クトゥルフちっくな異形の子等の日常~番いと「花嫁」を添えて~

琴葉悠

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ロナクのやらかし~紅の仕置き~

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 紅はパソコンに向かってガタガタと打ち込んでいた。

「紅姉さん、仕事ー?」

 フエがとことこと歩み寄ってきた。

「四本抱えてるんだ、今急ぎだ、私は使えない」
「分かった──」

 紅の仕事っぷりを見て、フエは会議室から出て行った。




 一週間後──

「で、何だ? 私が仕事中にアホして馬鹿共は誰だ」

 紅は引きつった笑みを浮かべ、正座させられているフエ、ジン、ロナクを見る。
 三人は頭を下げたまま黙って手を上げた。

「何なんだお前達は、誰かに監視されてないと馬鹿やるのか?」
「違いますー! 今回はちょっと事情があって」
「ほう、その事情を言ってみろ」

 紅は怒り心頭の表情になり言った。

「まずは私が異形案件かつテロリスト系統の事案を見つけて声をかけました」
「ほう」
「しかし、蓮と康陽さんは別件、マヨイは神社から呼び出し、慎次とレオンは零さん関係、ロナは戦力外というので、悩んだ結果この二人に声をかけました」
「悩んだんだな、本当なんだな」
「本当です」

 紅が再度確認すると、フエは頷いた。
 紅は額に手をやる。

「で、どうなった?」
「私が異形捕食している間に、ロナクが極悪人を異形にしちゃったり、ジンがまだ人間なのを肉に変えたりしてました」
「ロナク、貴様何故極悪人を異形に変化させた」
「いやだってさ、むかつくじゃん、自分達だけ安全圏でのんびりワイン飲んでるの? むかつかない?」
「むかつくがそれはそれだ」
「だから正義を言う殺人鬼の主犯格共をじわじわと異形に変化させました、悲鳴は最高でした」
「なるほど、で、ジンは残ったテロリストの首を切って回収していたと」
「そうです」

 しばらく考える紅。
 出た言葉は──

「ロナク以外無罪、ロナクはロナの影に封印だ」
「よかったー」
「よかったです」
「俺よくないー!」

 ロナクは悲鳴を上げて、ロナの影に封印された。

『出してー!』
「少しは反省しろ、異形がこの世界に生まれるだけでも、色々問題が起きると言ってるだろうが」
『えーん!』
「可愛くない、出直せ」

 紅は吐き捨てるように言った。

「フエ」
「何紅姉さん」
「仕事中でも耳は空いてるから今度何かするときは私にちゃんと声をかけて、どんな連中と行くか話してくれ」
「分かったー」
「ならいい」

 紅は盛大にため息をついた。




「──と言うことがあった」

 零の事務所に紅は訪れてそう話した。

「フエも紅も災難だな」
「ロナクの奴、馬鹿やらなきゃよかったんだ」
「どうりで異形案件が増えた訳だ」
「すまないな」
「いや、構わない」

 謝罪する紅に、零は首を振る。

「おい、零、見廻り行くぞ」
「そんな時間か」
「私も行こう」
「ありがたいが、いいのか?」
「ああ」

 紅と零はに出る準備をする。
 そして探偵事務所を後にした。
 新たな異形を探すために──





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