242 / 411
新学期!!
クズの本性
しおりを挟む
「なぁーんで葛見がそんな得たいの知れん船に乗っとったのか分からんかってんけど、その理由がコレですわ。乗船名簿は手に入らんかったけど、多分、乗っとったんでしょうな、葛見の父親辺りが。自慢のペットを連れて」
何枚も執拗に映し出される写真。女物の下着や服を身につけた見知った顔に動揺してしまう。
「六岡を助けようとして、葛見は船に乗ったんやろうなぁ。きっと、こういう目に遭うてるて、知ってしもたんや」
小さな本当に女のような体を蹂躙される姿が、何枚も続く。心底愉快そうに嗤う興津を黙らせたくて、オレは興津の指ごとタブレットを拳で殴りつけた。
「一緒やなぁ。あんたら似た者同士なんやね。金城も同じような顔しましたで。まあ、あんたと違て金城は手は出さへんかったけどな」
オレの行動を予想していたのか、興津にはタブレットごと避けられ、拳は机だけを盛大に叩いた。
「コレで葛見に証言してもらうつもりですわ。あの船に金城が関わっとる言う事を。そうなった時、葛見はどっちを取ると思います? 金城か、六岡か」
満足そうにタブレットに目を落とす興津は、状況に付いていけないオレを置いて淡々を続ける。
「自分の親が、きょうだいのように育った六岡に何をしとったか……それを教えたったら、協力してくれると思うんや。葛見も刑事さんにな」
「……寮長を脅す気か?」
必至で頭を回すと、興津の外道加減に吐き気がしてきた。
「脅すやなんて人聞きの悪い。わてはちゃんと知って欲しいだけや。六岡の辛さを」
「先輩は……何に金を払ってたんだ?」
いい加減、頭がショートしそうだが、加熱する思考とは逆に、体は冷えていた。興津の言動にいちいち腹を立てていたら、相手の思うつぼだ。今の自分にとって必要な事情を引き出さなければ、そう思い冷静に口を開く。
「六岡にコレについて、色々聞いてた所を金城に見つかりましてなぁ。ほんまやったら関係あらへんねんけど、本人がえらい動揺しとりまして、ほっとけへんかったんやろなぁ。代わりに自分が話を聞く言うて、無理矢理割り込まれたんですわ」
あぁ、そりゃあそうなる。先輩なら、放っておかない。頭の中に先輩の姿が見えて、ぐるぐると回っていた思考から抜けだし、ちゃんと足裏に地面を感じるようになった。
「金城みたいな得体の知れん奴に脅されたら、引かなしゃーない。こんな所で死ぬんは御免やからなぁ」
「あの性悪の事情を口外しない事を条件に、先輩から金を巻き上げてたのか」
「えらい言われようや。これでも大分勉強させて貰たんやけどなぁ……ま、そういう事ですわ」
口止めの内容だけ見れば、先輩とは直接関係はなさそうだが、放っておけば興津は寮長を巻き込むだろう。先輩の事を信じてくれると言ってくれた人に、こんな外道を仕向けるような真似は出来ない。
「………………」
興津をぶちのめして万事解決しねぇかなぁ。事態のややこしさに、つい現実逃避をしてしまった。
目の前のタブレット端末をぶっ壊しても意味はない。
「で、どうされます? わてと取り引きされますか。出来れば……この場で返事が欲しいんやけど」
「……三日……いや、一日でいい。待ってくれないか」
興津を黙らせる手が思いつかず、なんとか返事を引き延ばせないかと、試みるが鼻で笑い飛ばされた。
「それは、難しいなぁ。この時間帯な、刑事さんが食事に来はるんよ。日に日に意気消沈される姿を見とったら、何とか力になれんかなぁて思てしまうもんです。あ、噂をすれば……」
「ッ分かった。やる……何でもやるから、刑事には何も言わないでくれ」
焦って興津の視線の先を追えば、先輩の部屋にでも行くつもりか、エントランスに久保の姿があった。背中に嫌な汗が流れる。
「商談成立やね。ほな、行こか」
ニヤリと笑う興津が立ち上がり、机に広げていた荷物を持って近寄ってきた。気安く肩を抱かれたが、久保が立ち去るのを確認するまでは、嫌悪すら感じられなかった。
「…………行くって、どこへ連れて行く気だ」
久保がエレベータに乗り込んだのを見届け、気持ち悪さしかない興津をようやく振り払う。柏木の忠告のおかげで、馬鹿なオレでも分かるようになった。こいつは男のオレへの欲情を隠しもしていない。間違いなく反吐が出るようなの屑だ。
「まずはわてが高う買うたる。可哀想な後輩には手を差し伸べんとなぁ。ここでは金持っとる奴は少ない。小銭しか持ってへんくせに、体力だけは有り余っとる奴らの相手を少しでも減らしたろう思ての事やけど……そんな邪険にされたら、気ぃ変わるで?」
にやけた面の下から、ぞっとするような無表情を見せた興津は、それだけ言うと一人で食堂を出て行った。
興津から解放されて、オレは焦り出す。興津から突き放されて、頭がパニックになった。
あいつの気が変わって、致命的な事を暴露され、先輩が刑事に連れて行かれたら終わりだ。迷って悩んでる先輩の背中を思いきり押してしまう。こっちへ、こちら側へ連れ戻さないといけないのに。
「……まッ、待ってくれ!」
どうしたらいいのか、何も分からない。けれど、何も出来ずに先輩が去って行くのを見送る事だけはしたくなかった。オレは慌てて興津を追い、食堂を飛び出す。
「なんて顔させられてるんだか……ほんと、腹が立つ」
興津の姿を探し飛び出した先で、何故かメイド姿の性悪と出くわした。焦りから、性悪を押しのけて進もうとしたが、逆に鼻先を……というか、頬を問答無用で叩かれた。痛みはそれほどでもないが、状況が見えず、オレはその場で立ち尽くす。
「人を出汁にして、勝手に盛り上がるの止めてくれませんか、興津先輩」
引っぱたいたオレを無視して、性悪は食堂の方を向いて口を開いた。興津の名前に反応し、性悪と同じように食堂へ視線を向けると、入り口側の壁に背中を預けた興津が立っていた。
「何の話か分からんわ。誰も君の事なんか話してへんよ。自意識過剰すぎるんちゃうかな?」
「貴方にプライバシーはありません」
「恐いわぁ、食堂での会話は全部筒抜けですか。会長もえぇご趣味をお持ちですなぁ」
ケタケタ笑う興津は、余裕を全く崩さず性悪を舐め回すように見る。興津の視線は、自分に向けられている訳ではないのに、吐き気を催すほど露骨だった。それを一身に受けているのに、性悪は顔色一つ変えていない。
何枚も執拗に映し出される写真。女物の下着や服を身につけた見知った顔に動揺してしまう。
「六岡を助けようとして、葛見は船に乗ったんやろうなぁ。きっと、こういう目に遭うてるて、知ってしもたんや」
小さな本当に女のような体を蹂躙される姿が、何枚も続く。心底愉快そうに嗤う興津を黙らせたくて、オレは興津の指ごとタブレットを拳で殴りつけた。
「一緒やなぁ。あんたら似た者同士なんやね。金城も同じような顔しましたで。まあ、あんたと違て金城は手は出さへんかったけどな」
オレの行動を予想していたのか、興津にはタブレットごと避けられ、拳は机だけを盛大に叩いた。
「コレで葛見に証言してもらうつもりですわ。あの船に金城が関わっとる言う事を。そうなった時、葛見はどっちを取ると思います? 金城か、六岡か」
満足そうにタブレットに目を落とす興津は、状況に付いていけないオレを置いて淡々を続ける。
「自分の親が、きょうだいのように育った六岡に何をしとったか……それを教えたったら、協力してくれると思うんや。葛見も刑事さんにな」
「……寮長を脅す気か?」
必至で頭を回すと、興津の外道加減に吐き気がしてきた。
「脅すやなんて人聞きの悪い。わてはちゃんと知って欲しいだけや。六岡の辛さを」
「先輩は……何に金を払ってたんだ?」
いい加減、頭がショートしそうだが、加熱する思考とは逆に、体は冷えていた。興津の言動にいちいち腹を立てていたら、相手の思うつぼだ。今の自分にとって必要な事情を引き出さなければ、そう思い冷静に口を開く。
「六岡にコレについて、色々聞いてた所を金城に見つかりましてなぁ。ほんまやったら関係あらへんねんけど、本人がえらい動揺しとりまして、ほっとけへんかったんやろなぁ。代わりに自分が話を聞く言うて、無理矢理割り込まれたんですわ」
あぁ、そりゃあそうなる。先輩なら、放っておかない。頭の中に先輩の姿が見えて、ぐるぐると回っていた思考から抜けだし、ちゃんと足裏に地面を感じるようになった。
「金城みたいな得体の知れん奴に脅されたら、引かなしゃーない。こんな所で死ぬんは御免やからなぁ」
「あの性悪の事情を口外しない事を条件に、先輩から金を巻き上げてたのか」
「えらい言われようや。これでも大分勉強させて貰たんやけどなぁ……ま、そういう事ですわ」
口止めの内容だけ見れば、先輩とは直接関係はなさそうだが、放っておけば興津は寮長を巻き込むだろう。先輩の事を信じてくれると言ってくれた人に、こんな外道を仕向けるような真似は出来ない。
「………………」
興津をぶちのめして万事解決しねぇかなぁ。事態のややこしさに、つい現実逃避をしてしまった。
目の前のタブレット端末をぶっ壊しても意味はない。
「で、どうされます? わてと取り引きされますか。出来れば……この場で返事が欲しいんやけど」
「……三日……いや、一日でいい。待ってくれないか」
興津を黙らせる手が思いつかず、なんとか返事を引き延ばせないかと、試みるが鼻で笑い飛ばされた。
「それは、難しいなぁ。この時間帯な、刑事さんが食事に来はるんよ。日に日に意気消沈される姿を見とったら、何とか力になれんかなぁて思てしまうもんです。あ、噂をすれば……」
「ッ分かった。やる……何でもやるから、刑事には何も言わないでくれ」
焦って興津の視線の先を追えば、先輩の部屋にでも行くつもりか、エントランスに久保の姿があった。背中に嫌な汗が流れる。
「商談成立やね。ほな、行こか」
ニヤリと笑う興津が立ち上がり、机に広げていた荷物を持って近寄ってきた。気安く肩を抱かれたが、久保が立ち去るのを確認するまでは、嫌悪すら感じられなかった。
「…………行くって、どこへ連れて行く気だ」
久保がエレベータに乗り込んだのを見届け、気持ち悪さしかない興津をようやく振り払う。柏木の忠告のおかげで、馬鹿なオレでも分かるようになった。こいつは男のオレへの欲情を隠しもしていない。間違いなく反吐が出るようなの屑だ。
「まずはわてが高う買うたる。可哀想な後輩には手を差し伸べんとなぁ。ここでは金持っとる奴は少ない。小銭しか持ってへんくせに、体力だけは有り余っとる奴らの相手を少しでも減らしたろう思ての事やけど……そんな邪険にされたら、気ぃ変わるで?」
にやけた面の下から、ぞっとするような無表情を見せた興津は、それだけ言うと一人で食堂を出て行った。
興津から解放されて、オレは焦り出す。興津から突き放されて、頭がパニックになった。
あいつの気が変わって、致命的な事を暴露され、先輩が刑事に連れて行かれたら終わりだ。迷って悩んでる先輩の背中を思いきり押してしまう。こっちへ、こちら側へ連れ戻さないといけないのに。
「……まッ、待ってくれ!」
どうしたらいいのか、何も分からない。けれど、何も出来ずに先輩が去って行くのを見送る事だけはしたくなかった。オレは慌てて興津を追い、食堂を飛び出す。
「なんて顔させられてるんだか……ほんと、腹が立つ」
興津の姿を探し飛び出した先で、何故かメイド姿の性悪と出くわした。焦りから、性悪を押しのけて進もうとしたが、逆に鼻先を……というか、頬を問答無用で叩かれた。痛みはそれほどでもないが、状況が見えず、オレはその場で立ち尽くす。
「人を出汁にして、勝手に盛り上がるの止めてくれませんか、興津先輩」
引っぱたいたオレを無視して、性悪は食堂の方を向いて口を開いた。興津の名前に反応し、性悪と同じように食堂へ視線を向けると、入り口側の壁に背中を預けた興津が立っていた。
「何の話か分からんわ。誰も君の事なんか話してへんよ。自意識過剰すぎるんちゃうかな?」
「貴方にプライバシーはありません」
「恐いわぁ、食堂での会話は全部筒抜けですか。会長もえぇご趣味をお持ちですなぁ」
ケタケタ笑う興津は、余裕を全く崩さず性悪を舐め回すように見る。興津の視線は、自分に向けられている訳ではないのに、吐き気を催すほど露骨だった。それを一身に受けているのに、性悪は顔色一つ変えていない。
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
アイドルくん、俺の前では生活能力ゼロの甘えん坊でした。~俺の住み込みバイト先は後輩の高校生アイドルくんでした。
天音ねる(旧:えんとっぷ)
BL
家計を助けるため、住み込み家政婦バイトを始めた高校生・桜井智也。豪邸の家主は、寝癖頭によれよれTシャツの青年…と思いきや、その正体は学校の後輩でキラキラ王子様アイドル・橘圭吾だった!?
学校では完璧、家では生活能力ゼロ。そんな圭吾のギャップに振り回されながらも、世話を焼く日々にやりがいを感じる智也。
ステージの上では完璧な王子様なのに、家ではカップ麺すら作れない究極のポンコツ男子。
智也の作る温かい手料理に胃袋を掴まれた圭吾は、次第に心を許し、子犬のように懐いてくる。
「先輩、お腹すいた」「どこにも行かないで」
無防備な素顔と時折見せる寂しげな表情に、智也の心は絆されていく。
住む世界が違うはずの二人。秘密の契約から始まる、甘くて美味しい青春ラブストーリー!
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
姉が結婚式から逃げ出したので、身代わりにヤクザの嫁になりました
拓海のり
BL
芳原暖斗(はると)は学校の文化祭の都合で姉の結婚式に遅れた。会場に行ってみると姉も両親もいなくて相手の男が身代わりになれと言う。とても断れる雰囲気ではなくて結婚式を挙げた暖斗だったがそのまま男の家に引き摺られて──。
昔書いたお話です。殆んど直していません。やくざ、カップル続々がダメな方はブラウザバックお願いします。やおいファンタジーなので細かい事はお許しください。よろしくお願いします。
タイトルを変えてみました。
fall~獣のような男がぼくに歓びを教える
乃木のき
BL
お前は俺だけのものだ__結婚し穏やかな家庭を気づいてきた瑞生だが、元恋人の禄朗と再会してしまう。ダメなのに逢いたい。逢ってしまえばあなたに狂ってしまうだけなのに。
強く結ばれていたはずなのに小さなほころびが2人を引き離し、抗うように惹きつけ合う。
濃厚な情愛の行く先は地獄なのか天国なのか。
※エブリスタで連載していた作品です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる