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プロローグ
6
「ご挨拶が遅れ、大変失礼を致しました」
美しいが凝縮したような庭園に黒い影が一つ紛れているようだった。すっと跪いた男は、陽の光に溶けてしまいそうなくらい真っ白な肌をした顔を上げ、こちらを見つめてくる。
「フィーネ様の守護を務めるグラハムと申します」
年齢は二十代後半くらいだろうか。整った顔立ちをしているのは分かるのだが、溌剌とした感じが微塵もなく、疲れが色濃く残る顔は、現代で(前世と言うべきかな)見てきた社会人のデフォルトのそれと同じだった。真っ黒な髪に瞳の色も黒い、ついでに着ている服も喪服なの? と思うほどに黒一色。やたら装飾がゴテゴテと付いた服だけ見ていると昔に流行っていたヴィジュアル系バンドを思い出させるが、派手なメイクがないとそれっぽくは見えず、ちょっとファッションセンスのズレたごく普通の青年という印象を受ける。
「……お、おとぅ?」
相変わらずお喋りが苦手な私の口からは、ちゃんと「お父さんですか?」という言葉は出なかった。でも意図は伝わったのか、青年は顔色も暗くして首を左右に振る。
「メイドがおかしなことを吹き込みましたね……僕は貴女の父ではありません」
絞り出すように言うと、ぐらりと青年の頭が揺れ、その場で受け身も取らずひっくり返った。すると、夢のような美しい庭は、一瞬で古ぼけた廃墟に取って変わる。振り返ると、そこには大きな扉。元の場所に戻ってきたのだと気付き、私は扉に駆け寄った。
「ももー! おとぅー!」
扉を開けようと手をつくと背後から「ぼ、ぼくは、父ではないです」と呻き声のような抗議の声。
「ももー! はむぅー!」
一生懸命に扉を押すが小さい手ではびくともしない。
(お願い、この扉を開けるの手伝って)
私は迷うように周囲を浮遊する妖精さんたちにお願いしてみた。すると、どこにいたのか大量の光が私の手元、扉に集まり、それはもう力任せという言葉がぴったりな激しい音と共に壁のような分厚い扉を吹っ飛ばした。
舞い上がる埃に咳き込みながら、外に飛び出してみたけれど、モモの姿はだだっ広い廊下に見つけることはできなかった。モモがどこにいるのか全く検討がつかない中、この異様に広い屋敷の中を彷徨ったら遭難しそう。スマホのナビがあっても普通に迷い倒す私は、勢いで走りだすことができず立ち尽くす。
「これまた、規格外の寵愛をお持ちの姫さんだな」
飛び出した部屋の方から声が聞こえ反射的に振り返ると、そこには少し薄汚れた白いウサギが一匹。私と目が合うと、ウサギは当然のように立ち上がり、芝居がかった動作で器用に礼をしてみせた。
「自分はそこで寝てる魔術師の使い魔をやらせてもらってる」
ウサギが喋っているのが不思議でつい見入ってしまう。ハムの人同様に危険はなさそうなので近づいてみると、ウサギは中型犬くらいのサイズで、私の知るウサギの数倍は大きかった。
「ちと手を貸してくれるかい? ここで寝かせておくのも忍びない」
ウサギは短い手で、倒れたハムの人を指して言った。私は大きく頷き承諾ついでに「おなまえ」と慎重に発音して尋ねてみる。
「自分のか? そんな上等なものはないんだが、どうしたものか。あった方が便利か?」
首を縦に振ると、ウサギは困ったように耳を伏せた。
「なら、姫さんが好きに付けな。あんた以外には用をなさないものだ」
随分と投げやりな言い方は少し気になったが、せっかくなので名付けをさせてもらうことにした。
「あるぅー!」
パッと思い浮かぶ名前を思わず前のめりに口走ってしまった。目の前にいる本人のパーソナリティーは完全無視した推しの名前アルフレドは、今の私にかかれば二文字に短縮されてしまう。
訂正させて下さい! と挙手をしようとして、目の前で毛玉がボンと弾けた。視界を埋め尽くす薄汚れた白。見上げてみると、中型犬だったウサギが軽自動車くらいのサイズに膨らんでいた。
「冗談みたいな質の魔力だな」
大きくなったウサギは私の脇に手を入れ、ヒョイとその頭の上に乗せてくれる。「耳に掴まってろよ」と言われるがまま耳に手を伸ばすと、くすぐったいのかピクピクと控えめに震えた。そして、ウサギは倒れたハムの人の足首を掴むと、ゆっくりと跳ねて奥へと進む。
かなり控えめに動いてくれているのは分かるけれど、上下に大きく揺さぶられ最初は振り落とされるんじゃないかと怖かった。けれど、慣れると妙に気持ちがワクワクと楽しくなってしまい、自然と大きな声が出てしまった。そのせいだと思うのだけど、ウサギは子供をあやすみたいに、しばらく辺りをグルグルと動き回ってくれて、それに付き合わされたハムの人は、地面(床と言うべきかも)の上を引き摺られまくっていて、真っ黒な姿は埃を全力でかき集め真っ白になっていた。
広い室内の端まで移動すると、そこは小さなキャンプ場になっていた。公共施設のような大きな室内は、廊下と同様に埃が堆積する廃墟にしか見えなかったが、その一角には外でするようなキャンプ道具が一式並んでいる。一番大きなメインのテントはベッドだけでなくクローゼット代わりに使っているらしい宝箱が軽々と設置できるくらい広く、整えられていないシーツや脱ぎっぱなしの服が放置されている所を見るに、ここがハムの人の拠点なのだと分かった。
「姫さん、コイツをベッドの上に運んでくれないか。自分はこの通り、まだあんたから貰った力を制御できなくて難しいんだ」
乗せてくれた時と同じように、私をそろりと床に下ろしてくれたウサギは、申し訳なさそうに言った。私は「まぁー(まかせてと言いたかった)」と言って埃まみれになったハムの人に駆け寄る。全力で肩口を引っ張ってみるが、当然ながらビクともしないので、私はそろりと心の中で語りかける。
(この人をベッドの上に運びたいの。手伝ってくれる?)
すると、私以上に張り切った妖精さんたちは、ぎゅぅーんと音がしそうな勢いでハムの人をメチャクチャ高い天井近くまで持ち上げた。
(優しくね! 私にしてくれるみたいにゆっくり移動させて)
妖精さんたちの力加減が思いの外難しい。落としてしまわないか心配してウサギがハムの人の真下に飛び出すのを見て「ごえん(ごめん)」と謝った。妖精さんたちは、ハラハラする私を知ってか知らずか、ハムの人をベッドに転ばすと四方八方に飛び去っていく。目の錯覚かもしれないが、これ見よがしに汚いものでも触ったかのように手を払う子がいたような気がした。少し気になったけれど、尋ねてみても答えがないのは学習済みなので、私の周りに戻ってきたいくつかの光を小さく撫でるだけにしておく。
美しいが凝縮したような庭園に黒い影が一つ紛れているようだった。すっと跪いた男は、陽の光に溶けてしまいそうなくらい真っ白な肌をした顔を上げ、こちらを見つめてくる。
「フィーネ様の守護を務めるグラハムと申します」
年齢は二十代後半くらいだろうか。整った顔立ちをしているのは分かるのだが、溌剌とした感じが微塵もなく、疲れが色濃く残る顔は、現代で(前世と言うべきかな)見てきた社会人のデフォルトのそれと同じだった。真っ黒な髪に瞳の色も黒い、ついでに着ている服も喪服なの? と思うほどに黒一色。やたら装飾がゴテゴテと付いた服だけ見ていると昔に流行っていたヴィジュアル系バンドを思い出させるが、派手なメイクがないとそれっぽくは見えず、ちょっとファッションセンスのズレたごく普通の青年という印象を受ける。
「……お、おとぅ?」
相変わらずお喋りが苦手な私の口からは、ちゃんと「お父さんですか?」という言葉は出なかった。でも意図は伝わったのか、青年は顔色も暗くして首を左右に振る。
「メイドがおかしなことを吹き込みましたね……僕は貴女の父ではありません」
絞り出すように言うと、ぐらりと青年の頭が揺れ、その場で受け身も取らずひっくり返った。すると、夢のような美しい庭は、一瞬で古ぼけた廃墟に取って変わる。振り返ると、そこには大きな扉。元の場所に戻ってきたのだと気付き、私は扉に駆け寄った。
「ももー! おとぅー!」
扉を開けようと手をつくと背後から「ぼ、ぼくは、父ではないです」と呻き声のような抗議の声。
「ももー! はむぅー!」
一生懸命に扉を押すが小さい手ではびくともしない。
(お願い、この扉を開けるの手伝って)
私は迷うように周囲を浮遊する妖精さんたちにお願いしてみた。すると、どこにいたのか大量の光が私の手元、扉に集まり、それはもう力任せという言葉がぴったりな激しい音と共に壁のような分厚い扉を吹っ飛ばした。
舞い上がる埃に咳き込みながら、外に飛び出してみたけれど、モモの姿はだだっ広い廊下に見つけることはできなかった。モモがどこにいるのか全く検討がつかない中、この異様に広い屋敷の中を彷徨ったら遭難しそう。スマホのナビがあっても普通に迷い倒す私は、勢いで走りだすことができず立ち尽くす。
「これまた、規格外の寵愛をお持ちの姫さんだな」
飛び出した部屋の方から声が聞こえ反射的に振り返ると、そこには少し薄汚れた白いウサギが一匹。私と目が合うと、ウサギは当然のように立ち上がり、芝居がかった動作で器用に礼をしてみせた。
「自分はそこで寝てる魔術師の使い魔をやらせてもらってる」
ウサギが喋っているのが不思議でつい見入ってしまう。ハムの人同様に危険はなさそうなので近づいてみると、ウサギは中型犬くらいのサイズで、私の知るウサギの数倍は大きかった。
「ちと手を貸してくれるかい? ここで寝かせておくのも忍びない」
ウサギは短い手で、倒れたハムの人を指して言った。私は大きく頷き承諾ついでに「おなまえ」と慎重に発音して尋ねてみる。
「自分のか? そんな上等なものはないんだが、どうしたものか。あった方が便利か?」
首を縦に振ると、ウサギは困ったように耳を伏せた。
「なら、姫さんが好きに付けな。あんた以外には用をなさないものだ」
随分と投げやりな言い方は少し気になったが、せっかくなので名付けをさせてもらうことにした。
「あるぅー!」
パッと思い浮かぶ名前を思わず前のめりに口走ってしまった。目の前にいる本人のパーソナリティーは完全無視した推しの名前アルフレドは、今の私にかかれば二文字に短縮されてしまう。
訂正させて下さい! と挙手をしようとして、目の前で毛玉がボンと弾けた。視界を埋め尽くす薄汚れた白。見上げてみると、中型犬だったウサギが軽自動車くらいのサイズに膨らんでいた。
「冗談みたいな質の魔力だな」
大きくなったウサギは私の脇に手を入れ、ヒョイとその頭の上に乗せてくれる。「耳に掴まってろよ」と言われるがまま耳に手を伸ばすと、くすぐったいのかピクピクと控えめに震えた。そして、ウサギは倒れたハムの人の足首を掴むと、ゆっくりと跳ねて奥へと進む。
かなり控えめに動いてくれているのは分かるけれど、上下に大きく揺さぶられ最初は振り落とされるんじゃないかと怖かった。けれど、慣れると妙に気持ちがワクワクと楽しくなってしまい、自然と大きな声が出てしまった。そのせいだと思うのだけど、ウサギは子供をあやすみたいに、しばらく辺りをグルグルと動き回ってくれて、それに付き合わされたハムの人は、地面(床と言うべきかも)の上を引き摺られまくっていて、真っ黒な姿は埃を全力でかき集め真っ白になっていた。
広い室内の端まで移動すると、そこは小さなキャンプ場になっていた。公共施設のような大きな室内は、廊下と同様に埃が堆積する廃墟にしか見えなかったが、その一角には外でするようなキャンプ道具が一式並んでいる。一番大きなメインのテントはベッドだけでなくクローゼット代わりに使っているらしい宝箱が軽々と設置できるくらい広く、整えられていないシーツや脱ぎっぱなしの服が放置されている所を見るに、ここがハムの人の拠点なのだと分かった。
「姫さん、コイツをベッドの上に運んでくれないか。自分はこの通り、まだあんたから貰った力を制御できなくて難しいんだ」
乗せてくれた時と同じように、私をそろりと床に下ろしてくれたウサギは、申し訳なさそうに言った。私は「まぁー(まかせてと言いたかった)」と言って埃まみれになったハムの人に駆け寄る。全力で肩口を引っ張ってみるが、当然ながらビクともしないので、私はそろりと心の中で語りかける。
(この人をベッドの上に運びたいの。手伝ってくれる?)
すると、私以上に張り切った妖精さんたちは、ぎゅぅーんと音がしそうな勢いでハムの人をメチャクチャ高い天井近くまで持ち上げた。
(優しくね! 私にしてくれるみたいにゆっくり移動させて)
妖精さんたちの力加減が思いの外難しい。落としてしまわないか心配してウサギがハムの人の真下に飛び出すのを見て「ごえん(ごめん)」と謝った。妖精さんたちは、ハラハラする私を知ってか知らずか、ハムの人をベッドに転ばすと四方八方に飛び去っていく。目の錯覚かもしれないが、これ見よがしに汚いものでも触ったかのように手を払う子がいたような気がした。少し気になったけれど、尋ねてみても答えがないのは学習済みなので、私の周りに戻ってきたいくつかの光を小さく撫でるだけにしておく。
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