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駿の手を引いて車まで来たところで、私は重大なことに気が付いた。
勢いで引き取ることにしてしまったが、駿の同意を得ていなかった。
私の方はそこそこの収入があるため金銭的な問題こそないが、駿の方は問題しかないはずだ。
唯一の親である愛里が亡くなった直後に祖父母に当たる人たちにあんなことを言われたら傷つくし、たった3日預かっただけの赤の他人である私に引き取られるのはいいのだろうか?
慌てて駿の方を向くと、駿はなぜか尊敬の眼差しでこちらを見上げていた。
「奏絵さん、俺を引き取ってくれるの?」
と元気よく聞いてきたのだ。
とてもさっきまで泣きべそを掻いていた子とは思えない。
「駿君はそれでいいの?」
恐る恐る聞くと、駿は大きく頷いた。
「俺、奏絵さんがいい!」
「そ、そう…」
思ったより元気そうだな。と少し思ってしまったが、実際の胸中は違った物だったのだろう。
勢いで引き取ることにしてしまったが、駿の同意を得ていなかった。
私の方はそこそこの収入があるため金銭的な問題こそないが、駿の方は問題しかないはずだ。
唯一の親である愛里が亡くなった直後に祖父母に当たる人たちにあんなことを言われたら傷つくし、たった3日預かっただけの赤の他人である私に引き取られるのはいいのだろうか?
慌てて駿の方を向くと、駿はなぜか尊敬の眼差しでこちらを見上げていた。
「奏絵さん、俺を引き取ってくれるの?」
と元気よく聞いてきたのだ。
とてもさっきまで泣きべそを掻いていた子とは思えない。
「駿君はそれでいいの?」
恐る恐る聞くと、駿は大きく頷いた。
「俺、奏絵さんがいい!」
「そ、そう…」
思ったより元気そうだな。と少し思ってしまったが、実際の胸中は違った物だったのだろう。
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