触手系な彼女と半吸血鬼な彼氏の性事情

琴葉悠

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半吸血鬼の彼氏から見て

忌まわしい熱、それを受け止めてくれる君

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 カフェで小休止をとった後、マナのお気に入りの店に連れて行かれた。
 そこで「ゲーム機」なるものを購入する。
 BUTTONというゲーム機らしい。
 確か大学に持ち運びできるタイプを持って遊んでいる輩がいるのを見かけたことがある。
 彼女が初心者向けのゲームをいくつか選んで、オンラインでも遊べるようにカードを購入して終わった。

 正直ちんぷんかんぷんだった。
 荷物をマンションに置きに戻り、マナと街を散策する。
「先輩、次は何処に行きたいですか?」
 と、問われれば、私は行きたい場所を考えて口に出した。
「……この周辺に花畑とかは……ない、か」
「周辺にはないですが、少し移動すればありますよ」
「では、そこに行きたいのだが……」
「はい」
 マナはにこりと笑って私の手を繋いで歩いた。
 心なしか近づいてくる連中も少ない気がして安心する。

 電車に乗って移動している最中も痴漢に遭わず、安心して乗れた。
 その後バスに乗り換えて、植物園に到着した。

「ここでいいですか?」
「ああ、ありがとう」
 色々考えて連れてきた彼女には本当に有り難いとしか思えなかった。
 心が落ち着く。


 そんな矢先、会いたくも無い、見たくも無い相手が現れた。

「ちょっと!!」

 聞き覚えのある声──半淫魔のレイアだ。
 何故ここにいると問い詰めたくなるが、ぐっと堪えた。

「何で私はダメで、そんな垢抜けてない子はいいのよ?!」

 頭にくる発言だった。
 マナを侮辱するような発言は許しがたかった。

 私はマナをかばうように前に出て発言する。
「貴様のそう言う他者を見下すのが私は嫌いだと言っているのだ」
 恐怖がないわけではない、嫌悪がない訳では無い。
 手が震えるが堪える。
 不安そうなマナの手を握って私は「大丈夫」と小声で伝えた。
 でも、全然大丈夫じゃなかった。

「淫魔じゃない癖にピンクの髪して──」
「──これは地毛です。ひがみなら余所でやってください。今日はクルスさんとデートなのに邪魔されてはこまりますので」
「なっ……」
「後、貴方学校から先輩に接近禁止処分受けているはずですよね? 連絡してもいいんですよ?」
「覚えてなさい!!」

 逃げ出した、レイア。
 あの女、嫌がらせに発情の術を使うとか法律無視を何処まで極めるつもりなんだ。
 犯罪者レベルだぞ。

 と、愚痴りたいがそんな勇気も無く、発情の熱を抑える為嫌悪感でそれを必死にしずめようとする。

「先輩大丈夫……じゃないですね、早く帰りま──」
 思わず、マナを抱きしめてしまった。
「先輩?」
「……少しだけ、このままで……」
 マナは、私を優しく抱き留めてくれた。


 なんとかマンションの自室に帰り、私はマナに抱きついて彼女のぬくもりを感じる事で耐えていたが、逆効果だった。

「お疲れ様でした」

 マナに撫でられる感触が心地よくて我慢がもうできなかった。


「……マナ」
「はい、何でしょう?」
 物欲しげな顔をしてしまっているだろうか、みっともないだろうかと不安になりながら口にする。
「……抱いて、欲しい」
「いいえ、大丈夫ですよ」
 マナは微笑んで私の服を脱がし始めた。
 そしてバレた。
 発情の術が使われたのが。

『あの女、発情の魔法使いやがったな、先生にちくってやる』

 そんな顔をマナはしていた。
 が、すぐにいつもの顔に戻り優しく私に微笑んだ。

「先輩、大丈夫ですよ」
 彼女はそう言って私の体を優しくさすりながら、体の一部を触手に変えていった。
「マナ」
「何でしょう?」
「……触手を舐めたい」
 ふと思った事だった、嫌がられるだろうか不安があったが──
「何もでない触手ですか? 液体がでる触手ですか」
 杞憂のようだった。
「液体が出る触手を……」
 懇願するように言ってしまう。
 すると、彼女は触手を私の口元に近づけてきた、私はそれをくわえ込んだ。

 口淫は無理矢理やらされた記憶がある、だがそれを塗り替えたかった。
 彼女の綺麗なその触手で。
 甘い液体が口内に吐き出される、少々勢いよく出てきたので上手く飲み込めなかった。

「ん、う゛」

「わー!? 先輩無理しないでください!!」
 マナが慌てて私の背中をさすり、触手を口から抜き取った。

──本当に君は私を心配してくれてるのだね──

「大丈夫、だ。君のなら」
 そう、君のなら大丈夫。
 上手く笑えているだろうか、心配だ。

「マナ……腹が膨れる程注いでくれ……愛してくれ……私を……」

 懇願するように言うと、マナは頷き微笑み、私を抱きしめてくれた。




 風呂へと場所を移動し、いつものようにマナの触手に包まれる。
 手とかは触れてくれると落ち着くので残してくれているのが嬉しい。
 触手と手の感触が心地よくて、でも早く性行為をしたくて仕方なかった。

 脚を抱えるように、開く体勢にされると、触手が尻の穴に液体を塗りつける感触がした。
 ほぐすように、つつかれるのがじれったい。
 やがて、ゆっくりと触手が腸内を開いて入ってきた。

「お、お」

 短い喘ぎ声がこぼれる。
 ゆっくり動いていた触手がずぷずぷとピストン運動のように、動きだすと気持ちが良すぎて声を抑えられなかった。

 どぷどぷと触手が腹の中を満たすようにい液体を出す感触が心地よかった。


 体力を使い切った私をマナは抱きしめてくれた。

「マナ……」
「どうしたんです?」
「……いつもすまない」
 本心だ、こうしているのも申し訳ない。
「全然気にしてないですよ。先輩に頼られて私嬉しいですから」
 マナはそう言って頭を撫でてきた。
「先輩は無理しすぎたから、我が儘を言っていいんです」
「……ありがとう」
 安心することができた。
「ところで、発情収まりました?」
 発情は収まったが、あの女への怒りは収まらなかった。
「ああ、収まった。あの女……二度もやって……退学処分沙汰だぞ」
「報告しちゃいます?」
 マナが言うが、私は渋い顔をした。
「……いや、報告すると逆上しそうだ、やめておこう」
「あはは……」
 すると彼女は空笑いを浮かべた。
「どうした? 空笑いを浮かべて」
「いや、一般市民の方で分かる方が警察に連絡して学校にいってる可能性が捨てきれないので……」
 そうだ、その可能性もある、ならば報告しても構うまい。
「……なら、報告しておくか……」
「ですね」

 着替えをしてから、大学に連絡をすると、マナの予想通り既に学校には連絡が届いていてこれはもう単位全部取り消しか退学ものだと伝えられたそうだ。

「わーお、自業自得とはまさにこのこと」
「だな」


 二度と会わないですむことを祈った。


「マナ」
「はい、何ですか先輩」
「……その、キスしないか?」
 でも、少し不安だったのでマナとキスがしたくなった。

 いや、違う、可愛い君とキスがしたかったんだ。

「いいですよ、先輩」
 そう言って、マナとキスをした。
 触れるだけの軽いキスを。

「ありがとう」
「いえいえ、にしても突然何故キスを?」
「……性行為の時はああだが、こうしていると君が可愛く思えて……つい」
「……」
 私の言葉に、マナは顔を真っ赤にした。


「マナ?」
「い、いえ。こんな雰囲気なったことないし、そういうので可愛いと言われたのは初めてだった物で……」
 マナの言葉に、私は単純に嬉しくなった。
「そうか、それは良かった」
 嬉しくて私は彼女を抱きしめた。
「私から、君にもできることがあるのが嬉しいよ」
 心からそう思った。






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