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意図せず行った事により長年常識とされてきた事が覆され、冒険者ギルド上層部は蜂の巣をつついたような騒ぎになってしまった。
まぁそうだよね。スライムとはいえ魔物である事に変わりはない。
魔物であれば剣や魔法で倒す必要があると思っていたのに、実はただの棒で倒せ、その上汚れないだなんて……誰も想像していなかった事だもんね~。
話し合いが行われた結果、ギルド職員数名がザックさん達とスライム討伐へ行き実際に対応した結果を見て、各ギルドへの報告と冒険者への情報公開・研修会が行われる事になった。
本来情報公開はあっても研修会という物はないそうなんだけど、今回スライムが増えた原因を考えて、簡単に退治できるなら何かのついでにでも退治してくれるようになるかもしれないでしょ? って事で勉強しとくんだって。
へ~ほ~ふ~ん、大変だね~。と完全に他人事(だってわたし3歳だから!)で聞き流しながら呑気にビャク達のもふもふに埋もれていたんだけど、ブルックギルマスさんが謎発言した事で火の粉が飛んできた!?
「今回の情報料はエアに支払えば良いんだな?」
「ほぇ!? なんで?」
「……エアが気付いた……当然」
「今回、別に公表しない事も出来たんですがエアさんは他の冒険者のためにと希望したでしょう?
新人の、まだ技術も装備も整っていない冒険者達にとってはとても大事な情報ですからね」
「時々、門を出てそれほど遠くないところでスライムに出会う事もある。そんな時この情報を知っていれば冒険者でなくても倒せるだろう」
門の外にある農耕地には農民やその子供が仕事に出ているんだけど、時々遭遇するスライムを退治した時に反撃を受け怪我をする事が多いらしい。
強い魔物であれば衛兵さんに頼めるけど……相手はスライムだから皆で頑張ってたんだって。
ほんの少しでも危険が減るのなら良い事です! 情報料なんか良いからどんどん広めちゃって!
難しい話は大人にお任せして、わたしは魔石を使った魔道具について考えましょう。
今までイヤーカフやマジックバッグなどの魔道具を作ってきたけど、基本を一切無視して魔力とスキル頼みの力業だった。
正直、想像を上回る物が出来るので今まで通りで問題はないのだが、神様に貰った指南書には魔道具の基本的な手順が書かれた物があったので、一度くらいは忠実に作成してみたいんだよね。
魔道具ならジョルジオさんがいるから本来は挑戦する必要ないんだけど、成功しても失敗しても色々な事にチャレンジしてみたいじゃない!
「⦅何を作ってみようかな? でも大体の物は神様スキルで解決しちゃってるんだよなぁ~⦆」
良い案が浮かばないまま時間は過ぎ、大人達の話と報酬の支払いが終わったので一旦家に帰る事になった。まぁ、時間だけは一杯あるし、ゆっくり考えて思い付いた時に取りかかれるように色々な素材の採取だけは進めておこう♪
今いる場所は別荘の作業部屋、目の前には今日の戦利品が並んでいる。採取した植物は既に庭に植えたので増えるのを待つばかり。
「さて、スライム素材がどんな変化をするか実験してみよう。
魔石にゼリーそれから皮。ゼリーは当然ゼリーなんだけど、異世界ならではの使い方があるかもしれないからコレも実験だね
まずスライムの皮から挑戦しようかな? でも最初話を聞いた時は、皮とゼリーがキレイに分かれた状態で採れるのかと思っちゃったけど、まさか人力で分けるとは……」
一撃で核を打ち抜いたスライムは、皮の弾力のおかげだろうか? 穴が塞がりゼリーを一滴も漏らす事なくプルプルしている。
深めのお皿の上で中身のゼリーを絞り出し、皮をキレイに広げ……薄い皮に付いたゼリーのせいで広がらない。
しばらく悩んでから桶に汲み入れた水の中で慎重に広げてみれば、ゼリーを絞り出した穴から少しずつ水が入る事で膨らみだした。
「お! 上手くいきそう。
あっ、そのまま乾いたらどうなるかも確かめたいし、色々してみないとね」
「やり過ぎたかな? だ、大丈夫だよね、実験だもんね」
ノリノリで作業を進め、気付いたら様々な状態で並ぶスライムの皮……。
水で洗った物とゼリーを取り出しただけの物、《クリーン》をかけた物や皮の弾力を利用して限界まで広げた物などがそれぞれ数個ずつ。
ここから幾つかの方法で乾かして変化を見ていくのだが、方法としては風で乾かしたり火で熱したりフリーズドライもしてみたい。
沢山のスライムの皮を準備したという事は、当然だがゼリーも大量に溜まった。しかしゼリーとして確実に使用法が分かっているので無駄にするわけにはいかない!
少量ずつ取り分けてから同じように様々な手を加えてみる。
「どうなるかな~? ドキドキ楽しみ
ところで、ビャク達は静かだけど何してるんだろ?」
実は別荘に来てからずっと別行動で、みんなそれぞれどこで何をしているのか……。
まぁそうだよね。スライムとはいえ魔物である事に変わりはない。
魔物であれば剣や魔法で倒す必要があると思っていたのに、実はただの棒で倒せ、その上汚れないだなんて……誰も想像していなかった事だもんね~。
話し合いが行われた結果、ギルド職員数名がザックさん達とスライム討伐へ行き実際に対応した結果を見て、各ギルドへの報告と冒険者への情報公開・研修会が行われる事になった。
本来情報公開はあっても研修会という物はないそうなんだけど、今回スライムが増えた原因を考えて、簡単に退治できるなら何かのついでにでも退治してくれるようになるかもしれないでしょ? って事で勉強しとくんだって。
へ~ほ~ふ~ん、大変だね~。と完全に他人事(だってわたし3歳だから!)で聞き流しながら呑気にビャク達のもふもふに埋もれていたんだけど、ブルックギルマスさんが謎発言した事で火の粉が飛んできた!?
「今回の情報料はエアに支払えば良いんだな?」
「ほぇ!? なんで?」
「……エアが気付いた……当然」
「今回、別に公表しない事も出来たんですがエアさんは他の冒険者のためにと希望したでしょう?
新人の、まだ技術も装備も整っていない冒険者達にとってはとても大事な情報ですからね」
「時々、門を出てそれほど遠くないところでスライムに出会う事もある。そんな時この情報を知っていれば冒険者でなくても倒せるだろう」
門の外にある農耕地には農民やその子供が仕事に出ているんだけど、時々遭遇するスライムを退治した時に反撃を受け怪我をする事が多いらしい。
強い魔物であれば衛兵さんに頼めるけど……相手はスライムだから皆で頑張ってたんだって。
ほんの少しでも危険が減るのなら良い事です! 情報料なんか良いからどんどん広めちゃって!
難しい話は大人にお任せして、わたしは魔石を使った魔道具について考えましょう。
今までイヤーカフやマジックバッグなどの魔道具を作ってきたけど、基本を一切無視して魔力とスキル頼みの力業だった。
正直、想像を上回る物が出来るので今まで通りで問題はないのだが、神様に貰った指南書には魔道具の基本的な手順が書かれた物があったので、一度くらいは忠実に作成してみたいんだよね。
魔道具ならジョルジオさんがいるから本来は挑戦する必要ないんだけど、成功しても失敗しても色々な事にチャレンジしてみたいじゃない!
「⦅何を作ってみようかな? でも大体の物は神様スキルで解決しちゃってるんだよなぁ~⦆」
良い案が浮かばないまま時間は過ぎ、大人達の話と報酬の支払いが終わったので一旦家に帰る事になった。まぁ、時間だけは一杯あるし、ゆっくり考えて思い付いた時に取りかかれるように色々な素材の採取だけは進めておこう♪
今いる場所は別荘の作業部屋、目の前には今日の戦利品が並んでいる。採取した植物は既に庭に植えたので増えるのを待つばかり。
「さて、スライム素材がどんな変化をするか実験してみよう。
魔石にゼリーそれから皮。ゼリーは当然ゼリーなんだけど、異世界ならではの使い方があるかもしれないからコレも実験だね
まずスライムの皮から挑戦しようかな? でも最初話を聞いた時は、皮とゼリーがキレイに分かれた状態で採れるのかと思っちゃったけど、まさか人力で分けるとは……」
一撃で核を打ち抜いたスライムは、皮の弾力のおかげだろうか? 穴が塞がりゼリーを一滴も漏らす事なくプルプルしている。
深めのお皿の上で中身のゼリーを絞り出し、皮をキレイに広げ……薄い皮に付いたゼリーのせいで広がらない。
しばらく悩んでから桶に汲み入れた水の中で慎重に広げてみれば、ゼリーを絞り出した穴から少しずつ水が入る事で膨らみだした。
「お! 上手くいきそう。
あっ、そのまま乾いたらどうなるかも確かめたいし、色々してみないとね」
「やり過ぎたかな? だ、大丈夫だよね、実験だもんね」
ノリノリで作業を進め、気付いたら様々な状態で並ぶスライムの皮……。
水で洗った物とゼリーを取り出しただけの物、《クリーン》をかけた物や皮の弾力を利用して限界まで広げた物などがそれぞれ数個ずつ。
ここから幾つかの方法で乾かして変化を見ていくのだが、方法としては風で乾かしたり火で熱したりフリーズドライもしてみたい。
沢山のスライムの皮を準備したという事は、当然だがゼリーも大量に溜まった。しかしゼリーとして確実に使用法が分かっているので無駄にするわけにはいかない!
少量ずつ取り分けてから同じように様々な手を加えてみる。
「どうなるかな~? ドキドキ楽しみ
ところで、ビャク達は静かだけど何してるんだろ?」
実は別荘に来てからずっと別行動で、みんなそれぞれどこで何をしているのか……。
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