魂売りのレオ

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第十五話 そうだ、温泉に行こう

そうだ、温泉に行こう 六

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 脱衣所の扉を開くと、そこには露天風呂が広がっていた。
「わあー、これが温泉なんだー!」
 ぴょこんとアルテルフが飛び出し、子供さながら辺りを見回した。夜だからだいぶ暗いが、淡い照明がちらほら高い位置にあり、足元が見える程度にはほの明るい。
「へえ、ここはこんなふうなんだねぇ」
 とライブラが腕を組み、言った。なんでも場所によって湯船の形式はまったく違うらしい。
 ふたつある出入り口からそれぞれまっすぐ道が伸び、その左右を岩風呂がずらり並んでいた。全体で見て右に一列、中央に二列、左に一列の計四列で、中央二列の境には壁を取っ払ったあとがある。脱衣所同様、男女別だったときの名残なごりだろう。
 湯船はおよそ十人が輪になれるほどの大きさで、それが一列につき十個あった。どれもだいたい賑わっているのを見るに、この温泉がいかに人気かがうかがい知れる。
 しかしぼくはおもしろいことに気づいた。混浴だというのに、男女がきっちり分かれている。右の列に女が、左の列に男が集まり、中央の二列は家族連れやカップルが多く見られた。
「だろうねぇ。人間ってのはそれなりに気を遣うものさ」
 なるほど、いくら男が欲望のかたまりでも、女の中にズカズカ混ざっていくのは気が引けるものだ。もちろん視線はガッツリあるいはチラチラ向けているが、ともあれ一種の規律をもって、浴場は大いに賑わっていた。
「よかったね、レグルス。ごちゃごちゃじゃないみたいだよ」
 と、ぼくはレグルスに言った。彼女は裸を見られるのが大の苦手だ。それに異性のものを見るのも得意じゃない。もし近くに男がいたら、顔を真っ赤にして泣き出してしまうだろう。
「はい……これならなんとか……」
 レグルスは身を縮ませながらも笑顔を見せた。やや固いが、少しは気が楽になった証拠だ。
 ただ、その視線は浴場全体とレオの体をぎこちなく行き来している。
 なにせレオは一切体を隠していない。ほかの三人がバスタオルを巻いているのに対し、レオだけはふつうのタオルを畳んで手に持ち、完全に素肌をさらしている。多少暗いとはいえ、よほど目が悪くない限り遠くからでも丸見えだ。ぼくはいっしょにいるのが恥ずかしくもあり、妙に自慢げでもあり、その他さまざまな感情が入り混じって、股間からタオルを外すことができなかった。
「しかし……どれに入ればいいんだ?」
 レオは恥ずかしげもなくスタスタ歩き、全体を見回した。ほかに隠さず歩く女なんてほとんどいない。当然視線は彼女に集まり、子供が大声で「ねえママー、あのお姉ちゃん丸見えー!」などと言ったりもした。しかしそんな中でも飄々ひょうひょうと、さもすれば見せつけるように髪を掻き上げたりするんだから、本当にレオは大したもんだよ。——いろんな意味でさ。
「ここいっぱいいてますよー!」
 アルテルフが大手を振ってぼくらを呼んだ。なるほど、そこはふたりの女しか入っておらず、かなり余裕がある。
「お先でーす!」
 言いながら彼女はぴょーんと跳んだ。それを見て、
「あ、バカ!」
 ライブラが咄嗟に声を上げた。直後、ドボンと飛沫が上がった。
 一秒後、
「熱っつーーーい!」
 アルテルフは大慌てで湯から上がった。どうやらかなりの高温だったらしい。
「ぴょ~、どうりでひとが少ないはずですね」
 と、ややタオルが着崩れしながら、ほうほうのていでぼくらの元に戻ってきた。すると、
「こら! 湯に飛び込むんじゃないよ!」
 ライブラがきつく叱った。
「それとタオルを湯船に浸けちゃいけないよ! あと入る前はかならずかけ湯をすること! 最低限のマナーだよ!」
「ぴょ~、ごめんなさい」
「まったく……寒いのはわかるけど、あんまり焦るんじゃないよ」
 そう、外は寒かった。湯気のおかげでそこまで冷える感じじゃないけど、暖房の効いた脱衣所と違い、冬の寒さがダイレクトに肌を叩いてくる。ぼくも早く入りたいなぁ。よくレオは平気だよ。
「ふふふ……こう見られると熱くてな。ああ、いい気持ちだ」
 バカ言ってないで早く入ろう。まったく、愛する妻ながらどこまで変態なんだ。いやらしく目をゆがませちゃって、もう。
「なるほどねぇ、湯船によって熱さが違うんだねぇ」
 ライブラは出入り口付近の看板を見て言った。
「手前の方が熱くて、奥の方がぬるいようさね。じゃあ中間あたりに行こうか」
 あたしゃ熱い方が好きなんだけどね——と、ひとこと加え、ライブラはぼくらを率いた。その中でわりと空いているところを見つけ、彼女は男方面に背を向けるかたちでバスタオルをはらりと脱ぎ、湯船の端にある取手付きの手おけで湯を浴びて、ゆっくりと湯船に入った。
「はああぁぁぁ~~~~……」
 わっ、おっさん臭い濁った声! でも気持ちよさそうだなあ。
「我々も浸かろう」
 そう言ってレオはライブラをまねて入浴した。もちろんタオルのくだりはなしだ。
「ほら、レグルス。タオルで覆っといてあげるからあんたも入りな」
 とアルテルフが世話を焼き、「ありがとう、助かるよ」と言ってレグルスが続き、アルテルフもあとを追った。みんな気持ちよさそうに声を漏らし、温泉のあたたかさを全身で味わっている。中に入ってしまえば体は隠れるから、夜の灯りでは視線を気にすることもない。
 右からアルテルフ、レグルス、レオ、ライブラと並んで岩を枕にリラックスするのを見て、ぼくは、
「じゃあぼくは向こう行ってくるね」
 と男側に行こうとした。すると、
「なに言ってる。おまえはわたしの隣だ」
 とレオがレグルスとのあいだを広げた。
「え、でもぼくは男だし……」
「混浴だぞ。構わんだろう」
「そんな……よくないよ」
 ぼくは正直気が引けた。そりゃ男である以上、混浴はある種の夢だ。いくら高潔な騎士とはいえ、裸の美女に囲まれて、ひとつ湯船を共有できたらと考えるのは当然のことだ。
 とはいえそれはあくまで妄想で、現実にあっていいことじゃない。そもそも正面には他人がいる。ここに男が混ざるなんて迷惑極まりない行為だ。
 しかし、
「あ、アーサー様がよろしければ、わたくしはお隣に来てほしいです」とレグルスは言うし、
「別にいいんじゃないですかー? アーサー様女みたいだしー」とアルテルフは笑ってるし、
「あたしゃ構わないよ。慣れてるからねぇ」とライブラも前向きだ。
 でもほかのお客さんはいやに決まってるよ。ほら、ぼくが男だって聞いて顔を見合わせてる。若くてきれいなひとたちで、きゅっと体を固くしたり、おもむろに腕を閉じたりして、ぼくをチラチラ見てる。いますぐここを離れるべきだ。
 ——と思いきや、
「嘘ー、男の子なの? かわいくなーい?」
「たしかにアソコしか隠してないもんねー」
「あたしはいいよー。お仲間さんと仲よく入りなよー」
「うんうん、むしろ入ってー」
 そう言ってうながすどころか、なんとあえて体が見えるようにゆったりした。あわわわ! これじゃタオルを外せない!
「ほら、みんなそう言ってるぞ。さっさと入ったらどうだ」
 で、でも……!
「これで入らなければむしろ不自然だな。それともおまえ、いやなのか?」
 そ、そんなわけ……でも……
「なら早く入れ。寒いだろう。ほら」
 そう言ってレオはぼくに手おけを差し出した。こ……こうなったらもう入るしかない。
 ぼくはタオルを外し、大急ぎで湯をかけ、湯船に浸かった。そのさなか、
「きゃあ~! 元気に上向いちゃってるー!」「うっそ、ほとんどツルツルじゃな~い! これで男~!?」「恥ずかしがっちゃってかわいい~!」
 などと黄色い声が聞こえてきたが、なるべく気にしないようにして、すぐさま脚を閉じた。
 はあ……男子がなんてみっともない姿を……これじゃ生き恥だ。というかなんであのひとたち気にしないんだ。いまだって隠してないし、まるで見せつけてるみたいじゃないか。
「フフフ……さすがわたしの夫だ」
 なにがさすがだよ。ぼかぁ恥ずかしくてしょうがないよ。
「まったく、あんたらいやらしいことばっかだねぇ。それより湯をたのしみなよ。いい湯じゃないかい」
 ライブラが岩に腕を広げ、ああ~と仰け反った。たしかにすごく気持ちがいい。お湯も熱過ぎずちょうどいい感じだ。冷えた空気が顔に当たり、それがなお心地いい。
 ただ……そんな格好されるとどうしても目が行っちゃうよ。ライブラは怖いひとだけどきれいだし、レオとおなじくらいナイスバディだ。もっとも肌の色はだいぶ違う。レオの肌がだいだい色なのに比べて、ライブラはかなり白い。先端も茶っぽくなくて、ほとんどピンクに近く、輪も小さめだ。
 うっ……いけない! 見惚みとれてる!
 そこに、
「なあ、アーサー」
「えっ?」
 レオがずいっと身を寄せ、片腕を上げて言った。
「おまえがらない方が好きだと言うから、脇も、下も、手入れせず残してあるんだが……やはり周りを見るとみんな処理してある。なあ、変じゃないか? 浮いてないか? なあ」
「も、もちろん変じゃないよ。むしろ……すごくいいよ」
「そうか? ふふ……そうか」
 ああ、レオったらなんて色っぽいんだ。そんな姿見せられたら引き寄せられちゃうじゃないか………………あ、もしかしてそれが目的? ぼくがライブラのとりこになってたから?
「ふふふ……いい湯だな」
 うわぁ、満足そうだ。やっぱりそうなのかな?
「あ、あの……アーサー様」
 え、なあにレグルス?
「そ、そちらばかりに寄らず、もっとゆったりしてはどうですか? こ、こちら広いですよ……」
 そうだね。もっとゆったり…………って、レグルス!? どうして隠してないの!? 君は恥ずかしがり屋のはずなのに! うわぁ……大きな胸が湯船のたゆたうに合わせて、薄いピンクのぷっくりした先端も、褐色の健康的な肌も、薄明かりに揺れちゃって……暗いからこそよけいにあでやかで……
「い、いい湯でございますね……」
 真っ赤な顔がぎこちなく遠くを見つめた。そういえばレグルスは破廉恥はれんちを克服したいんだっけ。だからといって、これは修行が過ぎるんじゃないか!?
「あれー? レグルスもうのぼせちゃったのー?」
「はにゃっ!」
 アルテルフがレグルスの肩に手を乗せ、からかった。いたずら大好きな彼女が、こんな無防備な獲物を逃すはずがない。いつもはぼくをからかうけど、今日のレグルスはぼくでさえちょっかいを出したくなるほどかわいらしい。
 しかしそれが”あだ”となったか。レグルスいじりに夢中になるあまり、初々ういういしい体はぼくに向かって明け透けだった。
(こ、これはいけない!)
 ぼくは見ちゃいけないと思いつつも視線を逸らせなかった。なにせすべてが見えている。大人になる直前の青い果実が、柑橘かんきつの香るようなさわやかな色気を放っている。ほどよく細い胴と手足がしなやかにくねり、それに合わせて膨らみかけの胸が小さく主張する。そして、大きく股を開くように片ひざを立てているから、一切剃ったあとのないツルツルの丘が彼女の未成熟さをより引き立て、だからこそすべてがあらわで……ああ、なんてことだ。ぼくは騎士だというのに、もっとよく見ようとしてしまっている……
 と、こころ奪われる中、ふと思った。そういえばこの子の裸を見るのってはじめてだなぁ。いつもいやらしいイタズラをしてくるけど、ぼくをもてあそぶだけ弄んで、それ以上のことはしないしなぁ。
 きれいだなぁ……
「……っ!」
 アルテルフはぼくと目が合い、ハッと硬直した。直後バッと手で胸を隠し、脚をクロスさせ、真っ赤な顔で、
「あっ、あの! そんなまじまじ見られると恥ずかしいんですけど!」
 うっ! 新鮮!
「あははははは! やっぱりおまえも男だなぁ!」
 れ、レオ! からかわないでよ!
「あ、アーサー様……視線が迷うようでしたら、わたくしめの修行に……あの、その……ひぃん!」
 レグルス! そんなかわいい声を出されたら……!
「よくもじっくり見てくれましたね! あんたも見せなさいよ! ほら、脚広げてみんなに小っちゃいお粗末ザコご披露しなさいよ!」
 待って! やめて、開かないで! や、やめ——
「ちょっとあんたら、いいかげんにしなよ!」
 あ……ご、ごめんライブラ……
「せっかくの温泉なんだからもっと味わいなよ。さかるのなんていつだってできるだろ? ここは鉱石の成分がたっぷり溶けた、いろんな効能のある名湯めいとうなんだ。病にも効くし、ただのお湯より温ったまるんだ。ほら、じんとして気持ちがいいだろ?」
 そうだね、言われてみればいつものお風呂より心地いい。
「……悪かったな。少々はしゃぎ過ぎた」
 レオがめずらしく謝った。それに続いて二匹も頭を下げた。
「なぁに、初心者はつい周りの目を忘れちまうのさぁ。それよりゆっくり浸かろうよ。世間話でもしながらさ」
 それからぼくらは、おそらくあるべき姿で温泉をたのしんだ。大通りで食べた軽食のことや、この地方の特色のこと、それから仕事の調子や取り止めのない話でささやかに盛り上がり、これ以上ないほどリラックスした。
 ——もっとも、ぼくのは演技だ。だって、周りを見れば全裸の美女だよ。その中でぼくもいっしょにスッポンポンなんだよ。こんなの意識しない方が無理だよ。
 結局ぼくはずうっとガチガチだった。部屋に戻って食事をしているあいだもそのままだった。あんな景色を見て落ち着けるはずがない。味なんてよくわかんなかった。
 ……しかし、このときばかりはレオの淫乱さに助けられた。
 当然ぼくは寝つけなかった。大人数用の寝室には十台のベッドが並んでおり、端の五つから順に横になって、照明を消して月明かりだけになった。
 最初は些細ささいな会話をしていたけど、やがてポツリポツリと声が途絶え、寝息のみ残った。だけどぼくはギンギンに目がえていた。
 そんな中、のっそりレオが布団に潜り込んできた。
「レオ……!」
「フフフ……このユカタというヤツは実にいいな。下着を着けずに素肌で着るから気持ちがいい。それにこうして前をはだけると、なんともいやらしいではないか」
「だ、ダメだよ……みんな隣で寝てるのに……」
「だがこのままじゃねむれんのだろう? わたしもだ。なあに、いま”聞かれない魔法”をかけた。どれだけ声を上げてもバレやしない」
「だけど……」
「ごちゃごちゃうるさいヤツだな」
 あっ! ゆ、ユカタの中に手を……!
「こんなに腫らして……苦しかっただろうに。よーく眠れるよう、たっぷりなぐさめめてやらんとなぁ」
 ぼくはいけないと知りつつ思うがままになってしまった。もちろん騎士が、おなじ部屋にひとがいるのに、こんなことをしていいわけがない。だけど限界だったんだ。それに、たしかに音が出なければバレないしね。
 ……もっとも、それは大きな間違いだった。みんなが寝てるあいだは平気でも、翌朝になればにおいでわかってしまう。冷静に考えれば気づくことだ。
 そう、冷静じゃなかった。冷静じゃなかったんだよ。とほほ……
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