111 / 112
111
「なあ……ちょっとで良いからキレイにしないか?」
「……そうですね、ちょっと酷すぎます」
わたしは早々に4人の汚れを諦めて(所詮は他人事なので!)距離をとっていたんだけど、やっぱり当人達は耐えられなかったらしい(まぁ、気持ちは分かる)。
便利な魔法(クリーン)があるんだから使えば良いのにね? と軽く考えていたんだけど、どうやら皆のクリーン魔法は完璧ではないらしく表面的にしかキレイにならないんだって!
魔法にはイメージが重要って事を知ってからは何度も練習する事で多少の改善は出来たそうなんだけど、わたしの魔法ほどの効果はないそうで今回のような場合、表面はキレイになるけど中が汚れたまま。(なにそれ意味がない……)
「エアちゃ~ん、お願いします!」
「はいは~い。ついでにみんなキレイにしちゃおうか、全員集合♪ 行くよ《クリーン》!」
「ほわぁ~、やっぱり全然違うね~。1回で完璧スッキリさっぱりだよ」
「さすがですね。もっと練習しなければ」
ベトベトもなくなりスッキリしたら、スライムの倒し方講習をしながら1人で待たせているシエルの所へみんなで移動。
「一突きで良いなんて……」
「でもその狙うべき場所が難しそうだ……だが、数がいる今が練習に向いているのも確かだ」
「シエルちゃんの所で確実に身につけるぞ~」
「……汚いのはもう嫌だ!」
おぅ……ライルさん本当に嫌なんですね……まぁ、その気持ちは分かるけど。
「シエル~、ごめんねお待たせ。さてどこに……ってホントに多いね。これって最近依頼を受ける人がいないのかな?」
目の前のスライムはどう見ても20匹以上いるように見える……これだけいるとちょっと気持ち悪い。
「簡単なだけに安いから、もしかしたら……受ける奴らがいないのか?」
「ですがコレでは暴食の被害が始まりかねません」
「やっぱりこれは要報告だね~」
「でもスライムの魔石も使い道は色々あるのに、こんなに大量に増えるほど放置するなんてもったいないね~。ザックさん、この魔石わたしが少し買ってもいい?」
「……なにするの?」
「ん~? まだ決めてないけど、何かできないかなって思ってね。魔道具とかって、私は魔力だけで強引にしちゃうけど普通は魔石も使うんでしょ?」
「詳しい事はよく分からんが、確かそうらしいぞ? あと魔石は好きにして良いからな?」
「冒険者の防具とかでも色々な素材を混ぜ込むと聞きますし、魔道具も同じでしょう」
〔エア、まだ倒しに行かないのか?〕
〔〔〔〔〔〔まだ~?〕〕〕〕〕〕
「そうでした! さてザックさん達、スライムの倒し方よく見ててね~。
まずはこのように手頃な棒切れを持ちます、注意すべき事は木の毛羽立ち等で手を怪我しない事です。
狙うは大体スライムの中心にある核。そこを……ていっ! このように正確に打ち抜く事が出来れば反撃される事もベトベトになる事もなくキレイに倒せるんですよ♪」
「「「「おお~!」」」」
「打ち抜く力もそれほど強くなくて大丈夫。身体から核が抜ければ良いからね」
「なるほど…よし、やってみるか!」
「エアちゃん、もし『こうした方が良い』って事があったら教えて~?」
「は~い。ビャク達も見て何か気付いたら教えて?」
〔〔〔〔〔〔まかせてっ!〕〕〕〕〕〕
それからスライム討伐実戦訓練の結果。4人とも最初は失敗ばかりだったのに徐々に的中率が上がって、最終的にはほぼ成功。おそらく次回スラムと対峙する事になった時は完璧に討伐できるだろうと思えるまでになった。
この倒し方が冒険者に広まれば、それこそ登録したての新人さんには楽に稼げる美味しい依頼になるだろう。(だって武器は棒切れだから!)
もちろん危険は付きものなので油断は禁物だけど、そこは冒険者として皆さん頑張ってください!
「たった2カ所でこの量ですか……スライム討伐は常設依頼、ですがなかなか受ける冒険者がいない事は気付いていました。それがこれほどの数にまでなっているとは、油断していましたね。
他にもこの様なところがないか調査の依頼を出しましょう」
外から戻ってきて一番にした事は勿論ギルドへの報告! 報告を聞きサブマスのハンスさんは大反省で、ギルマスさんはといえば……。
「スライムなぁ~、強くはないが汚れるし報酬が安いってんで人気がないんだよなぁ~。
大体魔石つってもスライムは小さいから他の魔物から取った方が量も質も良いってんで、大概が新人の仕事なんだがそれもすぐにしなくなるんだよなぁ」
なるほど。生きていくためには受けても儲けにならない依頼より、少しでも儲かる方に手を出すのは当然の事か。
「あ、それだけど、スライムってキレイに倒せるぞ」
「「………………は?」」
「エアさんは一度も汚れてませんからね」
「あれには驚いたよ~。終わってみたらエアちゃん1人、本人も周りもキレイなんだもん」
「「…………え?」」
ザックさん達から突然投げられた言葉。簡単な内容だけど今までの常識を覆す内容に頭が追いつかず、さすがのハンスさんまでポカ~ン顔になっちゃった!?
「……そうですね、ちょっと酷すぎます」
わたしは早々に4人の汚れを諦めて(所詮は他人事なので!)距離をとっていたんだけど、やっぱり当人達は耐えられなかったらしい(まぁ、気持ちは分かる)。
便利な魔法(クリーン)があるんだから使えば良いのにね? と軽く考えていたんだけど、どうやら皆のクリーン魔法は完璧ではないらしく表面的にしかキレイにならないんだって!
魔法にはイメージが重要って事を知ってからは何度も練習する事で多少の改善は出来たそうなんだけど、わたしの魔法ほどの効果はないそうで今回のような場合、表面はキレイになるけど中が汚れたまま。(なにそれ意味がない……)
「エアちゃ~ん、お願いします!」
「はいは~い。ついでにみんなキレイにしちゃおうか、全員集合♪ 行くよ《クリーン》!」
「ほわぁ~、やっぱり全然違うね~。1回で完璧スッキリさっぱりだよ」
「さすがですね。もっと練習しなければ」
ベトベトもなくなりスッキリしたら、スライムの倒し方講習をしながら1人で待たせているシエルの所へみんなで移動。
「一突きで良いなんて……」
「でもその狙うべき場所が難しそうだ……だが、数がいる今が練習に向いているのも確かだ」
「シエルちゃんの所で確実に身につけるぞ~」
「……汚いのはもう嫌だ!」
おぅ……ライルさん本当に嫌なんですね……まぁ、その気持ちは分かるけど。
「シエル~、ごめんねお待たせ。さてどこに……ってホントに多いね。これって最近依頼を受ける人がいないのかな?」
目の前のスライムはどう見ても20匹以上いるように見える……これだけいるとちょっと気持ち悪い。
「簡単なだけに安いから、もしかしたら……受ける奴らがいないのか?」
「ですがコレでは暴食の被害が始まりかねません」
「やっぱりこれは要報告だね~」
「でもスライムの魔石も使い道は色々あるのに、こんなに大量に増えるほど放置するなんてもったいないね~。ザックさん、この魔石わたしが少し買ってもいい?」
「……なにするの?」
「ん~? まだ決めてないけど、何かできないかなって思ってね。魔道具とかって、私は魔力だけで強引にしちゃうけど普通は魔石も使うんでしょ?」
「詳しい事はよく分からんが、確かそうらしいぞ? あと魔石は好きにして良いからな?」
「冒険者の防具とかでも色々な素材を混ぜ込むと聞きますし、魔道具も同じでしょう」
〔エア、まだ倒しに行かないのか?〕
〔〔〔〔〔〔まだ~?〕〕〕〕〕〕
「そうでした! さてザックさん達、スライムの倒し方よく見ててね~。
まずはこのように手頃な棒切れを持ちます、注意すべき事は木の毛羽立ち等で手を怪我しない事です。
狙うは大体スライムの中心にある核。そこを……ていっ! このように正確に打ち抜く事が出来れば反撃される事もベトベトになる事もなくキレイに倒せるんですよ♪」
「「「「おお~!」」」」
「打ち抜く力もそれほど強くなくて大丈夫。身体から核が抜ければ良いからね」
「なるほど…よし、やってみるか!」
「エアちゃん、もし『こうした方が良い』って事があったら教えて~?」
「は~い。ビャク達も見て何か気付いたら教えて?」
〔〔〔〔〔〔まかせてっ!〕〕〕〕〕〕
それからスライム討伐実戦訓練の結果。4人とも最初は失敗ばかりだったのに徐々に的中率が上がって、最終的にはほぼ成功。おそらく次回スラムと対峙する事になった時は完璧に討伐できるだろうと思えるまでになった。
この倒し方が冒険者に広まれば、それこそ登録したての新人さんには楽に稼げる美味しい依頼になるだろう。(だって武器は棒切れだから!)
もちろん危険は付きものなので油断は禁物だけど、そこは冒険者として皆さん頑張ってください!
「たった2カ所でこの量ですか……スライム討伐は常設依頼、ですがなかなか受ける冒険者がいない事は気付いていました。それがこれほどの数にまでなっているとは、油断していましたね。
他にもこの様なところがないか調査の依頼を出しましょう」
外から戻ってきて一番にした事は勿論ギルドへの報告! 報告を聞きサブマスのハンスさんは大反省で、ギルマスさんはといえば……。
「スライムなぁ~、強くはないが汚れるし報酬が安いってんで人気がないんだよなぁ~。
大体魔石つってもスライムは小さいから他の魔物から取った方が量も質も良いってんで、大概が新人の仕事なんだがそれもすぐにしなくなるんだよなぁ」
なるほど。生きていくためには受けても儲けにならない依頼より、少しでも儲かる方に手を出すのは当然の事か。
「あ、それだけど、スライムってキレイに倒せるぞ」
「「………………は?」」
「エアさんは一度も汚れてませんからね」
「あれには驚いたよ~。終わってみたらエアちゃん1人、本人も周りもキレイなんだもん」
「「…………え?」」
ザックさん達から突然投げられた言葉。簡単な内容だけど今までの常識を覆す内容に頭が追いつかず、さすがのハンスさんまでポカ~ン顔になっちゃった!?
あなたにおすすめの小説
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!
竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。
でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。
何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。
王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。
僕は邪魔なんだよね。分かってる。
先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。
そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。
だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。
僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。
従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。
だけど、みんな知らなかったんだ。
僕がいなくなったら困るってこと…。
帰ってきてくれって言われても、今更無理です。
2026.03.30 内容紹介一部修正
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。