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ダンジョンウォー
戦いの準備
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グワドンの叫び声は、10時間にも及んだ。その長い地獄の時間も、叫び声がしなくなったことにより、終わりを迎えたことを知った。しかし、その新たな静けさは、新たな恐怖を生んだ。グワドンの無事な姿を見るまでは、彼の身に何かあったんではないかと勘ぐってしまう。俺は急いで彼がいるボス部屋へと走って行った。
ボス部屋の前に来ると、ちょうどニャン太が出てきたところであった。
「ニャン太! グワドンは大丈夫?」
「大丈夫だよ、グワドンはすごく頑張った。紋次郎、彼を褒めてあげなよ」
それを聞くと、すぐにボス部屋へと飛び込んだ。そこには、グワドンが大の字で、床に寝転がっていた。
「グワドン!」
「も・・紋次郎・・・オレ・・強くなった・・・」
「そうかそうか、よくやったよグワドン、今はゆっくり休みな」
「そうする・・・オレ・・すごく眠い・・・」
そう言うとグワドンは静かに目を閉じた。ちょっとタイミング的に怖かったけど、すぐに大きなイビキが響き始めて胸を撫で下ろす。
★
俺たちは、ダンジョンウォーのパーティー編制について話し合っていた。ニャン太が参加できなくて、グワドンとリュヴァが守りに残る、実質十一人をどのような編制にするか悩みに悩んだ。結果、次にような編制になった。第一パーティーが紋次郎、リンス、アスターシアの三人。第二パーティーがアルティ、メタラギの二人。第三パーティーがポーズ、リリス、ソォードの三人。第四パーティーがデナトス、ミュラーナ、メイルの三人。この4パーティーで敵のダンジョンに挑む。
「紋次郎、ランティークさんが来たよ」
戦いに向けて、ランティークさんと打ち合わせするために、こちらに来てもらっていた。
「わざわざ、ありがとうございます、ランティークさん」
俺は握手を求めるために手を差し出した。ランティークはそれをぎゅっと握ると、満面の笑みでこう返してくる。
「紋次郎くん、よろしく頼むよ、まあ、私に任せとけば勝利は揺るぎないけどね」
「はははっ・・それは頼もしいです」
ランティークさんに続いて、たしかランティークさんの秘書の方だったと思うのだけど、キチッとしたスーツを着た、青い髪の女性が、紋次郎に挨拶する。
「ランティークの秘書のルアッカです。紋次郎どの、宜しくお願い致します」
「こちらこそ、宜しくお願いします」
それから大雑把に作戦を打ち合わせした。うちからは4パーティーでダンジョン攻略に出ると話すと、ランティークさんは五人編成の15パーティーを用意してると自慢げに話し始める。
「まぁ、あれだよ、私の用意したパーティーに任せれば、1日もあれば敵の全ダンジョンを攻略してくると思うんだよね、なので紋次郎くんたちは気楽にやっててくれれば問題ないよ」
「はあ・・それはありがとうございます・・はははっ・・」
なんだろう、これを言ってはダメなような気がするけど、すごく頼りにならない感じがしてならない。
それから、うちのパーティーの人数の少なさを心配したランティークの提案で、ランティークのパーティーから4パーティーが、俺たちのパーティーにそれぞれ同行することになった。さすがに2~3人ではちょっと心配ではあったので、この提案は少し嬉しかった。
その後、補給物資や、具体的に、どのパーティーでどのダンジョンを攻略するかの細かい打ち合わせをして、その日の話は終わった。また、ランティークから便利な魔道具を貸してもらった。言霊宝玉と呼ばれるもので、これは二つで一組になっていて、二つの宝玉は、どんなに遠くに離れていても同じ組の宝玉を通して会話ができるというものであった。これがあれば離れている仲間と連絡が出来て、状況の把握がしやすくなる。
戦いの開始は三日後・・・どんなに準備しても安心なんてできない。だけど、戦いが始まるまでに、やれることはやらないと・・俺は、無い頭をフル回転させて、何かできないか考えてみた。・・・まあ、何も思いつかなかったけど、考えることが大事だと思う。
ボス部屋の前に来ると、ちょうどニャン太が出てきたところであった。
「ニャン太! グワドンは大丈夫?」
「大丈夫だよ、グワドンはすごく頑張った。紋次郎、彼を褒めてあげなよ」
それを聞くと、すぐにボス部屋へと飛び込んだ。そこには、グワドンが大の字で、床に寝転がっていた。
「グワドン!」
「も・・紋次郎・・・オレ・・強くなった・・・」
「そうかそうか、よくやったよグワドン、今はゆっくり休みな」
「そうする・・・オレ・・すごく眠い・・・」
そう言うとグワドンは静かに目を閉じた。ちょっとタイミング的に怖かったけど、すぐに大きなイビキが響き始めて胸を撫で下ろす。
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俺たちは、ダンジョンウォーのパーティー編制について話し合っていた。ニャン太が参加できなくて、グワドンとリュヴァが守りに残る、実質十一人をどのような編制にするか悩みに悩んだ。結果、次にような編制になった。第一パーティーが紋次郎、リンス、アスターシアの三人。第二パーティーがアルティ、メタラギの二人。第三パーティーがポーズ、リリス、ソォードの三人。第四パーティーがデナトス、ミュラーナ、メイルの三人。この4パーティーで敵のダンジョンに挑む。
「紋次郎、ランティークさんが来たよ」
戦いに向けて、ランティークさんと打ち合わせするために、こちらに来てもらっていた。
「わざわざ、ありがとうございます、ランティークさん」
俺は握手を求めるために手を差し出した。ランティークはそれをぎゅっと握ると、満面の笑みでこう返してくる。
「紋次郎くん、よろしく頼むよ、まあ、私に任せとけば勝利は揺るぎないけどね」
「はははっ・・それは頼もしいです」
ランティークさんに続いて、たしかランティークさんの秘書の方だったと思うのだけど、キチッとしたスーツを着た、青い髪の女性が、紋次郎に挨拶する。
「ランティークの秘書のルアッカです。紋次郎どの、宜しくお願い致します」
「こちらこそ、宜しくお願いします」
それから大雑把に作戦を打ち合わせした。うちからは4パーティーでダンジョン攻略に出ると話すと、ランティークさんは五人編成の15パーティーを用意してると自慢げに話し始める。
「まぁ、あれだよ、私の用意したパーティーに任せれば、1日もあれば敵の全ダンジョンを攻略してくると思うんだよね、なので紋次郎くんたちは気楽にやっててくれれば問題ないよ」
「はあ・・それはありがとうございます・・はははっ・・」
なんだろう、これを言ってはダメなような気がするけど、すごく頼りにならない感じがしてならない。
それから、うちのパーティーの人数の少なさを心配したランティークの提案で、ランティークのパーティーから4パーティーが、俺たちのパーティーにそれぞれ同行することになった。さすがに2~3人ではちょっと心配ではあったので、この提案は少し嬉しかった。
その後、補給物資や、具体的に、どのパーティーでどのダンジョンを攻略するかの細かい打ち合わせをして、その日の話は終わった。また、ランティークから便利な魔道具を貸してもらった。言霊宝玉と呼ばれるもので、これは二つで一組になっていて、二つの宝玉は、どんなに遠くに離れていても同じ組の宝玉を通して会話ができるというものであった。これがあれば離れている仲間と連絡が出来て、状況の把握がしやすくなる。
戦いの開始は三日後・・・どんなに準備しても安心なんてできない。だけど、戦いが始まるまでに、やれることはやらないと・・俺は、無い頭をフル回転させて、何かできないか考えてみた。・・・まあ、何も思いつかなかったけど、考えることが大事だと思う。
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