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プロローグ
綴
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幸野綴(こうのつづり)は、授業中だが、授業に集中してはいなかった。
あいつ寝てるよ。
綴は、斜め前の男子学生の背中を見つめ、含み笑いをした。細い目がさらに細くなる。
熟睡中の男子学生の机の上には、スマートフォンが、今にも落ちそうな位置にある。
ちょっといたずらしちゃおうかなぁ。
綴は、机の下に手を下ろして、人差し指をスマートフォンに向ける。そして、そのままあっち向いてホイをする様に、人差し指を動かす。
スマートフォンが机から転がり落ちた。飛んで行った、という方が的確だろう。
床に落ちる音で、男子学生が目を覚ました。しかも、飛び起きた拍子に机を蹴飛ばしてしまい、先生に睨みつけられた。
綴は、笑いを堪えるので精一杯だった。
綴の能力は、物を動かすものだ。物だったら、何でも動かせる。ただし、目に見える範囲だけの物しか動かすことが出来ない。つまり、動かしている物を凝視し続けなければいけない。
疲れるが、面白い。
あいつ、暫くはこの授業では寝られないな。先生に目をつけられただろうなぁ。
ニヤニヤしていたら、先生と目が合った。慌てて逸らす。
おぉ、怖。
チャイムが鳴り、授業が終わった。
部屋を出て、外に出る。
そして、サークル部屋『help』を足を運ぶ。
一階角部屋に向かいながら、「お、珍しいな」と思った。
扉の前には、いつも遅いはずの滝澤灯奈が立っていた。
その後すぐに、部屋の扉が開いた。そして青池(あおち)楓が顔を出した。
楓を見て、綴はドキッとした。
「あれ?綴も?」
楓が気づいて、笑顔を見せる。
「おう、楓、灯奈。今日は早いのな、灯奈」
「うるさいよ。もう少しで、あたしはダウトで苦しい思いするところだったんだよ。セーフセーフ」
「灯奈、強いもんねぇ」
言って、ハッとする。が、後の祭り。
「はぁ?何その言葉。皮肉にも程があるんですけど」
そして打たれた。
楓が吹き出す。
楓の笑顔が見られて、綴は毎日が楽しい。
あいつ寝てるよ。
綴は、斜め前の男子学生の背中を見つめ、含み笑いをした。細い目がさらに細くなる。
熟睡中の男子学生の机の上には、スマートフォンが、今にも落ちそうな位置にある。
ちょっといたずらしちゃおうかなぁ。
綴は、机の下に手を下ろして、人差し指をスマートフォンに向ける。そして、そのままあっち向いてホイをする様に、人差し指を動かす。
スマートフォンが机から転がり落ちた。飛んで行った、という方が的確だろう。
床に落ちる音で、男子学生が目を覚ました。しかも、飛び起きた拍子に机を蹴飛ばしてしまい、先生に睨みつけられた。
綴は、笑いを堪えるので精一杯だった。
綴の能力は、物を動かすものだ。物だったら、何でも動かせる。ただし、目に見える範囲だけの物しか動かすことが出来ない。つまり、動かしている物を凝視し続けなければいけない。
疲れるが、面白い。
あいつ、暫くはこの授業では寝られないな。先生に目をつけられただろうなぁ。
ニヤニヤしていたら、先生と目が合った。慌てて逸らす。
おぉ、怖。
チャイムが鳴り、授業が終わった。
部屋を出て、外に出る。
そして、サークル部屋『help』を足を運ぶ。
一階角部屋に向かいながら、「お、珍しいな」と思った。
扉の前には、いつも遅いはずの滝澤灯奈が立っていた。
その後すぐに、部屋の扉が開いた。そして青池(あおち)楓が顔を出した。
楓を見て、綴はドキッとした。
「あれ?綴も?」
楓が気づいて、笑顔を見せる。
「おう、楓、灯奈。今日は早いのな、灯奈」
「うるさいよ。もう少しで、あたしはダウトで苦しい思いするところだったんだよ。セーフセーフ」
「灯奈、強いもんねぇ」
言って、ハッとする。が、後の祭り。
「はぁ?何その言葉。皮肉にも程があるんですけど」
そして打たれた。
楓が吹き出す。
楓の笑顔が見られて、綴は毎日が楽しい。
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