ジリ貧迷宮主が教える──ハーレムダンジョンの作り方

RYOMA

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ダンジョンウォー

都市ラームレブカ

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都市ラームレブカ、大陸最大の都市で、最も歴史のある都市である。元はキュエール族と呼ばれる魔導に長けた一族の街であった。そこはアルマームなど比較にならないような規模の大都市であり。高層の建物も多く立ち並び、数多くの多種多様な種族を目にする。紋次郎たちは、ダンジョンギルドの本部近くに宿をとり、明後日行われる評議会までそこに滞在することになった。

「どうしますか紋次郎様、ちょっとラームレブカ見物でも出かけましょうか」
「そうだね、宿でごろごろしててもつまらないし、観光しよう」
「俺はパスだ、下で酒でも飲んでるわ」
「本当風情も何もない方ですね」
「うるせーよ、ちび!」
「ちびじゃないっていつも言ってるでしょうが!」
「ポーズは放っておいて、いくよアスターシア」
「はいです、こんなの放っておくですわ」
「はいはい、さっさと行ってこい」

俺たちは宿を出て、古い町並みが残る、ラガラと呼ばれる地区へとやってきた。ここは千年前の魔導都市だった頃の面影を残すエリアで、今でも歴史を感じさせる建物が多く建っていた。

「いやあ、いい雰囲気だね。あの建物なんてすごいね、すごく斜めになってるよ、あれでよく倒れないなあ」
「ルベの斜塔ですね。その昔、あの塔をどんどん伸ばして、天に登ろうとしたと言われています」
「なんか聞いたことある話だな・・・」

「紋次郎! あれを買ってちょうだい」
アスターシアが指差していたのは、丸い果実に、細いストローのような筒が刺された飲み物であった。喉も渇いていたので、それを三つ購入してルベの斜塔近くの高台に移動する。そこで街並みを眺めながらその果実を飲んでいた。高台から見下ろすその景色は、間違いのない美しさで、果実の味を倍増させてくれていた。

そんな観光を楽しんでいる俺たちの元へ、見知らぬエルフの女性が近づいてくる。そして俺の横に立つと、語るようにこう話しかけてきた。

「こんな美しい景色の中にも、人の悪意や憎しみが溢れています。多くのそれは巧妙に隠れていて、それが表に出てきた時には、大きな悲しみが生まれるのです。あなたはそんな世の中を、どう思いますか」

いきなりそんな話をされた俺は、ただ呆然としていた。見知らぬエルフの彼女は、金色の長い髪に、少し目尻の下がった優しい目、整った顔立ちは、どこに出しても恥ずかしくないくらいの美人であった。

「ええと、あなたは誰ですか?」
間抜けな質問だが、そんな言葉しか出てこなかった。
「私はカサブランカと申します。ダンジョンギルドのマスターである、ズオルド・アルベの秘書をやっています」
それを聞いたリンスが驚きながら、話に加わる。
「ダンジョンギルドのマスターの秘書が何の用なのかしら?」
「あなたがたに忠告しにきました。マスター紋次郎、あなたはある人物から狙われています」
「ええ! 俺がですか?」
リンスは鋭い目になり、カサブランカに詰め寄る。
「詳しく話をしてもらえますかカサブランカ・・」
「残念ながら詳しくお教えすることはできません。その理由もお話しすることはできません。ただこれだけは覚えていてください。評議会でトラブルを起こさないように注意してください、それはあなたを陥れる罠です」

「それを信用しろと言うのですか?」
「別に信用しなくていいです。注意さえしてくれれば・・・」
「あなたはいったい・・・」
「このことは他言無用です、それでは私はこれで・・」

カサブランカはそのまま去っていった。それを見送りながらリンスが何やら考えている。

「カサブランカ・・あの人どこかで見たことがあるんだけど・・・」
「そうなの?」
「まあ、気のせいかもしれませんし・・・」
リンスは記憶をたどり、思い出そうとしているけど思い出せないようだ。

「まあ、とりあえず宿に戻ろうかリンス、お腹すいたしね」
そう言うと、リンスは笑顔で答える。
「そうですね、戻りましょう」

それにしても、評議会で何が起こるのだろうか、それに俺を狙ってる人物って・・紋次郎はカサブランカが残した言葉を考えながら、宿への帰路に着いた。

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