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プロローグ
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僕の名前は有栖川流華(ありすがわるか)
突然ですが僕には昔から悩みがありました。
それは・・・
「せ、先輩!ずっと先輩の事が好きでした!よ、よければ僕と付き合ってもらえませんか!」
「えっと、その、ね、あ、ありす君、名前も見た目も可愛いから、恋愛対象としてはちょっと・・・」
そう、女性から男として見てもらえない事なんです。
「うぅ・・・なんで僕はいつもこうなんだろう・・・」
好きな人が出来て仲も良くなっていざ告白するといつもこうなります。
「どうやったら、男らしくなれるのかな?」
僕は日々、男らしさについて悩んでいます。
-???-
放課後、生徒の多くが帰った教室の中に3人の少女達が集まって話をしていた。
「ねぇ、るかくんに告白されたって本当?」
うっすらと茶色がかったショートヘアの少女が流華に告白された少女へ話かけた。
「えぇ、そうね。」
そう答えるのは、流華に告白をされた黒髪のロングポニーテールの少女だ。
「折角のチャンスよかったの?」
次に話かけたのは明るい銀髪のショートツインテールの少女だ。
「私はるかくんの事は大好きよ、でもここにいる貴女たちもそうでしょう?」
「まぁ、そうだね。」
「私は常に抱きしめたい欲望と戦っているわ。」
「それに、るかくんがこの学校に入ってから私達3人はずっと仲良く見守ってきた、それを裏切る事は出来ないわ。」
「「本当にナイスよ!!!」ね!!!」
何を隠そう、ここにいる3人は流華の事が好きで好きでたまらない淑女の集まりだったのだ。
だがそのことを流華は“まだ”知らない。
そんな彼、彼女達の日常に大きな変化を生む出来事がこの日に訪れた。
「「「「ん?メール?」」」」
夜になったある日の事、4人の元に同時にメールが届いた。
「私達の国を助けてください?」
そう書かれたメールにふと目を引かれた流華、そのメールの内容は
件名:私達の国を助けてください
本文:
私達の国は今、4人の魔王の手により危機的状況へ陥っています。
このメッセージを受け取ったあなたには勇者としての素質があります。
率先して戦いをしてくれなどと言う事は言いません、その勇者としての力を抑止力として国を守って頂きたいのです。
私達の国を助ける事が出来るのはあなた方だけなのです。
どうかお力をお貸しください。
もしお貸し頂けるのであれば、このメッセージへお返事をください。
全員からお返事を頂けた1時間後に召喚の儀を執り行わせていただきます。
という内容だった。
流華は考えた。
勇者と言えば男、勇者として召喚されれば男として扱ってもらえるのではないか、と。
幸いにも彼の身内は既にこの世にはおらず、一人で生きてきた。
親の遺した財産だけが勿体ないと思ったが荷物として持っていけるのであれば物として持っていけるのではないか、そう考えた彼は早速行動に移した。
メールにあと3日だけ待ってください、3日後であれば大丈夫です。
本当にそんな事が起こると謎の確信を持って返事を返していた。
そうすると返事が返ってきた。
件名:私達の国を助けてください:Re
本文:
お返事を頂きありがとうございます。
3日後の9の鐘の時に召喚の儀を行わせていただきます。
本当に、本当にありがとうございます。
ただ、この時流華は気付いていなかった。
自分が返信をした相手の中に他の3人の名前があった事に。
「「「るか君が異世界に!!!????」」」
それを知った彼女達は問答無用で自分も行くように返信を行った。
かくして3日後の朝の9時
地球から4人の少年と少女が旅立っていった。
突然ですが僕には昔から悩みがありました。
それは・・・
「せ、先輩!ずっと先輩の事が好きでした!よ、よければ僕と付き合ってもらえませんか!」
「えっと、その、ね、あ、ありす君、名前も見た目も可愛いから、恋愛対象としてはちょっと・・・」
そう、女性から男として見てもらえない事なんです。
「うぅ・・・なんで僕はいつもこうなんだろう・・・」
好きな人が出来て仲も良くなっていざ告白するといつもこうなります。
「どうやったら、男らしくなれるのかな?」
僕は日々、男らしさについて悩んでいます。
-???-
放課後、生徒の多くが帰った教室の中に3人の少女達が集まって話をしていた。
「ねぇ、るかくんに告白されたって本当?」
うっすらと茶色がかったショートヘアの少女が流華に告白された少女へ話かけた。
「えぇ、そうね。」
そう答えるのは、流華に告白をされた黒髪のロングポニーテールの少女だ。
「折角のチャンスよかったの?」
次に話かけたのは明るい銀髪のショートツインテールの少女だ。
「私はるかくんの事は大好きよ、でもここにいる貴女たちもそうでしょう?」
「まぁ、そうだね。」
「私は常に抱きしめたい欲望と戦っているわ。」
「それに、るかくんがこの学校に入ってから私達3人はずっと仲良く見守ってきた、それを裏切る事は出来ないわ。」
「「本当にナイスよ!!!」ね!!!」
何を隠そう、ここにいる3人は流華の事が好きで好きでたまらない淑女の集まりだったのだ。
だがそのことを流華は“まだ”知らない。
そんな彼、彼女達の日常に大きな変化を生む出来事がこの日に訪れた。
「「「「ん?メール?」」」」
夜になったある日の事、4人の元に同時にメールが届いた。
「私達の国を助けてください?」
そう書かれたメールにふと目を引かれた流華、そのメールの内容は
件名:私達の国を助けてください
本文:
私達の国は今、4人の魔王の手により危機的状況へ陥っています。
このメッセージを受け取ったあなたには勇者としての素質があります。
率先して戦いをしてくれなどと言う事は言いません、その勇者としての力を抑止力として国を守って頂きたいのです。
私達の国を助ける事が出来るのはあなた方だけなのです。
どうかお力をお貸しください。
もしお貸し頂けるのであれば、このメッセージへお返事をください。
全員からお返事を頂けた1時間後に召喚の儀を執り行わせていただきます。
という内容だった。
流華は考えた。
勇者と言えば男、勇者として召喚されれば男として扱ってもらえるのではないか、と。
幸いにも彼の身内は既にこの世にはおらず、一人で生きてきた。
親の遺した財産だけが勿体ないと思ったが荷物として持っていけるのであれば物として持っていけるのではないか、そう考えた彼は早速行動に移した。
メールにあと3日だけ待ってください、3日後であれば大丈夫です。
本当にそんな事が起こると謎の確信を持って返事を返していた。
そうすると返事が返ってきた。
件名:私達の国を助けてください:Re
本文:
お返事を頂きありがとうございます。
3日後の9の鐘の時に召喚の儀を行わせていただきます。
本当に、本当にありがとうございます。
ただ、この時流華は気付いていなかった。
自分が返信をした相手の中に他の3人の名前があった事に。
「「「るか君が異世界に!!!????」」」
それを知った彼女達は問答無用で自分も行くように返信を行った。
かくして3日後の朝の9時
地球から4人の少年と少女が旅立っていった。
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