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圏ガクの夏休み!!
協力プレイ
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大量の野菜と自分の皿に残っていた生肉を一人では広すぎる鉄板の上で育てていると、先輩がしっかりと戦果の盛られた皿を手に戻って来た。
先輩の皿には、由々式が言う二軍のタレで味が付けられた肉ばかりが山となっている。シンプルな一軍と違い、少し甘そうな独特の匂いに、思わず視線が先輩の手元で釘付けになってしまう。
「ん、セイシュンの肉と俺の肉は違うな。セイシュンのは味がなさそうだ」
なんか「味がないなんて、可哀想に」みたいな顔をされた。
「お前が嫌でなければ、半分食べるか?」
「食べる! けど、その前にコレを食ってみろ」
タレの匂いはやっぱり魅力的で、つい即答してしまったが、ちょっと度肝を抜いてやろうと、先輩の口へ歯形被害の少ない焼き上がった一切れをねじ込んでやった。
一瞬、目を白黒させた先輩だったが、肉を口にしっかり含み、その肉汁と蕩けるような歯ごたえ、そして肉の持つ旨味に気付いたらしく、オレの目論見通り、驚きで大きく目を見開いた。
「これはアレだな。学食レベルの肉だな……って、なんで蹴るんだセイシュン」
うちの学校の学食絶対におかしい! くそぉう、このレベルの肉を当たり前に食ってんのか三年!
「いつも食ってて飽きてるだろうけど、半分食えよな。先輩が取って来た二軍の半分はオレが貰うから」
半端ない敗北感に背中を押され、容赦なく先輩の皿から肉を取って食う。「二軍?」と不思議そうに聞いてくる先輩を無視して、一軍にも劣らない二軍の肉にオレは舌鼓を打つ。しっかり歯ごたえのある脂身の少ない肉は、食い応えがあって大満足だ。甘さの中にピリッと辛みもある絶妙な味付けは、流石としか言いようがない。猛烈にごはんが欲しくなる。
「先輩、肉は一旦ストップしてさ、バイキングの方へ行こうぜ。他の奴らが肉に飛び付いてる今の内が動きやすい」
ごはんで思い出した由々式のおばさんが用意してくれている料理を取りに行こうと即座に提案すると、先輩は鉄板に並ぶ野菜を手早く霧夜氏の皿に移しながら頷いてくれた。
鉄板の上を空にして、オレらは駐車場の端に設置されているテントへ向かう。テーブルの上には大皿で、色々なおかずが大集合だ。先輩の好きなおかずを一つ一つ確認しながらテントへたどり着くと、オレらは予期せぬ光景に小さく声を漏らした。
長いテーブル四つに大皿が十以上、所狭しと並んでいる。どれも、見れば味を思い出し、口の中で涎が溢れる一品ばかりだ。
「だいぶ、出遅れたみたいだな」
先輩の声に無言で同意する。そこは既にハイエナが通り過ぎた後だった。
ただでさえ美味しいと分かっている料理の数々を更に美味しく見えるよう盛りつけられていただろうに、皿のど真ん中がごっそりなくなっているその姿は、踏み荒らされた花壇のようだ。
見てくれ以上に問題なのは、どれも半分以上が既にないという状態の方で、これは優雅にバイキングなどと言っている場合ではなかった。
他の連中に気付かれる前に、目当てのおかずを確保しようとした時
「うおっ、なんじゃこりゃあ! お前ら、こっちが先だ! こっち先に食わねぇーとなくなるぞ!」
背後で同じ光景を見た誰かが、馬鹿みたいに叫びやがった。
どよめきと共にザッと人の気配が迫ってくる。主戦場で戦果を上げられなかった敗残兵共が、一気にテントへ雪崩れ込んできた。
あっと言う間に焼き場以上の激戦地になったテントの下で、取り箸やトングなど無視した箸で箸を落とす乱戦の末、ものの数分で全ての皿が空になってしまった。
オレの戦果は、から揚げ二個とロールキャベツ一個、肉じゃがのタマネギとだし巻き卵一切れのみ。目当てのおかずを狙いすぎた結果、たったこれだけしか確保出来なかった。
「最後にもう一回あのコロッケ食いたかった」
しかも探すのに手間取り、一番楽しみにしていたおかずを取り逃すなんて、後悔しかない。皿を見つめて泣き言を呟くと、なんと、コロッケが皿の上に舞い降りてきた。
「悪い、一個しか取れなかった」
先輩がオレの皿にコロッケを降臨させながら笑う。飛び付きたい気持ちを抑えて、お返しにオレは先輩の皿にだし巻き卵を乗せてやった。
「えぇ!? もう何もないわ。ど、どうしましょう小夜子さん」
公民館から大量のおにぎりを盛った皿を抱えて出て来た由々式のおばさんが、テント下の惨状を見て動揺した声を上げる。
「気にしなくていいわよ。十分すぎるくらい作ってたんだし、後は肉とお米を食べてもらいましょう」
呆れた声で村主さんは、空になった皿を近くにいた奴に持たせ、自分が抱えていたおにぎりの皿をダンと机に置いた。
おにぎりが瞬殺される事はないだろうと思いたかったが、料理が乗っていた空の皿を抱えた奴が村主さんたちが去るのを今か今かと待ち構えているのを見てしまうと、全く気が抜けず、オレは先輩に皿を預け再びテント下へ特攻した。
狙いを完全に定め、おにぎり五個を手に入れ先輩の所に戻ると「よくやった」と褒めてくれた。
苦労して確保したおかずをかっ込むのはもったいなくて、オレらは相変わらず過疎っている焼き場に戻り腰を下ろした。どこに行ったのか、戻って来る気配のない霧夜氏を気にしながらも、先輩と二人で賑やかに食事を楽しんだ。
具材の違うおにぎりを半分こしたり、主戦場で協力して肉を狩ったり、鉄板の側に置かれた調味料で、美味しいけれど単調な味の野菜を簡単に調理しようとして、ちょっとした惨事を引き起こしたり……とにかく全力でバーベキューを満喫してやった。
まあ、肝心の肉は大した量を食えなくて、おかずだけでなくおにぎりも大争奪戦が続き、生ぬるい覚悟でバーベキューに挑んだオレと先輩の腹を満たしたのは大半が野菜だった訳だが。
午後三時を回った頃、バーベキューはお開きになった。もちろん、片付けはオレらの仕事だ。
肉を食えるだけ食って腹を膨らませている奴もいれば、後れを取り恨めしそうな顔をしている奴もいる。腹具合で言えばオレは後者なんだが、先輩と楽しく過ごせたので、肉の詰まっている奴らと同じくらい文句も言わず、率先して片付けに従事した。
ひと夏オレらをこき使ってくれた村主さんは「また年末に会いましょう」と笑って、担任の挨拶をまたも省略。カンペまで用意していた担任は、消化不良な顔をしていたが、指揮者のようにきっちりオレらに「お世話になりました」と頭を下げさせる。
帰る際になって気付いたのだが、教師陣は全員がベロベロに酔っ払っていた。真っ直ぐ歩けるのは、運転免許のない霧夜氏くらいで、まさか徒歩で帰るのかと戦々恐々となったが、運転代行として響先生の娘さんとパン屋のおっさんがバスを運転してくれる事になった。
先輩の皿には、由々式が言う二軍のタレで味が付けられた肉ばかりが山となっている。シンプルな一軍と違い、少し甘そうな独特の匂いに、思わず視線が先輩の手元で釘付けになってしまう。
「ん、セイシュンの肉と俺の肉は違うな。セイシュンのは味がなさそうだ」
なんか「味がないなんて、可哀想に」みたいな顔をされた。
「お前が嫌でなければ、半分食べるか?」
「食べる! けど、その前にコレを食ってみろ」
タレの匂いはやっぱり魅力的で、つい即答してしまったが、ちょっと度肝を抜いてやろうと、先輩の口へ歯形被害の少ない焼き上がった一切れをねじ込んでやった。
一瞬、目を白黒させた先輩だったが、肉を口にしっかり含み、その肉汁と蕩けるような歯ごたえ、そして肉の持つ旨味に気付いたらしく、オレの目論見通り、驚きで大きく目を見開いた。
「これはアレだな。学食レベルの肉だな……って、なんで蹴るんだセイシュン」
うちの学校の学食絶対におかしい! くそぉう、このレベルの肉を当たり前に食ってんのか三年!
「いつも食ってて飽きてるだろうけど、半分食えよな。先輩が取って来た二軍の半分はオレが貰うから」
半端ない敗北感に背中を押され、容赦なく先輩の皿から肉を取って食う。「二軍?」と不思議そうに聞いてくる先輩を無視して、一軍にも劣らない二軍の肉にオレは舌鼓を打つ。しっかり歯ごたえのある脂身の少ない肉は、食い応えがあって大満足だ。甘さの中にピリッと辛みもある絶妙な味付けは、流石としか言いようがない。猛烈にごはんが欲しくなる。
「先輩、肉は一旦ストップしてさ、バイキングの方へ行こうぜ。他の奴らが肉に飛び付いてる今の内が動きやすい」
ごはんで思い出した由々式のおばさんが用意してくれている料理を取りに行こうと即座に提案すると、先輩は鉄板に並ぶ野菜を手早く霧夜氏の皿に移しながら頷いてくれた。
鉄板の上を空にして、オレらは駐車場の端に設置されているテントへ向かう。テーブルの上には大皿で、色々なおかずが大集合だ。先輩の好きなおかずを一つ一つ確認しながらテントへたどり着くと、オレらは予期せぬ光景に小さく声を漏らした。
長いテーブル四つに大皿が十以上、所狭しと並んでいる。どれも、見れば味を思い出し、口の中で涎が溢れる一品ばかりだ。
「だいぶ、出遅れたみたいだな」
先輩の声に無言で同意する。そこは既にハイエナが通り過ぎた後だった。
ただでさえ美味しいと分かっている料理の数々を更に美味しく見えるよう盛りつけられていただろうに、皿のど真ん中がごっそりなくなっているその姿は、踏み荒らされた花壇のようだ。
見てくれ以上に問題なのは、どれも半分以上が既にないという状態の方で、これは優雅にバイキングなどと言っている場合ではなかった。
他の連中に気付かれる前に、目当てのおかずを確保しようとした時
「うおっ、なんじゃこりゃあ! お前ら、こっちが先だ! こっち先に食わねぇーとなくなるぞ!」
背後で同じ光景を見た誰かが、馬鹿みたいに叫びやがった。
どよめきと共にザッと人の気配が迫ってくる。主戦場で戦果を上げられなかった敗残兵共が、一気にテントへ雪崩れ込んできた。
あっと言う間に焼き場以上の激戦地になったテントの下で、取り箸やトングなど無視した箸で箸を落とす乱戦の末、ものの数分で全ての皿が空になってしまった。
オレの戦果は、から揚げ二個とロールキャベツ一個、肉じゃがのタマネギとだし巻き卵一切れのみ。目当てのおかずを狙いすぎた結果、たったこれだけしか確保出来なかった。
「最後にもう一回あのコロッケ食いたかった」
しかも探すのに手間取り、一番楽しみにしていたおかずを取り逃すなんて、後悔しかない。皿を見つめて泣き言を呟くと、なんと、コロッケが皿の上に舞い降りてきた。
「悪い、一個しか取れなかった」
先輩がオレの皿にコロッケを降臨させながら笑う。飛び付きたい気持ちを抑えて、お返しにオレは先輩の皿にだし巻き卵を乗せてやった。
「えぇ!? もう何もないわ。ど、どうしましょう小夜子さん」
公民館から大量のおにぎりを盛った皿を抱えて出て来た由々式のおばさんが、テント下の惨状を見て動揺した声を上げる。
「気にしなくていいわよ。十分すぎるくらい作ってたんだし、後は肉とお米を食べてもらいましょう」
呆れた声で村主さんは、空になった皿を近くにいた奴に持たせ、自分が抱えていたおにぎりの皿をダンと机に置いた。
おにぎりが瞬殺される事はないだろうと思いたかったが、料理が乗っていた空の皿を抱えた奴が村主さんたちが去るのを今か今かと待ち構えているのを見てしまうと、全く気が抜けず、オレは先輩に皿を預け再びテント下へ特攻した。
狙いを完全に定め、おにぎり五個を手に入れ先輩の所に戻ると「よくやった」と褒めてくれた。
苦労して確保したおかずをかっ込むのはもったいなくて、オレらは相変わらず過疎っている焼き場に戻り腰を下ろした。どこに行ったのか、戻って来る気配のない霧夜氏を気にしながらも、先輩と二人で賑やかに食事を楽しんだ。
具材の違うおにぎりを半分こしたり、主戦場で協力して肉を狩ったり、鉄板の側に置かれた調味料で、美味しいけれど単調な味の野菜を簡単に調理しようとして、ちょっとした惨事を引き起こしたり……とにかく全力でバーベキューを満喫してやった。
まあ、肝心の肉は大した量を食えなくて、おかずだけでなくおにぎりも大争奪戦が続き、生ぬるい覚悟でバーベキューに挑んだオレと先輩の腹を満たしたのは大半が野菜だった訳だが。
午後三時を回った頃、バーベキューはお開きになった。もちろん、片付けはオレらの仕事だ。
肉を食えるだけ食って腹を膨らませている奴もいれば、後れを取り恨めしそうな顔をしている奴もいる。腹具合で言えばオレは後者なんだが、先輩と楽しく過ごせたので、肉の詰まっている奴らと同じくらい文句も言わず、率先して片付けに従事した。
ひと夏オレらをこき使ってくれた村主さんは「また年末に会いましょう」と笑って、担任の挨拶をまたも省略。カンペまで用意していた担任は、消化不良な顔をしていたが、指揮者のようにきっちりオレらに「お世話になりました」と頭を下げさせる。
帰る際になって気付いたのだが、教師陣は全員がベロベロに酔っ払っていた。真っ直ぐ歩けるのは、運転免許のない霧夜氏くらいで、まさか徒歩で帰るのかと戦々恐々となったが、運転代行として響先生の娘さんとパン屋のおっさんがバスを運転してくれる事になった。
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