女子だけどダンジョンマスターやってます

ストロボフェア

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53 秘策

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朝起きたら、いつもと違うって思った
 
 だよねー!

鏡を見たらやっぱり髪色かわいかったーーーー!!!!
昨日のカラーリング大成功!
 
「ゴブのすすめにしたがってグレージュにして正解!」
 
「ブモ、ブモ」

起こしに来たチョコをぐりぐりと撫でまわしながら全体を確認する
 
「タコもいい仕事してる」
 
一回脱色するの面倒だけど、ちょっと透け感のあるこの感じ!
サロンに見劣りしないよね
 
今日は髪色自慢したいからブローして、ちょっとニュアンスつける感じにセットしておろしていこうかな
 
しかも、メイクしてる間にタコがヘアセットするから時短になるよね
これから朝はもっと寝てられるんじゃない?
 


 
「おはようございます、ミカリ様
髪色が軽やかになっていい仕上がりですよ」
 
「おはようございます
やっぱりいい色ですね」
 
「おっはよー
 
でしょ、でしょ!
 
めっちゃいいかんじなの!
トリートメントもばっちりで指通りもいいんだよー」
 
「タコ、使えますね」
 
 
「つーか、なんでメイドはすみっこでエグエグいってんの?

いつにもまして陰キャ全開で怖いんですけど」

「・・・・・」

「ブモ」

「あれ、チョコなんかくれるの」

チョコが手のひらほどの緑色の透明な石をくれた
もちろんよだれでデロデロ

パッと見いらないけど、たぶんよく見てもほしくない感じ

でも、知ってるぞ
犬ってこんな時ほめてあげなきゃいけないんだよね
わっしゃわしゃ撫でておく

「ありがとー
チョコはいいこだねー」

「ブモ、ブモモ」

そうだ、この石はショップのトイレにいるビジュースライムにつっこんでおこう
あいつら夜にお掃除がんばってくれてるみたいだし
スライムにもご褒美ね!

「わあ、今日のご飯フルーツサンドなんだー
私これ好きー
ブラドー、イチゴいっぱいのやつにしてよね」


「ミ゙ーガーリ゙ー様ー
こんなにわかりやすく落ち込んでるんですから、どうじだのって聞いてくださいよーー!!」


フルーツサンドをほうばろうとしたところにメイドがすがりついてきた
涙も鼻水も全開だよ、コイツ

「はい、はい、どうした、どうした」

「なんで、ダンジョンバトルの時、起きてくれなかったんですかーー?
何回も起こしたのにーー」

「はぁ?
ダンジョンバトルって今日、これからでしょ?」


なんとダンジョンバトルは朝6:00スタートだったらしい

しかも、売上バトルじゃないんだって!

朝早すぎだし、ダンジョンなのに売上で競わないなんて意味わかんないわ!

私もせっかく髪色変えて気合い入れて、作戦立ててたのに!



「いいじゃん、ウチが勝ったんなら!

ほらほら、メイドもフルーツサンド食べなよ!
おいしーよ」

メイドの頭もグリグリしておく
がんばった、がんばった

「ううぅぅ、私はチョコじゃないでずぅー
でも食べますー

ミカリ様が変にやる気で、ダンジョンマスターの自覚とか言いはじめた時点でおかしい、危険だって思わなかった私がバカだったんですぅ」

おい、私が店長だよね

それと、ゴブ、頭よせてきても撫でないから
順番ついててもおっさんの頭ははもっと撫でないから

ーー

ってメイドが今朝からひどかったんですよー
と、いつものメンバーに訴えた
しかも髪色は誰も気付いてくれなかったから自己申告した


「ミカリの作戦ってなんっだのよ?」

「ふっふっふー!
じゃーん!これでーす!」

みんなの前にピンク色の紙袋を取り出した

「これね福袋っていって
旬のアイテムを何が入ってるか分からないようにして詰め合わせて安く売るの!
何が入ってるかわからないドキドキ感とお得感がいいでしょ?」

「まあ!それってソファーのセット?」

「あら!旬のって言うんだから季節のタルトとチーズケーキのセットよね?
イチゴ入りのは絶対入れてほしいわ」

「新種のハーブティーと紅茶のセットかもしれないわ!
こないだ食べたチータラが入っていたらとってもステキね」

「うちは化粧品関係に押されててるけど
本当はアパレルメインだから服が入ってるんです!」

この紙袋のどこにソファーセットやら、ケーキが入ってると思うかな?
アパレルが福袋にチータラ入れるワケないし!

あからさまにガッカリしないでほしいわ

日本のショップじゃお正月は福袋の争奪戦だったんだからね!

あー、めっちゃ違う世界にいるって実感するわ

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