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第五話 だらしない女
だらしない女 三
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「ひーん、恥ずかしいですぅ」
デネボラは顔を真っ赤にして、ゆるんだ腹を抱え込んだ。そんな彼女にレオは毅然と言い放った。
「そうだろう、恥ずかしいだろう! なら少しは痩せる努力をしたらどうだ! いつもいつも不摂生ばかりしおって、しもべがこれでは主人のわたしが恥ずかしいんだ!」
ずいぶんきびしいことを言うなぁ。なにもそんな言い方しなくてもいいじゃないか。半裸をさらしてるだけでも十分つらいだろうに。
「ねえ、そんなに言わなくてもいいんじゃない? 女は肉がつきやすいのよ」
アクアリウスが場を取りなすように言った。しかし、
「いけません!」
レオは師匠にさえ目を吊り上げ、言った。
「さきほどアクア様はおっしゃったでしょう! 肥満は病気に繋がると! わたしはあるじとしてデネボラを心配しているのです。たしかに使い魔は病にかかりにくい。本来のいのちを捨て、主人の一部となっているのですから。しかしそれでも病にかかる者はかかる。怪我もする。そして死ぬこともある。なれば愛するしもべのことを想うのは当然でしょう」
「それはそうだけど……」
「それにはっきり言います。わたしは醜いものがきらいだ! わたしの周りにある者はすべからく美しくあってもらいたい!」
「ひぃん……」
デネボラが涙目でぎゅっと肩を縮めた。かわいそうに……いくらあるじとはいえ言い過ぎだ。つまりは”おまえは醜い”って言ってるようなものじゃないか。
「レオ、ひどいよ。そんな言い方しなくたって……」
「おまえは黙っていろ!」
「そんな、デネボラが悲しんでるじゃないか」
「悲しむくらいなら夜中にバクバク食わなきゃいいんだ!」
「う……」
たしかにデネボラはよく夜遅くに食べている。たまに夜中に目が覚めてトイレに行くと、けっこうな確率でキッチンの方から物音がする。もしやと思って見に行くと、暗闇の中でひと影がもぞもぞ動き、案の定デネボラの声で、
「あまぁ~い」
なんて聞こえてくる。たしかにこれは、ぼくもよくないと思っていた。そのせいか昼寝も多いし、夜行性でもないのに夜起きてものを食べてたら、体が壊れちゃうんじゃないかと心配していた。
「いいか、体がだらしないのは、こころがだらしないからだ! おまえの働きは認めよう! 実によく働き、役に立っている! しかしそれとこれとは別だ! そんなことをしていればいずれ体がおかしくなるし、なにより美しくない! まずはアクア様に病がないか見てもらえ! そして今日から痩せるんだ!」
ううむ、きびしいが正論だ。ぼくももし自分の子供がそんな生活をしていたら、おなじことを言うだろう。ごめんよデネボラ、ぼくはもうなにも言えないや。
「大丈夫、きっと悪いところはないわ。使い魔はそう簡単に病気しないもの」
アクアリウスはそう言ってデネボラの診察をはじめた。ちなみに使い魔は変げ前と変げ後がリンクしているので、獣医学の知識がなくても、ひとの姿を診ればこと足りるという。そういえば以前アルテルフが転んで腕を怪我したとき、鷹の姿に戻ったら翼が傷ついて飛べないなんてことがあった。
……しかしやわらかそうだ。アクアリウスの手が腹や腕を押すたびにむにゅっと沈み、ぽよん、ぷにょん、と聞こえないはずの音がする。そのたびにアクアリウスは、
「あらー……」
と小さな声を漏らした。それにしてもなんだかすごいなぁ。どんな感触なんだろう。ぼくも触ってみたい。あの腹や、手足や、こぼれそうな胸……
おっと、なにを考えてるんだ! 彼女が健康でありますように! 祈るのはそれだけさ!
「うん、大丈夫」
アクアリウスは診察を終え、言った。
「いまのところ問題は見られないわ。ただ、その生活を続けていたら危険なのは間違いないわね。夜中食べるのだけは我慢なさい」
「はぁい……」
デネボラはうなだれるようにうなずいた。苦笑いの中に反省の色が見える。これで夜更かしと夜食をやめればいいけど……
「よかったなデネボラ。だがアクア様もおっしゃった通り、食生活を改め、運動して痩せないとダメだぞ」
レオはさっきよりわずかにやさしい声色で言った。しかしまだだいぶ熱が上がっており、
「そもそも昼寝して夜起きているのがいけない。なんど言ってもわからないんだから、このバカ者が」
「わかってますよぉ」
「バカ! わかってたらなんでできない!」
「だってぇ~」
「だってじゃない! いいか、おまえは今日からダイエットだ! 昼のうちに思い切り動けば、夜は眠くなって腹が減るどころじゃなくなるだろう! 毎日走り込みだ!」
「そ、そんなぁ~」
ふふっ。なんだか微笑ましいなぁ。デネボラには悪いけど笑っちゃった。まるで口うるさい母と娘みたいだ。こうして見てると亡くなった母さんを思い出すよ。子供のころはうるさくて面倒だったけど、考えてみれば子を想って叱りつけていたんだなぁ。
そんなぼくの笑いを見て、
「なんだ!」
レオがキツく睨んだ。
「なにがおかしい!」
あちゃ、怒ってる。本当に母さんみたいだ。
「いや、なんだか母さんみたいだなぁって」
「なに?」
「ぼくも母さんによく叱られてたからさ。いまのレオが、口うるさい母さんそっくりだったからつい……気を悪くしたらごめんね」
「わたしが……母さん?」
レオは眉をぎりぎりっとひそめ、険しい瞳でぼくを見つめた。もしや余計に怒らせたかな? ”口うるさい”ってところを”美人の”って言うべきだったかもしれない。レオならそれで満足する。
しかしレオは怒っていなかった。レオの顔が急ににやっと崩れ、
「むふふ、母さん……母さんか」
と言った。な、なんだ? ちょっと気持ち悪いぞ? いったいどうしたってんだろう。
謎の反応を示したレオは、ふと目をつぶったかと思うと、スッとたおやかな直立をし、ヘソ下あたりで手と手を重ね、コホン、と演技めいた咳をひとつ。
そしてデネボラにじろりと目を向け、言った。
「デネボラ、ママはあなたをそんな子に育てた覚えはありませんよ」
「えっ!?」
ぼくらはそろって声を上げた。ま、ママだって? いったいどうした!?
「あの、ママって……」
デネボラが言いかけると、
「そもそもパパの教育がなってないのよ!」
レオは突風が吹きそうな勢いでぼくに振り向き、
「仕事はわたしがしてるんですからね! 子育てはパパの仕事でしょう! それともパパが働いてお金を稼いでくれるのかしら!?」
ぱ、パパってぼくのことか!? もしかして親子の設定で話してる? ずいぶん唐突だな。たしかにレオは演技を好むきらいがある。ベッドの上でたわむれるとき、レオはちょくちょく、
「今日はこの設定でしよう」
などと言って、医師と患者だったり、主人と奴隷だったり、いろんな役をコスチュームまでそろえ、ノリノリで演じたりする。しかし親子を、しかもふだんの生活の中で演じるなんてはじめてのことだ。デネボラもアクアリウスもポカンとしてる。
「ねえ、レオ。どうしたのさ突然……」
とぼくが言いかけたそのとき、
——ビリビリッ!
「ぎゃっ!」
ぼ、ぼくの体に電撃が!
「子供の前ではママと呼ぶ!」
は!? 知らないよそんなの!
レオはアクアリウスの前で正座し、ペコリと頭を下げて言った。
「ドクター、今日は診てくださってありがとうございザマス」
な、なんだそのしゃべり方は。母親のつもりか? 変なスイッチ入っちゃったなぁ。面倒なことになったぞ。
「い、いいのよ。あなたたちが健康であれば」
アクアリウスは完全に引きつっていた。しかしレオはノリノリで、
「本来ならこのあとお茶をお出ししたいところザマスが、おあいにくさま、娘を少し教育しないといけないザマスので、また後日おもてなしさせていただきザマス」
「そ、そうね。なんだか忙しいみたいだし。それじゃあ来るときは鳥を飛ばすから。ま、またね……」
そう言ってアクアリウスはそそくさと逃げるように出ていった。
レオはそのうしろ姿をいつにも増してうやうやしいお辞儀で見送ると、すっくと背を伸ばし、どこから取り出したのか、ツンととんがったメガネをかけて言った。
「パパ! わかってるわね!」
「へ?」
「デネボラを痩せさせるわよ! 名付けてダイエット大作戦よ!」
デネボラは顔を真っ赤にして、ゆるんだ腹を抱え込んだ。そんな彼女にレオは毅然と言い放った。
「そうだろう、恥ずかしいだろう! なら少しは痩せる努力をしたらどうだ! いつもいつも不摂生ばかりしおって、しもべがこれでは主人のわたしが恥ずかしいんだ!」
ずいぶんきびしいことを言うなぁ。なにもそんな言い方しなくてもいいじゃないか。半裸をさらしてるだけでも十分つらいだろうに。
「ねえ、そんなに言わなくてもいいんじゃない? 女は肉がつきやすいのよ」
アクアリウスが場を取りなすように言った。しかし、
「いけません!」
レオは師匠にさえ目を吊り上げ、言った。
「さきほどアクア様はおっしゃったでしょう! 肥満は病気に繋がると! わたしはあるじとしてデネボラを心配しているのです。たしかに使い魔は病にかかりにくい。本来のいのちを捨て、主人の一部となっているのですから。しかしそれでも病にかかる者はかかる。怪我もする。そして死ぬこともある。なれば愛するしもべのことを想うのは当然でしょう」
「それはそうだけど……」
「それにはっきり言います。わたしは醜いものがきらいだ! わたしの周りにある者はすべからく美しくあってもらいたい!」
「ひぃん……」
デネボラが涙目でぎゅっと肩を縮めた。かわいそうに……いくらあるじとはいえ言い過ぎだ。つまりは”おまえは醜い”って言ってるようなものじゃないか。
「レオ、ひどいよ。そんな言い方しなくたって……」
「おまえは黙っていろ!」
「そんな、デネボラが悲しんでるじゃないか」
「悲しむくらいなら夜中にバクバク食わなきゃいいんだ!」
「う……」
たしかにデネボラはよく夜遅くに食べている。たまに夜中に目が覚めてトイレに行くと、けっこうな確率でキッチンの方から物音がする。もしやと思って見に行くと、暗闇の中でひと影がもぞもぞ動き、案の定デネボラの声で、
「あまぁ~い」
なんて聞こえてくる。たしかにこれは、ぼくもよくないと思っていた。そのせいか昼寝も多いし、夜行性でもないのに夜起きてものを食べてたら、体が壊れちゃうんじゃないかと心配していた。
「いいか、体がだらしないのは、こころがだらしないからだ! おまえの働きは認めよう! 実によく働き、役に立っている! しかしそれとこれとは別だ! そんなことをしていればいずれ体がおかしくなるし、なにより美しくない! まずはアクア様に病がないか見てもらえ! そして今日から痩せるんだ!」
ううむ、きびしいが正論だ。ぼくももし自分の子供がそんな生活をしていたら、おなじことを言うだろう。ごめんよデネボラ、ぼくはもうなにも言えないや。
「大丈夫、きっと悪いところはないわ。使い魔はそう簡単に病気しないもの」
アクアリウスはそう言ってデネボラの診察をはじめた。ちなみに使い魔は変げ前と変げ後がリンクしているので、獣医学の知識がなくても、ひとの姿を診ればこと足りるという。そういえば以前アルテルフが転んで腕を怪我したとき、鷹の姿に戻ったら翼が傷ついて飛べないなんてことがあった。
……しかしやわらかそうだ。アクアリウスの手が腹や腕を押すたびにむにゅっと沈み、ぽよん、ぷにょん、と聞こえないはずの音がする。そのたびにアクアリウスは、
「あらー……」
と小さな声を漏らした。それにしてもなんだかすごいなぁ。どんな感触なんだろう。ぼくも触ってみたい。あの腹や、手足や、こぼれそうな胸……
おっと、なにを考えてるんだ! 彼女が健康でありますように! 祈るのはそれだけさ!
「うん、大丈夫」
アクアリウスは診察を終え、言った。
「いまのところ問題は見られないわ。ただ、その生活を続けていたら危険なのは間違いないわね。夜中食べるのだけは我慢なさい」
「はぁい……」
デネボラはうなだれるようにうなずいた。苦笑いの中に反省の色が見える。これで夜更かしと夜食をやめればいいけど……
「よかったなデネボラ。だがアクア様もおっしゃった通り、食生活を改め、運動して痩せないとダメだぞ」
レオはさっきよりわずかにやさしい声色で言った。しかしまだだいぶ熱が上がっており、
「そもそも昼寝して夜起きているのがいけない。なんど言ってもわからないんだから、このバカ者が」
「わかってますよぉ」
「バカ! わかってたらなんでできない!」
「だってぇ~」
「だってじゃない! いいか、おまえは今日からダイエットだ! 昼のうちに思い切り動けば、夜は眠くなって腹が減るどころじゃなくなるだろう! 毎日走り込みだ!」
「そ、そんなぁ~」
ふふっ。なんだか微笑ましいなぁ。デネボラには悪いけど笑っちゃった。まるで口うるさい母と娘みたいだ。こうして見てると亡くなった母さんを思い出すよ。子供のころはうるさくて面倒だったけど、考えてみれば子を想って叱りつけていたんだなぁ。
そんなぼくの笑いを見て、
「なんだ!」
レオがキツく睨んだ。
「なにがおかしい!」
あちゃ、怒ってる。本当に母さんみたいだ。
「いや、なんだか母さんみたいだなぁって」
「なに?」
「ぼくも母さんによく叱られてたからさ。いまのレオが、口うるさい母さんそっくりだったからつい……気を悪くしたらごめんね」
「わたしが……母さん?」
レオは眉をぎりぎりっとひそめ、険しい瞳でぼくを見つめた。もしや余計に怒らせたかな? ”口うるさい”ってところを”美人の”って言うべきだったかもしれない。レオならそれで満足する。
しかしレオは怒っていなかった。レオの顔が急ににやっと崩れ、
「むふふ、母さん……母さんか」
と言った。な、なんだ? ちょっと気持ち悪いぞ? いったいどうしたってんだろう。
謎の反応を示したレオは、ふと目をつぶったかと思うと、スッとたおやかな直立をし、ヘソ下あたりで手と手を重ね、コホン、と演技めいた咳をひとつ。
そしてデネボラにじろりと目を向け、言った。
「デネボラ、ママはあなたをそんな子に育てた覚えはありませんよ」
「えっ!?」
ぼくらはそろって声を上げた。ま、ママだって? いったいどうした!?
「あの、ママって……」
デネボラが言いかけると、
「そもそもパパの教育がなってないのよ!」
レオは突風が吹きそうな勢いでぼくに振り向き、
「仕事はわたしがしてるんですからね! 子育てはパパの仕事でしょう! それともパパが働いてお金を稼いでくれるのかしら!?」
ぱ、パパってぼくのことか!? もしかして親子の設定で話してる? ずいぶん唐突だな。たしかにレオは演技を好むきらいがある。ベッドの上でたわむれるとき、レオはちょくちょく、
「今日はこの設定でしよう」
などと言って、医師と患者だったり、主人と奴隷だったり、いろんな役をコスチュームまでそろえ、ノリノリで演じたりする。しかし親子を、しかもふだんの生活の中で演じるなんてはじめてのことだ。デネボラもアクアリウスもポカンとしてる。
「ねえ、レオ。どうしたのさ突然……」
とぼくが言いかけたそのとき、
——ビリビリッ!
「ぎゃっ!」
ぼ、ぼくの体に電撃が!
「子供の前ではママと呼ぶ!」
は!? 知らないよそんなの!
レオはアクアリウスの前で正座し、ペコリと頭を下げて言った。
「ドクター、今日は診てくださってありがとうございザマス」
な、なんだそのしゃべり方は。母親のつもりか? 変なスイッチ入っちゃったなぁ。面倒なことになったぞ。
「い、いいのよ。あなたたちが健康であれば」
アクアリウスは完全に引きつっていた。しかしレオはノリノリで、
「本来ならこのあとお茶をお出ししたいところザマスが、おあいにくさま、娘を少し教育しないといけないザマスので、また後日おもてなしさせていただきザマス」
「そ、そうね。なんだか忙しいみたいだし。それじゃあ来るときは鳥を飛ばすから。ま、またね……」
そう言ってアクアリウスはそそくさと逃げるように出ていった。
レオはそのうしろ姿をいつにも増してうやうやしいお辞儀で見送ると、すっくと背を伸ばし、どこから取り出したのか、ツンととんがったメガネをかけて言った。
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