31 / 64
番外編1 チョコのお散歩
しおりを挟む
ーー
〈銀狼の牙〉リーダーの話
おまえは息をつくことも出来ない恐怖をあじわった事があるか?
オレはある。
あるダンジョンの中でベヒモスでくわした時の事だ
おっとり刀で飛び出したはいいが
厄災とも言われる圧倒的な存在の前に
一瞬で吹き飛ぶ覚悟をした
あの絶望と恐怖の瞬間から数週間、〈銀狼の牙〉は同じダンジョンにいた
ダンジョンは一般開放されておらず、ギルドの許可があるものしか入場できない。
そのため案内兼、護衛ができるうちのパーティーにのみ指名依頼が来るのだ。
ダンジョンにギルドからの派遣として常駐しないかとの打診めいた話もある
ユリアーヌなどダンジョン側の人間かと思うほど内部に通じており、忙しい時など客に茶を出したりと手伝いまでしている。
くだんの厄災はオレの足元に擦りよっている
つぶらで罪のなさそうな目をしているとユリアーヌは言うが、どう見てもコイツはオレを脅している
「チョコ、オーリさんとお散歩行きたいの?」
「チョコはおじさんの事大好きだねー」
「オーリ、どうせする事ないなら行ってあげなさいよ」
女達に散歩用の紐を持たされ待合室を追い出される
ドアの外に出た途端に厄災の態度が一転する
気付いたら厄災は小山の様な大きさになり
余計な手間かけさせやがってと言わんばかりにオレを見下ろし、、、
ヤツの牙がオレに迫ってくる
そこから記憶がない
気がついた時は森の少し開けた所に転がされていた
あの世かと思ったが木々の隙間から見える山に見覚えがある。ダンジョンからさらに奥に向かったあたりだろう
助かった、
何がどうなったかはわからないが怪我はない。歩けば帰れる
腰に佩びた愛用の戦斧をじっと見つめ幸運に感謝していた
その時、ガッサガッサと草木を揺らす音が聞こえたと同時に厄災が顔を出した。
厄災から逃げきれるなんて思ったオレが愚かだったよ
口には何やら血まみれの暴れる獲物を咥えている
ヤツはオレの方にその獲物を放った
グレートベアだ。
ギルドではA級指定されている魔物。しかもかなりの大物。1人での討伐は推奨されていない
「GAAAAAAA---------!!!!!」
手負いのグレートベアは迷わずオレの方向に向かって走ってくる。だろうな、オレだって弱い方に逃げるさ
まぼろしに終わった幸運への感謝も一転、オレは逆上したグレートベアと向かい合わざるをえなくなった
グレートベアは右前脚が全く動いていない、後ろ脚も不自然にもつれている、前には進めるが横の移動は手間取るだろう。勝機があるならそこだ
オレは斧をかまえた
日がずいぶん傾いたころ、グレートベアの大きな体がオレと厄災の間で動かなくなっていた。
なんとかオレはグレートベアを仕留めた
途中、2回ほど危うい瞬間があったが、高みの見物をしていた厄災が後ろからグレートベアをどついて窮地から救ってくれた
息が上がったままだ
肩の古傷が痛む
戦斧を握る手も力が入らない
これでは厄災に一矢報いる処か、身を隠すこともあやうい
ガブリ、ゴリッ、ゴリッ
一瞬でグレートベアが厄災の口に飲み込まれ姿を消した
ガブリ
そしてオレも厄災の口にくわえられ、、
異様な早さで森の中を移動していた。
あっという間にダンジョンに戻ってきた。黒色の扉の前に落とされる。
プッ、プッ、
厄災の唾液にまみれた塊が目の前に吐き出された
顎でうながされ恐る恐る拾うと赤い大きな魔石がひとつと、牙がひとつ。おそらくあのグレートベアの物だろう
ガチャリ
黒い扉が開き、店の女ゴブが顔出す
「チョコおかえり」
厄災がいつの間にか小型犬のサイズに戻ってオレの足元に顔を擦り付けている。
オレのズボンで返り血をぬぐっているのだろう
「チョコーー、もーー、そんなにぐりぐりしたらおじさんお店に入れないよ。
お散歩してくれてありがとうでしょ?
あれ、何くわえてんの?なんかの牙?おじさんにオモチャもらったの?
すいませーん、お散歩行ってもらったのに、オモチャまでもらっちゃって」
「チョコちゃん、あんよ拭いてあげましょうね」
「チョコ、いいものもらったわね」
女達がかしましく騒いでる
オレは何も言えずに魔石と牙を手に定位置のソファーへふらふらとへたりこむ
すかさずゴブが揚げたイモとシュワシュワする甘い液体と手拭きを置いていく
あれはなんだったのだろうか?
親猫が仔猫達に狩を覚えさせる為に、弱ったネズミを与えてで練習させるというが、、、オレは厄災に狩を仕込まれているのだろうか?
確かにあれでもの凄い経験値が入ったはずだ。
そして魔石と牙も売ればそれなりの金になるだろう
厄災がオレに狩を仕込むメリットは何だ?
体はドロドロに疲れきって頭も朦朧とする一方、片隅では猛烈に思考が働いていた
、、、人がこのダンジョンを有益と判断したように、このダンジョンも客を有益と判断したと仮定しよう
有益な客の警護が弱すぎてダンジョンまでの道中に何かあったら困る、厄災はそういう判断に至ったのではないか?
「すいませーーん、チョコはおじさんの事が大好きみたいで。
オモチャまでいただいちゃってー
よろしかったらリボDでも飲んでください」
ダンジョンマスターのミカリが茶色の小瓶を10本ほど押し付けていった。簡単な回復薬との事だ
ー毒をくらわば皿までー
オレは小瓶の薬をあおった
薬が体内をかけめぐる
「ハハハ、、、」
疲労も傷も全てぶっ飛んだ。肩の古傷さえなりを潜めているようだ
その後も、毎回オレはチョコに「お散歩」に連れ出された。
その度に死にそうな目にあったが、茶色の瓶の回復薬を飲むと傷はすぐ治り、体力も嘘の様に回復した。
簡単な回復薬と言っていたがハイポーション、もしくはそれ以上の効能なのだろう。おかげで恐ろしい勢いでオレの経験値はたまっていった
最近は厄災が「お散歩」中にオレのフォローにまわることも随分と減った
そろそろ次の段階に移ってもいい頃だろう
オレはパーティーの剣士に声をかけた
「おい、ニュート
チョコがお前とお散歩に行きたいって言っているぞ」
ーー
貴族がダンジョンまで出向くとのことで、街道からダンジョンまでの道無き道の整備を依頼された。
おそらく、ある程度安全に歩けるようにルートの確保や倒木を退かしたりという意味あいの依頼であっただろう。
しかし厄災が街道までの障害物となる木や岩をバリバリと食べ、脚で地面を踏み固めていく。
もの凄い勢いで凹凸のない一直線の道が整備されていった。オレ達は街道へ続く方向を指し示しただけだった
あらためて厄災の名が大げさではなく事実を呆然と眺めていた
オレは「お散歩」の理由など些細なこと考えるのをやめた
〈銀狼の牙〉リーダーの話
おまえは息をつくことも出来ない恐怖をあじわった事があるか?
オレはある。
あるダンジョンの中でベヒモスでくわした時の事だ
おっとり刀で飛び出したはいいが
厄災とも言われる圧倒的な存在の前に
一瞬で吹き飛ぶ覚悟をした
あの絶望と恐怖の瞬間から数週間、〈銀狼の牙〉は同じダンジョンにいた
ダンジョンは一般開放されておらず、ギルドの許可があるものしか入場できない。
そのため案内兼、護衛ができるうちのパーティーにのみ指名依頼が来るのだ。
ダンジョンにギルドからの派遣として常駐しないかとの打診めいた話もある
ユリアーヌなどダンジョン側の人間かと思うほど内部に通じており、忙しい時など客に茶を出したりと手伝いまでしている。
くだんの厄災はオレの足元に擦りよっている
つぶらで罪のなさそうな目をしているとユリアーヌは言うが、どう見てもコイツはオレを脅している
「チョコ、オーリさんとお散歩行きたいの?」
「チョコはおじさんの事大好きだねー」
「オーリ、どうせする事ないなら行ってあげなさいよ」
女達に散歩用の紐を持たされ待合室を追い出される
ドアの外に出た途端に厄災の態度が一転する
気付いたら厄災は小山の様な大きさになり
余計な手間かけさせやがってと言わんばかりにオレを見下ろし、、、
ヤツの牙がオレに迫ってくる
そこから記憶がない
気がついた時は森の少し開けた所に転がされていた
あの世かと思ったが木々の隙間から見える山に見覚えがある。ダンジョンからさらに奥に向かったあたりだろう
助かった、
何がどうなったかはわからないが怪我はない。歩けば帰れる
腰に佩びた愛用の戦斧をじっと見つめ幸運に感謝していた
その時、ガッサガッサと草木を揺らす音が聞こえたと同時に厄災が顔を出した。
厄災から逃げきれるなんて思ったオレが愚かだったよ
口には何やら血まみれの暴れる獲物を咥えている
ヤツはオレの方にその獲物を放った
グレートベアだ。
ギルドではA級指定されている魔物。しかもかなりの大物。1人での討伐は推奨されていない
「GAAAAAAA---------!!!!!」
手負いのグレートベアは迷わずオレの方向に向かって走ってくる。だろうな、オレだって弱い方に逃げるさ
まぼろしに終わった幸運への感謝も一転、オレは逆上したグレートベアと向かい合わざるをえなくなった
グレートベアは右前脚が全く動いていない、後ろ脚も不自然にもつれている、前には進めるが横の移動は手間取るだろう。勝機があるならそこだ
オレは斧をかまえた
日がずいぶん傾いたころ、グレートベアの大きな体がオレと厄災の間で動かなくなっていた。
なんとかオレはグレートベアを仕留めた
途中、2回ほど危うい瞬間があったが、高みの見物をしていた厄災が後ろからグレートベアをどついて窮地から救ってくれた
息が上がったままだ
肩の古傷が痛む
戦斧を握る手も力が入らない
これでは厄災に一矢報いる処か、身を隠すこともあやうい
ガブリ、ゴリッ、ゴリッ
一瞬でグレートベアが厄災の口に飲み込まれ姿を消した
ガブリ
そしてオレも厄災の口にくわえられ、、
異様な早さで森の中を移動していた。
あっという間にダンジョンに戻ってきた。黒色の扉の前に落とされる。
プッ、プッ、
厄災の唾液にまみれた塊が目の前に吐き出された
顎でうながされ恐る恐る拾うと赤い大きな魔石がひとつと、牙がひとつ。おそらくあのグレートベアの物だろう
ガチャリ
黒い扉が開き、店の女ゴブが顔出す
「チョコおかえり」
厄災がいつの間にか小型犬のサイズに戻ってオレの足元に顔を擦り付けている。
オレのズボンで返り血をぬぐっているのだろう
「チョコーー、もーー、そんなにぐりぐりしたらおじさんお店に入れないよ。
お散歩してくれてありがとうでしょ?
あれ、何くわえてんの?なんかの牙?おじさんにオモチャもらったの?
すいませーん、お散歩行ってもらったのに、オモチャまでもらっちゃって」
「チョコちゃん、あんよ拭いてあげましょうね」
「チョコ、いいものもらったわね」
女達がかしましく騒いでる
オレは何も言えずに魔石と牙を手に定位置のソファーへふらふらとへたりこむ
すかさずゴブが揚げたイモとシュワシュワする甘い液体と手拭きを置いていく
あれはなんだったのだろうか?
親猫が仔猫達に狩を覚えさせる為に、弱ったネズミを与えてで練習させるというが、、、オレは厄災に狩を仕込まれているのだろうか?
確かにあれでもの凄い経験値が入ったはずだ。
そして魔石と牙も売ればそれなりの金になるだろう
厄災がオレに狩を仕込むメリットは何だ?
体はドロドロに疲れきって頭も朦朧とする一方、片隅では猛烈に思考が働いていた
、、、人がこのダンジョンを有益と判断したように、このダンジョンも客を有益と判断したと仮定しよう
有益な客の警護が弱すぎてダンジョンまでの道中に何かあったら困る、厄災はそういう判断に至ったのではないか?
「すいませーーん、チョコはおじさんの事が大好きみたいで。
オモチャまでいただいちゃってー
よろしかったらリボDでも飲んでください」
ダンジョンマスターのミカリが茶色の小瓶を10本ほど押し付けていった。簡単な回復薬との事だ
ー毒をくらわば皿までー
オレは小瓶の薬をあおった
薬が体内をかけめぐる
「ハハハ、、、」
疲労も傷も全てぶっ飛んだ。肩の古傷さえなりを潜めているようだ
その後も、毎回オレはチョコに「お散歩」に連れ出された。
その度に死にそうな目にあったが、茶色の瓶の回復薬を飲むと傷はすぐ治り、体力も嘘の様に回復した。
簡単な回復薬と言っていたがハイポーション、もしくはそれ以上の効能なのだろう。おかげで恐ろしい勢いでオレの経験値はたまっていった
最近は厄災が「お散歩」中にオレのフォローにまわることも随分と減った
そろそろ次の段階に移ってもいい頃だろう
オレはパーティーの剣士に声をかけた
「おい、ニュート
チョコがお前とお散歩に行きたいって言っているぞ」
ーー
貴族がダンジョンまで出向くとのことで、街道からダンジョンまでの道無き道の整備を依頼された。
おそらく、ある程度安全に歩けるようにルートの確保や倒木を退かしたりという意味あいの依頼であっただろう。
しかし厄災が街道までの障害物となる木や岩をバリバリと食べ、脚で地面を踏み固めていく。
もの凄い勢いで凹凸のない一直線の道が整備されていった。オレ達は街道へ続く方向を指し示しただけだった
あらためて厄災の名が大げさではなく事実を呆然と眺めていた
オレは「お散歩」の理由など些細なこと考えるのをやめた
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる