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プロローグ
灯奈(ともな)
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大学の食堂。
友達と一緒に暇つぶしでトランプをしていた。ジジ抜き、ババ抜き、七並べ……
今は真剣衰弱で遊んでいる。だが、滝澤(たきざわ)灯奈には楽勝すぎて、退屈だった。
全部視えている。
あれとあれがペアで、あれとあれがペア。
こんな楽勝すぎる遊び、嫌だなぁ。
灯奈には透視する能力がある。
そんなに嫌なら、やらなきゃいいのにって、思うだろうが、友達がやろうと言ってきたら、断れない質の人間なので、とりあえず視えてしまっても、わざと間違えたカードを引く。
「ねぇ、灯奈。ダウトしようよ、ダウト」
来たな、ダウト。数々のカード遊びがある中、ダウトが1番困る。「ダウト」と言うタイミングをいちいち図らなくてはならないからだ。
「別にいいけど、もう授業始まる時間じゃない?」
灯奈は腕時計を見て、言う。何とか逃れることが出来た。
「じゃあ、終わったらまた連絡するわー。じゃあね!」
灯奈は、友達を見送って、溜め息を吐いた。
立ち上がり、外に出る。
春の風が、灯奈の周りを過ぎていく。
心地良い。
足は、無意識のうちに『help』のサークル部屋へと向かっていく。
ドアの前に立ち、目を細める。
「おっ?楓がいるじゃん」
灯奈は心の中で、『扉開けて、楓』と呟いた。
すると、扉はゆっくりと開いた。
友達と一緒に暇つぶしでトランプをしていた。ジジ抜き、ババ抜き、七並べ……
今は真剣衰弱で遊んでいる。だが、滝澤(たきざわ)灯奈には楽勝すぎて、退屈だった。
全部視えている。
あれとあれがペアで、あれとあれがペア。
こんな楽勝すぎる遊び、嫌だなぁ。
灯奈には透視する能力がある。
そんなに嫌なら、やらなきゃいいのにって、思うだろうが、友達がやろうと言ってきたら、断れない質の人間なので、とりあえず視えてしまっても、わざと間違えたカードを引く。
「ねぇ、灯奈。ダウトしようよ、ダウト」
来たな、ダウト。数々のカード遊びがある中、ダウトが1番困る。「ダウト」と言うタイミングをいちいち図らなくてはならないからだ。
「別にいいけど、もう授業始まる時間じゃない?」
灯奈は腕時計を見て、言う。何とか逃れることが出来た。
「じゃあ、終わったらまた連絡するわー。じゃあね!」
灯奈は、友達を見送って、溜め息を吐いた。
立ち上がり、外に出る。
春の風が、灯奈の周りを過ぎていく。
心地良い。
足は、無意識のうちに『help』のサークル部屋へと向かっていく。
ドアの前に立ち、目を細める。
「おっ?楓がいるじゃん」
灯奈は心の中で、『扉開けて、楓』と呟いた。
すると、扉はゆっくりと開いた。
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