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52 ダンジョンバトル2
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おまえは圧倒的な蹂躙の恐怖を知っているか?
そして存在の崇高さに打ち震える喜びを知っているか?
オレ様は知っている
オレ様はこの世にダンジョンマスターとして召喚され、新人としては上位の順位に食い込んでいる
元の世界の知識のプログラミングを組み込んだゴブリンによる数のダンジョン構成
どんな体力勝負の冒険者も、範囲魔法の魔術師も手数には限界がある
それをGP低コストのゴブリンの圧倒的多数で蹂躙する
さらに指揮系統の力を高めるためDPを使い自らもゴブリンロードへと進化をとげることにより
堅実とも言える勝利の方程式は新しいダンジョンを上へ上へと押し上げた
そしてむかえたダンジョンバトルの新人戦
アシスタントによる事前情報では相手はランキング格下のダンジョン
モンスターは10個体以下
少数精鋭タイプのダンジョン
いわゆるカモネギってやつだな
ダンジョンは6層ごとに全て条件の異なるフィールドを置いている
それぞれのフィールドに適応したゴブリンソルジャー、メイジ、ナイトに部隊を指揮させてタイプの異なる波状攻撃をかけさせる
事前情報からして相手の攻撃にまわるモンスターは5体がせいぜいだろう
タイプの異なるフィールドや攻撃に手間取る間に、さらに次の攻撃がはじまるという訳だ
これで相手の攻撃チームはジ ・エンド
さらに相手陣にはスピード重視型のゴブリンソルジャー達を中心とした部隊に攻め入らせる
躊躇する相手のダンジョンコアまで一気にいく作戦だ
先陣のロストはみこまれるものの確実な勝利の方程式
ーーのはずだった
バトルが開始してあっと言う間に自陣の4層まで攻めこまれた
新人ダンジョンに厄災クラスのモンスターがいるなんて聞いてない!
巨大なベヒモスはゴブリンがクルミを咀嚼するかの様にあっけなくフィールド全て、モンスターも、罠すら飲み込んで迫ってくる
自軍の攻撃チームの動向を確かめる間もなく気がつけば最下層の玉座まで大きな恐怖が文字通り口を開けていた
降伏することすらできず、オレ様はダンジョンコアとともに暗くぬめったベヒモスの口内へと飲み込まれていった
ーー
M’s cute 店内
「時間通りにいらしゃったようですね
ああ、それにしてもゴミの数が多い
ゴブさん、店内は汚さない様にお願いしますよ」
「問題ありません」
ーー
気がつくとオレ様は川でひたすら自分を洗っていた
周りには同じように泡まみれのゴブリン達、ソルジャーやメイジの姿もみえる
自分はここであの方が「よし」というまで、頭のてっぺんから爪の先まで汚れてを落とする事が最大の使命であると感じている
あの方の目に汚れた物など映ってはいけない
あの方?、、そうだったあの方、
誰よりも気高く、美しい、私達のーーー
「ゴブリンプリンセス、スキル『王女の命令』発動!
『洗い終わったら、作業着に着替えて大豆畑に向かいなさい
その後はバンパイア達の指示に従いなさい』」
嗚呼、プリンセスのお姿の何と尊い事!
圧倒的なオーラと、オレ様達を導く強い眼差し!
オレ様達は支配される喜びに打ち震えながら作業着に袖を通した
ーー
その後、オレ様達はこのダンジョンの農場で仕事をこなしている
雑草の除去や、堆肥の管理
農業にはキリがない程仕事がある
手をかければかけるだけ良い物ができる
農薬?
化学肥料?
ありえないね
農業の方針によって意見がわかれる事もしばしあるバンパイア達ともそこは意見が共通している
オレ様はスパイラルアームの不自然な投入も無いと考えている
植物の力を信じて引きだす事が大切なのだ
それに地道で確かな作業で出来た作物こそあの方ふさわしい
もちろん作業着は毎朝シミひとつない物を身につけるし
体は無駄な贅肉をつけないように仕事以外のトレーニングでしっかりとしぼっている
植物由来のオイルで肌の手入れも怠らない
仕事が忙しいから自分磨きをサボったなんて甘えでしかないからな
オレ様達がここまでストイックな理由?
崇拝するゴブ様の配下として常に完璧でいたい、
それだけだよ
そして存在の崇高さに打ち震える喜びを知っているか?
オレ様は知っている
オレ様はこの世にダンジョンマスターとして召喚され、新人としては上位の順位に食い込んでいる
元の世界の知識のプログラミングを組み込んだゴブリンによる数のダンジョン構成
どんな体力勝負の冒険者も、範囲魔法の魔術師も手数には限界がある
それをGP低コストのゴブリンの圧倒的多数で蹂躙する
さらに指揮系統の力を高めるためDPを使い自らもゴブリンロードへと進化をとげることにより
堅実とも言える勝利の方程式は新しいダンジョンを上へ上へと押し上げた
そしてむかえたダンジョンバトルの新人戦
アシスタントによる事前情報では相手はランキング格下のダンジョン
モンスターは10個体以下
少数精鋭タイプのダンジョン
いわゆるカモネギってやつだな
ダンジョンは6層ごとに全て条件の異なるフィールドを置いている
それぞれのフィールドに適応したゴブリンソルジャー、メイジ、ナイトに部隊を指揮させてタイプの異なる波状攻撃をかけさせる
事前情報からして相手の攻撃にまわるモンスターは5体がせいぜいだろう
タイプの異なるフィールドや攻撃に手間取る間に、さらに次の攻撃がはじまるという訳だ
これで相手の攻撃チームはジ ・エンド
さらに相手陣にはスピード重視型のゴブリンソルジャー達を中心とした部隊に攻め入らせる
躊躇する相手のダンジョンコアまで一気にいく作戦だ
先陣のロストはみこまれるものの確実な勝利の方程式
ーーのはずだった
バトルが開始してあっと言う間に自陣の4層まで攻めこまれた
新人ダンジョンに厄災クラスのモンスターがいるなんて聞いてない!
巨大なベヒモスはゴブリンがクルミを咀嚼するかの様にあっけなくフィールド全て、モンスターも、罠すら飲み込んで迫ってくる
自軍の攻撃チームの動向を確かめる間もなく気がつけば最下層の玉座まで大きな恐怖が文字通り口を開けていた
降伏することすらできず、オレ様はダンジョンコアとともに暗くぬめったベヒモスの口内へと飲み込まれていった
ーー
M’s cute 店内
「時間通りにいらしゃったようですね
ああ、それにしてもゴミの数が多い
ゴブさん、店内は汚さない様にお願いしますよ」
「問題ありません」
ーー
気がつくとオレ様は川でひたすら自分を洗っていた
周りには同じように泡まみれのゴブリン達、ソルジャーやメイジの姿もみえる
自分はここであの方が「よし」というまで、頭のてっぺんから爪の先まで汚れてを落とする事が最大の使命であると感じている
あの方の目に汚れた物など映ってはいけない
あの方?、、そうだったあの方、
誰よりも気高く、美しい、私達のーーー
「ゴブリンプリンセス、スキル『王女の命令』発動!
『洗い終わったら、作業着に着替えて大豆畑に向かいなさい
その後はバンパイア達の指示に従いなさい』」
嗚呼、プリンセスのお姿の何と尊い事!
圧倒的なオーラと、オレ様達を導く強い眼差し!
オレ様達は支配される喜びに打ち震えながら作業着に袖を通した
ーー
その後、オレ様達はこのダンジョンの農場で仕事をこなしている
雑草の除去や、堆肥の管理
農業にはキリがない程仕事がある
手をかければかけるだけ良い物ができる
農薬?
化学肥料?
ありえないね
農業の方針によって意見がわかれる事もしばしあるバンパイア達ともそこは意見が共通している
オレ様はスパイラルアームの不自然な投入も無いと考えている
植物の力を信じて引きだす事が大切なのだ
それに地道で確かな作業で出来た作物こそあの方ふさわしい
もちろん作業着は毎朝シミひとつない物を身につけるし
体は無駄な贅肉をつけないように仕事以外のトレーニングでしっかりとしぼっている
植物由来のオイルで肌の手入れも怠らない
仕事が忙しいから自分磨きをサボったなんて甘えでしかないからな
オレ様達がここまでストイックな理由?
崇拝するゴブ様の配下として常に完璧でいたい、
それだけだよ
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