触手系な彼女と半吸血鬼な彼氏の性事情

琴葉悠

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半吸血鬼の彼氏から見て

優しい君

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 マナのおかげで体調は大分良くなった。
 けれども、やはり二日間の間、無理をしすぎてしまったのは反省しなければいけない。
 ここ最近彼女に負担をかけてばかりで私は自分に自信が余計なくなっていく。
 ほとんどないのが更に無くなる。

 マナの方を見れば、悩んでいるようだった。
 それと私と距離を置いている。
 もしかして、私がそう言う目にあった事を気にしてくれているんだろうかと、うぬぼれてしまう。

 しばらく悩んで、私は行動に移すことにした。

「……マナ」
「何でしょう、先輩」
「……抱きしめてくれないか?」

 彼女は目を丸くした。
 だけども微笑んで頷いてくれた。
「――分かりました、怖かったら、言ってくださいね」
 彼女の言葉に私は頷く、温かな体温が伝わる。
 胸の鼓動が伝わって両方とも心地よい。

 ずっと、こうしていたい気分だった。

 しばらく抱きしめ合って、彼女に頭を撫でられている。
 彼女は何か考えているようだった。

「先輩……あの、半吸血鬼なのでしたら容姿を変化させるという事ができるはずでは? 先輩は変化させて生活しても許可がでる理由は……そのありますから」
 半吸血鬼なら確かに姿を変化させられる、普通なら。
 だが。
「……あまり、変化できないんだ」
「はい?」
「……私が確かに私は変化はできる、狼、蝙蝠、霧……そういう物への変化は問題ないんだ……ただ……」
 私はマナに抱きついて、吐き出すように言った。
「……人型の場合、変化できるのは、髪と目の色だけ、なんだ……割と普通の色にしか、変えられない……奇抜な色とか……できないんだ」
 これが、私が他の半吸血鬼と違う箇所、苦手とする事。

 幼少時の経験か。
 それとも生まれつきか、分からない。
 父は姿を変えられてるが、私はできない。
 動物に変化することはできても、人型の姿を大きく変えることはできない。

 変えられるのはせいぜい色位だった。

 あまり意味がないから、私はそういう箇所をいじらないようにした。
 今思えば、訓練して変えられるようにするべきだった。

「……先輩、もし今度外出する時は私を呼んでください、私が一緒にいますので、何かあったら私が対応いたします」
 マナの言葉に、私はすがるような目で彼女を見てしまう。
「……いいの、か?」
「まぁ、しつこくちょっかい出してくる奴には『奥の手』がありますので、触手見せるだけが触手族じゃないんですので」
「……すまない」
「いいんですよ、先輩はそうやって自分の事を責めないでください」
 再びマナの胸に顔を埋めて、抱きついてしまう。
 彼女に甘えてばかりで情けない自分が嫌になる。

「うーん、そんなに自分の事を責めちゃう、自分を甘やかせない先輩は――」

 マナはそう言って私をベッドに押し倒した。

「私が、たっぷり甘やかしちゃいましょう。だって、まだ朝の八時、お休み的には一日の始まりと言ってもいいです」

 スカートの下から触手を一本伸ばしてきて、私の頬を撫でた。
「なので、今日はたっぷり愛でさせてくださいね、先輩?」

 その言葉に安堵してしまう自分がいた。


 ベッドではそういうことをすると汚れてしまうので、再びバスルームに全裸になって浴槽の中に入る。
 前回同様触手風呂状態だ。
 触手が優しく体を撫で、キスをするような感触が伝わる。
 マナの手が私の顔を優しく撫でてくれる。

 とても優しい、優しいけも物足りない。
 もどかしくてたまらない。

 きっと、無理をした私への罰なのだろう。
 でも、それでも良かった。
 彼女の罰はとても優しくて甘い罰だから。

 こんな私が彼女と一緒にいても良いのだろうかと、思ってしまう。
 彼女はとても優しいから──





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