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それから俺は学校を1週間休み続けている。
碧維や他のクラスメイトからの心配の連絡も少なくはない。
(想羅からも来てる…)
そこには想羅からのメッセージもあった。
「1週間休み続けてるけど大丈夫?何かあったら言えよ?」
か。もう何も期待してない…してないはずなのに俺の心臓はうるさいくらい音を上げていた。
「くっそ…」
1人寂しい部屋で呟いて携帯を閉じた。誰かに返信する気分になんてなれないからだ。
(明日は学校行けるかな…これ以上休む訳にはいかない…でも…)等と考えているといきなりインターホンがなった。
(宅急便か…?でも今は出る気になれない申し訳ないけど居留守を使おう…)
なんて考えているといきなり玄関の鍵が開いた。
(?!)
そこに居たのは碧維だった。
「なんで…」
俺は気づかないうちにそんなことをこぼしていた。そう言えば前に風邪をひいて学校を休んでしまった時看病しに来てくれた碧維にアパートの部屋の合鍵を渡していた事を思い出した。
「俺のメッセージまで無視してんじゃねぇよ…」
と彼は顔を苦しげに歪めた。
「ごめん…返す気になれなくて…」
と、返したが彼は顔を歪めたままだった。
(なんでそんな顔すんだよ…やめろよ…)
まるでせめられている気分になり顔を逸らした。
「まだ好きなの?」
碧維がぽつりと呟いた。
「え?」
と反射的に返したが
「あ、いやなんでもない」
と言われてしまった。
まだ好きかと言われればそりゃ好きに決まってる。気持ち悪いと言われたからじゃあ嫌いになりますと言えるほどの軽い恋愛なら次だ次と明るくいられるのだろう。しかし俺は学校を1週間も休み続けている。そう。自覚できるほど未練たらたらなのだ。
(本当嫌になるなぁ…)
そんなことを考えていると無意識にまたぽろぽろと涙が落ちていた。
「そんなに苦しいなら俺にしろよ…」
碧維がまたぽつりと呟いた。しかしその言葉を俺は拾えなかった。
「ごめんもう1回言って。聞こえなかった」
歪む視界の中で「なんでもねぇよ」と言った碧維は目を細くして笑っていたが薄く開いた瞳は切なそうに揺れている気がした。
碧維や他のクラスメイトからの心配の連絡も少なくはない。
(想羅からも来てる…)
そこには想羅からのメッセージもあった。
「1週間休み続けてるけど大丈夫?何かあったら言えよ?」
か。もう何も期待してない…してないはずなのに俺の心臓はうるさいくらい音を上げていた。
「くっそ…」
1人寂しい部屋で呟いて携帯を閉じた。誰かに返信する気分になんてなれないからだ。
(明日は学校行けるかな…これ以上休む訳にはいかない…でも…)等と考えているといきなりインターホンがなった。
(宅急便か…?でも今は出る気になれない申し訳ないけど居留守を使おう…)
なんて考えているといきなり玄関の鍵が開いた。
(?!)
そこに居たのは碧維だった。
「なんで…」
俺は気づかないうちにそんなことをこぼしていた。そう言えば前に風邪をひいて学校を休んでしまった時看病しに来てくれた碧維にアパートの部屋の合鍵を渡していた事を思い出した。
「俺のメッセージまで無視してんじゃねぇよ…」
と彼は顔を苦しげに歪めた。
「ごめん…返す気になれなくて…」
と、返したが彼は顔を歪めたままだった。
(なんでそんな顔すんだよ…やめろよ…)
まるでせめられている気分になり顔を逸らした。
「まだ好きなの?」
碧維がぽつりと呟いた。
「え?」
と反射的に返したが
「あ、いやなんでもない」
と言われてしまった。
まだ好きかと言われればそりゃ好きに決まってる。気持ち悪いと言われたからじゃあ嫌いになりますと言えるほどの軽い恋愛なら次だ次と明るくいられるのだろう。しかし俺は学校を1週間も休み続けている。そう。自覚できるほど未練たらたらなのだ。
(本当嫌になるなぁ…)
そんなことを考えていると無意識にまたぽろぽろと涙が落ちていた。
「そんなに苦しいなら俺にしろよ…」
碧維がまたぽつりと呟いた。しかしその言葉を俺は拾えなかった。
「ごめんもう1回言って。聞こえなかった」
歪む視界の中で「なんでもねぇよ」と言った碧維は目を細くして笑っていたが薄く開いた瞳は切なそうに揺れている気がした。
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