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1話『ささやかな奇跡』
しおりを挟む「……………ねえ柴原くん」
「なんだ犬川」
「…………これ出来たら付き合って。恋愛的に。」
「…………一応きくがこれは?」
「…………ネーム!!!!」
「確か締切2週間切ってるよな?」
どうも皆さんこんにちは。
屍と化している犬川です。
締切ギリギリに原稿が終わり、大学の方も一区切りしました。
突然の出オチで驚かれた方もいると思いますが、付き合ってはいません。完全な私も片想いでございます。
が、本人は全く本気と気にしてません。たぶん。さっき言ったのが初めてだから分からんけど。
「っはー…………つかれるわぁ………」
「はいはい、風呂沸かしたから入れ」
「マジ神だわ…………」
ちなみにシェアハウスして3ヶ月くらい経ってます。
は???と思う人もいるかもしれないけれど、始めた当初は柴原くんはいなかったし3人でした。
が、皆彼氏を作って出ていくという異常事態発生。
そのときにたまたま家を出たいと考えていたという柴原くんからのカミングアウトを受け、じゃあ家にこない?と誘って今に至る。
え?親に言ったかって?別にいいでしょ。だって(名目上は)友達だし。
………自分で言ってて凹むなー。中3からの4年間片想いしてただけあって。
え?一途だね?でしょ??
「……い…………おい犬川」
「あ、ごめん何?風呂覗かないでね?」
「いや覗かねえけどさ。
お前さっきの本気で言ってんのか?」
「ん?さっきの?」
「付き合えだのなんだのの話だ」
「私が嘘ついたことある?」
「中3のときに怪我してたの隠して嘘ついたこと以外はないな」
「それはごめんてw
……本気だよ。諦めが悪くてごめんね。」
それをきいてキュッと眉をひそめる柴原くん。
ま、そりゃ迷惑だよね。こんな変な人。
「そうか。なら付き合うか。」
「うん、でももう諦め………え?」
「そうとなればカレンダーにでも書いておくか。」
「あ、前言撤回は無いよな?まぁあったとしてもさせないが」
そう言いながら席を立つ柴原くん。
思わず私は瞬きをした。
「………え?ほんとに付き合ってくれんの?」
「冗談として言っていたのなら生憎だが、俺も諦めが悪いんでな。
大人しく付き合いな。」
「………そんなキャラだったっけ?」
「うっせ。」
ああ神様。なんということでしょう。
私にささやかなんでしょうが奇跡が起きました。
「ねえねえ、じゃあ彼氏様としてしばさんって呼んでいい?」
「………勝手にしろ」
「( 厂˙ω˙ )厂うぇーい」
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