8 / 83
2.御者リック
1
しおりを挟む
フォルティス有数の街、ブリストンは、今日も盛況だった。
ブリストンの中心部、ミルフェアストリートには、馬車が行き交い、人と馬があふれかえっている。
ミルフェアストリートの両端には、店がざっと立ち並び、荷を運ぶ者、売る者、買う者が、入り乱れて、活気と、喧噪と、砂ぼこりが、街道全体を包んでいた。
ミルフェアストリートに並ぶ、数々の店の中に、割合大きな、人の出入りの激しいタヴァン(宿)があった。
タヴァンの名前は、バッカスと言った。
人と馬があふれているミルフェアストリートだったが、バッカスの前は、なおひどかった。
馬車の到着が重なったと見えて、収拾がつかなくなっていた。
男たちが数人、その馬はこっちだ、その荷物を降ろしてくれ、と、大声で叫んでいる。
どうにもこうにも、人も馬も進みたいのやら止りたいのやら、方向もまちまちで、その場がおさまるには、まだまだ時間がかかりそうだった。
そもそも、タヴァンは、宿とは言うものの、人の暮らしの多くを兼ね備えていた。
つまり、宿の前は、馬車の発着場となり、一階はその待合、受付、食堂、酒場、賭博場、馬車で運ぶ手紙・郵便物の受付もしていた。
また、時には、奥の間で商取引が行われることもあり、ある時には男女の密会で使われることもあった。
そして、二階から上が、宿泊客のための寝室となっていた。
バッカスは、ブリストンにあるタヴァンの中でも、一際盛況だった。
バッカスの前からは、毎日、多数の地方へ向かう馬車と、多数の地方からやって来る馬車で、混雑していた。
馬と旅人ばかりでなく、バッカスの一階には、食事やそれ以外の目的で訪れる人もたくさんいたわけで、そうなると、一階は、大混雑になる。
それでも、男たちは煙草の煙がもうもうと渦巻く中で、ジョッキを片手に、賭けごとに興じていた。
そもそも、「バッカス」とは、酒の神である。
宿屋に「バッカス」という名前をつけるくらいなのだから、どういう客を相手にしようとしているか、見当はすぐについた。
そういう意味では、まさしくこれ以上ないほど、ふさわしい名前と言えた。
リックは、心地よいまどろみの中にいた。
階下の喧噪が、かすかに聞こえる。
大きく寝返りをうって、わずかに片目を開けた。
カーテン越しに入って来る、窓からの日差しがまぶしい。
もう、昼か。
日の高さを見て、そう思った。
ふうっ、と大きく背伸びをしてから、仰向けになって、手を頭の下で組んだ。
みしっ、とベットがきしんだ。
よく寝た。
リックは昨日、十六時間ぶっ通しで、馬車を走らせて、ブリストンへ帰って来た。
それには事情があった。
リックは、ブリストンのマクファーレン商会が運営する、駅馬車会社の御者だった。
ブリストンのマクファーレン商会といえば、駅馬車業だけではなく、タヴァン、質屋、など、手広く運営し、成功を収めていた。
今、リックが休んでいるタヴァン、バッカスも、もちろんマクファーレン商会の経営だった。
御者の仕事は、客と荷物を乗せて、馬車を走らせることだが、目的地が遠方の場合は、馬には、何度も休息と餌が必要になる。
それを待っていたのでは、旅に時間がかかってしようがない。
だから、行程の間にいくつもの、ステーションを設け、そこに休養の十分にとれた馬を待機させて、馬をつなぎかえるだけで、旅を続けられるような方法になっていた。
馬車には、普通馬車、急行馬車とあるのだが、よほど急ぎでなければ、大抵の人は普通馬車の方を選んだ。
普通馬車は、乗客と荷物を乗せて、のんびり走ったが、急行馬車となると、わけが違った。
急行馬車は、普通馬車の倍ほどの速さで進み、明け方近くから、夜中近くまで走って、距離を稼いだ。
そのため、乗り心地は最悪で、悪路では、屋根に頭をぶつけたり、最悪転覆の危険もあったし、普通馬車と違って、ステーションでは、すぐに馬を取り替えて次のステーションへと出発するため、乗客はのんびり休憩したり食事する時間もなかった。
リックは、急行馬車の御者だった。
この急行馬車に関して言うならば、リックは、人間よりも、馬の方が扱いが上だと思っていた。
馬は、餌も水も与えてもらえた。
しかも、次のステーションまで走れば、お役御免だった。
それに引き換え、御者には休息などというものはなかった。
ステーションで馬をつなぎかえる際に、まあ水くらいは飲めた。
それ以外は、とにかく、走って、走って、距離を稼ぐ。
急行馬車に乗ろうする人間は、結婚式があるのか、急な葬式があるのか、とにかく急いでいた。
ゆえに、到着が少しでも定刻に遅れたなら、苦情が殺到する。
たちの悪い客なら、金を返せとわめく。
だから、時間厳守は、御者の使命とも言えた。
昨日、リックはブリストンまで、戻って来る予定ではなかった。
昨日の早朝、フォルティスのとある港町を出発し、昼すぎには、四つ目のステーションに着いた。
本来なら、昨日、リックの仕事はそこまでだった。
昨夜は、そこで一晩泊って、今朝、別便の駅馬車に乗って、ブリストンに戻ってくるはずだった。
ところが、交代の御者が、腹痛を起こした。
便所に入ったきり、出てこない。
そのうち、乗客が文句を言い始めた。
もう少しすると、金を返せという者が、必ず出てくるだろう。
ステーションの係の者が、そうリックに耳打ちした。
それは、俺にこのままブリストンまで行けということか。
いまいましげに、リックは係員を睨みつけてやった。
リックは、便所のドアを思いっきり蹴り、そのままブリストンまで、十六時間を走破した。
リックの駅馬車は、何があっても定刻に到着した。
天候がどれほど悪条件であったとしても、乗客が、何度、屋根に頭をぶつけたとしても、時間には決して遅れなかった。
けれども、それは、ただ単に馬を速く走らせるということではなく、何をしても手際が良く、状況判断に長けていたからだった。
リックには、逸話があった。
半年ほど前、とある街から、ブリストンに戻る途中、強盗にあった。
ちょうどその界隈は、駅馬車強盗が多発していたので、馬車に護衛が同乗していた。
四人組の強盗団は、駅馬車に向かって発砲してきた。
これに、護衛とリックで応戦した。
発砲音が響き、馬車の中は騒然となった。
中から悲鳴と泣き声が、漏れて来た。
「そこから、出てくるんじゃないぞ」
乗客に向かって、リックは怒鳴った。
リックは、馬車に飛びかかってきた強盗をひきはがすと、地面にたたきつけて、鳩尾(みぞおち)に蹴りを見舞った。
一般的な男より、ひとまわり上背のある、体格のいいリックの本気の蹴りは、少々効きすぎたようで、男はそのまま泡を吹いて動かなくなった。
リックは、素早く馬車の後ろに身を隠したが、強盗の放った銃弾が、腕をかすめた。
その自分の腕には見向きもせず、銃口に素早く弾を込めると、強盗に向かって撃ち、その弾は、馬上の敵の腕をぶち抜いた。
何とか、落馬は免れたものの、それで強盗団は全く戦意を失い、泡を吹いて倒れた強盗以外は、全員退却した。
リックは、乱暴に馬車のドアを開けると、
「全員無事だろうな」
拳銃を手にしたまま、乗客の無事を確認した。
乗客は、一様に蒼い顔をしていた。
その後、泡を吹いたままの強盗を縛り上げると、馬車に乗せ、護衛に見張らせた。
そして、次のステーションには、定刻に到着した。
そういうリックの噂を聞きつけた客が、マクファーレン商会を通じて、リックを指名して仕事を依頼してくることがあった。
例えば、先日がそうだ。
見るからに、裕福そうな、そして傲慢そうな四十代の夫婦と、小生意気そうな男の子が二人の家族連れだった。
通常なら早朝に出て、夜中に着くような行程を、主の男が夕方には到着しろと、言ってきた。
何でも、予約した船の出港に、間に合わないらしい。
そのくせ、出発の時間には遅刻してきた。
リックは、何も言わずに、馬車を走らせた。
いつものように。
いや、いつも以上に速度を上げて。
目的地には、ちょうど指定された時刻に着いた。
「着いたぜ」
到着すると、リックは、丁寧にドアまで開けてやった。
予想はしていたが、馬車の中は、嘔吐物にまみれていた。
二人の子供のうち、小さい方は、口からよだれを垂らしたまま、泣き顔でリックを見つめていた。
「あんたら、船に乗るんだろ。もう船酔いはしないんじゃないか」
にこりともせず、そう告げた。
と、こういった具合で、時間には正確だったが、乗客が金持ちだろうが、女性だろうが子供だろうか無愛想なため、快適な旅を期待する旅人には、好ましくない御者であった。
もっとも、急行馬車は、快適とは無縁の乗り物だったので、御者の性格など、問題にはならなかった。
ブリストンの中心部、ミルフェアストリートには、馬車が行き交い、人と馬があふれかえっている。
ミルフェアストリートの両端には、店がざっと立ち並び、荷を運ぶ者、売る者、買う者が、入り乱れて、活気と、喧噪と、砂ぼこりが、街道全体を包んでいた。
ミルフェアストリートに並ぶ、数々の店の中に、割合大きな、人の出入りの激しいタヴァン(宿)があった。
タヴァンの名前は、バッカスと言った。
人と馬があふれているミルフェアストリートだったが、バッカスの前は、なおひどかった。
馬車の到着が重なったと見えて、収拾がつかなくなっていた。
男たちが数人、その馬はこっちだ、その荷物を降ろしてくれ、と、大声で叫んでいる。
どうにもこうにも、人も馬も進みたいのやら止りたいのやら、方向もまちまちで、その場がおさまるには、まだまだ時間がかかりそうだった。
そもそも、タヴァンは、宿とは言うものの、人の暮らしの多くを兼ね備えていた。
つまり、宿の前は、馬車の発着場となり、一階はその待合、受付、食堂、酒場、賭博場、馬車で運ぶ手紙・郵便物の受付もしていた。
また、時には、奥の間で商取引が行われることもあり、ある時には男女の密会で使われることもあった。
そして、二階から上が、宿泊客のための寝室となっていた。
バッカスは、ブリストンにあるタヴァンの中でも、一際盛況だった。
バッカスの前からは、毎日、多数の地方へ向かう馬車と、多数の地方からやって来る馬車で、混雑していた。
馬と旅人ばかりでなく、バッカスの一階には、食事やそれ以外の目的で訪れる人もたくさんいたわけで、そうなると、一階は、大混雑になる。
それでも、男たちは煙草の煙がもうもうと渦巻く中で、ジョッキを片手に、賭けごとに興じていた。
そもそも、「バッカス」とは、酒の神である。
宿屋に「バッカス」という名前をつけるくらいなのだから、どういう客を相手にしようとしているか、見当はすぐについた。
そういう意味では、まさしくこれ以上ないほど、ふさわしい名前と言えた。
リックは、心地よいまどろみの中にいた。
階下の喧噪が、かすかに聞こえる。
大きく寝返りをうって、わずかに片目を開けた。
カーテン越しに入って来る、窓からの日差しがまぶしい。
もう、昼か。
日の高さを見て、そう思った。
ふうっ、と大きく背伸びをしてから、仰向けになって、手を頭の下で組んだ。
みしっ、とベットがきしんだ。
よく寝た。
リックは昨日、十六時間ぶっ通しで、馬車を走らせて、ブリストンへ帰って来た。
それには事情があった。
リックは、ブリストンのマクファーレン商会が運営する、駅馬車会社の御者だった。
ブリストンのマクファーレン商会といえば、駅馬車業だけではなく、タヴァン、質屋、など、手広く運営し、成功を収めていた。
今、リックが休んでいるタヴァン、バッカスも、もちろんマクファーレン商会の経営だった。
御者の仕事は、客と荷物を乗せて、馬車を走らせることだが、目的地が遠方の場合は、馬には、何度も休息と餌が必要になる。
それを待っていたのでは、旅に時間がかかってしようがない。
だから、行程の間にいくつもの、ステーションを設け、そこに休養の十分にとれた馬を待機させて、馬をつなぎかえるだけで、旅を続けられるような方法になっていた。
馬車には、普通馬車、急行馬車とあるのだが、よほど急ぎでなければ、大抵の人は普通馬車の方を選んだ。
普通馬車は、乗客と荷物を乗せて、のんびり走ったが、急行馬車となると、わけが違った。
急行馬車は、普通馬車の倍ほどの速さで進み、明け方近くから、夜中近くまで走って、距離を稼いだ。
そのため、乗り心地は最悪で、悪路では、屋根に頭をぶつけたり、最悪転覆の危険もあったし、普通馬車と違って、ステーションでは、すぐに馬を取り替えて次のステーションへと出発するため、乗客はのんびり休憩したり食事する時間もなかった。
リックは、急行馬車の御者だった。
この急行馬車に関して言うならば、リックは、人間よりも、馬の方が扱いが上だと思っていた。
馬は、餌も水も与えてもらえた。
しかも、次のステーションまで走れば、お役御免だった。
それに引き換え、御者には休息などというものはなかった。
ステーションで馬をつなぎかえる際に、まあ水くらいは飲めた。
それ以外は、とにかく、走って、走って、距離を稼ぐ。
急行馬車に乗ろうする人間は、結婚式があるのか、急な葬式があるのか、とにかく急いでいた。
ゆえに、到着が少しでも定刻に遅れたなら、苦情が殺到する。
たちの悪い客なら、金を返せとわめく。
だから、時間厳守は、御者の使命とも言えた。
昨日、リックはブリストンまで、戻って来る予定ではなかった。
昨日の早朝、フォルティスのとある港町を出発し、昼すぎには、四つ目のステーションに着いた。
本来なら、昨日、リックの仕事はそこまでだった。
昨夜は、そこで一晩泊って、今朝、別便の駅馬車に乗って、ブリストンに戻ってくるはずだった。
ところが、交代の御者が、腹痛を起こした。
便所に入ったきり、出てこない。
そのうち、乗客が文句を言い始めた。
もう少しすると、金を返せという者が、必ず出てくるだろう。
ステーションの係の者が、そうリックに耳打ちした。
それは、俺にこのままブリストンまで行けということか。
いまいましげに、リックは係員を睨みつけてやった。
リックは、便所のドアを思いっきり蹴り、そのままブリストンまで、十六時間を走破した。
リックの駅馬車は、何があっても定刻に到着した。
天候がどれほど悪条件であったとしても、乗客が、何度、屋根に頭をぶつけたとしても、時間には決して遅れなかった。
けれども、それは、ただ単に馬を速く走らせるということではなく、何をしても手際が良く、状況判断に長けていたからだった。
リックには、逸話があった。
半年ほど前、とある街から、ブリストンに戻る途中、強盗にあった。
ちょうどその界隈は、駅馬車強盗が多発していたので、馬車に護衛が同乗していた。
四人組の強盗団は、駅馬車に向かって発砲してきた。
これに、護衛とリックで応戦した。
発砲音が響き、馬車の中は騒然となった。
中から悲鳴と泣き声が、漏れて来た。
「そこから、出てくるんじゃないぞ」
乗客に向かって、リックは怒鳴った。
リックは、馬車に飛びかかってきた強盗をひきはがすと、地面にたたきつけて、鳩尾(みぞおち)に蹴りを見舞った。
一般的な男より、ひとまわり上背のある、体格のいいリックの本気の蹴りは、少々効きすぎたようで、男はそのまま泡を吹いて動かなくなった。
リックは、素早く馬車の後ろに身を隠したが、強盗の放った銃弾が、腕をかすめた。
その自分の腕には見向きもせず、銃口に素早く弾を込めると、強盗に向かって撃ち、その弾は、馬上の敵の腕をぶち抜いた。
何とか、落馬は免れたものの、それで強盗団は全く戦意を失い、泡を吹いて倒れた強盗以外は、全員退却した。
リックは、乱暴に馬車のドアを開けると、
「全員無事だろうな」
拳銃を手にしたまま、乗客の無事を確認した。
乗客は、一様に蒼い顔をしていた。
その後、泡を吹いたままの強盗を縛り上げると、馬車に乗せ、護衛に見張らせた。
そして、次のステーションには、定刻に到着した。
そういうリックの噂を聞きつけた客が、マクファーレン商会を通じて、リックを指名して仕事を依頼してくることがあった。
例えば、先日がそうだ。
見るからに、裕福そうな、そして傲慢そうな四十代の夫婦と、小生意気そうな男の子が二人の家族連れだった。
通常なら早朝に出て、夜中に着くような行程を、主の男が夕方には到着しろと、言ってきた。
何でも、予約した船の出港に、間に合わないらしい。
そのくせ、出発の時間には遅刻してきた。
リックは、何も言わずに、馬車を走らせた。
いつものように。
いや、いつも以上に速度を上げて。
目的地には、ちょうど指定された時刻に着いた。
「着いたぜ」
到着すると、リックは、丁寧にドアまで開けてやった。
予想はしていたが、馬車の中は、嘔吐物にまみれていた。
二人の子供のうち、小さい方は、口からよだれを垂らしたまま、泣き顔でリックを見つめていた。
「あんたら、船に乗るんだろ。もう船酔いはしないんじゃないか」
にこりともせず、そう告げた。
と、こういった具合で、時間には正確だったが、乗客が金持ちだろうが、女性だろうが子供だろうか無愛想なため、快適な旅を期待する旅人には、好ましくない御者であった。
もっとも、急行馬車は、快適とは無縁の乗り物だったので、御者の性格など、問題にはならなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる