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ダンジョンウォー
初撃
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朝10時、全パーティーが時間とともに一斉に動きだす。紋次郎たちも敵のダンジョンの一つに突入した。そこは1階層から大量のモンスターが放たれている地獄の世界であった。
「リンス、アスターシア、モンスターの群れが一箇所に集まってくるよ」
クロノスの陽動により、モンスターたちが一塊となり、広いフロアーの中心へと誘導される。そこへ、リンスとアスターシアの広範囲に及ぶ攻撃魔法が炸裂する。その強力な攻撃により、100対近いモンスターが一瞬で灰と化した。
紋次郎たちの最初に攻略していたダンジョンは、5階層からなる地下ダンジョンであった。1階層から敵の厳しい攻撃にさらされていたが、リンスやアスターシアの攻撃呪文のおかげで、それらを退け、数時間で最深階層の5階層へと到達した。ここのダンジョンのボスはキプロンザウルス、レベル180の強敵であった。それにギガスドゥガと呼ばれる樹木の魔神が3体も同じボス部屋に配置されている。
「キプロンザウルスは鋼鉄をも溶かす炎を吐きますわよ、気をつけた方がいいですわ」
「アスターシア、ファイヤープロテクションは使えますか?」
「ええ、もちろん使えますわ」
「それでは私にそれを、考えがあります」
言われた通り、アスターシアはリンスにファイヤープロテクションを唱える。これは炎の耐性を大幅にアップさせる防御魔法である。
「キプロンザウルスは任せてください、三体のギガスドゥガはお願いします」
そう言うとリンスは一人、キプロンザウルスの前におどりでる。
「まあ、リンスがああ言っていますので、お任せしましょう。こちらはギガスドゥガを片付けますわよ」
「わかった、・・・でどうすればいい?」
「まあ、私が本気を出せば簡単に倒せますけど、ここは手の内を隠しといた方が良いですわね、なのでクロノスたちと紋次郎に任せますわ」
「大丈夫かな・・」
「いざとなったら助けますわ、なので思いっきり戦うと良いですわ」
アスターシアの思惑で、俺とクロノスたちでギガスドゥガを倒すことになった。
「それでは俺とクロノスさんでギガスドゥガと接近戦で戦います。他の方々は後方から弓と魔法で援護お願いします」
紋次郎のその提案に、全員が返事をして了承する。
クロノスはギガスドゥガに走り寄ると、愛用のパルチザンで鋭く突き刺す。大木のような体に大きな刺し傷を作ると、数歩下がって相手の出方を見る。ギガスドゥガは背中からウニョウニョとツタのようなものをいくつも伸ばし、それでクロノスを攻撃する。クロノスは少しジャンプしてそれをかわした。敵の意識がクロノスに向いている隙に、紋次郎はギガスドゥガに接近する。そして閃光丸改でその強烈な光の閃光を浴びせた。ウニョウニョと飛び出ていたツタは全て燃え尽き、巨大な樹木の体もジュジュと音を立てて黒く焼き跡を残す。
ふと紋次郎の頭に、すぐ足元の地面から棘のようなツタが飛び出してくるイメージが湧いてきた。それに危険を感じた紋次郎は、すぐにそこから飛び退いた。
すると先ほどまでいた場所の地面から、大きく鋭いツタが飛び出してくる。そこから飛び退いていなければ、あれに串刺しにされていただろう。
「これが先読みかな・・・」
先日発動した新スキルの一つが紋次郎の身を救う。こうなると、もう一つの新スキルも使いたくなるのが人のさがと言うべきか、特に考えもなく俺は新スキルを発動させた。
「ターボオン!」
体に不思議な力がみなぎる。俺はこの状態で加速してギガスドゥガに接近する。一瞬で敵の背後に回ると、信じられない早さで閃光丸改を振り回した。加速された腕の動きから生み出されるそれは、まさに光の竜巻、唸りを上げてギガスドゥガを切り刻む。自分でも想像していなかった威力がその技にはあったようで、ギガスドゥガを細切れのように切り刻むと、何重にも上乗せされた光の灼熱で燃やし尽くした。
「紋次郎、何それ・・いつの間にそんな反則級の技を取得したのですの・・」
アスターシアとクロノスたちは、俺の新技を見て唖然としている。それほど衝撃的だったようだ。
「いや・・まさか新スキルがこんなに強いとは思わなかったよ・・」
「まあ、閃光丸改の性能もあると思うけどね・・まあ、それより後2体ですわ、頑張るですのよ」
「そうだね」
「でも、その前にリンスが勝負をつけるみたいですわよ」
俺はアスターシアにそう言われて、リンスの方を見る。するとリンスは何やら呪文を唱えているところであった。
「あれはエレメンタル・バリアーですわね、ファイヤープロテクションの上にさらに耐性の障壁を作るみたいですわ」
障壁をまとったリンスはそこで驚きの行動に出る。キプロンザウルスが大きく息を吸い込み、その口から灼熱の炎を吐き出した瞬間、その炎の中に飛び込んだのである。思わず俺は声を上げる。
「リンス!」
炎のに焼かれながら、何やら静かにリンスの詠唱の声が聞こえて来る。それを聞いたアスターシアはリンスの勝利を確信した。
「エクストリオン・イレーザー!!」
炎を貫くように、一筋の青い光の線が、一直線にキプロンザウルスの口の中に伸びる。それはそのままキプロンザウルスの体を貫通して背中から飛び出してきた。青い線に串刺しにされたキプロンザウルスは目を白くさせて、フラフラと揺れながら巨体が地面に崩れ落ちていった。
「リンス、アスターシア、モンスターの群れが一箇所に集まってくるよ」
クロノスの陽動により、モンスターたちが一塊となり、広いフロアーの中心へと誘導される。そこへ、リンスとアスターシアの広範囲に及ぶ攻撃魔法が炸裂する。その強力な攻撃により、100対近いモンスターが一瞬で灰と化した。
紋次郎たちの最初に攻略していたダンジョンは、5階層からなる地下ダンジョンであった。1階層から敵の厳しい攻撃にさらされていたが、リンスやアスターシアの攻撃呪文のおかげで、それらを退け、数時間で最深階層の5階層へと到達した。ここのダンジョンのボスはキプロンザウルス、レベル180の強敵であった。それにギガスドゥガと呼ばれる樹木の魔神が3体も同じボス部屋に配置されている。
「キプロンザウルスは鋼鉄をも溶かす炎を吐きますわよ、気をつけた方がいいですわ」
「アスターシア、ファイヤープロテクションは使えますか?」
「ええ、もちろん使えますわ」
「それでは私にそれを、考えがあります」
言われた通り、アスターシアはリンスにファイヤープロテクションを唱える。これは炎の耐性を大幅にアップさせる防御魔法である。
「キプロンザウルスは任せてください、三体のギガスドゥガはお願いします」
そう言うとリンスは一人、キプロンザウルスの前におどりでる。
「まあ、リンスがああ言っていますので、お任せしましょう。こちらはギガスドゥガを片付けますわよ」
「わかった、・・・でどうすればいい?」
「まあ、私が本気を出せば簡単に倒せますけど、ここは手の内を隠しといた方が良いですわね、なのでクロノスたちと紋次郎に任せますわ」
「大丈夫かな・・」
「いざとなったら助けますわ、なので思いっきり戦うと良いですわ」
アスターシアの思惑で、俺とクロノスたちでギガスドゥガを倒すことになった。
「それでは俺とクロノスさんでギガスドゥガと接近戦で戦います。他の方々は後方から弓と魔法で援護お願いします」
紋次郎のその提案に、全員が返事をして了承する。
クロノスはギガスドゥガに走り寄ると、愛用のパルチザンで鋭く突き刺す。大木のような体に大きな刺し傷を作ると、数歩下がって相手の出方を見る。ギガスドゥガは背中からウニョウニョとツタのようなものをいくつも伸ばし、それでクロノスを攻撃する。クロノスは少しジャンプしてそれをかわした。敵の意識がクロノスに向いている隙に、紋次郎はギガスドゥガに接近する。そして閃光丸改でその強烈な光の閃光を浴びせた。ウニョウニョと飛び出ていたツタは全て燃え尽き、巨大な樹木の体もジュジュと音を立てて黒く焼き跡を残す。
ふと紋次郎の頭に、すぐ足元の地面から棘のようなツタが飛び出してくるイメージが湧いてきた。それに危険を感じた紋次郎は、すぐにそこから飛び退いた。
すると先ほどまでいた場所の地面から、大きく鋭いツタが飛び出してくる。そこから飛び退いていなければ、あれに串刺しにされていただろう。
「これが先読みかな・・・」
先日発動した新スキルの一つが紋次郎の身を救う。こうなると、もう一つの新スキルも使いたくなるのが人のさがと言うべきか、特に考えもなく俺は新スキルを発動させた。
「ターボオン!」
体に不思議な力がみなぎる。俺はこの状態で加速してギガスドゥガに接近する。一瞬で敵の背後に回ると、信じられない早さで閃光丸改を振り回した。加速された腕の動きから生み出されるそれは、まさに光の竜巻、唸りを上げてギガスドゥガを切り刻む。自分でも想像していなかった威力がその技にはあったようで、ギガスドゥガを細切れのように切り刻むと、何重にも上乗せされた光の灼熱で燃やし尽くした。
「紋次郎、何それ・・いつの間にそんな反則級の技を取得したのですの・・」
アスターシアとクロノスたちは、俺の新技を見て唖然としている。それほど衝撃的だったようだ。
「いや・・まさか新スキルがこんなに強いとは思わなかったよ・・」
「まあ、閃光丸改の性能もあると思うけどね・・まあ、それより後2体ですわ、頑張るですのよ」
「そうだね」
「でも、その前にリンスが勝負をつけるみたいですわよ」
俺はアスターシアにそう言われて、リンスの方を見る。するとリンスは何やら呪文を唱えているところであった。
「あれはエレメンタル・バリアーですわね、ファイヤープロテクションの上にさらに耐性の障壁を作るみたいですわ」
障壁をまとったリンスはそこで驚きの行動に出る。キプロンザウルスが大きく息を吸い込み、その口から灼熱の炎を吐き出した瞬間、その炎の中に飛び込んだのである。思わず俺は声を上げる。
「リンス!」
炎のに焼かれながら、何やら静かにリンスの詠唱の声が聞こえて来る。それを聞いたアスターシアはリンスの勝利を確信した。
「エクストリオン・イレーザー!!」
炎を貫くように、一筋の青い光の線が、一直線にキプロンザウルスの口の中に伸びる。それはそのままキプロンザウルスの体を貫通して背中から飛び出してきた。青い線に串刺しにされたキプロンザウルスは目を白くさせて、フラフラと揺れながら巨体が地面に崩れ落ちていった。
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