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触手系な彼女から見て
触手系な私と半吸血鬼の先輩
しおりを挟む私はマナと言います。
星見大学の園芸学部に所属してます。
星見って名前なのに、園芸学部があるのって不思議な学校ですよね。
私の大学はとても大きくて、それでいて色んな学科、学部があります。
それでいて、評判もいいので、人気もあるんですよ、入学するのに苦労しました。
あ、話がそれましたね。
私は普段は見た目は桃色の髪に、桃色の目をした人間っぽい感じの女性です、何も言わなければ大人しそう、とよく言われます。
そんな私には秘密があります。
私は、ご先祖様が「触手族」と呼ばれる存在で、私は先祖返りみたいなのが出ているのでその……体の一部を触手に変えたり、体全部を触手状の生物に変化できます。
この世界の触手は一般的はに人型の種族の体液……精液や愛液などを主食にするので、そう言うのに犯される趣向がない方以外は触手を見ると逃げます。
私は大人しい見た目なので、よく男性の方々に襲われますが――皆触手を見せると顔を真っ青にして逃げていきます。
まぁ、そうでしょう、レイプする目的で近づいたら相手が絶対的に自分達をレイプできる存在だった、なんて気づいたら逃げますよね、普通。
まぁ、私が体の一部をそういう触手に変えられたり、触手状の生き物になるだけだったら私はそれを隠して生きていればいいんですが……私の性的欲求も「触手族」特有のモノなので問題なのです。
つまり、私は人の形をしていますが、人型の方々が行うような自慰では性的欲求が発散できないのです。
その「触手族」と呼ばれる存在はその……捕えた男性を搾精、捕えた男性もしくは女性のナカに大量射精、捕えた相手の肉体を性的行為に最適化する改造……など、つまり性行為を行わないと発散できないんです。
その捕えた男性の精液で子どもをつくったり、もしくは捕えた女性の種に受精させたりして繁殖したりもしますが……基本「触手族」は単一でも増えられるのでそれは滅多にありません。
でも私のご先祖様はそうですね相手の方が親に捨てられた女の子で、ご先祖様はその女の子を可愛がり、気に入り、そして妊娠させて――まぁその血が途絶えることなく今に至り私というのになっています。
あ、ちなみにご先祖様は今も存命です、触手族って寿命ないんですよ、成長はするけど老化しないですし、でも死ぬときは死ぬんですけどね。
ちなみに、私がそういう「触手族」特有のを持っているのはご先祖様が、行政の方々と一緒に調べて分かったので、戸籍とかそういうのにはちゃんとそういう記載になってます。
私は、それ故悩みを抱えています。
私の性的欲求は一般的な「触手族」のソレ、触手族と分かれば基本逃げられる。
はい、故に私は性的欲求が出始めてから、一度も、発散したことがない、性的行為をしたことがありません。
故に、毎日、それを抑える日々です……現在は相談できる相手はおらず、とか言ってそういう職業に就く気もないので、いつももんもんとしています。
襲ってきた男性を逃がさずに、犯しちゃえばいいんですけど、あんまりやり過ぎると過剰防衛という事でお叱りを受けそうなので、いつも威嚇で我慢。
はぁ、誰か私のこの欲求受け止めてくれる優しい方はいないのでしょうか……。
その日も講義等が終わり、私は実家から出て一人暮らしで、今だ友達らしい友達がいない、ぼっちなので誰とも会話をすることもなく学校から出て行こうとしました。
ふと騒ぎが聞こえたので、ちらりと見ればこの大学で一番の美女と言われている――医学部で一個上の半淫魔のレイア先輩が、この大学で知らない人がいない有名人、法学部で一個上の大学で最も美しいと言われてる半吸血鬼のクルス先輩にどうやら告白しているようです。
雰囲気的に、周囲を味方につけて「うん」と言わせるような感じがして何か気分が悪いです。
結果は、クルス先輩が、レイア先輩の行動を全て見通した上で周囲のグルの方々に対して苦言を呈し、その上でフッて、何か悪い噂を立てようものなら「法的」に対処すると言い切ってその場を後にしていきました。
レイア先輩、めっちゃ悔しそうに泣いてます。
周囲の人たちは慰めてますがヒステリックになってます……ちょっと不味いので大学の方に影でこそりと連絡しておきました。
その後、自分の「欲求」をごまかすべく、流行りのパフェ等を食べ歩いたり、本を読みに行ったり、花屋さんで勉強したりしてすっかり遅くなりました、真っ暗です。
面倒なので、近道をしようと思い、少し人気のない道を通ることにしました。
案の定、まるで待ってましたかと言わんばかりに、明らかにタチの悪そうな男性達に囲まれました。
「ねぇねぇ、お姉さん。危険だから送っていくよ?」
「良ければ俺たちと酒でも飲まない?」
と車に乗るように誘ってきますが。
まぁ、無視します。
「送ってくっつってんだろ?」
スルーしようとしたら凄い力で掴まれました。もしかしてオーク種の血を引いてる方なのでしょうか、肌の色もちょっとそれっぽいですし。
うーん、今真面目に働いているオーク種系統の方々の風評被害になるから、やめて欲しいんですよねぇ。淫魔種とか、オーク種とか、ゴブリン種等々……未だに差別が消えてないんですから。
逆差別もありますけど、いや本当差別って面倒くさいです。
「結構、ですので」
「いやいや、そう言うなってばぁ♡」
何か嫌な臭いがする、この人達、非合法の「身体強化剤」使ってますね?
私は、ふぅと息を吐きだします。
「ええ、いいですよ」
男の方々は明らかにいやらしい表情を浮かべてます、でもすぐに真っ青になるでしょう。
「これでも、よろしければ」
服の隙間やスカートの下から私は無数の触手を出しました。
男の人達の興奮し、肉欲に染まった顔が一瞬で、真っ青になりました。
「うわああああ!!」
「や、やべぇ逃げろ犯される!!」
「お、お、いていくなぁああああ!!」
全員逃げていきました。
私はふぅと息を吐いて触手をしまおうとした時、何か硬いものが地面に落ちる音に振り返りました。
「あ……」
私の頬に冷や汗が伝います。
見られました、よりにもよって、同じ大学の――超有名人――クルス先輩に。
やばい、どうしよう。
触手族って色々希少とか未だ分からないって言われるからバレたら確実に、色んな――特に生物学部の方々に追っかけられます!!
それは嫌です!!
いや、大学には自分は触手族の血を引いてて、体を触手にできますと説明してて、生物学部の教授が園芸学部じゃなくてこっちこない、とか面接中に勧誘して来て園芸学部の教授さんに殴られたりしてましたけど。
他の学生さんには、それは知られていない、知られたくない。
私の頭の中がぐちゃぐちゃになります、いつも見られたことがないので、初めての事なのでもう混乱してます。
「君は……園芸学部の……マナ、さん。だったか?」
「……は、はいそう、です……」
あれ、先輩何故私の名前……うーん、あれ確かどこかで……お会いしたような?
「今のは……触手……君は、触手族の……血を引いてる?」
「……は、はい……あ、あのできれば、他の――」
私の考えを遮るように、クルス先輩が、がしっと私の肩を掴んできました。
「――君に質問したい、君の性的欲求は『触手族特有』のものか?」
「……は、はい」
何故か、正直に答えてしまう、もしかして私吸血鬼特融の術にかかってる?
「……君に折り入って頼みがある」
「……はい?」
クルス先輩の言葉に、私の頭にたくさんのハテナマークが浮かびました。
クルス先輩が一人暮らししている、高級そうなマンションに案内されました。
私が今暮らしている所も防犯とかしっかりしているんですが、クルス先輩の方が遥かに防犯とかかなりしっかりしてます。セレブ感も漂っております。すげぇ。
私はクルス先輩の後をついていき、先輩の部屋へと案内されます。
部屋は綺麗ですが、何か必要な物以外は置いておかないみたいな印象の部屋でした。
あと、すごく広い。
一人用のソファーにクルス先輩は私を座らせてくれて、クルス先輩はベッドに腰を掛けました。
「あ、あの、私に頼みってなんでしょう?」
「――私の彼女なって欲しい、それが嫌ならセフレになって欲しい」
「……はい?」
先輩の言葉に、私は耳を疑いました。
理由をしゃべらないのもアレだということでクルス先輩はその理由を話してくれました。
クルス先輩は半吸血鬼特有の美貌をもって産まれました。その美貌故、誘拐され性的な暴力を振るわれたことがあるそうです、何度も。
それが原因で、クルス先輩はどうやらお尻の方に突っ込まれて刺激を与えられた状態じゃないと射精できないし、イケないそうです。
が、男性や淫魔系等の類の存在に突っ込まれると、精神的に恐怖を感じて勃起も射精もできなくなってしまったそうです。
いやぁ、そういうことする連中は滅べばいいですね本当!!
女性はどうか、と思ったらしいのですが、どうやらペニバンやディルドとかバイブも誘拐されて性的暴力を振るわれた時のことを思い出して駄目になっちゃうそうです。
ただ、苦しい、怖い、だけで終わるらしいそうです。
自慰は上手くできず、ただ苦しいだけらしいので、ずっと禁欲をしていた。
吸血行為は基本成人して結婚した相手以外にはやってはいけないことになるのでできない。
故に吸血行為での性発散ができない。
ずっと発散したいのを押し殺してみないふりをしたそうです。
半淫魔のレイア先輩がかなりキツイ魅了を使ったせいで、抑えていた熱がぐるぐると苛んでいて苦しさを感じている最中に、私が男性たちを囲まれているのを見つけたそうです。
自分の過去の事があり、助けようと思った時、私の出した触手を見て、今まで抑えていた「熱」がぶわっと噴き出したそうです。
貫かれたい、吐き出したい――
それで、性行為目的という酷い理由なのは分かっている。でも現在この苦しみを発散できそうなのは君だけだから、助けてほしい、と、言われました。
まぁ、悪い条件ではありません、私も自分の欲求をずっと我慢していましたし。
「できれば、早い答えが欲しい」
クルス先輩は息を荒くしながら、赤い目をいつもより赤くして言っています。
「――いいですよ、彼女、でも。ああ、でもお願いが一つ、私、教授とか学校には触手族の血を引いてるのを報告してますが、学生の方々は私がそうなのを知らないんですよ、だからそれを内緒にしてくれるなら」
クルス先輩の欲情してる匂いに、私の頭の中の触手に関する箇所が、挿れたい、吸いたい、どろどろにしたい、と喚くのを抑えて普通を装いながら答えます。
「ありがとう、それでは――」
「ああ、その、良ければ今すぐ、抱いていいですか?」
私はスカートと一緒にショーツを下ろし、下半身を触手状態にして先輩に訊ねます。
はい、私もかなり限界です、だってこんな素敵な匂い、我慢するのは無理なんですもん。
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