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第一章:異世界転生完了、危険フラグをへし折れ!
あまりに悲しい兄弟愛(side:フィレンツォ)
しおりを挟むダンテ様は12歳に健やかに成長なされました。
最初はあまりにも賢いからと不安になってましたが、年相応に民の生活を気にして共に素性を隠して城下へ降りて色々とやったこともあります。
ただ、今ではそれは出来ず、次期国王として国民と接する用になっている為やはり、歳不相応で最近再び心配になってきました。
また、勤勉化で今日も魔術の勉強に外で励んでおりました。
私はエドガルド殿下がダンテ様を見ているのに気づきましたが、口にしませんでした。
今までは、ですが今回は違いました――
「兄さま!!」
ダンテ殿下は急に走り出してエドガルド殿下の方へと駆け寄りました。
「?!」
まぁ、一気に走ってくるなど想像もしていなかったであろう視線を向けていた相手――兄エドガルドは驚愕の表情を一瞬私に向けた。
「私に触るな!!」
エドガルド殿下は顔を怒りの色に染めて、ダンテ殿下の手を叩かれました。
ダンテ殿下はそれでもめげませんでした。
「兄さま、どうして私と話してくださらないのですか?」
「お前と話すことなど何もない!」
「では何故私の様子を見に来るのですか? どうしてですか?」
「――」
エドガルド殿下は何かを言おうとしていましたが、私はこれ以上御二人を一緒にしておくのは危険だと判断しました。
「ダンテ様!」
私の声に、エドガルド殿下は急いでその場を走り去っていきました。
「兄さま!」
ダンテ様は手を伸ばしますが、追いかけようとはしませんでした。
「ダンテ様……」
私はダンテ様の傍により、手を握り、傷痕などができてないか確認してみました。
傷などなくてほっとしています。
「……フィレンツォ、どうして兄さまは……私の事を……」
ダンテ殿下は言いたいことが上手く言えないようでした。
だから、予想できるダンテ殿下が知りたいことを偽りなく伝えることにしました。
「……エドガルド様は、ダンテ様が生まれた時から時折ダンテ様の様子を見に来ておりました」
「陛下が問いかけても、理由を決して答えては下さらなかったそうです。ただ、私はこう思うのです」
私がそういうとダンテ様はお顔をあげました。
「フィレンツォは、どう、思ったのですか?」
「――エドガルド様は、ダンテ様の事を……羨ましいと妬ましいと思っていると同時に愛したいのではないかと」
「あいし、たい……」
「いえ、きっと愛していらっしゃるのでしょう。ダンテ様が怪我をしそうになった時などは悲痛な表情で手を伸ばそうとしておられました」
私が見た限り、そうでした。
きっとエドガルド殿下は愛したいのに、愛せなくて苦しいのでしょう。
「……私が兄さまと同じだったら……もしくは兄さまが祝福されて私が兄さまのようだったら……兄さまと私は普通の兄弟のように、なれていたのでしょうか……」
もしそうだったら――……私は答えることができなかった。
その日以降、ダンテ様はエドガルド殿下を追いかけて、捕まえて、話しかけ続けました。
態度が変わらなくとも、何度も、何度も。
そして二年の歳月が過ぎ、エドガルド殿下が留学される御年になられた。
それでも私はいつものように、ダンテ様のおそばにいる必要がありましたので準備をしていました。
私の部屋をノックする音に、思わず反応します。
「どうぞ」
入ってきたのはエドガルド殿下でした。
「エドガルド殿下? こんな早朝に一体――御付きの執事は?」
「執事は今外にいる……話したいことがある……来てくれ」
酷く暗いエドガルド殿下が気になり、私はついていくことにしました。
殿下の部屋に来ると、殿下は鍵をかけ、ベッドに腰を下ろしました。
「ダンテはお前にとってどのような主だ?」
「ダンテ殿下ですか? 子どもらしいと思えば子どもらしくもなく、王族らしいと思えば王族らしくない不可思議な御方です。ですが仕えがいのある御方です。」
「……先ほどダンテが来た」
「えっ……」
ダンテ様が来るとは――いやあの御方なら来る。
ダンテ様は見送りには出るなつまりその前に会うならいいと解釈する!
「……ダンテは私にこういった」
『四年も兄様と会えないのに、挨拶もできないのは寂しいのです』
『兄様が私をどう思っていようと、私にとって兄様は大切な存在なのです』
『兄様、私は兄様の帰りをお待ちします。手紙も出します。どうか、お体に気を付けて、善き四年間を』
「……とな」
「……」
ダンテ様なら言いかねないお言葉だ。
「……四年も弟に会えないなどあんまりだ」
「……私に弟か妹か生まれると知って嬉しい反面、怖かった……」
エドガルド殿下はそう呟き始めた。
何処か病み、愁いを帯びた表情で。
「生まれてきたダンテ様の寝顔を見た時、嬉しい、可愛い、愛おしい――けれどもそれ以上に憎いと思ってしまった」
「……」
「父上と母上はダンテが生まれた後も、自分を蔑ろにしなかった時は安心した、けれどもどうしても弟であるダンテ様への憎しみが消えないと嫉妬が消えないと――」
「……それは仕方のない事です」
「それだけではない、私は自分が恐ろしい、自分の中に何かがいる、自分の中にある感情が恐ろしい――それらが、それらが四年間の間に膨れ上がるのが恐ろしいダンテに会えない事で――」
すすり泣くエドガルド殿下を私は慰めました。
そして、口外にしないことを約束しました。
けれども私は破ってしまいました。
「――ダンテ様」
「フィレンツォ」
見送りに参加できないダンテ様に軽食を用意した上で、おたずねしました。
「ダンテ様、少し宜しいでしょうか?」
「フィレンツォどうしたんですか?」
「……本日、エドガルド殿下とお会いしたのではないですか?」
「何故、フィレンツォはそう思ったのですか?」
質問に質問で返す時は肯定を意味する。
もちろん最初からエドガルド殿下から聞いているからですが。
「陛下は、ダンテ様にエドガルド殿下の見送りへの参加をしないように言っておりました。ダンテ様は父である陛下の願いを無碍にはしないでしょう。ですが――」
「『会いに行くな』とは言われていないと自分なりに解釈して、早朝にエドガルド殿下の部屋を訪問なされたのでは、と思ったのです」
ダンテ様はため息をつかれました。
「……その通りです、私は早朝。兄様の部屋を訪ねました。見張りに見つからないように」
その言葉に、私はふぅと息を吐きました。
「私のしたことは、良くない事だったでしょうか」
「いえ、ダンテ様。貴方のしたことを非難したい訳ではありません」
「では、何故?」
「此処からは、ご内密にお願いします」
私はダンテ様に近づき囁きました。
「エドガルド殿下が呟かれたのです『四年も弟に会えないなどあんまりだ』と――」
「――それは、本当なのですか?」
ダンテ様は驚きの声をあげた。
「……それを聞いたのは?」
「私だけですおそらく。エドガルド殿下に呼ばれて、二人きりの時に」
「……兄様の御付きは?」
「その時、外へ出ておりました」
「……何を兄様と話したのですか?」
「エドガルド殿下は、初めてダンテ様の事をたずねてきました」
「私の……」
「陛下と御后様がダンテ様の事を話そうとすると、エドガルド殿下は昔は酷い癇癪を起したため、陛下と御后様は、エドガルド殿下といる時はダンテ様の話は避けておりました。他の者にも避けるように命じておりました」
事実だ、だからエドガルド殿下の前ではダンテ様の話は避けていた。
「本来は、ダンテ様に御話すべきことではないでしょう、エドガルド殿下の事を思えば、ですがどうしても私は話すべきだと思いました」
「兄様は、何と言っていましたか?」
私は正直に話すことにしました。
「……自分に弟か妹か生まれると知って嬉しい反面、怖かったと」
「生まれてきたダンテ様の寝顔を見た時、嬉しい、可愛い、愛おしい――けれどもそれ以上に憎いと思ってしまったそうです」
「……」
ダンテ様は少し口を閉ざしてから言葉を発せられました。
「――それは仕方ないと、思います。兄様はとても不安だったでしょうから」
「ダンテ様は本当にお優しいですね」
その嘘偽りのない言葉に私は安心しました。
だから続けて話すことができました。
「陛下と御后様がダンテ様がお生まれになった後も、自分を蔑ろにしなかった時は安心したとおっしゃられておりました、けれども、どうしても弟であるダンテ様への憎しみが消えないと嫉妬が消えないと――」
「それも、仕方ないと思います」
「……何故、私に四年程会えない事を、兄様は嘆いたのですか?」
私はここまで言うのはどうかと躊躇いましたが続けました。
「エドガルド殿下は『自分が恐ろしい』と『自分の中に何かがいる』、『自分の中にある感情が恐ろしい』と」
「それは……」
「おそらく、ダンテ様だけがそれをどうにかできるのでしょう。エドガルド殿下が恐れている何かをどうにかできるにはダンテ様だけなのでしょう、だからこそ――四年も会うことができない事に怯え、嘆いているのです」
しばらくダンテ殿下は考え込んでからこちらを見ました。
「兄様は――」
「もう出発されたと思われます」
「……」
ダンテ様はため息をつかれました。
「フィレンツォ、兄様が通う学院は?」
「ガラッシア学院です」
「男女共学の学院……ですよね?」
「はい」
ダンテ様は何か思案為されたようでしたが、それから何もおっしゃられませんでした。
エドガルド殿下が留学してから、ダンテ様は週に一度手紙を出すようになりました。
それ以外は基本変わらずお過ごしになられております。
ただ、エドガルド殿下の執事と連絡して私はやりとりをしているのですが、向こうの歯切れが悪いのが何かきになりました。
「ダンテ様、どうなされました?」
「フィレンツォ……」
ダンテ様は少しお疲れのご様子でした。
「少しお疲れのようですね、お茶にいたしませんか?」
「……うん、有難う」
13歳になってようやくダンテ様は私に腹を割って話すようになりました。
口調も若干変わりましたが、公私混同していないので私の中では良しとしています。
甘いのは分かっていますが。
「エドガルド殿下の事ですか?」
私が問いかけると、ダンテ様は頷かれました。
「うん、兄さんから返事が来ないんだ……手紙が嫌なら送るなと一言いってくれればいいのに、それもないから……」
「手紙の件は母である御后様でもどうしようもなかったですからね……エドガルド殿下は父である陛下より、御后様のお言葉には素直なのですが……」
「母さんでも駄目だったと……」
「はい、そうなります」
ダンテ様はため息をつきながらティーカップに口をつけ、中の雪花茶を口にしました。
「兄さんの事は心配だけど、私はまだ国を出れないから、母さんと父さんに頼るしかないんだよ……」
「決まり事ですからね。余程の例外がない限りはエドガルド殿下も一時帰国はできませんし……」
「そんな例外起こすわけにもいかないし……どうしたものやら」
ダンテ様は不安そうにため息をつかれました。
「兄さんの学院生活がどういうものか、よくわからないのも心配なんだ……」
「ええ、そこは私も陛下も御后様も危惧しておられます。エドガルド殿下に万が一はないようにしてはいるそうですが……それでも分からない事が多すぎるそうです」
向こうの執事の歯切れの悪さも気になりますがこれはダンテ殿下に言う事はできませんでした。
「……はぁ」
「ダンテ様、兄であるエドガルド殿下を心配する気持ちは分かります。ですが、自分の事をもう少し大事にしてください」
「いや、十分大事にしてるつもりだけども?」
ダンテ様は反論しますが、無理をしているのは事実です。
「いいえ、無理をなされてると思います」
「一体どこが?」
「勉学にいそしむのは良い事です、国民に耳を傾け交流することも良い事です、己を鍛える事も良い事です、ですが――」
「どれも『自分の時間』を削って行うことは悪しきことです。ダンテ様は休むという事が非常に少ないのです。昔から少なかったですがエドガルド殿下が留学されてからは更に酷くなられました」
「なので、今日と明日はゆっくりと休んでいただきますとも、ええ」
「ま、待ってよ! 兄さんへの手紙はせめて書かせて! 出させて!」
「……わかりました、手紙が書き終わり、出し終わったらそれ以降は勉強等は一切なさらぬように」
ダンテ様は引きつった笑みを浮かべて頷くしかれました。
ただ、それからもダンテ様の無理をする癖は治りませんでした。
四年という月日が経ちました、16歳にもうじきなるダンテ様は青年のような凛々しさと少年の様な若々しさを持っていました。
ただ無理するという駄目な面がありますが。
「……もうじき兄上が帰国するのか……」
無理をしたダンテ様は私に監視されながらそう呟かれました。
「ええ、エドガルド様の帰国の準備が進められております」
「……結局兄上から返事は一度も来なかったのは、悲しいな……」
「ダンテ様……」
「兄上が良い学院生活を過ごせたかすら私にはわからない。父上と母上にも分からないのだ。兄上の執事も把握できない、もしくは把握できても言えないのかもしれない。どちらにせよ、不安なんだ」
「だからあのような無理をここ最近なされていたのですね……」
「分かってくれたならそろそろ外とかに出たいんだけど……」
「それは駄目です」
私の言葉にダンテ様は盛大に舌打ちされました、お行儀が悪いですね。
すると、ノックする音が聞こえました。
「ダンテ殿下、今お時間宜しいでしょうか?」
メイドのベルタの声でした。
「ええ、ベルタ。入ってきてください。どうしたのですか?」
ダンテ様がそういうと、ベルタが入ってきて手紙をを取り出しました。
それはインヴェルノ王家の者しか使うことが許されていない印璽で封蝋がされておりました。
ダンテ様は手紙を手にしました。
「では……」
ベルタが出ていくのを見送ると、ダンテ様は手紙を暫く見つめて、口を開かれました。
「すまない、フィレンツォ。出て行ってくれ」
「ダンテ様?」
私は問うようにダンテ様の名前を呼びます。
「――これは私以外が見るべきものじゃない、おそらく。父上も母上もだ。だからすまない、出て行ってくれ」
「……畏まりました、ですが何かあった時はすぐお呼びください」
「分かってる」
私は部屋を出ていきました。
それが正解だったのか、分かるのはエドガルド殿下が帰国後の話でした。
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