『拳銃』

篠崎俊樹

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最終話。

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     FIN
 東山たちが、幸島文男の自宅に着くと、幸島はいた。東山が踏み込み、幸島の身柄を確保するため、取り押さえた。小川が持っていた手錠を幸島の手に掛け、その日の正午過ぎに、幸島文男は、岸川陽一殺害事件で、逮捕された。これで、事件は無事、解決だ。そう思いたいし、実際、東山も、小川も、安心していた。追って、朝倉署の刑事たちも、幸島宅に雪崩れ込んできた。ドッと、だ。
 幸島が朝倉署に連行され、殺人容疑で事情聴取をされ始めたのは、その日の午後からだった。容疑者は、事情聴取に、素直に応じた。これで、事件は、ほぼ解決だ。九割九部、解決したようなものだ。そして、幸島は、岸川陽一殺害を自白した。完落ちというやつであって、別に、刑事たちにも、迷いはない。送検の手筈も整い、全てが終わった。事件は、ほぼ解決し、もう言うことも、全くない。
 朝倉市にまた、平和が訪れた。八月の日も、お盆以降は、急速に過ぎ去る。また、平穏な日々が始まった。特に変わることなしに……。また、この事件は、いったん解決した以上、続きというものもない。
                   (了)
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