1 / 2
根性なし
しおりを挟む
「またミスだよ!大和君!これで何回目だ!」
「すみません…」
俺は、大和 翔。高校を卒業して、コンビニでアルバイトをしているフリーターだ。別に働きたい訳じゃない。親から追い出されて、1人暮らしをしてるから仕方なく働いているだけだ。働くにあたって、とりあえず楽なコンビニバイトを選んだ…はずなのに今、店長にこっぴどく叱られている。
「『この商品はここではない』って何回言えば分かるんだ?」
「すみません…次から気をつけます…」
「『気をつけます』ってそれもう聞き飽きたよ。次、同じようなことがあったらクビも視野に入れておくからね。いいね?」
「はい…分かりました…」
イライラしながら店長はどこか行ってしまった。
「俺だって分かってんだよ!だけど忘れちまうんだよ!」
言ってもどうしようもないことを吐いて、再びレジへと向かった。
「俺はどうせコンビニバイトも出来ないダメな人間なんだ…」
また癖であるネガティブな感情が出てしまった。昔からそうだ。小学校、中学校と好きな人が出来ても、
「どうせ俺なんて相手にされない」
と、勝手に思い込んで、告白しなかった。そして今、こうやって、大学に進学する訳でも、就職する訳でもなく、コンビニでフリーターをやっているのも、
「どうせ俺は頭が悪いから勉強しても意味がない」
と言って、勉強もせず、今まで適当に生きてきた結果なのだ。ついに、親は痺れを切らし、3ヶ月前、俺は家から追い出され、アパートに1人住んでいるという訳だ。
そう、俺は根っからのネガティブ人間で、根性なしなのだ。
レジに戻って、1時間程で、バイトが終わった。そして、アパートまで歩いて帰る。帰っている時にふと今日の店長の言葉を思い出してしまった。
「『クビも視野に入れておくからね』か…俺ホントにこのバイト、クビになっちまうのかな…これから生きていけんのかな…」
そんな不安が押し寄せている中、歩道にメガネが落ちているのを見つけた。そのメガネは、ボストン型で、黒かった。
「随分、新しいメガネだな。何でこんな物が落ちてるんだ?」
そう思いながら、おそるおそる取ってみた。
「何の変哲もないメガネだな。そういや俺、メガネとかかけたことなかったから、一回かけてみたかったんだよな!」
人の物だし、使ってはいけないとは思ったが、好奇心が抑えられず、かけてみることにした。
「どれどれ…ってあれ?」
かけた瞬間、全身の力が抜け、とてつもなく眠くなってきた。
「眠気がヤベェ‼︎我慢出来ねぇ!」
俺は歩道で、気を失って、前から倒れた。
「すみません…」
俺は、大和 翔。高校を卒業して、コンビニでアルバイトをしているフリーターだ。別に働きたい訳じゃない。親から追い出されて、1人暮らしをしてるから仕方なく働いているだけだ。働くにあたって、とりあえず楽なコンビニバイトを選んだ…はずなのに今、店長にこっぴどく叱られている。
「『この商品はここではない』って何回言えば分かるんだ?」
「すみません…次から気をつけます…」
「『気をつけます』ってそれもう聞き飽きたよ。次、同じようなことがあったらクビも視野に入れておくからね。いいね?」
「はい…分かりました…」
イライラしながら店長はどこか行ってしまった。
「俺だって分かってんだよ!だけど忘れちまうんだよ!」
言ってもどうしようもないことを吐いて、再びレジへと向かった。
「俺はどうせコンビニバイトも出来ないダメな人間なんだ…」
また癖であるネガティブな感情が出てしまった。昔からそうだ。小学校、中学校と好きな人が出来ても、
「どうせ俺なんて相手にされない」
と、勝手に思い込んで、告白しなかった。そして今、こうやって、大学に進学する訳でも、就職する訳でもなく、コンビニでフリーターをやっているのも、
「どうせ俺は頭が悪いから勉強しても意味がない」
と言って、勉強もせず、今まで適当に生きてきた結果なのだ。ついに、親は痺れを切らし、3ヶ月前、俺は家から追い出され、アパートに1人住んでいるという訳だ。
そう、俺は根っからのネガティブ人間で、根性なしなのだ。
レジに戻って、1時間程で、バイトが終わった。そして、アパートまで歩いて帰る。帰っている時にふと今日の店長の言葉を思い出してしまった。
「『クビも視野に入れておくからね』か…俺ホントにこのバイト、クビになっちまうのかな…これから生きていけんのかな…」
そんな不安が押し寄せている中、歩道にメガネが落ちているのを見つけた。そのメガネは、ボストン型で、黒かった。
「随分、新しいメガネだな。何でこんな物が落ちてるんだ?」
そう思いながら、おそるおそる取ってみた。
「何の変哲もないメガネだな。そういや俺、メガネとかかけたことなかったから、一回かけてみたかったんだよな!」
人の物だし、使ってはいけないとは思ったが、好奇心が抑えられず、かけてみることにした。
「どれどれ…ってあれ?」
かけた瞬間、全身の力が抜け、とてつもなく眠くなってきた。
「眠気がヤベェ‼︎我慢出来ねぇ!」
俺は歩道で、気を失って、前から倒れた。
0
あなたにおすすめの小説
続・冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
の続編です。
アンドリューもそこそこ頑張るけど、続編で苦労するのはその息子かな?
辺境から結局建国することになったので、事務処理ハンパねぇー‼ってのを息子に押しつける俺です。楽隠居を決め込むつもりだったのになぁ。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
予言姫は最後に微笑む
あんど もあ
ファンタジー
ラズロ伯爵家の娘リリアは、幼い頃に伯爵家の危機を次々と予言し『ラズロの予言姫』と呼ばれているが、実は一度殺されて死に戻りをしていた。
二度目の人生では無事に家の危機を避けて、リリアも16歳。今宵はデビュタントなのだが、そこには……。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる