クトゥルフちっくな異形の子等の日常~番いと「花嫁」を添えて~

琴葉悠

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レラの社会勉強~失敗そして勉強のし直し~

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「帰れ」
「なんでぇ」

 慎次は零の事務所の二階にいるレラにそう言った。

「私だってお手伝いできるもん!」
「できねぇから言ってるんだろ」

 慎次はそう言いながら朝食を作った。

「保護者はいつ来る?」

 そんな二人を見て、零が慎次に尋ねる。

「もうすぐ来る」
「来たぞ」
「うぇ」

 クラルの姿を見て、レラは心底嫌そうな顔をした。

「やーだー帰らないー!」
「帰るんだ、いいな」
「お手伝いするー!」

 ジタバタをもがくレラを見てクラルは盛大にため息をついた。
 その様子を見ながら食事を終わらせた零は口を開く。

「そこまで言うなら手伝えるかみせてみろ」
「おい、零マジかよ」
「駄目なら駄目だと分かるだろう、勿論お前達も付き添いな」
「マジか」
「当然だ」
「やったー!」

 零の言葉の真意を理解せず、レラは喜んでいた。
 それを見て、慎次とクラルは頭を抱えていた。




 そして見廻りが終わり。
「レラ、まだ未熟だとわかったか?」
「……うん」

 しょんぼりとしているレラが居た。

「痴漢はともかく、他を異形の所為にするのに苦労したぞ」

 零は疲れたように言った。




 見廻り中、レラの尻を触った痴漢に、レラが怒って腕をばきりとおってしまったのだ。
 痴漢がその場で悶絶している間、零達はレラを連れてその場を立ち去った。

 そして異形が出た際、行方不明者がいないという事でレラが退治しようとしたら建物も崩壊させてしまい、零は慎次達のおかげで生き埋めにならずに済んだ。
 異形はレラの一撃で死亡した。

 という事が起きたのだ。




「分かったら、自分の力をちゃんと使いこなせるようになるまでクラルの勉強を真面目に受けること」
「はぁい……」
「レラ、今回の事は紅にも離して説教混みだからな」
「うぇえ」
「当然だ『花嫁』を危険にさらしたのだからな」
「……はぁい」

 クラルに引きずられ、レラは部屋を後にした。

「──ところで、レオンはどうだ? ニルスが今連絡取れないからな」
「大丈夫らしいぞ、特に問題も起きなかったそうだし」
「それならいい」

 レラ達が居なくなると、零は慎次とニルスについて話をした。
 ニルスはフエが何かしたらしいので連絡が取れない状態にあることをフエから聞かされていた。

「それと、フエは大丈夫か。会った時凄まじくガルガル言ってたが」
「あーなんとかなったから安心しろ」
「それならいいが」

 零は少しばかり疑いの目で慎次を見る。

「安心しろ、嘘はいわねぇ」
「……分かった」

 零はふぅと息を吐いた。

「お前達には助けられるが、その分お前達が無理してないか心配なんだ」
「安心しろ、其処までやわじゃねぇからな」
「そうか……」

 慎次にそう言われ、零はくすりと笑った──




「やっぱりお勉強きらーいー!」
「この我が儘妹が!」

 一方住処に戻り再び勉強に戻ったレラはそう叫び、クラルを困らせていた──




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