異世界でスキルを奪います ~技能奪取は最強のチート~

星天

文字の大きさ
5 / 60
第一章 転生

第四話 【特殊技能】の使い方

しおりを挟む
 「【神帝】?」

 俺は思わず尋ねる。

 「あぁ、そうだ。神の中で頂上にいる最高神だ」

 そう言って、彼はこっちを向いた。

 「君には力の使い方を覚えてもらわないといけないんだ。【創造権能】なんて【神之欠片】なのに……フランが渡すから……」

 面倒くさそうな予感がするんだけど…

 「じゃあ、まず【ステータス】って言ってみようっか・レッツ・ドゥーイット」
 「【ステータス】」

 今の謎の英語は無視して、【ステータス】と唱えてみる。

 【漂流者】天野翔
 【ランク】Ⅰ
 【天職】
 【特殊技能《ユニークスキル》】
  【創造権能】
  【技能奪取】
 
 頭の中で情報が浮かび上がってきた。

 「うーん。カスだな~」

 神帝様はそう言って笑ってきます。なんということでしょう。神が人を貶しているではありませんか。

 「じゃあ、とりま、【創造権能】の使い方を教えてあげるよ。【創造権能】は【権能】の一部であって、【特殊技能《ユニークスキル》】の中でも最上位に位置するものだよ。で、この力は『創り出す』力だ。禁忌に触れること以外だったらなんでもだ」

 彼はそう言いながら、こちらに歩いてくる。

 「【権能】の中でも創造は貴重だ。だって……」

 そこで一旦止める。

 「【技能スキル】さえ作れるんだから」
 「えっ!?」

 俺は一瞬、驚く。俺のゲーム知識が正しければそんなのただのチートだ。普通、技能スキルは取得条件が難しいものとかもある。【創造権能】。すごすぎる。

 「じゃあ、まず創ってみよっか。なんでもいいからさ。やりかたは簡単。それを思い浮かべること。以上!」

 俺は言われた通り、思い浮かべる。

 どうせなら、良いものを創りたい。そうだな。なんか、【魔法】的なものを創りたいなー。

 【【魔術】を創造しますか?】

 頭の中で声が響いた。思わず、声に向かって尋ねる。

 (誰?)
 【【魔術】を創造しますか?】

 それしか言ってこない。

 (わかった。創造して)
 【【属性】はどうしますか?】
 (じゃあ、火で…)

 【【火属性魔術】を創造します……完了】

 「創り終わったみたいだな」
 「はい。【火属性魔術】にしました」
 「【魔術】か……まぁ、いっか。次は【技能奪取】の使い方を説明したいけど。僕忙しいからね。フランを呼ぶから待っててねー」

 軽そうな感じで、何もない空間に話しかける。

 「フラン―。仕事だからねー」

 そこにはフランがいる筈がないのに……と思ったがフランの声が聞こえてきた。

 「あっ、わかりました。ありがとうございました」

 そう言った後、フランが現れた。

 「ふぅ。面倒でした」

 えっ、逃げ切ったの? それとも……いや、なんでもない。

 「えっと、どこまで説明してもらいましたか?」
 「【創造権能】の使い方までです」
 「そうですか。じゃあ、【技能奪取】の使い方の説明をしましょうか」

 彼女はそう言って一息つく。

 「まず、技能の詳細を開きましょうか。技能名を言った後、詳細と唱えてください」
 「【技能奪取】詳細」

 俺が呟くと、ホログラムの画面が現れた。

 【技能奪取】
  【分類】技能系
  【希少度レアリティ特殊ユニーク
  【説明】対象の技能を奪える。奪える技能の【希少度レアリティ】は特殊ユニークまで

 「説明文にもある通り、対象の技能スキルを奪えますが、自分より格上の者の技能は奪えません。ここで定義される格上とは、ステータスのランク欄のことです」
 「僕は今、Ⅰだから、誰からも技能スキルを奪えないんですか?」
 「いえ、同ランクの者から奪えます」

 彼女はそう言いながら、目の前に動物を創った。

 「では、この狐から技能を奪ってみましょう」

 【妖狐】
 【ランク】Ⅰ
 【技能】
  【幻視】

 となっている【妖狐】のステータス。

 「対象に十秒以上触れるか、死んでいる対象をで奪えます。まぁ、殺してしまえばいいのですが、人を殺すと咎人になりますからね。あまり、殺らないように気を付けてください。今回は十秒以上触れる方でいきましょうか」
 「わかりました」

 俺は狐に触ってみる。一、二、三……十。

 【技能スキル【幻視】を【妖狐】から奪いました】

「成功したみたいですね」

 俺は頷く。
 
「じゃあ、私がもう【第八世界】に送ります。アドバイスとして、【空間属性魔術】を創造しておくと便利ですよ。それと【創造権能】は人だと一日に一回しか行使できません。それでは【転送】」

 言い終わると、光があふれ始めて、視界が歪み始めた。目を瞑る。

 「それでは……」

 その声がどんどん小さくなっていき……目を開けると、そこは――



 ――木々が溢れる森の中だった。
しおりを挟む
感想 32

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由

瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。 神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...