異世界でスキルを奪います ~技能奪取は最強のチート~

星天

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第五章 迷宮都市

第四十一話 吸血鬼

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 「永久の安寧を!【血鎖夜想曲ブラッディチェインノクターン】」


 何かの技か、それとも魔術か……わからないが、謎の能力に俺らは警戒を続ける。しかし、少女はそのまま攻撃を紡ぐためか、声を発す。


 「【序章:暗黒と血の夜】」


 辺りが一瞬で暗くなる。


 「光の素よ、我が眼前に【光球】」


 王女様が光の球を出して、照らすが、暗黒の世界の一部にしかならない。


 「退却しよう!【転移】」


 転移して王城まで帰還しようとする。しかし、何かの一撃が俺を襲う。


 「かはっ」

 「一撃で仕留められませんか。下等生物。なら、紅く染まれ」


 強力で不可避にて、不可視の一撃が襲う。横腹、鳩尾、顔面など様々のところが殴られる。全身が血で紅く染められていく。


 「カケル様ッ!【白焔舞踏】」


 白い焔が踊るようにして、化け物を狙う。しかし、甘い。


 「下等生物如きが、私を倒せるとでも……泡沫の夢ね。【変化メタモルフォーゼ】」


 黒い蝙蝠となって、飛んでいく。しかし、俺は術式を起動する。


 「【爆発エクスプロード】」


 その声と共に、【白焔舞踏】の熱量は狭い空間の中で爆ぜる。俺たちもダメージを追うことになるだろう。普通ならば、だがこっちには札がある。


 「うぐぅ。下等生物如きが……【神祖ゴッド】の吸血鬼である私を愚弄するか。【死嵐デスストーム】ッ!」

 「焔と光の素よ、我が眼前に【光焔爆破】」

 「【聖光波動砲】」

 吸血鬼が出した魔術、【死嵐デスストーム】は触れたら即死の嵐属性最強クラスの魔術。王女様は光と焔属性の複合魔術。俺は聖光属性の直線放射型魔術。どれも超難度の魔術の連続。三人のそれぞれの魔術が混じり合う。

 凄まじい力が融合しあい、迷宮全体が揺れるような感覚を覚えた。瞬間、爆発する。

 アルに感謝しないといけない。このクラスの攻撃も防ぐとは。【対魔護符】は最強の防御措置だ。

 「私は下等生物には負けない。私を倒せると思わないでほしいわ【―――】」

 魔術が起動したのは魔力の流れからしてわかる。だが、声がぼやけて聞こえない。しかし、俺は魔力を使い、術式を走らせる。

 「【光輝天涙】」

 広範囲浄化魔術を使った。しかし、倒せるものか。これだけで死ぬはずがない。

 紅い化け物の姿が一瞬、視界からかき消える。

 「どこに消えた!?」

 「わかりません。ですが、そんなに遠くにいけるはずありません。どこか近くにいるはずです」



 さらに【状況把握】を使い、探査する。



 ――見つけた。



 俺は魔術を使う。しかし、それより早く、俺の知らない言語で紡がれた魔術の方が発動する。



 「―――――【――――】」



 高い嫌なノイズと共に魔術が起動される。







 俺の視界は暗転した。
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