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第一話 貴女は悋気に狂いて呪殺を好しとす
貴女は悋気に狂いて呪殺を好しとす 二
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「なるほど、理解した」
レオは相変わらず横柄な態度で、サラミをかじってはウィスキーを飲んでいた。
「お売りいただけるでしょうか?」
ヴルペクラが険しい表情で訊くと、
「かまわないが……少し気になることがある」
レオは腕を組み、めずらしく真面目な顔をした。
「おまえごときが本当に悪魔を呼べたのか?」
それはぼくも疑問だった。だって、悪魔を呼ぶにはそれなりの資格がいる。人間としての貫禄や技量、魔術師としての格など、どこかで悪魔に気に入られなければならない。
しかしぼくの目に映るヴルペクラは決して立派になど見えない。ただのボンボンの小娘だ。力のある人間にしては風格がなさすぎる。
しかしヴルペクラには確固たる自信があった。
「間違いなくあれは悪魔でした。本に書いてある通りでしたもの」
「ほう、どんな姿だ?」
「頭はヤギで、裸の男性の体、腰から下は獣の下半身でした」
ええ? とぼくは思わず声に出しそうになった。だって、それってずいぶん古い悪魔じゃないか。
悪魔は実態がないから気分によって姿を変える。いまのトレンドは魚介類で、とくに海のものが流行だ。このあいだここに遊びに来たパイシスという悪魔は、右半身がタコで、左半身がイカだった。もちろん海鮮ばかりじゃなく、山のもの、人間、鳥、無生物、いろんな姿の悪魔がいるが、現在ヤギ頭の悪魔なんているはずがない。
というのもぼくはここへ来てはじめて悪魔と会ったとき、人間の本では悪魔はヤギ頭で下半身が獣だと書かれていると話したんだ。そしたら、
「それはむかし大流行したぞ。あのときはほとんどの悪魔がヤギ頭だった。もう何百年も前のことだがな。おれも毎日ヤギを観察し、一番リアルなヤギを目指したものだ」
としみじみ話してくれた。さらには、
「いまさらヤギ頭だなんて、おれだったら恥ずかしくて死んでしまう。おっと、悪魔は死なないのだったな。アハハハハ」
とデモニックジョークをかましてくれた。(悪魔はやたらと、死なないのに死んでしまうというジョークを使う)
レオは話を聞いて、
「なるほどな。それでか……」
と、なにか納得した様子で、
「いいだろう、売ってやる」
と言った。ヴルペクラはうれしそうに、
「ありがとうございます! ああ、これで復讐が果たせる!」
と、まるで花かんむりを完成させた少女のように無邪気な笑顔を見せた。それでひとを呪い殺すっていうのに、大丈夫かなぁ、このひと。
「しかし安くはないぞ」
そう言ってレオはとんでもない金額を提示した。立派な家が二、三軒建てられそうな額だ。ふだん提示する額より十倍近く高い。たぶん金持ちと見てぼったくってるんだろう。庶民なら目玉が飛び出るような大金だが、ヴルペクラは、
「それくらい、お安いご用です」
と即答した。”それくらい”だってさ。ぼくには信じられない世界だ。なんかちょっとムカついてきたぞ。もっとぼったくってもよかったんじゃないのか?
レオはニヤリと微笑んで、
「よし、契約成立だ。魂を持ってこよう」
と立ち上がった。
「ではわたしとアーサーは商品を選んでくるから、おまえはここで待っていろ」
そう言ってぼくを連れ、館の中に入って行った。
彼女の商品は館の奥、秘密の扉の中にある。
商品倉庫——とレオの呼ぶそれは、一見なんでもない通路の壁が扉になっており、レオが開けと念じれば勝手に左右に開いてくれる。
中は常に淡い光が満ちている。これは魔法の光で、魂の維持に必要なものだ。アルコールが常に蒸発し続けるように、魂も放っておけば蒸発してしまう。この光はそれを防ぐための蓋のようなもので、地下のエネルギーを利用して常に魔力を充満させている。そんな場所だから、入ると少し肌がピリピリする。
倉庫は格安アパートの一室ほどの大きさで、四段の木棚がいくつも並んでいる。下段は雑品が置かれ、上の三段には大きめのリンゴくらいの銀のかごがたくさん置いてある。
そのかごの約半数に、色とりどりの光の球が閉じ込められている。
これが魂だ。
ぼくは最初見えなかったが、レオといっしょに過ごすうちに見えないものが見えるようになってきて、いつしか魂がはっきり見えるようになった。最近だと、どの魂がどんな人間のものだったかまでわかる。色はその人間の性質を表し、輝きの美しさ、醜さでまた違い、なんとなくだけど死んだときの年齢もわかる。
「これなんかいいだろう」
レオは暗い青色の魂を選び、かごをつかんだ。
「ずいぶんつまらないのを選ぶんだね」
ぼくはあの値段でそれはないと思った。だってレオが選んだ魂はたしかに若い女のものだけど、生気も薄く、気性も暗く、本来安く売るべきものだ。見える人間ならひとこと文句を言うだろう。
「いいんだ。どうせ食われてしまうものなんだから」
「食われる? 悪魔が魂を食べるって言うの?」
「いいや、あの女が呼んだのは悪魔じゃない。それはおまえも薄々わかっているだろう?」
「まあ……」
そう、たぶんヴルペクラが呼んだのは悪魔じゃない。あの女が悪魔を呼べるはずがないし、話を聞く限り悪魔とは思えない。
「それじゃ、いったいなにを呼んだんだろう」
「おそらく魔力や魂を糧とする魔物だろう。魂を喰らう者はこの世にごまんといる。人間の魂はうまいらしいからな。呪いだなんだと嘘をついて、うまいメシにありつこうって魂胆だ。だからどんなものだっていいのさ」
「でも、いくらなんでもぼったくり過ぎじゃないかな?」
「いくらだっていいんだ。あの女は死ぬんだからな」
「えっ?」
「あの女には死相が出ていた。あの濃さならおそらく今日、明日というところだろう」
レオには不思議な能力がある。もうすぐ死ぬひとがわかるんだ。
近いうちに死ぬ運命にあるひとは顔に死相が現れる。長くて数週間、死期が迫るにつれて死相は濃くなり、いちど死相が現れたらどう足掻いても死んでしまう。消す方法はなく、運命を変えることはできないとレオは言う。
ぼくには見えないから死相がどんなものかはわからない。霊能力者にも魔術師にも、悪魔にさえ死相が見える者はいない。レオだけの特別な力だ。物心ついたころにはもう見えていたらしいから、なにが原因かもわからない。
とにかくレオは死相が見える。そして死相が見えるからこそ魂売りという商売が成り立つのかもしれない。
「見た感じずいぶん金持ちのようだからな。おそらく三女でもあれくらいの金は手持ちでなんとかするだろう。だがあれがギリギリだ。あれ以上は親に泣きついたりして、のちに尾を引く危険がある。だからあの値段だ。なに、別に高くたっていいじゃないか。なんせ死ぬんだからな。おそらく魔物があの女も殺して魂を食おうと考えているのだろう。そこを横取りして在庫の確保だ。魂を売って金をもらい、魂を捕獲して在庫を確保する。自分で手を下してないから因果も生まれない。われながら完璧だろう」
相変わらずがめついなぁ。それにひとの死をなんとも思ってない。まあ、じゃなきゃ魂売りなんてできないか。ひとが死ななきゃ商品が手に入らない。いつ客が来るかわからない。たまに来る客のニーズに応えるために多種多様の魂を揃えておかなきゃならない。この条件で商売する以上、蓄えは必須と言っていい。それにしたってレオは蓄え過ぎだけどね。
ぼくらは庭に戻り、ヴルペクラにかごを見せた。
「銀のかご……ですか?」
「おまえには見えないだろうが、若い女の魂が入っている。と言っても信ずるに足らんだろう。だから今夜わたしが直々に持って行ってやる。おまえはそこで金を払い、これを受け取れ。そしてかならずその晩のうちに悪魔を呼び出せ。魂は放っておけば消えてしまう代物だ。それでもし悪魔にこのかごは空だと言われたら金を返してやる。それまでのあいだ我々は隠れて儀式を見ていてやるからそのつもりでいろ。いいな?」
「わかりました。よろしくお願いします」
「これは特別サービスだ」
レオがそう言うと、どこからともなく馬が現れ、ヴルペクラの前で止まった。
「こいつはわたしの馬だが、おまえのような馬に乗れなそうなヤツでも乗れるようになっている。手綱は落ちないために持つだけでいい。黙っていてもおまえの家の前まで連れて行ってくれるはずだ。それと、おまえはおそらくお忍びで来たんだろう?」
「はい」
「いまおまえに”顔を覚えられない魔法”をかけた。この魔法がかけてあるあいだは、だれが見てもおまえだと気づかない。会話してもおなじだ。おまえと話した人間は、だれかと話したことは覚えるが、だれと話したかも、どんな顔だったかも忘れてしまう。ただし名乗ったり、名前を呼ばれて応えたりすればその瞬間に魔法は解けてしまう。だから間違っても道中名乗ったりするな。逆に、家に着いて忍ぶ必要がなくなったら、すぐにだれかに名乗れ。わかったな?」
「わかりました。そんなことまで気を遣っていただいて、重ね重ねお礼申し上げます」
「なあに、商売だからな」
レオはそう言ってフッと笑った。ぼくにはその笑みが「おまえも商品になるのだから大切に扱ってやらないとなぁ」と言っているのがわかった。
レオは相変わらず横柄な態度で、サラミをかじってはウィスキーを飲んでいた。
「お売りいただけるでしょうか?」
ヴルペクラが険しい表情で訊くと、
「かまわないが……少し気になることがある」
レオは腕を組み、めずらしく真面目な顔をした。
「おまえごときが本当に悪魔を呼べたのか?」
それはぼくも疑問だった。だって、悪魔を呼ぶにはそれなりの資格がいる。人間としての貫禄や技量、魔術師としての格など、どこかで悪魔に気に入られなければならない。
しかしぼくの目に映るヴルペクラは決して立派になど見えない。ただのボンボンの小娘だ。力のある人間にしては風格がなさすぎる。
しかしヴルペクラには確固たる自信があった。
「間違いなくあれは悪魔でした。本に書いてある通りでしたもの」
「ほう、どんな姿だ?」
「頭はヤギで、裸の男性の体、腰から下は獣の下半身でした」
ええ? とぼくは思わず声に出しそうになった。だって、それってずいぶん古い悪魔じゃないか。
悪魔は実態がないから気分によって姿を変える。いまのトレンドは魚介類で、とくに海のものが流行だ。このあいだここに遊びに来たパイシスという悪魔は、右半身がタコで、左半身がイカだった。もちろん海鮮ばかりじゃなく、山のもの、人間、鳥、無生物、いろんな姿の悪魔がいるが、現在ヤギ頭の悪魔なんているはずがない。
というのもぼくはここへ来てはじめて悪魔と会ったとき、人間の本では悪魔はヤギ頭で下半身が獣だと書かれていると話したんだ。そしたら、
「それはむかし大流行したぞ。あのときはほとんどの悪魔がヤギ頭だった。もう何百年も前のことだがな。おれも毎日ヤギを観察し、一番リアルなヤギを目指したものだ」
としみじみ話してくれた。さらには、
「いまさらヤギ頭だなんて、おれだったら恥ずかしくて死んでしまう。おっと、悪魔は死なないのだったな。アハハハハ」
とデモニックジョークをかましてくれた。(悪魔はやたらと、死なないのに死んでしまうというジョークを使う)
レオは話を聞いて、
「なるほどな。それでか……」
と、なにか納得した様子で、
「いいだろう、売ってやる」
と言った。ヴルペクラはうれしそうに、
「ありがとうございます! ああ、これで復讐が果たせる!」
と、まるで花かんむりを完成させた少女のように無邪気な笑顔を見せた。それでひとを呪い殺すっていうのに、大丈夫かなぁ、このひと。
「しかし安くはないぞ」
そう言ってレオはとんでもない金額を提示した。立派な家が二、三軒建てられそうな額だ。ふだん提示する額より十倍近く高い。たぶん金持ちと見てぼったくってるんだろう。庶民なら目玉が飛び出るような大金だが、ヴルペクラは、
「それくらい、お安いご用です」
と即答した。”それくらい”だってさ。ぼくには信じられない世界だ。なんかちょっとムカついてきたぞ。もっとぼったくってもよかったんじゃないのか?
レオはニヤリと微笑んで、
「よし、契約成立だ。魂を持ってこよう」
と立ち上がった。
「ではわたしとアーサーは商品を選んでくるから、おまえはここで待っていろ」
そう言ってぼくを連れ、館の中に入って行った。
彼女の商品は館の奥、秘密の扉の中にある。
商品倉庫——とレオの呼ぶそれは、一見なんでもない通路の壁が扉になっており、レオが開けと念じれば勝手に左右に開いてくれる。
中は常に淡い光が満ちている。これは魔法の光で、魂の維持に必要なものだ。アルコールが常に蒸発し続けるように、魂も放っておけば蒸発してしまう。この光はそれを防ぐための蓋のようなもので、地下のエネルギーを利用して常に魔力を充満させている。そんな場所だから、入ると少し肌がピリピリする。
倉庫は格安アパートの一室ほどの大きさで、四段の木棚がいくつも並んでいる。下段は雑品が置かれ、上の三段には大きめのリンゴくらいの銀のかごがたくさん置いてある。
そのかごの約半数に、色とりどりの光の球が閉じ込められている。
これが魂だ。
ぼくは最初見えなかったが、レオといっしょに過ごすうちに見えないものが見えるようになってきて、いつしか魂がはっきり見えるようになった。最近だと、どの魂がどんな人間のものだったかまでわかる。色はその人間の性質を表し、輝きの美しさ、醜さでまた違い、なんとなくだけど死んだときの年齢もわかる。
「これなんかいいだろう」
レオは暗い青色の魂を選び、かごをつかんだ。
「ずいぶんつまらないのを選ぶんだね」
ぼくはあの値段でそれはないと思った。だってレオが選んだ魂はたしかに若い女のものだけど、生気も薄く、気性も暗く、本来安く売るべきものだ。見える人間ならひとこと文句を言うだろう。
「いいんだ。どうせ食われてしまうものなんだから」
「食われる? 悪魔が魂を食べるって言うの?」
「いいや、あの女が呼んだのは悪魔じゃない。それはおまえも薄々わかっているだろう?」
「まあ……」
そう、たぶんヴルペクラが呼んだのは悪魔じゃない。あの女が悪魔を呼べるはずがないし、話を聞く限り悪魔とは思えない。
「それじゃ、いったいなにを呼んだんだろう」
「おそらく魔力や魂を糧とする魔物だろう。魂を喰らう者はこの世にごまんといる。人間の魂はうまいらしいからな。呪いだなんだと嘘をついて、うまいメシにありつこうって魂胆だ。だからどんなものだっていいのさ」
「でも、いくらなんでもぼったくり過ぎじゃないかな?」
「いくらだっていいんだ。あの女は死ぬんだからな」
「えっ?」
「あの女には死相が出ていた。あの濃さならおそらく今日、明日というところだろう」
レオには不思議な能力がある。もうすぐ死ぬひとがわかるんだ。
近いうちに死ぬ運命にあるひとは顔に死相が現れる。長くて数週間、死期が迫るにつれて死相は濃くなり、いちど死相が現れたらどう足掻いても死んでしまう。消す方法はなく、運命を変えることはできないとレオは言う。
ぼくには見えないから死相がどんなものかはわからない。霊能力者にも魔術師にも、悪魔にさえ死相が見える者はいない。レオだけの特別な力だ。物心ついたころにはもう見えていたらしいから、なにが原因かもわからない。
とにかくレオは死相が見える。そして死相が見えるからこそ魂売りという商売が成り立つのかもしれない。
「見た感じずいぶん金持ちのようだからな。おそらく三女でもあれくらいの金は手持ちでなんとかするだろう。だがあれがギリギリだ。あれ以上は親に泣きついたりして、のちに尾を引く危険がある。だからあの値段だ。なに、別に高くたっていいじゃないか。なんせ死ぬんだからな。おそらく魔物があの女も殺して魂を食おうと考えているのだろう。そこを横取りして在庫の確保だ。魂を売って金をもらい、魂を捕獲して在庫を確保する。自分で手を下してないから因果も生まれない。われながら完璧だろう」
相変わらずがめついなぁ。それにひとの死をなんとも思ってない。まあ、じゃなきゃ魂売りなんてできないか。ひとが死ななきゃ商品が手に入らない。いつ客が来るかわからない。たまに来る客のニーズに応えるために多種多様の魂を揃えておかなきゃならない。この条件で商売する以上、蓄えは必須と言っていい。それにしたってレオは蓄え過ぎだけどね。
ぼくらは庭に戻り、ヴルペクラにかごを見せた。
「銀のかご……ですか?」
「おまえには見えないだろうが、若い女の魂が入っている。と言っても信ずるに足らんだろう。だから今夜わたしが直々に持って行ってやる。おまえはそこで金を払い、これを受け取れ。そしてかならずその晩のうちに悪魔を呼び出せ。魂は放っておけば消えてしまう代物だ。それでもし悪魔にこのかごは空だと言われたら金を返してやる。それまでのあいだ我々は隠れて儀式を見ていてやるからそのつもりでいろ。いいな?」
「わかりました。よろしくお願いします」
「これは特別サービスだ」
レオがそう言うと、どこからともなく馬が現れ、ヴルペクラの前で止まった。
「こいつはわたしの馬だが、おまえのような馬に乗れなそうなヤツでも乗れるようになっている。手綱は落ちないために持つだけでいい。黙っていてもおまえの家の前まで連れて行ってくれるはずだ。それと、おまえはおそらくお忍びで来たんだろう?」
「はい」
「いまおまえに”顔を覚えられない魔法”をかけた。この魔法がかけてあるあいだは、だれが見てもおまえだと気づかない。会話してもおなじだ。おまえと話した人間は、だれかと話したことは覚えるが、だれと話したかも、どんな顔だったかも忘れてしまう。ただし名乗ったり、名前を呼ばれて応えたりすればその瞬間に魔法は解けてしまう。だから間違っても道中名乗ったりするな。逆に、家に着いて忍ぶ必要がなくなったら、すぐにだれかに名乗れ。わかったな?」
「わかりました。そんなことまで気を遣っていただいて、重ね重ねお礼申し上げます」
「なあに、商売だからな」
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