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ダンジョンウォー
新スキル
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紋次郎はアルマームで祝福を受けるために来ていた。少しでもレベルアップして、敵のダンジョン攻略の役に立てようと思ってやってきていた。
「どうかなリンス、レベルアップしている?」
リンスが加護見の呪文で確認してくれた。
「紋次郎様、今回のレベルアップも中々のもんですよ」
「おっ、どんな感じ?」
「ジョブレベルが42にあがってます。あと、スキルが二つ発動しました」
「おっ、どんなスキル? これを聞くのはちょっと楽しみなんだよね」
「一つは初めての実戦的なスキルですね、先読みと呼ばれるスキルで、相手の行動の少し先を予測できるものです。これは使いこなせばかなり強いスキルですよ」
「おぉ、神は俺に戦えというのか! で、もう一つは?」
「・・・・何でしょうかこれ、よくわからないんですけど・・」
「え! リンスにもわからないスキルなの?」
「そうですね・・ターボチャージャーって聞いたことのない言葉で・・・」
「ターボ・・それって車のエンジンとかで使われるあれかな・・」
「知ってるんですか、紋次郎様」
「元の世界でそういうのがあるけど、関係あるのかな」
「もしかしたら、関係あるかもしれないです。それはどのようなものなんですか?」
「ええと確か、仕組みはよくわからないけど、エンジンの回転数を上げて、車を加速させるものだったと思うけど」
「何かを加速させるのですか・・・なるほど、もしかしたら身体強化系のスキルかもしれませんね。物は試しです、ちょっと使ってみてください」
「そうだね、やってみようか」
俺はターボチャージャーのスキルを心に感じる。前からそれを知ってたような懐かしい感じが込み上がってくる。スキル発動の言葉が頭に浮かび、それを口にする。
「ターボオン・・・・」
体に何かのエネルギーが流れ込んでくるような感覚、それが身体中の隅々までいきわたると、驚くほど体が軽くなる。今動けばすごいことになるんじゃないだろうか。俺は試しに少し走ってみた。電光石火、疾風迅雷、そんな言葉が浮かんでくるくらいに急激な加速を見せる。走った自分より、それを見ていたリンスが驚き、感嘆の声を上げる。
「紋次郎様・・とんでもないスキル覚えましたね。それほどの高上昇率の加速スキルは初めて見ました」
すごいスキルなのは嬉しいのだが、このスキル、すごい疲れる・・今の一度の使用で、ちょっと膝がガクガクするくらいの疲労感が残った。
「これは、便利そうだけどそんな連発はできそうにないな」
「そうですね、身体強化系のスキルの多くは、体に負担をかけますから」
実戦的なスキルも覚えたし、これで少しはみんなの役に立てるだろうか、俺はそんな希望を持って、アルマームを後にした。
★
「ドムカ、お前のところの準備はどうなんだ」
紋次郎とダンジョンウォーで戦うマスターの一人であるアルレルは、同じく仲間であるドムカへそう声をかけた。
「ギガスドゥガを十二体、キプロンザウルスを五体、エンシェントルヴェインアーマーを二体・・・それにとっておきを一体用意した。間違っても負けることはないだろうな」
「へへへっ、初めから負ける心配なんてしてねえけどな」
「お前たちはどうなんだ、ちゃんと準備できてるのか?」
「へへへっ、俺はエイメルの魔神を用意した」
「何! あの大地の魔神をか! どうやってそんなもの連れてきた?」
「ある伝手があってな、用意してもらったんだよ」
「アルレル、お前はどうなんだ」
「俺は、そんな強力なモンスターは用意できなかったからな、数で勝負する」
「ほほう、それはどんな感じなんだ」
「三百体のウィルオーウィスプは壮大だぞ」
「なんと・・・それは地獄絵図だな・・・」
「それで例のダンジョンはどうなっているんだ」
「アクロディア迷宮か・・あそこはあの人が準備してくれている。まあ、我々が間違って撃破されても、あの人が準備するアクロディア迷宮が落とされることはないだろうな」
「敵へダンジョンへの攻略パーティーもあの人がほとんど用意してくれた、見たら驚くぞ、そうそうたる面子だ。よくあれだけのパーティーを用意したもんだよ」
その後も、ドムカ、アルレル、エブタンの3名は、負けるとは微塵も思わず、不敵に笑いながら、ダンジョンウォーの話を酒の肴にして、前祝いに高価な酒を何本も空け続けていた。
「どうかなリンス、レベルアップしている?」
リンスが加護見の呪文で確認してくれた。
「紋次郎様、今回のレベルアップも中々のもんですよ」
「おっ、どんな感じ?」
「ジョブレベルが42にあがってます。あと、スキルが二つ発動しました」
「おっ、どんなスキル? これを聞くのはちょっと楽しみなんだよね」
「一つは初めての実戦的なスキルですね、先読みと呼ばれるスキルで、相手の行動の少し先を予測できるものです。これは使いこなせばかなり強いスキルですよ」
「おぉ、神は俺に戦えというのか! で、もう一つは?」
「・・・・何でしょうかこれ、よくわからないんですけど・・」
「え! リンスにもわからないスキルなの?」
「そうですね・・ターボチャージャーって聞いたことのない言葉で・・・」
「ターボ・・それって車のエンジンとかで使われるあれかな・・」
「知ってるんですか、紋次郎様」
「元の世界でそういうのがあるけど、関係あるのかな」
「もしかしたら、関係あるかもしれないです。それはどのようなものなんですか?」
「ええと確か、仕組みはよくわからないけど、エンジンの回転数を上げて、車を加速させるものだったと思うけど」
「何かを加速させるのですか・・・なるほど、もしかしたら身体強化系のスキルかもしれませんね。物は試しです、ちょっと使ってみてください」
「そうだね、やってみようか」
俺はターボチャージャーのスキルを心に感じる。前からそれを知ってたような懐かしい感じが込み上がってくる。スキル発動の言葉が頭に浮かび、それを口にする。
「ターボオン・・・・」
体に何かのエネルギーが流れ込んでくるような感覚、それが身体中の隅々までいきわたると、驚くほど体が軽くなる。今動けばすごいことになるんじゃないだろうか。俺は試しに少し走ってみた。電光石火、疾風迅雷、そんな言葉が浮かんでくるくらいに急激な加速を見せる。走った自分より、それを見ていたリンスが驚き、感嘆の声を上げる。
「紋次郎様・・とんでもないスキル覚えましたね。それほどの高上昇率の加速スキルは初めて見ました」
すごいスキルなのは嬉しいのだが、このスキル、すごい疲れる・・今の一度の使用で、ちょっと膝がガクガクするくらいの疲労感が残った。
「これは、便利そうだけどそんな連発はできそうにないな」
「そうですね、身体強化系のスキルの多くは、体に負担をかけますから」
実戦的なスキルも覚えたし、これで少しはみんなの役に立てるだろうか、俺はそんな希望を持って、アルマームを後にした。
★
「ドムカ、お前のところの準備はどうなんだ」
紋次郎とダンジョンウォーで戦うマスターの一人であるアルレルは、同じく仲間であるドムカへそう声をかけた。
「ギガスドゥガを十二体、キプロンザウルスを五体、エンシェントルヴェインアーマーを二体・・・それにとっておきを一体用意した。間違っても負けることはないだろうな」
「へへへっ、初めから負ける心配なんてしてねえけどな」
「お前たちはどうなんだ、ちゃんと準備できてるのか?」
「へへへっ、俺はエイメルの魔神を用意した」
「何! あの大地の魔神をか! どうやってそんなもの連れてきた?」
「ある伝手があってな、用意してもらったんだよ」
「アルレル、お前はどうなんだ」
「俺は、そんな強力なモンスターは用意できなかったからな、数で勝負する」
「ほほう、それはどんな感じなんだ」
「三百体のウィルオーウィスプは壮大だぞ」
「なんと・・・それは地獄絵図だな・・・」
「それで例のダンジョンはどうなっているんだ」
「アクロディア迷宮か・・あそこはあの人が準備してくれている。まあ、我々が間違って撃破されても、あの人が準備するアクロディア迷宮が落とされることはないだろうな」
「敵へダンジョンへの攻略パーティーもあの人がほとんど用意してくれた、見たら驚くぞ、そうそうたる面子だ。よくあれだけのパーティーを用意したもんだよ」
その後も、ドムカ、アルレル、エブタンの3名は、負けるとは微塵も思わず、不敵に笑いながら、ダンジョンウォーの話を酒の肴にして、前祝いに高価な酒を何本も空け続けていた。
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