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第一章
後悔してやりました。
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学舎を無事に卒業すると同時に、その時はやってきました。
エイダンが見識を広げる為、旅に出ると言い出したのです。
私には分かってしまいました。見識を広げるなど聞こえのいい言葉は立て前で、本音ではつまらないお家の仕事を手伝うのが嫌で、大好きな剣を振って気ままに生活したかったのでしょう。
正直な所、エイダンが幼い頃に語って聞かせてくれた夢を思い出し、自分の描いていた未来図がガラガラと音を立てて崩れていく気がいたしました。
彼の夢は『悪い奴を倒す勇者になること』だったからです。
ちなみに私の夢は、慎ましくもお家の商売をお婿さんであるエイダンに継いで頂き、何不自由ない環境の中で、家族みんな健やかに、ささやかな幸せを噛みしめながら大往生することでした。
もちろん、エイダンの将来設計を軌道修正しようと試みましたが、彼の思惑の前にその可能性は潰えました。
なんと私も一緒に行こうと、駆け落ちのお誘いを受けてしまったのです。
そこで私の頭は即座に切り替わりました。『どうやってエイダンを引き止めるのか』から『どうやって駆け落ちをお断りするのか』へと。
そうです! これが私の犯した最初の過ちでした。
二人で旅行に行くようなものだよ、そう楽しそうに語る彼の横顔を見ながら、私は世に言う冒険者家業に身を投じる、大叔父様のお話を思い出しておりました。
まるで浮浪者のようなお姿で、お父様に無心される大叔父様は、日々の生活の悲惨さを大盤振る舞いされ、こっそり部屋を覗き見ていた私に衝撃を与えました。
毎号楽しみに購読していた雑誌に載っている小説とは、天と地ほど違うリアルなお話。ほんのちょっぴり夢見ていた憧れの冒険譚が、空恐ろしくなり全て暖炉に放り込んでしまったほどです。
冒険という言葉に感じる恐怖を切々と訴え、なんとかエイダンに同行は出来ないと納得して頂いたのですが、ならば一人で行ってくると無茶を言われるので、私には他に選択肢がなく、二つ目の過ちを犯したのです。
エイダンが見識を広げる為、旅に出ると言い出したのです。
私には分かってしまいました。見識を広げるなど聞こえのいい言葉は立て前で、本音ではつまらないお家の仕事を手伝うのが嫌で、大好きな剣を振って気ままに生活したかったのでしょう。
正直な所、エイダンが幼い頃に語って聞かせてくれた夢を思い出し、自分の描いていた未来図がガラガラと音を立てて崩れていく気がいたしました。
彼の夢は『悪い奴を倒す勇者になること』だったからです。
ちなみに私の夢は、慎ましくもお家の商売をお婿さんであるエイダンに継いで頂き、何不自由ない環境の中で、家族みんな健やかに、ささやかな幸せを噛みしめながら大往生することでした。
もちろん、エイダンの将来設計を軌道修正しようと試みましたが、彼の思惑の前にその可能性は潰えました。
なんと私も一緒に行こうと、駆け落ちのお誘いを受けてしまったのです。
そこで私の頭は即座に切り替わりました。『どうやってエイダンを引き止めるのか』から『どうやって駆け落ちをお断りするのか』へと。
そうです! これが私の犯した最初の過ちでした。
二人で旅行に行くようなものだよ、そう楽しそうに語る彼の横顔を見ながら、私は世に言う冒険者家業に身を投じる、大叔父様のお話を思い出しておりました。
まるで浮浪者のようなお姿で、お父様に無心される大叔父様は、日々の生活の悲惨さを大盤振る舞いされ、こっそり部屋を覗き見ていた私に衝撃を与えました。
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