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第四章 王都
第三十五話 戦い方
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「戻れ」
アルがそう言った瞬間、スラ君は煙の如く、消え失せた。
「じゃあ、反省をしよう。とりあえず、魔術に関しては、良かった。いつの間にあんな魔術を覚えたんだい? すごいじゃないか」
「魔術はいいかもしれないけど、防がれたよ?」
「僕が育てた魔獣《モンスター》だからね。しょうがないと言えば、しょうがないよ」
「そんなもんなのか?」
特に対抗術式まで使われると思わなかった。
対抗術式とは、魔術を無効化する魔術だ。術式を反転させ、術式にすることで、発動する。術式によって、対抗術式も違うために、非常に難しい技術の一つだ。
それを魔獣《モンスター》如きに(と言っては失礼だが)使われるとは思っていなかった。
「さて、物理攻撃の方はどうだった?」
俺は考える。
「武技も使えないし、攻撃の繋げ方も悪かった」
「そうだ。単に棒を振り回しているだけの子供だ。子供が剣をもって、振るったって、剣の心得のあるものからすれば、そんなもの意味がない。スラ君からすれば、弾き飛ばすことだって、容易だ」
「なるほど」
確かにそうだ。
「これからは基礎もやりつつ、技術も教えていく」
それと…と最後にアルが口を開く。
「魔術師として戦うのがいいか、剣士と戦うのがいいか。考えといた方がいいよ」
「……わかった」
▼
「お困りのようですね」
王女様からの授業中……急に心配する声が飛んできた。
「アルに言われたんだ。魔術師としてか剣士として戦うのがいいのか」
最近はため口で話すようになった。失礼なのはわかってるけど、ため口でいいと言われて、話していたら慣れてしまった。
「なるほど、それで悩んでいたのですか」
「そうなんだ。どうしたらいいと思う?」
王女様はうーんと悩んだ後に答えを出した。
「私としては術剣師としてもいいと思いますが……」
「術剣士?」
俺は初めて聞いた単語に疑問を示す。
「術剣士とは魔術と剣術を使って戦う者の総称です。魔術師は普通、媒体となる杖などを使って戦います。なので、杖を持ちながら、戦うことができないという理由で術剣士を戦闘職として選びません」
一般的に流行ってないのか。
「けど、杖などの媒体なしの発動が可能な魔術師は術剣士となる人もいます。ただ、それほどの魔術を使えるなら、普通なら魔術師として生きていきます」
「じゃあ、魔術も、剣術も一流なやつしか術剣士にならないということか」
「そうでもありません。術剣士は近距離、中距離、遠距離、どれをとっても、有利に戦うことができます。なので、ソロで戦う場合の者はこれを選ぶものもいます」
「近距離を剣で対応、遠距離は魔術で攻撃ということか」
「ですが、やはりソロの場合だと優秀ですが、軍は勿論、冒険者でも普通は仲間《パーティ》を組みます。やはり、一人で戦うのは厳しいですし、多人数でしたら、一人で多数の役割を持つこともありません」
確かに言うとおりだ。あくまで、ソロで考えるから、強いのであって、多人数だったら意味がないと……
「迷宮都市でしたら、術剣士の方もいるかもしれません。そこで術剣士の方の戦い方を見せてもらったら、いかがですか」
「迷宮都市イデアですか? あそこは危険なんじゃ」
「はい。欲望の都市なんても言われてますね。賭博街や快楽街なんかもあります」
王女様は微笑を湛え言う。
「最近、鍛錬と勉強ばかりお疲れでしょう。特訓という名目で迷宮都市にお遊びに行ってきませんか」
アルがそう言った瞬間、スラ君は煙の如く、消え失せた。
「じゃあ、反省をしよう。とりあえず、魔術に関しては、良かった。いつの間にあんな魔術を覚えたんだい? すごいじゃないか」
「魔術はいいかもしれないけど、防がれたよ?」
「僕が育てた魔獣《モンスター》だからね。しょうがないと言えば、しょうがないよ」
「そんなもんなのか?」
特に対抗術式まで使われると思わなかった。
対抗術式とは、魔術を無効化する魔術だ。術式を反転させ、術式にすることで、発動する。術式によって、対抗術式も違うために、非常に難しい技術の一つだ。
それを魔獣《モンスター》如きに(と言っては失礼だが)使われるとは思っていなかった。
「さて、物理攻撃の方はどうだった?」
俺は考える。
「武技も使えないし、攻撃の繋げ方も悪かった」
「そうだ。単に棒を振り回しているだけの子供だ。子供が剣をもって、振るったって、剣の心得のあるものからすれば、そんなもの意味がない。スラ君からすれば、弾き飛ばすことだって、容易だ」
「なるほど」
確かにそうだ。
「これからは基礎もやりつつ、技術も教えていく」
それと…と最後にアルが口を開く。
「魔術師として戦うのがいいか、剣士と戦うのがいいか。考えといた方がいいよ」
「……わかった」
▼
「お困りのようですね」
王女様からの授業中……急に心配する声が飛んできた。
「アルに言われたんだ。魔術師としてか剣士として戦うのがいいのか」
最近はため口で話すようになった。失礼なのはわかってるけど、ため口でいいと言われて、話していたら慣れてしまった。
「なるほど、それで悩んでいたのですか」
「そうなんだ。どうしたらいいと思う?」
王女様はうーんと悩んだ後に答えを出した。
「私としては術剣師としてもいいと思いますが……」
「術剣士?」
俺は初めて聞いた単語に疑問を示す。
「術剣士とは魔術と剣術を使って戦う者の総称です。魔術師は普通、媒体となる杖などを使って戦います。なので、杖を持ちながら、戦うことができないという理由で術剣士を戦闘職として選びません」
一般的に流行ってないのか。
「けど、杖などの媒体なしの発動が可能な魔術師は術剣士となる人もいます。ただ、それほどの魔術を使えるなら、普通なら魔術師として生きていきます」
「じゃあ、魔術も、剣術も一流なやつしか術剣士にならないということか」
「そうでもありません。術剣士は近距離、中距離、遠距離、どれをとっても、有利に戦うことができます。なので、ソロで戦う場合の者はこれを選ぶものもいます」
「近距離を剣で対応、遠距離は魔術で攻撃ということか」
「ですが、やはりソロの場合だと優秀ですが、軍は勿論、冒険者でも普通は仲間《パーティ》を組みます。やはり、一人で戦うのは厳しいですし、多人数でしたら、一人で多数の役割を持つこともありません」
確かに言うとおりだ。あくまで、ソロで考えるから、強いのであって、多人数だったら意味がないと……
「迷宮都市でしたら、術剣士の方もいるかもしれません。そこで術剣士の方の戦い方を見せてもらったら、いかがですか」
「迷宮都市イデアですか? あそこは危険なんじゃ」
「はい。欲望の都市なんても言われてますね。賭博街や快楽街なんかもあります」
王女様は微笑を湛え言う。
「最近、鍛錬と勉強ばかりお疲れでしょう。特訓という名目で迷宮都市にお遊びに行ってきませんか」
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