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圏ガクの夏休み
屋上キャンプ!
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「こいつは死んでないぞ。生まれ変わったんだ」
呆気にとられるオレを置いてけぼりにして、先輩は先ほど持っていた荷物を漁り出す。半分以上が自分のせいとは言え、楽しみにしていたキャンプの象徴だったテントが丸裸になっている姿は、さっきまでの幸福感を一時取り上げにするぐらいの衝撃を与えてきた。
「セイシュン、手伝ってくれ」
オレのショックなど意に介さず、先輩は無理矢理何かを握らせてきた。
「なんだよ、この……変な布」
「知らないか? 蚊帳だよ。物置を漁ったら出て来た」
先輩は広げた蚊帳を当然のようにテントの骨組みに覆い被せた。蚊帳を被って全貌が明らかになったソレは、先輩が手を加えてくれたのか改良され、男二人が入ってもゆったりと座れるくらいに大きくなっていた。
蚊帳の端に準備していたらしい握り拳くらいの石を置き、先輩は残りの荷物を抱え新生テントに潜り込んでしまう。
「蚊取り線香を焚いて、寝袋を敷いて……完成だ」
一つ一つ確認するみたいに口に出し、テントの中で動き回る先輩を眺めていると、出入り口用に石をズラして置いた部分をヒョイと持ち上げて、嬉しそうに手招きされる。招かれるままに中に入ると、並べた寝袋の一つに胡座を掻く先輩が、隣に敷いた寝袋をポンポンと叩いて席を勧めてくれた。
「今夜はここでキャンプしよう。さっきも言った通り予行演習な。本番は二十二日だけど、まあキャンプはキャンプだ。だから、これで次の約束が出来る」
「約束って一個ずつしか出来ないの?」
「セイシュンは一度にいくつも約束をするのか?」
別に一つずつという決まりはないだろうと反論すると、
「俺は一つずつがいい。いっぱいすると最初の方にしたのを忘れそうだから」
笑いながらオレの頭を撫でた。
「…………なんか、誤魔化された気がする」
納得出来ずにジト目を向ける。
「冬休みの約束をすっ飛ばして、春休みの予定を立てるのも変だろ? 冬……の前にも秋があるか。栗拾いとか楽しいぞ、美味いしな」
「栗拾いは行く! 冬休みには温泉連れてって欲しいし、年越す瞬間も一緒にいたい。それから、雪降ったら雪合戦したいし、かまくらも作る。それから、それから……先輩の卒業も、ちゃんとおめでとうって言う。だから、春休み……にも、会いたい。ずっと一緒にいるのは無理でも、会いたいよ。その約束……してくんないのかよ。オレとの約束、そんなにすぐに忘れちまうのかよ」
先輩がオレの望む答えをくれないのは、きっと気のせいではなく意図してだ。諦め悪く食い下がるオレの言葉に先輩は困った顔を見せた。
「卒業して、目の前からオレがいなくなったら……もう、どうでもいいのかよ。卒業しても続くって、先輩言ってくれたじゃん。なら、約束してよ」
今度は先輩の目を見つめて、小指を先輩にぶつける。押し返す為だろうか、先輩はオレの手を掴んで握りしめた。
「……春休みには、業者が入って掃除とか修繕をする期間があるんだ。その間、学校に残っている生徒は、いつも飯食わせてもらってる公民館に寝泊まりする事になってる」
迷いながら口にしている、そんな印象が強い。先輩の探るような言葉に「そうなんだ」と静かに相槌を打つ。
「その時にするか……春休みの約束」
先輩は『春休み』と口にした途端、曇っていた表情がふわっと晴れた。
「春は花見の季節だよな。弁当持って桜でも見に行くか。あ、でも、ちょっと早いかな」
約束という言葉、柔らかく絡む指の感触。そして、あれやこれやと考えているんだろう、楽しそうな顔。オレは込み上げてくる気持ちのままに、先輩に飛び掛かった。狭いテントの中で必死に押し倒されまいと、オレの受け止めてくれる先輩の体にしがみつく。この嬉しさに身を任せて、好きだと告白してやろうかと思った瞬間
「んーあのな、さっきから気になっていたんだが……セイシュン、お前から異臭がするぞ。肥溜めにでも嵌まったのか?」
今日一日に被った汚れを思い出し、全力で先輩から飛び退いた。てか、肥溜めに嵌まったような臭いを放ってるのかオレ! 自分の鼻はすっかり慣れてしまったのか、まるで分からないのが恐ろしい。
「とりあえず、風呂だな。小吉たちと一緒に入って来い。それから今日はキャンプだから、弁当を今夜はここで食うぞ。やれるか、セイシュン」
色々と遅いと分かっていても、自分の服の臭いを嗅ぐのを止められず、赤面しながら肥溜め臭を確認していると、先輩が仰け反るオレに少し悪そうな顔を近づけてきた。
「やるって、何を?」
「弁当を盗む。まあ、誰かの弁当を横取りする訳じゃあないから、盗むってのは大袈裟だけどな」
似合わない悪だくみ顔はすぐに緩み、暢気な顔で先輩はもう一度「やれるか?」と問いかけてくれた。このノリ、なんか好きだ。一学期にテントの資材を集めた時と同じ。もちろんオレは「やる」と即座に返事をした。
肥溜め臭を洗い落とす為、慌てて旧館へ戻ったオレは、待ってくれていたらしい小吉さんと合流して風呂に入った。先輩の容態を聞くではなく、オレの顔を見て「よかったな」と小吉さんが笑うので、恥ずかしさを押し殺し申し訳程度に頷いたが、やっぱり恥ずかしくて山センたちを追いかけるように風呂場へダッシュする。
狭いテントの中、先輩と一夜を過ごす。別に何かを期待している訳ではない。まあ、あの調子じゃあ、天地がひっくり返っても色っぽい展開にはならないだろうが、オレの放つ臭気にばかり先輩の意識が向くのは、人間として耐えがたい屈辱だ。
すり減るくらい勢いよく石けんを強引に擦りつけ体を洗い、嫌がる小吉さんの鼻に頭や腕を押しつけ、臭いが落ちたか確認してもらった。
「石けん臭い」
肥溜めよりはマシだろうが、臭いと言われてしまうと対処するしかない。石けん臭を落とすべく熱めの湯と熱冷まし用の水を何度か被り、しっかり脱臭を完了させ浴場を出ると、待ち構えていたように担任から呼び止められた。
弁当を奪取するというミッションに移行しようとしていたオレは、出鼻を挫かれ胸中で舌打ちしながらも適当にあしらい逃げようとしたが、問答無用で旧館の外へと連行されてしまう。
どこへ行くのかと思えば、弁当奪取時と同じ目的地、弁当を積んだバスが停車している車庫だった。弁当を運べという事だろうか、風呂に入らない先輩が担当していた仕事だ。
「食堂に弁当を運べばいいんですか?」
ならば好都合だと思い、率先して弁当を台車に移動させようと手を伸ばしたが「そっちはいい」と保冷バッグだろうか、大きめの袋を手渡される。
「体調を崩した生徒がいると知って、由々式さんがご厚意で特別な食事を用意して下さった。ありがたく食わせてもらえ」
ずっしり重い保冷バッグへ視線をやると、担任は不本意そうな顔で「お前の分もあるそうだ」と言った。
「こんな特別扱いは今日限りだ。分かったら、他の連中に見つかる前にとっとと行け」
バリバリとケツを掻きながら、背中を向ける担任に礼を言って、校舎の方へ先輩と待ち合わせをした場所に向かい走る。
先輩と……あと多分オレを心配してくれた由々式のおばさんと、その好意をわざわざオレらに手渡してくれた担任の人のよさに、何故か叫び出したくなるような気持ちが湧き上がった。弁当奪取大作戦は不発に終わったが、オレは待っていた先輩へ誇らしげに今夜の夕食を手渡した。
屋上に戻り、早速広げたバッグの中身は、絵に描いたような遠足のお弁当で軽く四人前はありそうな量だった。
少し暗くなりだした屋上の蚊帳で張ったテントの中、本格的なキャンプみたいにランプで灯りを取り、美味しい弁当を先輩と二人で囲む。半ば弁当に囲まれた状態だったけど、先輩からおかず交換を持ちかけてくれたり、新たに先輩の好きなおかずが判明したりで、一日悶々と過ごした分を十分すぎるくらいに取り戻した。
キャンプ本番では、もう一段階上を目指そう。食べさせ合いを箸ではなく、いっそ口でやろうと迫ってやる、そう考えると気色悪い笑いが漏れた。さすがに怒りそうだが、今日異常に興奮していたタコの形をしたウインナーなら食い付いてくる気がするのだ。
「キャンプ当日も弁当があればいいのになぁ」
日の完全に落ちてしまった屋上で一人、満腹の腹を抱えて圏ガクを見下ろす。食事中に点けていたランプは節約の為に切っているので辺りは暗いのだが、山センたちがいる冷蔵庫や廊下の電気のおかげで、真っ暗にはなっていないのがありがたかった。慣れたと言っても、夜中に見る森はやはり気味が悪い。
先輩が風呂に行ってしまい一人で待つ屋上は、乾いた風が蒸し暑さをさらい心地良かった。給水塔の上に登って、戻って来た先輩を驚かせてやろうと思ったのだが、昼間の暑さを残したままの梯子に触れて断念。転落防止用の鉄柵からぼんやり景色を眺めながら、ホッと溜め息でない息を吐く。
呆気にとられるオレを置いてけぼりにして、先輩は先ほど持っていた荷物を漁り出す。半分以上が自分のせいとは言え、楽しみにしていたキャンプの象徴だったテントが丸裸になっている姿は、さっきまでの幸福感を一時取り上げにするぐらいの衝撃を与えてきた。
「セイシュン、手伝ってくれ」
オレのショックなど意に介さず、先輩は無理矢理何かを握らせてきた。
「なんだよ、この……変な布」
「知らないか? 蚊帳だよ。物置を漁ったら出て来た」
先輩は広げた蚊帳を当然のようにテントの骨組みに覆い被せた。蚊帳を被って全貌が明らかになったソレは、先輩が手を加えてくれたのか改良され、男二人が入ってもゆったりと座れるくらいに大きくなっていた。
蚊帳の端に準備していたらしい握り拳くらいの石を置き、先輩は残りの荷物を抱え新生テントに潜り込んでしまう。
「蚊取り線香を焚いて、寝袋を敷いて……完成だ」
一つ一つ確認するみたいに口に出し、テントの中で動き回る先輩を眺めていると、出入り口用に石をズラして置いた部分をヒョイと持ち上げて、嬉しそうに手招きされる。招かれるままに中に入ると、並べた寝袋の一つに胡座を掻く先輩が、隣に敷いた寝袋をポンポンと叩いて席を勧めてくれた。
「今夜はここでキャンプしよう。さっきも言った通り予行演習な。本番は二十二日だけど、まあキャンプはキャンプだ。だから、これで次の約束が出来る」
「約束って一個ずつしか出来ないの?」
「セイシュンは一度にいくつも約束をするのか?」
別に一つずつという決まりはないだろうと反論すると、
「俺は一つずつがいい。いっぱいすると最初の方にしたのを忘れそうだから」
笑いながらオレの頭を撫でた。
「…………なんか、誤魔化された気がする」
納得出来ずにジト目を向ける。
「冬休みの約束をすっ飛ばして、春休みの予定を立てるのも変だろ? 冬……の前にも秋があるか。栗拾いとか楽しいぞ、美味いしな」
「栗拾いは行く! 冬休みには温泉連れてって欲しいし、年越す瞬間も一緒にいたい。それから、雪降ったら雪合戦したいし、かまくらも作る。それから、それから……先輩の卒業も、ちゃんとおめでとうって言う。だから、春休み……にも、会いたい。ずっと一緒にいるのは無理でも、会いたいよ。その約束……してくんないのかよ。オレとの約束、そんなにすぐに忘れちまうのかよ」
先輩がオレの望む答えをくれないのは、きっと気のせいではなく意図してだ。諦め悪く食い下がるオレの言葉に先輩は困った顔を見せた。
「卒業して、目の前からオレがいなくなったら……もう、どうでもいいのかよ。卒業しても続くって、先輩言ってくれたじゃん。なら、約束してよ」
今度は先輩の目を見つめて、小指を先輩にぶつける。押し返す為だろうか、先輩はオレの手を掴んで握りしめた。
「……春休みには、業者が入って掃除とか修繕をする期間があるんだ。その間、学校に残っている生徒は、いつも飯食わせてもらってる公民館に寝泊まりする事になってる」
迷いながら口にしている、そんな印象が強い。先輩の探るような言葉に「そうなんだ」と静かに相槌を打つ。
「その時にするか……春休みの約束」
先輩は『春休み』と口にした途端、曇っていた表情がふわっと晴れた。
「春は花見の季節だよな。弁当持って桜でも見に行くか。あ、でも、ちょっと早いかな」
約束という言葉、柔らかく絡む指の感触。そして、あれやこれやと考えているんだろう、楽しそうな顔。オレは込み上げてくる気持ちのままに、先輩に飛び掛かった。狭いテントの中で必死に押し倒されまいと、オレの受け止めてくれる先輩の体にしがみつく。この嬉しさに身を任せて、好きだと告白してやろうかと思った瞬間
「んーあのな、さっきから気になっていたんだが……セイシュン、お前から異臭がするぞ。肥溜めにでも嵌まったのか?」
今日一日に被った汚れを思い出し、全力で先輩から飛び退いた。てか、肥溜めに嵌まったような臭いを放ってるのかオレ! 自分の鼻はすっかり慣れてしまったのか、まるで分からないのが恐ろしい。
「とりあえず、風呂だな。小吉たちと一緒に入って来い。それから今日はキャンプだから、弁当を今夜はここで食うぞ。やれるか、セイシュン」
色々と遅いと分かっていても、自分の服の臭いを嗅ぐのを止められず、赤面しながら肥溜め臭を確認していると、先輩が仰け反るオレに少し悪そうな顔を近づけてきた。
「やるって、何を?」
「弁当を盗む。まあ、誰かの弁当を横取りする訳じゃあないから、盗むってのは大袈裟だけどな」
似合わない悪だくみ顔はすぐに緩み、暢気な顔で先輩はもう一度「やれるか?」と問いかけてくれた。このノリ、なんか好きだ。一学期にテントの資材を集めた時と同じ。もちろんオレは「やる」と即座に返事をした。
肥溜め臭を洗い落とす為、慌てて旧館へ戻ったオレは、待ってくれていたらしい小吉さんと合流して風呂に入った。先輩の容態を聞くではなく、オレの顔を見て「よかったな」と小吉さんが笑うので、恥ずかしさを押し殺し申し訳程度に頷いたが、やっぱり恥ずかしくて山センたちを追いかけるように風呂場へダッシュする。
狭いテントの中、先輩と一夜を過ごす。別に何かを期待している訳ではない。まあ、あの調子じゃあ、天地がひっくり返っても色っぽい展開にはならないだろうが、オレの放つ臭気にばかり先輩の意識が向くのは、人間として耐えがたい屈辱だ。
すり減るくらい勢いよく石けんを強引に擦りつけ体を洗い、嫌がる小吉さんの鼻に頭や腕を押しつけ、臭いが落ちたか確認してもらった。
「石けん臭い」
肥溜めよりはマシだろうが、臭いと言われてしまうと対処するしかない。石けん臭を落とすべく熱めの湯と熱冷まし用の水を何度か被り、しっかり脱臭を完了させ浴場を出ると、待ち構えていたように担任から呼び止められた。
弁当を奪取するというミッションに移行しようとしていたオレは、出鼻を挫かれ胸中で舌打ちしながらも適当にあしらい逃げようとしたが、問答無用で旧館の外へと連行されてしまう。
どこへ行くのかと思えば、弁当奪取時と同じ目的地、弁当を積んだバスが停車している車庫だった。弁当を運べという事だろうか、風呂に入らない先輩が担当していた仕事だ。
「食堂に弁当を運べばいいんですか?」
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ずっしり重い保冷バッグへ視線をやると、担任は不本意そうな顔で「お前の分もあるそうだ」と言った。
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バリバリとケツを掻きながら、背中を向ける担任に礼を言って、校舎の方へ先輩と待ち合わせをした場所に向かい走る。
先輩と……あと多分オレを心配してくれた由々式のおばさんと、その好意をわざわざオレらに手渡してくれた担任の人のよさに、何故か叫び出したくなるような気持ちが湧き上がった。弁当奪取大作戦は不発に終わったが、オレは待っていた先輩へ誇らしげに今夜の夕食を手渡した。
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少し暗くなりだした屋上の蚊帳で張ったテントの中、本格的なキャンプみたいにランプで灯りを取り、美味しい弁当を先輩と二人で囲む。半ば弁当に囲まれた状態だったけど、先輩からおかず交換を持ちかけてくれたり、新たに先輩の好きなおかずが判明したりで、一日悶々と過ごした分を十分すぎるくらいに取り戻した。
キャンプ本番では、もう一段階上を目指そう。食べさせ合いを箸ではなく、いっそ口でやろうと迫ってやる、そう考えると気色悪い笑いが漏れた。さすがに怒りそうだが、今日異常に興奮していたタコの形をしたウインナーなら食い付いてくる気がするのだ。
「キャンプ当日も弁当があればいいのになぁ」
日の完全に落ちてしまった屋上で一人、満腹の腹を抱えて圏ガクを見下ろす。食事中に点けていたランプは節約の為に切っているので辺りは暗いのだが、山センたちがいる冷蔵庫や廊下の電気のおかげで、真っ暗にはなっていないのがありがたかった。慣れたと言っても、夜中に見る森はやはり気味が悪い。
先輩が風呂に行ってしまい一人で待つ屋上は、乾いた風が蒸し暑さをさらい心地良かった。給水塔の上に登って、戻って来た先輩を驚かせてやろうと思ったのだが、昼間の暑さを残したままの梯子に触れて断念。転落防止用の鉄柵からぼんやり景色を眺めながら、ホッと溜め息でない息を吐く。
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