俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章

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琥珀編

お兄さんって、まさか

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琥「ただいま…ふぅ、お風呂入っちゃおう」

左江内さんの家に帰って、軽くシャワーを浴びる



昨日一昨日よりは疲労が確実に減った

今後は少し楽に出来るかな…あの広い倉庫の荷物から大半僕が探していたとは思わなかった

そりゃ疲れるよね…

単発だから、シフトのキャンセルは比較的簡単に出来るし場所を変えた方がいいかもとは思ったけれど


「またシフトん時会おうや」


と、大都さんの言葉が脳に過ぎる


琥「どうしようかなぁ………」

体をしゃーしゃーと流す水を眺めて

シフト先を変えるか大都さんの約束とも言えないあの言葉の為にあそこで働くか悩む

別に悩まなくたって、変えればいい話なのは分かっているけれど

あんな風に、アイドルとして見てくれた人初めてで嬉しかった

チョロいのは分かるけれど……嬉しかったんだもの


琥「でも僕にファンなんて、左江内さん位しか…」

琥「………あれ、?」




『兄がファン』

『写真、兄貴に送るから…』




琥「……お兄さんって、まさか!?!?」



ザーザーと水がタイルに打ち付けられる音でハッとして、慌てて水を止める

琥「あっ、しまった、節水しなきゃなのに………」



居候の身なのに無駄にシャワーを流しまくってしまった…

だけど、シャワーの罪悪感よりも今は一つの可能性が頭を占めていた




琥「大都さんのお兄さんって、左江内さんかも……?」
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