんて、どうかしてたわ。頭の悪そう子と一緒の行動に出るなんて……」
「……反省しながら、自然と人を責めるの辞めてくださいよ」
「……癖よ」
「……」
フルムさん。
癖と言えば許されると思っている節がある気がする。頭が悪いのも事実ではあるんだけど。
『凄い力を感じて目を覚ましてみれば、意外や意外、その正体は少女だったか』
唐突に――祠の扉が開いた。
光を灯した祠から、舌ったらずな子供特有な中性的な声と共に姿を見せたのは、白い布に包まれた赤ん坊だった。
「あ、赤ちゃんが喋った?」
赤ちゃんだって生後二、三年で話せるようになることは知っている。しかし、目の前にいる赤ん坊は、流暢《りゅうちょう》な言葉で、僕たちに話しかけてきたのだ。
いや、正確にはフルムさんにか。
少女って言ってたし。
『おや、もしかして私の存在に驚いて声が出ないのかな? はは、安心してくれ。なにも君たちに危害を加えようというつもりはないんだ』
「いえ、ただ、私、赤ん坊が嫌いなだけなのよね。ごめんなさいね」
フルムさんは言いながら、「バタン!」と、力強く祠の扉を閉じだ。
「……。きっと、私たち疲れているのよ。帰りましょう」
どうやら、フルムさんは疲労により幻覚を見たと思ったらしい。
そ、そうだよね。
こんな場所に赤ん坊が一人でいる訳がないし、祠の中にいたのに汚れのない純白だった。見間違いじゃなければ、なんか、羽みたいなの生えていたし……。
『帰らないでよ! 願いを叶えたくないのかい?』
再び祠の扉が開いた。
改めて赤ん坊の姿を見る。
やはり、見間違いではなかった――その背から生えた白い翼が彼を包む布に見えたようだ。
「その、あなたは……?」
奇怪な状況ではあるけど、願いが叶うかもしれない。
僕は目の前で光を発する赤ん坊に聞いた。
『私かい? 私は今も尚、世界を守っている偉~い存在だよ』
「全然、偉いようには見えないわよ、あなた」
『はっはっは。君は気が強いね~。私は嫌いではないよ』
「それはどうも。でも、告白は数十年待ってからにして頂戴。まあ、どうせ断るんだけど」
得体の知れない相手にも癖を全開にして話すフルムさん。
もし、この存在が僕たちの願いを叶えてくれる相手だとしたら――機嫌を損ねる訳にはいかない。
「あ、あの! あなたが願いを叶えてくれるんですか!? だとしたら、僕に【魔法】を与えてはくれませんか!?」
前のめりに話に割って入る僕を、赤ちゃんが微笑ましく見守る。
『うん。私は【魔法】を与えることは出来るよ? 君の場合は【魔力】がない訳じゃなくて――【変換器官】がないだけだからね。失ったものを戻すことは簡単さ』
「【魔法】が使える……?」
もし、それが本当だったら、どれだけ嬉しいのだろう。
こんなにも早く、容易く、僕の願いが叶うことになろうとは。これで僕はフレア達に迫害されることなく、野菜を育てることが出来る――。
僕が嬉しさに震えていると、隣に立つフルムさんも自身の願いが叶えられるのか、確認をする。
「なら、私を過去に戻すことも可能よね? 早くしなさい。今すぐしなさい!」
『――うん。可能には可能だよ? ただ、君の場合は少し話が違うんだ』
「どういうことかしら? その小さな頭を捻り潰されたいという意味なら、喜んでやるわよ?」
『よくもまあ、こんな可愛い子供にそんなことが言えるね。なに、そんなに難しいことじゃないよ。願いを聞く代わりに、私の願いも聞いて欲しいんだ。そうすれば、過去にでも何でも行ってくれ』
「――いやよ。なんで、私だけ!!」
フルムさんの言うことは最もだ。
僕の願いは何の見返りもなく叶えて貰えるのに、何故、彼女ばかり条件が提示されるのか。
『それはね。君がとてつもない才能を持っているからさ。本来、私の眼鏡に叶う相手じゃなければ、祠の扉が開くことはない。だから、まあ、簡単に言えば、その少年は【運】が良かったんだよ』
フルムさんと一緒に来たから願いが叶う。
もしも、出会わずに1人で来たら――何も起こらず帰ることになっていたらしい。そんな僕をフルムさんは何も言わずに見つめ、諦めたように言った。
「分かったわよ。取引をしましょう。それで、私は何をすればいいかしら?」
『ふふふ。ちょっと、倒して欲しい相手がいてね。願いの代わりに、君に特別な力を与えるから、それで倒して欲しいんだ』
「……分かったわ」
『君は優しいんだね――痛ッ!!」
話している途中で赤ん坊が顔を顰めた。
どこか痛みに耐えているのだろうか。相当な痛みなのだろう。顔が酷く歪んでいた。
「だ、大丈夫ですか? って、あれ?」
僕は赤ん坊のいる祠に近寄るが、見えない壁のようなものにぶつかった。
近づくなと――拒否しているのか。
『心配ありがとう。でも、時間がないみたいだ。続きは後でにしようか――』
赤ん坊はそう言って翼を広げ、祠から浮かび上がって僕たちに近づいた。
右手で僕の頭を。
左手でフルムさんの頭に触れる。
『さあ、それじゃあ君たちに力を――』
バタン。
浮かんでいた赤ん坊が糸が切れたかのように地面に落ちた。荒い呼吸で胸を上下させている。
「ちょ、なにが……?」
『はは。げ、限界だ。私はこれから押さえることに専念するよ。落ち着いたら連絡するから、私をあの中に戻してはくれないか?』
「わ、分かりました」
僕は赤ん坊を抱えて祠の中に戻す。
そっと扉を閉じると光が消えた。
どれだけ待っても赤ん坊の声が聞こえることはなかった。
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