39 / 60
第五章 迷宮都市
第三十八話 c+冒険者へ
しおりを挟む
外に戻ってきた俺たちは組合《ギルド》に行くことにした。
「ようこそ、冒険者組合イデア支部へ。本日はどういったご用件で」
受付嬢から丁寧な挨拶が返ってくる。
「討伐証明部位を売りたいんだけど」
「わかりました。では、素材カウンターまでどうぞ」
と言って番号付きの板を渡された。番号が呼ばれた自分の番ってことか。取りあえず、三番と書かれているので、番号を聞き漏らさないようにしないと。
「組合《ギルド》に来るのは久しぶりです」
「そっか。というか組合《ギルド》に来たことがあるんだ」
「組合《ギルド》は色々な危険な物や重大な物が集まったりします。そういう物の回収に付いていったことがありますので」
納得しながら、俺は「三番の方ー!」と呼ぶ声が聞こえたので、素材カウンターの方に行くことにした。素材カウンターに居たのは筋骨隆々な男だった。
「名前とランク、討伐数を教えろ」
先ほどの丁寧な対応とは異なり、乱暴そうな言い方だ。
「翔です。ランクはEです。討伐数は、えと、取りあえず数えてないので、わかりません」
「十匹以上か?」
「えぇ。三桁以上です」
一瞬、羊皮紙に記録していた男の手が止まる。
「お前はEランクだったよな。虚偽報告は駄目だぞ」
「討伐証明部位を出しましょうか?」
「あぁ、出せるもんなら出してみろ。数十が関の山だろ」
俺は無言で【虚空庫之指輪《リング・オブ・アイテムボックス》】から討伐証明部位を出していく。緑子鬼《ゴブリン》は牙、狼《ウルフ》は毛皮、人犬《コボルト》は耳。だった。
【虚空庫之指輪《リング・オブ・アイテムボックス》】から出てくる討伐証明部位の山。俺はわかりやすいように素材ごとにわけておく。
「百以上はあると思いますよ」
「……確かにそうだ。取りあえず、集計させてくれ。査定金額も出す」
俺は番号付きの板を貰い、素材カウンターから離れた。
「驚いてましたね」
遠目から見てた王女様が言う。
「そうだね。やっぱり今度からもっと下の階層で狩ろう」
「わかりました。しかし、どれくらいが私たちの適正階層なのでしょうか」
うーん。正直それは思った。一晩で行こうと思ったら、いくら強化をしたところで十階層が限界だろう。あの冒険者たちは十階層より下でも余裕って言ってたし、テントとかを買ってくる必要があるな。
と考えていると「三番の方ー!」と番号が呼ばれた。
「組合《ギルド》に聞けばわかるかもしれませんよ」
確かにそうだ。
「取りあえず、百八十五匹の討伐だ。査定金額は金貨七枚と銀貨三十七枚だ。内訳は緑子鬼、百五匹、狼《ウルフ》、三十匹、人犬《コボルト》、二十五匹、赤猪《レッドボア》、十匹、白猪《ホワイトボア》、十匹、妖狐、三匹、二頭蛇《ツヴァイヘッドスネーク》、一匹、そして緑子鬼将軍《ゴブリンジェネラル》が一匹だ」
恐らく、二頭蛇《ツヴァイヘッドスネーク》や緑子鬼将軍《ゴブリンジェネラル》なんかは王女様が倒したんだろう。
係の男が続ける。
「Dクラス達成用件のDランク魔獣討伐数十匹を達成により、Dランク昇格。Cランク達成用件のCランク魔獣討伐数五匹+Dランク討伐数百匹を達成によりCランク昇格だ。緑子鬼将軍《ゴブリンジェネラル》はBランク魔獣なので、Cランク十匹分の実績に追加されている。ここまで質問は?」
「ありません」
「魔獣討伐数が百を超えたことにより、C+にランク更新となる。これからはC+冒険者だ。C+冒険者は適正階層が十から二十になる。覚えておけ」
「はい」
なんか。すごいことになった。一気にC+になった。
「冒険者カードを出せ。更新する」
【虚空庫之指輪《リング・オブ・アイテムボックス》】から冒険者カードを出す。それを男はカウンターの奥に持って行き、新しいカードと交換してくれた。
「金貨七枚と銀貨三十七枚はこの袋の中に入っている。討伐ご苦労だった」
俺はC+冒険者になった。
「ようこそ、冒険者組合イデア支部へ。本日はどういったご用件で」
受付嬢から丁寧な挨拶が返ってくる。
「討伐証明部位を売りたいんだけど」
「わかりました。では、素材カウンターまでどうぞ」
と言って番号付きの板を渡された。番号が呼ばれた自分の番ってことか。取りあえず、三番と書かれているので、番号を聞き漏らさないようにしないと。
「組合《ギルド》に来るのは久しぶりです」
「そっか。というか組合《ギルド》に来たことがあるんだ」
「組合《ギルド》は色々な危険な物や重大な物が集まったりします。そういう物の回収に付いていったことがありますので」
納得しながら、俺は「三番の方ー!」と呼ぶ声が聞こえたので、素材カウンターの方に行くことにした。素材カウンターに居たのは筋骨隆々な男だった。
「名前とランク、討伐数を教えろ」
先ほどの丁寧な対応とは異なり、乱暴そうな言い方だ。
「翔です。ランクはEです。討伐数は、えと、取りあえず数えてないので、わかりません」
「十匹以上か?」
「えぇ。三桁以上です」
一瞬、羊皮紙に記録していた男の手が止まる。
「お前はEランクだったよな。虚偽報告は駄目だぞ」
「討伐証明部位を出しましょうか?」
「あぁ、出せるもんなら出してみろ。数十が関の山だろ」
俺は無言で【虚空庫之指輪《リング・オブ・アイテムボックス》】から討伐証明部位を出していく。緑子鬼《ゴブリン》は牙、狼《ウルフ》は毛皮、人犬《コボルト》は耳。だった。
【虚空庫之指輪《リング・オブ・アイテムボックス》】から出てくる討伐証明部位の山。俺はわかりやすいように素材ごとにわけておく。
「百以上はあると思いますよ」
「……確かにそうだ。取りあえず、集計させてくれ。査定金額も出す」
俺は番号付きの板を貰い、素材カウンターから離れた。
「驚いてましたね」
遠目から見てた王女様が言う。
「そうだね。やっぱり今度からもっと下の階層で狩ろう」
「わかりました。しかし、どれくらいが私たちの適正階層なのでしょうか」
うーん。正直それは思った。一晩で行こうと思ったら、いくら強化をしたところで十階層が限界だろう。あの冒険者たちは十階層より下でも余裕って言ってたし、テントとかを買ってくる必要があるな。
と考えていると「三番の方ー!」と番号が呼ばれた。
「組合《ギルド》に聞けばわかるかもしれませんよ」
確かにそうだ。
「取りあえず、百八十五匹の討伐だ。査定金額は金貨七枚と銀貨三十七枚だ。内訳は緑子鬼、百五匹、狼《ウルフ》、三十匹、人犬《コボルト》、二十五匹、赤猪《レッドボア》、十匹、白猪《ホワイトボア》、十匹、妖狐、三匹、二頭蛇《ツヴァイヘッドスネーク》、一匹、そして緑子鬼将軍《ゴブリンジェネラル》が一匹だ」
恐らく、二頭蛇《ツヴァイヘッドスネーク》や緑子鬼将軍《ゴブリンジェネラル》なんかは王女様が倒したんだろう。
係の男が続ける。
「Dクラス達成用件のDランク魔獣討伐数十匹を達成により、Dランク昇格。Cランク達成用件のCランク魔獣討伐数五匹+Dランク討伐数百匹を達成によりCランク昇格だ。緑子鬼将軍《ゴブリンジェネラル》はBランク魔獣なので、Cランク十匹分の実績に追加されている。ここまで質問は?」
「ありません」
「魔獣討伐数が百を超えたことにより、C+にランク更新となる。これからはC+冒険者だ。C+冒険者は適正階層が十から二十になる。覚えておけ」
「はい」
なんか。すごいことになった。一気にC+になった。
「冒険者カードを出せ。更新する」
【虚空庫之指輪《リング・オブ・アイテムボックス》】から冒険者カードを出す。それを男はカウンターの奥に持って行き、新しいカードと交換してくれた。
「金貨七枚と銀貨三十七枚はこの袋の中に入っている。討伐ご苦労だった」
俺はC+冒険者になった。
28
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる