1 / 3
プロローグ
しおりを挟む
プロローグ
2050年
世界の各地に 隕石が落ちた。
被害は多く 死者も数え切れない。
でも、本当の災厄は これではない。
隕石から なぞの細菌が観測された。
と同時に世界中で感染病が発生。
その病気は 心情の物質化。
人はそれを feeling ウイルス
F-ウイルス と呼ぶ
2074年 6月
煩く鳴く蝉と 蒸し器の中にいるような熱気で伊上 怜は目をさます。
だいたい、まだ6月なのに、暑すぎるだろ と 文句をいいながら 学校の支度をととのえた。
「行ってきます」無機質な空間にただ声が響く。
ワイシャツの中が、びちゃびちゃになっていくのを感じながら 歩いていると 道路の端で待ってる二人の影。
柊 癒華 と 斎藤 涼。
二人とも 小さい頃からの腐れ縁で、いわば幼馴染というやつだ。
「おはよ」「アチーなー」
二人が話しかけてくる。 「おはよ~ 確かにな」
こんな会話をしながら 学校に向かう。
伊上達の通う学校は 小さな田舎の学校だ。
校舎も大分使い古され、万人が想像する田舎の結集体。
伊上が教室に入ると、すでにクラス全員(といっても5人)が登校していた。
伊上の所属する校内バンドのヴォーカル 性格は大人しいが歌は別 あだ名 が 姫の 白里 奈美 。
身長が最も小さなギタリスト 布石 流川 。これでルカって読むことに全員が驚いた事が鮮明に思い出される。
クラスの女子力高めガキ大将 小関。
高身長で成績優秀 神谷唯。横見リサ。
24年前の パンデミックによって 学校という制度は見直され 通信教育に大半が移り変わった。
それでも、貧困や 片親などを理由に 学校に通う人もいる。
伊上達もそう、
全員が片親だ。
伊上は違う。
親がいない。そして、中学生の記憶がない。
ウィルスの影響か、否か まだわからない。
でも。記憶のスタートにいたのは あの二人だった。
本当にあの二人のお陰で、、、胸がいっぱいになる。
「うし、授業をはじめっぞー」 担任の声が 響く。
1日が始まった。終わるはずだった。何事もなく、
終わって欲しかった。
「授業は終わり。気をつけて帰れよ」担当がその言葉を口にする直前 担任の頭に 紅い花が咲く。担任は 崩れ落ちる。顔は顔じゃなくなる。
倒れた担任の後ろに スーツ姿の男がいる。手には 拳銃。
クラスの大半は 気づく 。 この異常な状況に。
スーツ姿の男は言う。
「お前らの日常は終わりを告げた。生死は俺が管理する。バスに乗れ」
2050年
世界の各地に 隕石が落ちた。
被害は多く 死者も数え切れない。
でも、本当の災厄は これではない。
隕石から なぞの細菌が観測された。
と同時に世界中で感染病が発生。
その病気は 心情の物質化。
人はそれを feeling ウイルス
F-ウイルス と呼ぶ
2074年 6月
煩く鳴く蝉と 蒸し器の中にいるような熱気で伊上 怜は目をさます。
だいたい、まだ6月なのに、暑すぎるだろ と 文句をいいながら 学校の支度をととのえた。
「行ってきます」無機質な空間にただ声が響く。
ワイシャツの中が、びちゃびちゃになっていくのを感じながら 歩いていると 道路の端で待ってる二人の影。
柊 癒華 と 斎藤 涼。
二人とも 小さい頃からの腐れ縁で、いわば幼馴染というやつだ。
「おはよ」「アチーなー」
二人が話しかけてくる。 「おはよ~ 確かにな」
こんな会話をしながら 学校に向かう。
伊上達の通う学校は 小さな田舎の学校だ。
校舎も大分使い古され、万人が想像する田舎の結集体。
伊上が教室に入ると、すでにクラス全員(といっても5人)が登校していた。
伊上の所属する校内バンドのヴォーカル 性格は大人しいが歌は別 あだ名 が 姫の 白里 奈美 。
身長が最も小さなギタリスト 布石 流川 。これでルカって読むことに全員が驚いた事が鮮明に思い出される。
クラスの女子力高めガキ大将 小関。
高身長で成績優秀 神谷唯。横見リサ。
24年前の パンデミックによって 学校という制度は見直され 通信教育に大半が移り変わった。
それでも、貧困や 片親などを理由に 学校に通う人もいる。
伊上達もそう、
全員が片親だ。
伊上は違う。
親がいない。そして、中学生の記憶がない。
ウィルスの影響か、否か まだわからない。
でも。記憶のスタートにいたのは あの二人だった。
本当にあの二人のお陰で、、、胸がいっぱいになる。
「うし、授業をはじめっぞー」 担任の声が 響く。
1日が始まった。終わるはずだった。何事もなく、
終わって欲しかった。
「授業は終わり。気をつけて帰れよ」担当がその言葉を口にする直前 担任の頭に 紅い花が咲く。担任は 崩れ落ちる。顔は顔じゃなくなる。
倒れた担任の後ろに スーツ姿の男がいる。手には 拳銃。
クラスの大半は 気づく 。 この異常な状況に。
スーツ姿の男は言う。
「お前らの日常は終わりを告げた。生死は俺が管理する。バスに乗れ」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる