夏への祠 ―百年封印されていた少年神に溺愛される秘祭の夜

ぽめ子/七転ぽめお

文字の大きさ
2 / 12

祠の中の秘め事

しおりを挟む
 栞鳳はわたしの瞳を見つめたまま、その指に舌を這わせていく。
 その舌がやけに赤くて、栞鳳の白い肌とのコントラストがやけに生々しい。目が離せなかった。

「ぼくの舌が気になるの? いいよ、もっとしてあげるね」

 にやっと唇の端をあげると、例のふしぎな風の塊みたいなものがわたしの足首をつかみ、大きく開かせる。

「ちょ、っと……えっ!?」

 わたしの足の間に体を滑り込ませると、栞鳳は私の内腿に手を置き、ちゅ、と軽く口づける。
 そのまま唇をゆっくりと下に滑らせていく。

「そんなこと、しなくていい……」

 恥ずかしい。
 性行為自体の経験はあるが、こんなことはされたことがない。自分でもまじまじと見たことがない部分を、こんな美しい顔の少年が、間近で、そして……ああ、だめだ。

「葉月のここ、とってもきれい。それにいい匂い、おいしそう」

 鼻先で秘部をくすぐられる。

「んっ……」

 先ほど痛いほどに指で刺激された突起を、今度は優しく舌で愛撫される。指とは違う、ぬるっとした、熱い感覚に体が震える。

「ぁあああんっ」

「これ気に入ってくれた? んっ……ちゅ、れろ……ふふ、おいしい。どんどん溢れてくるね」

 突起を舌で転がし、ドロドロに愛液で溢れている割れ目に舌を這わされていく。恥ずかしい。気持ちいい。自分でもわかるほどに濡れてしまっている。こんなの、おいしいわけがない。

「そう? 本当においしいよ」

 またわたしの頭の中に反応して、じゅるるるっと音を立てて栞鳳がわたしの秘部を吸いあげる。

「あっ、あっ、ぁあああんっ、や、だめっ」

 自由なままの腕を動かし、栞鳳の頭に手を置く。頭をどけようと力を込めても、栞鳳はびくとも動かない。

「し、おんっ、あぁあっ、しおん、ほんと、はずかし……」

「葉月、もっと名前呼んで。恥ずかしくないよ、ほら、もっとしてあげる」

 尖らせた舌が、私の中に浅く挿入される。

「んんんんんんんんっ!! しおん、それ、だめ……っ」

 ぐちゅぐちゅと水音が響く。
 浅いところを抜き差しされると、気持ちよくて、切なくて、もどかしくて、つらい。

「葉月、自分で腰ふっちゃってるね。気持ちいい?」

 わかってるのに。栞鳳はわたしの頭の中を見ているから、わかっているはずなのに。

「い、いい……気持ち、い……」

「うん、よかったね葉月……」

 答えを知っている質問の答えに、満足そうに栞鳳がうなずく。
 頭がおかしくなっていく。考えられなくなっていく。
 栞鳳の舌が離れると、息をつく間もなく栞鳳のほそいきれいな指がそこに挿入される。

「―――‐ッ!! ぁっ、あ、しおん、なかっ、なか……」

 根元まで指が挿入される。栞鳳のもう片方の手がわたしの前髪をかき上げ、額に口づけられる。

「うん。中も気持ちいいね。ゆっくり動かしてあげる」

 膣内に自分の指を馴染ませていくように、ゆっくり、栞鳳が指を動かす。ゆっくり、抜かれて、またぬぷぬぷとゆっくり挿入されて……

「ぁあああんっ、あっ、しおん、しおん……っ」

 いやだ、はずかしい。
 きもちいいけど、足りない。これじゃ足りない。
 もどかしい。切ない。栞鳳、おかしい、こんなの、だめ、だめなのに、もっと、もっと、

「葉月すごいね。もっとして~って、お顔にいっぱい書いてあるね」

 綺麗な顔で、涼しげな顔のままで、そんな恥ずかしいことを平然と言い放つ。
 ぜんぶわかってるのに、わかってない顔で、少しずつ指の動きが激しくなっていく。

「ぁあんっ、あ、あ、あっ……ああっ……」

 求めていた刺激がうれしくて、栞鳳の指の動きに合わせて腰が揺れる。
 栞鳳の細くてきれいな、でもまだ少年らしい小さな指が、私の中をぐちゅぐちゅかき混ぜる。
 わたしを見つめる栞鳳の視線に、また感じてしまう。

「し、おん……」

 名前を呼ぶと、嬉しそうに目を細める。
 それが、本当に愛しい。
 愛しいのに、愛しくて、でも指ではイケなくて、ああ、気持ちいい。声が我慢できない。
 だめなのに、ああ、どうしよう、こんなにも、切なくて、ああ、

「自分から犯されたいって思うなんて、葉月の変態」

 わたしの頭を読んだ栞鳳が、中から指を抜く。
 ああ、本当に、そんなこと、思っただろうか。でも、だめだ、空いてしまった穴が、切ない。

「葉月はお姉さんなのに、気持ちいいことが我慢できないんだね」

 耳元に顔を寄せられる。熱くて冷たい栞鳳の不思議な吐息が、耳にかかる。「ああっ……」ぞくぞく、する、耳が、顔が、熱い。
 くすくすと小さく笑うと、栞鳳は自分の着物の前をはだけさせる。
 ちらり、と見えてしまった栞鳳のモノは、そのきれいな顔から想像できないほどに、グロテスクなほどに雄々しく屹立している。まだ少年としか言えない年齢の体とのちぐはぐさに、思わず顔をそむけてしまう。

「大丈夫だよ、痛くないから。葉月のおなかの奥まで、いっぱい届くからね」

 そんなことを言われても、あんなものがわたしの中に入るなんて全然想像できなかった。
 わたしの体の上に乗る。軽い。その実際の軽さと全然違う、栞鳳の存在感。
 栞鳳が上に乗ると、不思議な感じがする。安心するような、なんだろうか。
 膣口に先端があてがわれると、そのままぐっと腰を深められる。

「んっ、ぁああっ……!」

 強烈なほどの異物感――を覚えたのは一瞬で。
 栞鳳が腰を深く鎮めるのに合わせ、わたしのなかに込み上げきたものは、正しいもので穴を埋められている、そんな充足感と、感じたことのないほどの幸福感だった。

「葉月、葉月……すごい、葉月の中、溶けちゃいそうなくらい、あつい……」

 栞鳳の表情も緩んで、気持ちよさそうに声をあげている。
 奥まで、ゆっくり、ぬぷぬぷ、挿入されていく。最奥まで、挿入されても、もっと、もっと、ほしくなって、

「あっ、ああ……んっ、しおん……」

「うん、このまま、ずぅっと入っていきたいね……」

 ほそい腕が私の体を掻き抱く。わたしも腕を回し、栞鳳の背中に軽く爪を立てる。

「あっ……ふふ、葉月、うごいてほしいんだ」

 ゆっくりと、少しづつ激しく腰を打ち付けられる。

「んんぁああっ、あっ、あ……し、おん……あっ」

 奥を突かれるたびに、ビクビクと体が震える。パンパンと肉と肉がぶつかる音しか、聞こえない。世界の中には、つながっているわたしと栞鳳しかいない。
 栞鳳の方に顔をうずめ、ただ与えられる快楽にひたすら声をあげる。

「しおん、しおん……ぁあんっ……!あ、あ、あ……っ」

「葉月……ああ、葉月……すごい、うれしい……はあっ、こんなに……気持ちいいの、」

 抱きしめあいながら、ひとつの生き物みたいに、同時に絶頂を迎えるために、激しく腰を打ち付けられて、ああ、栞鳳、栞鳳……

「うん、だいじょうぶ、ほら、こっちを見て……」

 栞鳳の手が私の頬を包む。額に汗を浮かべて、苦しそうに、でもやさしそうに栞鳳が私を見つめて、そのまま口づける。深く、深く、唇を吸い、舌を絡ませながら、さらに激しく腰を打ち付けられて、

「ぁああっ、あっ、あああっ、い……、く……っ」

「うん、イくね、ぁあっ、葉月、葉月……ぁっ……!!」

 キツく抱きしめられたまま、わたしの中で爆発するように栞鳳から液体が放たれる。
 それは、熱くて、栞鳳の甘い香りがどんどん濃くなって、噎せ返るような、匂いに、私の意識は遠くなりっていく。
 わたしを抱く栞鳳の軽さ。不思議に思っていたこれは、そうだ。
 デジャヴだ。
 わたしは、この軽さを知っている。
 いつの記憶なのだろうか。ああ、わからない。考えようにも、栞鳳の甘い匂いが、わたしのなかに、広がって。

 そこまで考えて、わたしは意識を手放した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...