42 / 60
第五章 迷宮都市
第四十一話 吸血鬼
しおりを挟む
「永久の安寧を!【血鎖夜想曲】」
何かの技か、それとも魔術か……わからないが、謎の能力に俺らは警戒を続ける。しかし、少女はそのまま攻撃を紡ぐためか、声を発す。
「【序章:暗黒と血の夜】」
辺りが一瞬で暗くなる。
「光の素よ、我が眼前に【光球】」
王女様が光の球を出して、照らすが、暗黒の世界の一部にしかならない。
「退却しよう!【転移】」
転移して王城まで帰還しようとする。しかし、何かの一撃が俺を襲う。
「かはっ」
「一撃で仕留められませんか。下等生物。なら、紅く染まれ」
強力で不可避にて、不可視の一撃が襲う。横腹、鳩尾、顔面など様々のところが殴られる。全身が血で紅く染められていく。
「カケル様ッ!【白焔舞踏】」
白い焔が踊るようにして、化け物を狙う。しかし、甘い。
「下等生物如きが、私を倒せるとでも……泡沫の夢ね。【変化】」
黒い蝙蝠となって、飛んでいく。しかし、俺は術式を起動する。
「【爆発】」
その声と共に、【白焔舞踏】の熱量は狭い空間の中で爆ぜる。俺たちもダメージを追うことになるだろう。普通ならば、だがこっちには札がある。
「うぐぅ。下等生物如きが……【神祖】の吸血鬼である私を愚弄するか。【死嵐】ッ!」
「焔と光の素よ、我が眼前に【光焔爆破】」
「【聖光波動砲】」
吸血鬼が出した魔術、【死嵐】は触れたら即死の嵐属性最強クラスの魔術。王女様は光と焔属性の複合魔術。俺は聖光属性の直線放射型魔術。どれも超難度の魔術の連続。三人のそれぞれの魔術が混じり合う。
凄まじい力が融合しあい、迷宮全体が揺れるような感覚を覚えた。瞬間、爆発する。
アルに感謝しないといけない。このクラスの攻撃も防ぐとは。【対魔護符】は最強の防御措置だ。
「私は下等生物には負けない。私を倒せると思わないでほしいわ【―――】」
魔術が起動したのは魔力の流れからしてわかる。だが、声がぼやけて聞こえない。しかし、俺は魔力を使い、術式を走らせる。
「【光輝天涙】」
広範囲浄化魔術を使った。しかし、倒せるものか。これだけで死ぬはずがない。
紅い化け物の姿が一瞬、視界からかき消える。
「どこに消えた!?」
「わかりません。ですが、そんなに遠くにいけるはずありません。どこか近くにいるはずです」
さらに【状況把握】を使い、探査する。
――見つけた。
俺は魔術を使う。しかし、それより早く、俺の知らない言語で紡がれた魔術の方が発動する。
「―――――【――――】」
高い嫌なノイズと共に魔術が起動される。
俺の視界は暗転した。
何かの技か、それとも魔術か……わからないが、謎の能力に俺らは警戒を続ける。しかし、少女はそのまま攻撃を紡ぐためか、声を発す。
「【序章:暗黒と血の夜】」
辺りが一瞬で暗くなる。
「光の素よ、我が眼前に【光球】」
王女様が光の球を出して、照らすが、暗黒の世界の一部にしかならない。
「退却しよう!【転移】」
転移して王城まで帰還しようとする。しかし、何かの一撃が俺を襲う。
「かはっ」
「一撃で仕留められませんか。下等生物。なら、紅く染まれ」
強力で不可避にて、不可視の一撃が襲う。横腹、鳩尾、顔面など様々のところが殴られる。全身が血で紅く染められていく。
「カケル様ッ!【白焔舞踏】」
白い焔が踊るようにして、化け物を狙う。しかし、甘い。
「下等生物如きが、私を倒せるとでも……泡沫の夢ね。【変化】」
黒い蝙蝠となって、飛んでいく。しかし、俺は術式を起動する。
「【爆発】」
その声と共に、【白焔舞踏】の熱量は狭い空間の中で爆ぜる。俺たちもダメージを追うことになるだろう。普通ならば、だがこっちには札がある。
「うぐぅ。下等生物如きが……【神祖】の吸血鬼である私を愚弄するか。【死嵐】ッ!」
「焔と光の素よ、我が眼前に【光焔爆破】」
「【聖光波動砲】」
吸血鬼が出した魔術、【死嵐】は触れたら即死の嵐属性最強クラスの魔術。王女様は光と焔属性の複合魔術。俺は聖光属性の直線放射型魔術。どれも超難度の魔術の連続。三人のそれぞれの魔術が混じり合う。
凄まじい力が融合しあい、迷宮全体が揺れるような感覚を覚えた。瞬間、爆発する。
アルに感謝しないといけない。このクラスの攻撃も防ぐとは。【対魔護符】は最強の防御措置だ。
「私は下等生物には負けない。私を倒せると思わないでほしいわ【―――】」
魔術が起動したのは魔力の流れからしてわかる。だが、声がぼやけて聞こえない。しかし、俺は魔力を使い、術式を走らせる。
「【光輝天涙】」
広範囲浄化魔術を使った。しかし、倒せるものか。これだけで死ぬはずがない。
紅い化け物の姿が一瞬、視界からかき消える。
「どこに消えた!?」
「わかりません。ですが、そんなに遠くにいけるはずありません。どこか近くにいるはずです」
さらに【状況把握】を使い、探査する。
――見つけた。
俺は魔術を使う。しかし、それより早く、俺の知らない言語で紡がれた魔術の方が発動する。
「―――――【――――】」
高い嫌なノイズと共に魔術が起動される。
俺の視界は暗転した。
23
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる