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第三章 塔
第十五話 製作王
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その扉は異質な黒い光を放っていた。
「呪いの扉かよ」
俺はそう呟きながら、どうしようかと考えていた。こないだの箱みたいな気持ち悪い感覚は嫌だ。
いや、悩んでも仕方ないか……触るだけ触ってみよう。
俺は意を決し、異質な光を放つ扉に触れた。
扉に触れると、波紋が広がり、無数の式が現れた。そして、電撃のようなものが走った。
「ッ!」
俺は弾かれるようにして、後ろに下がった。
「侵入者ですか」
上から声がした。俺は警戒する。
上を見てみる。が、何も……誰もいない。不思議だ……確かに声がしたのに。と思った瞬間、横から声がした。
「主様の魔力の香りがしますね」
主様が誰かはわからないが、優しそうな声。もしかしたら、話せばわかるかもしれない。
「君たちを攻撃するつもりはない。頼むから戦わないでほしい」
「確かにそうですね」
肯定の声が響いた。
「ですが、排除します」
同時に何が走る。それは紫電だった。紫色の雷が俺を貫こうと迫ってくる。俺は後ろに避ける。鼻が焦げたように熱く感じる。
「避けますか。では、これはどうですか」
姿は見えないが、魔術が放たれた。先ほどのような俺一人に撃つ魔術ではない。広範囲を攻撃するような攻撃だった。
一瞬で紫色の雷が辺りを走り、俺に迫る。
――防げない。直感的にそう思った。
咄嗟に上に飛んだ。その判断は正しかったのか。俺は攻撃が当たらずに済んだ。地面擦れ擦れを巡っていた紫電が止む。
「避けてるだけでは無駄ですよ」
視えない何かが言ったところで、膨大な何かが動いた。そして、膨大な式が駆け巡っているのがわかる。
ただ、それが起動する前に機械音がなった。
〘主の魔力を検知……認識【パンドラの箱】......個人部屋《プライベートルーム》の鍵《ロック》を解除〙
ギギギー
古い扉が開いた時のような音がしたと思った瞬間、扉が勢い良く開いた。
「えっ?」
俺は思わず変な声をあげてしまう。
膨大な何かがもとに戻った。
触っても大丈夫だったみたいだな。さて、中はどうだろうか?
ただ、俺が中に入ろうとすると、「待ちなさい! 動くと殺しますよ!」という脅し文句が聞こえた。だが、俺はパッと入ってしまう。すぐさまに侵入者を防ぐように扉は閉まり、声は聞こえなくなった。
中には色々なアイテムで埋め尽くされていた。杖や宝箱、剣や斧など、あからさまな中世の品が大半だったが、中にはスマホのような現代機器もある。
「これは……誰が作ったんだ?」
俺は一人で呟く。異世界の知識がないと作れない代物なはずだ。
「それは僕さ」
俺の後ろから優しそうな声がした。後ろを勢いよく振り向く。
「やぁ、初めまして」
カツンッカツンッと歩く音がする。
「新たな転生者君」
なぜ知ってるのかと問う前に続く言葉に驚嘆する。
「先輩として名乗ろう。【製作王《アイテムマスター》】のアルフレッドだ。前世では、高橋和也。この世界へようこそ」
彼はそう名乗った。
「君の名前を聞いてもいいかな」
続けて聞いてきた。警戒するようにぶっきらぼうに告げる。
「……翔。天野翔だ」
「そうか。これからよろしくな」
それは俺の生涯の親友となるアルフレッドとの出会いだった。
「呪いの扉かよ」
俺はそう呟きながら、どうしようかと考えていた。こないだの箱みたいな気持ち悪い感覚は嫌だ。
いや、悩んでも仕方ないか……触るだけ触ってみよう。
俺は意を決し、異質な光を放つ扉に触れた。
扉に触れると、波紋が広がり、無数の式が現れた。そして、電撃のようなものが走った。
「ッ!」
俺は弾かれるようにして、後ろに下がった。
「侵入者ですか」
上から声がした。俺は警戒する。
上を見てみる。が、何も……誰もいない。不思議だ……確かに声がしたのに。と思った瞬間、横から声がした。
「主様の魔力の香りがしますね」
主様が誰かはわからないが、優しそうな声。もしかしたら、話せばわかるかもしれない。
「君たちを攻撃するつもりはない。頼むから戦わないでほしい」
「確かにそうですね」
肯定の声が響いた。
「ですが、排除します」
同時に何が走る。それは紫電だった。紫色の雷が俺を貫こうと迫ってくる。俺は後ろに避ける。鼻が焦げたように熱く感じる。
「避けますか。では、これはどうですか」
姿は見えないが、魔術が放たれた。先ほどのような俺一人に撃つ魔術ではない。広範囲を攻撃するような攻撃だった。
一瞬で紫色の雷が辺りを走り、俺に迫る。
――防げない。直感的にそう思った。
咄嗟に上に飛んだ。その判断は正しかったのか。俺は攻撃が当たらずに済んだ。地面擦れ擦れを巡っていた紫電が止む。
「避けてるだけでは無駄ですよ」
視えない何かが言ったところで、膨大な何かが動いた。そして、膨大な式が駆け巡っているのがわかる。
ただ、それが起動する前に機械音がなった。
〘主の魔力を検知……認識【パンドラの箱】......個人部屋《プライベートルーム》の鍵《ロック》を解除〙
ギギギー
古い扉が開いた時のような音がしたと思った瞬間、扉が勢い良く開いた。
「えっ?」
俺は思わず変な声をあげてしまう。
膨大な何かがもとに戻った。
触っても大丈夫だったみたいだな。さて、中はどうだろうか?
ただ、俺が中に入ろうとすると、「待ちなさい! 動くと殺しますよ!」という脅し文句が聞こえた。だが、俺はパッと入ってしまう。すぐさまに侵入者を防ぐように扉は閉まり、声は聞こえなくなった。
中には色々なアイテムで埋め尽くされていた。杖や宝箱、剣や斧など、あからさまな中世の品が大半だったが、中にはスマホのような現代機器もある。
「これは……誰が作ったんだ?」
俺は一人で呟く。異世界の知識がないと作れない代物なはずだ。
「それは僕さ」
俺の後ろから優しそうな声がした。後ろを勢いよく振り向く。
「やぁ、初めまして」
カツンッカツンッと歩く音がする。
「新たな転生者君」
なぜ知ってるのかと問う前に続く言葉に驚嘆する。
「先輩として名乗ろう。【製作王《アイテムマスター》】のアルフレッドだ。前世では、高橋和也。この世界へようこそ」
彼はそう名乗った。
「君の名前を聞いてもいいかな」
続けて聞いてきた。警戒するようにぶっきらぼうに告げる。
「……翔。天野翔だ」
「そうか。これからよろしくな」
それは俺の生涯の親友となるアルフレッドとの出会いだった。
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