現代にダンジョンが出来たけど思ったより馴染んでいるようです

二兎凛

文字の大きさ
8 / 13
第一章「チュートリアルダンジョン」

第八話「宝箱の中身」

しおりを挟む
第一層のボスを倒した僕は軽く休憩を取る事に、まだお昼には早いので携帯食糧を齧り水分を少しだけ補給する事にした。

ファイトラビットの体をぼーっと眺めているといつものように光に包まれ消えていく。
だけど何かいつもと違う様子で光がそのまま大きくなっていく。
僕は目を逸らさずその光を見つめていた。

光が消えたと思うとそこには銀色に輝く宝箱が存在していた。

それと同時に声が響く
(レベルアップしました)
(世界で初めてのボス討伐を確認いたしました、称号「挑みし者」を獲得し、宝箱の位を一つ上げました。)
レベルも上がったようだけど宝箱も気になるので念のためトラップの危険も考慮し、鑑定をかけてみる。

-------鑑定結果-------
宝箱(銀)
3色存在する宝箱のうちの1つ
それなりにレアな物が出る。
-------鑑定終了-------
トラップも無さそうだし、開けてみようか?

宝箱を開けると中には3つのアイテムが入っていた。
本が2冊と剣のようなものだった。
こんな時は鑑定に頼り、情報を集める。
まずは本からだ。
-------鑑定結果-------
転職の書
転職の書を開くと開いた者が現在なる事の出来る職業が表示され、なりたい職業を決めて念じる事で転職が出来るようになる本。
使用制限は無い。

初級魔法の書(全)
5属性の初級魔法を覚えることが出来る魔導書、本を読むと本は消える。
-------鑑定終了-------

ま、魔法だ!
という事は魔法使いに転職しなくても初級魔法なら使えるって事だよね?
転職も気になるから帰ったら早速読んでみよう!

次は剣を見てみよう、武器があるかどうかはダンジョンではきっと大事だから戦える武器が手に入るのは素直にありがたい。
-------鑑定結果-------
魔剣ラビルス
ファイトラビットを一人で倒した者にのみ扱える魔剣、魔剣としての格は低いが扱いやすさはかなりのもの。
-------鑑定終了-------

魔剣とは本当にゲームみたいだな。
宝箱から装備が出るなんて完全にゲームの世界だし、世界初称号で宝箱自体もいいものをくれるなんて妙に優しいのは何故だろう?

疑問はいろいろあるけれど貰えるものは貰っておこう。

宝箱の中身をリュックへとしまい剣を手に持つ。
準備も出来たので次のエリアへ向かってみよう。
テンプレなら上位種とかの登場だったりするけどここの難易度を考えるとそこまでではない気がする。

なんというか優しい設計な気がするんだよね。

ボス部屋の奥に気付けば階段が現れていたのでそこへと入り下っていく。
階段は入り口同様そこまで長くはなくすぐに次の階層へと辿り着いた。
その入り口にあたる部分にはモンスターの姿はなく、魔方陣のようなものがあった。
おそらくあそこに乗ると上に戻れるのだろうか。
上に戻れるのであればこれからの探索に役立つので試しに乗ってみる事にする。

上に乗ると魔方陣は青く光り、一瞬ふわっとした感覚に襲われた。

戻ってきたのか分からないので一度階段を戻ってみるとそこは僕の部屋だった。
やはり、転移の機能が存在するようだったのでこれからの探索が捗りそうだ。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン] 何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?… たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。 ※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける 縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は…… ゆっくりしていってね!!! ※ 現在書き直し慣行中!!!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。

処理中です...