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夢とのつながり
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夢遊病というものを知っているだろうか。
あまり詳しくはないが半分無意識でうろうろと歩きまわるものということは知っている。
これは本当に怖い。
昔はよく、今でもたまに夢がリアルすぎて現実と混ざってしまうことがある。
あの話って結局どういうこと?と聞くとそんな話はしたことがないと言われたり、昨日聞かれたことだけどと言うと話すらしてないと言われたりした。
一番困るのは伝えなければいけないことを夢の中でしか伝えていない時である。
何度かそういう目にあったので、できるだけ確認するようにして対処しているがなかなかに大変である。
話を戻すと、うろうろと歩きまわるというのは一般的にそうだというだけで異なる場合もあるだろう。
小学生の頃見た夢がそうだった。
夢の中で夜の道をひたすら走っていたら通っている小学校の前にたどり着いた。
時間までは分からないが真っ暗で、田舎だったことから車も全然通らないため静寂に包まれて、自分の足音と呼吸音しか聞こえない。
夜というか暗いところが苦手なのに、ぼんやりとした雰囲気で不思議と怖くなかった。
夢だからというのもあったからかもしれない。
小学校の校門は赤く、大門の左右に通用門が1つずつあった。
左側の通用門に手をかける。
ひんやりとした冷たさを感じて目が覚めた。
目の前には相変わらず、通用門とその向こう側に小学校の校舎が見える。
理解ができず、足を動かしたり頬を叩いたりしてみた。
思い通りに動くし頬も痛い。
気づいた瞬間、身体中から冷や汗が吹き出たのを覚えている。
靴はしっかり履いているけれど、明かりの少ない夜の道。
子どもの足だと歩いて40分はかかる道のり。
家まではグネグネとした道で20°~40°近い傾斜の上り坂が絶え間なく続く。
くだってくることは難しくなくても帰りの道のりは厳しい。
夜の闇が自分を飲み込もうとしているのが分かる。
誰かに見られているような気がする。
木々や得体の知れない何かが襲いかかってくるような気がする。
暗いことが闇のなかにいることが怖くて怖くて自分がここにいることが信じられなかった。
自宅に向かってがむしゃらに走り出した。
苦しいとか疲れとか感じる余裕なんてなかった。
涙が視界をボヤけさせる。
鼻水がアゴからしたたりおちる。
気づけば家の前に立っていた。
嬉しくて嬉しくて、ホッとしてまた涙が出る。
足の震えが止まらない。
玄関の扉を開けて靴を脱ぎ、寝室に向かいそのまま布団にもぐり込んだ。
布団にくるまり震えながら眠りについた。
この体験は今でも動悸がするくらいの恐怖体験だった。
自分がなぜあそこにいたのか今でも理解できない。
中学生になってから母親に話してみた。
母親も当時のことはおぼろげながら覚えていた。
夜中に誰かが玄関から出たような音がしたと。
そんなはずないと母は思ったみたいで確認には行かなかったが、私が帰った時の音で確信を得たらしい。
それから時々夜中に誰かが歩く音がして確認すると、私が目を閉じてるにもかかわらずしっかりとした足取りで歩いているのを何度か見かけたという。
その時、外に出ようとしていることに気づいた時は、声をかけてくれたらしい。
声をかけられた私はあやつり人形の糸が切れたように床に座り込んでしまったという。
私はそのときのことを全く覚えていないが、朝起きると足が疲れていることがたびたびあった。
たぶん、そういうことなのだろう。
今でも突然飛び起きたり、寝言で人に話しかけたりすることが時々ある。
そういうときは声をかけたり、答えたりしてはいけないというが、もしも声をかけられず再び外に出てしまっていたら次こそは無事じゃないかもしれない。
そう思うと当時は田舎で人も車も少なかったが、猪やら熊やらに出くわさなくて、誘拐などされなくて本当によかったと思う。
あのときのことが夢だったのでは?と思うほどに、恐怖を感じていたことがよく分かる。
もし家族が夢遊病だったり、寝ながら歩いていたりしたらその時は声をかけてあげてほしい。
その後に病院なりなんなり対処することは可能だからだ。
まず生きていることが大前提である。
あまり詳しくはないが半分無意識でうろうろと歩きまわるものということは知っている。
これは本当に怖い。
昔はよく、今でもたまに夢がリアルすぎて現実と混ざってしまうことがある。
あの話って結局どういうこと?と聞くとそんな話はしたことがないと言われたり、昨日聞かれたことだけどと言うと話すらしてないと言われたりした。
一番困るのは伝えなければいけないことを夢の中でしか伝えていない時である。
何度かそういう目にあったので、できるだけ確認するようにして対処しているがなかなかに大変である。
話を戻すと、うろうろと歩きまわるというのは一般的にそうだというだけで異なる場合もあるだろう。
小学生の頃見た夢がそうだった。
夢の中で夜の道をひたすら走っていたら通っている小学校の前にたどり着いた。
時間までは分からないが真っ暗で、田舎だったことから車も全然通らないため静寂に包まれて、自分の足音と呼吸音しか聞こえない。
夜というか暗いところが苦手なのに、ぼんやりとした雰囲気で不思議と怖くなかった。
夢だからというのもあったからかもしれない。
小学校の校門は赤く、大門の左右に通用門が1つずつあった。
左側の通用門に手をかける。
ひんやりとした冷たさを感じて目が覚めた。
目の前には相変わらず、通用門とその向こう側に小学校の校舎が見える。
理解ができず、足を動かしたり頬を叩いたりしてみた。
思い通りに動くし頬も痛い。
気づいた瞬間、身体中から冷や汗が吹き出たのを覚えている。
靴はしっかり履いているけれど、明かりの少ない夜の道。
子どもの足だと歩いて40分はかかる道のり。
家まではグネグネとした道で20°~40°近い傾斜の上り坂が絶え間なく続く。
くだってくることは難しくなくても帰りの道のりは厳しい。
夜の闇が自分を飲み込もうとしているのが分かる。
誰かに見られているような気がする。
木々や得体の知れない何かが襲いかかってくるような気がする。
暗いことが闇のなかにいることが怖くて怖くて自分がここにいることが信じられなかった。
自宅に向かってがむしゃらに走り出した。
苦しいとか疲れとか感じる余裕なんてなかった。
涙が視界をボヤけさせる。
鼻水がアゴからしたたりおちる。
気づけば家の前に立っていた。
嬉しくて嬉しくて、ホッとしてまた涙が出る。
足の震えが止まらない。
玄関の扉を開けて靴を脱ぎ、寝室に向かいそのまま布団にもぐり込んだ。
布団にくるまり震えながら眠りについた。
この体験は今でも動悸がするくらいの恐怖体験だった。
自分がなぜあそこにいたのか今でも理解できない。
中学生になってから母親に話してみた。
母親も当時のことはおぼろげながら覚えていた。
夜中に誰かが玄関から出たような音がしたと。
そんなはずないと母は思ったみたいで確認には行かなかったが、私が帰った時の音で確信を得たらしい。
それから時々夜中に誰かが歩く音がして確認すると、私が目を閉じてるにもかかわらずしっかりとした足取りで歩いているのを何度か見かけたという。
その時、外に出ようとしていることに気づいた時は、声をかけてくれたらしい。
声をかけられた私はあやつり人形の糸が切れたように床に座り込んでしまったという。
私はそのときのことを全く覚えていないが、朝起きると足が疲れていることがたびたびあった。
たぶん、そういうことなのだろう。
今でも突然飛び起きたり、寝言で人に話しかけたりすることが時々ある。
そういうときは声をかけたり、答えたりしてはいけないというが、もしも声をかけられず再び外に出てしまっていたら次こそは無事じゃないかもしれない。
そう思うと当時は田舎で人も車も少なかったが、猪やら熊やらに出くわさなくて、誘拐などされなくて本当によかったと思う。
あのときのことが夢だったのでは?と思うほどに、恐怖を感じていたことがよく分かる。
もし家族が夢遊病だったり、寝ながら歩いていたりしたらその時は声をかけてあげてほしい。
その後に病院なりなんなり対処することは可能だからだ。
まず生きていることが大前提である。
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