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第33話。
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会議室に入り早々、華が、
「本日の捜査会議は、私が司会・進行を務めさせていただきます」
と高らかに宣言して、用意していた資料を、参加者に配布し、進め始める。会議ジャックのようなものだ。何もかもが、彼女の一言一言で次々と決まっていく。
戸惑っている但馬も、若い女は傲慢だよな、と思って、許していた。
小一時間で、大まかな捜査方針と日程、人員配置等を決定し終えた彼女が、
「以上です」
と言って、会議を終了させた。手際がいい。
現地警察トップのペルソナ総監が言う。
「ハナ、君の意見はよく分かる。でもね、こっちの警察には、こっちの警察のやり方ってもんがあるんだ。いいかい?我々のポリシーだよ」
「私は日本人なので、こちらのことは分かりません」
「しかしだ」
あくまで食い下がるペルソナに、華が、
「いいですか、総監。これは、日本の警察にとって、正念場なんです。そちらは日本の警察に対して、協力していただくだけで、結構です。それ以上は、何も要求してません」
と捲くし立てた。
「片桐!」
お前、言い過ぎだろうと、と注意したくなったらしい但馬が、割って入る。混乱していた議場が、いったんは収まるものの、その場の大方の人間は、華の立てた捜査方針にかなり不満のようだった。
一瞬で、場の空気を読んだペルソナが、
「ここはハナ、いや、カタギリにやらせてみようじゃないか。しかし失敗したら、ちゃんと責任は取ってもらうよ。そういうことで」
一斉に、拍手が沸き起こる。満場が、ペルソナの提案で一致した。
会議室に入り早々、華が、
「本日の捜査会議は、私が司会・進行を務めさせていただきます」
と高らかに宣言して、用意していた資料を、参加者に配布し、進め始める。会議ジャックのようなものだ。何もかもが、彼女の一言一言で次々と決まっていく。
戸惑っている但馬も、若い女は傲慢だよな、と思って、許していた。
小一時間で、大まかな捜査方針と日程、人員配置等を決定し終えた彼女が、
「以上です」
と言って、会議を終了させた。手際がいい。
現地警察トップのペルソナ総監が言う。
「ハナ、君の意見はよく分かる。でもね、こっちの警察には、こっちの警察のやり方ってもんがあるんだ。いいかい?我々のポリシーだよ」
「私は日本人なので、こちらのことは分かりません」
「しかしだ」
あくまで食い下がるペルソナに、華が、
「いいですか、総監。これは、日本の警察にとって、正念場なんです。そちらは日本の警察に対して、協力していただくだけで、結構です。それ以上は、何も要求してません」
と捲くし立てた。
「片桐!」
お前、言い過ぎだろうと、と注意したくなったらしい但馬が、割って入る。混乱していた議場が、いったんは収まるものの、その場の大方の人間は、華の立てた捜査方針にかなり不満のようだった。
一瞬で、場の空気を読んだペルソナが、
「ここはハナ、いや、カタギリにやらせてみようじゃないか。しかし失敗したら、ちゃんと責任は取ってもらうよ。そういうことで」
一斉に、拍手が沸き起こる。満場が、ペルソナの提案で一致した。
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